彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

NHK問題

北朝鮮のテポドン2号発射準備完了1

「北朝鮮のテポドン2号発射準備完了」

 

北朝鮮ミサイル、すでに燃料注入の可能性…韓国通信社

【ソウル=平野真一】韓国の聯合ニュースは18日、ワシントン発で、複数の外交消息筋の話として、北朝鮮が発射準備を進めているとされる長距離弾道ミサイル「テポドン2号」に、すでに燃料を注入した可能性があると報じた。

ミサイル周辺に数十基の燃料タンクがあるのが衛星写真で確認されたという。同ニュースによれば、ある消息筋は「ミサイルに燃料タンクが装着されたと聞いた」と発言。別の筋は「ミサイル周辺に燃料タンク数十基があり、燃料をミサイルに注入した可能性もあるが、断定はできない」と述べたという。

(読売新聞) 6月18日20時28分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060618-00000012-yom-int

 

 大河ドラマ「功名が辻」を見終えた午後8時45分のNHKニュースで、「北朝鮮は発射準備を進めている模様で、ミサイル発射の可能性は否定できない」と報じ、そのうえで、「日本に着弾する可能性もゼロとはいえない」と報じた。

そして、すぐに画面は変わり、今夜十時からのワールドカップ、クロアチア戦まであと一時間と昂揚するサポーターの映像を伝えた。

 

わたしは、その能天気な映像と事の軽重をまったく無視したNHKの報道姿勢に「えっ!」と、驚くとともに、この国の平和ボケとあまりの危機意識への鈍感さに開いた口がふさがらなかった。可能性がゼロでないということは、日本のどこかの町にミサイルが落ちると言っているのである。

 

サッカーの試合とこのテポドン2号の報道は、誰が考えても異質のニュースである。報道は、先の着弾の可能性に触れたのちに、サッカーのニュースなどではなく、こう伝えるべきなのではないか。

「可能性がゼロではないが、万が一発射された場合も、迎撃ミサイルで打ち落とす準備は完了している」あるいは「日本へ向けて発射されたとしても、日本海上で打ち落とせると当局(防衛庁)筋は語っているので、大丈夫である」と。

 

「可能性がゼロでない」という報道の意味、政府筋の発言の重さをどのように国民に伝えるか、NHK内部で激論は闘わされたのだろうか。

わたしはこの文言を伝えたNHKの本意と、かれら自身、報道機関の究極的な使命は何たるかわかっているのだろうか。テポドン着弾に触れて、すぐに能天気なサッカーのサポーターの映像を流すその神経というか、事態の理解、重み、弛緩しきった報道姿勢が、この報道機関はわかっているのか、本当に呆れてものも言いたくなくなってきた。

 

 NHKって報道機関は、必要なのだろうか・・・。真面目に考えてしまう。日常性に埋没し、惰眠をむさぼる報道機関に、国家の危機に関する情報収集を期待せざるを得ぬ国民の不幸を心底、情けなく思った。

 

NHKの使命2

「NHKの使命」

 

 NHKは、職員の度重なる不祥事を契機として、昨年9月の「NHK新生プラン」の公表、今年1月の平成18年からの3事業年度にわたる「経営計画」を発表し、真に再建の道を歩み出そうとしている。

 

しかし受信料不払い行為は相変わらず続いている。NHK経営委員会は執行部に対し「企業体質等も含めた原因の分析(不祥事の)真因を真摯にとらえた実効性のある対策を講じることが最も重要である。そして、対策を全職員にしっかりと浸透させる必要がある。」と申し入れているが、執行部の動きは遅々としており、具体策に目を引かれるものはない。

 

先の「新生プラン」において「NHKは今、「すべては視聴者のみなさんのために」という公共放送の原点に立ち返り、新たに出発をします。」と宣言し、「経営計画」の「経営の基本方針」なかにおいても「NHKだからできる放送に全力を注ぎます」と、宣言した。

 

「公共放送の原点」とは何か?

「NHKだからこそできる放送」とは何か?

 

NHKは言葉面はまさに正眼の構えである。しかし、本気で彼らは自らの使命、原点について呻吟し、熟考を重ねているとはとても言いがたい。その具体例を、NHKニュースの報道内容、あり方に見ることができる。

現在、国会は会期中である。にも拘わらず、民放、大手新聞社とも、その関心は小泉後継問題に大きく移っている。NHKも然りである。そして、この両日はワールドカップの日本代表選考である。

 

視聴者も競馬予想よろしく、9月の自民党総裁選で誰が小泉総裁の後釜に坐るのか、また、何故、ワールドカップでフォワードの久保が落選したのか興味津々である。勿論、わたしもその例外ではない。一方、いま国会では、国民にとって非常に大きな影響をおよぼす法案が、衆議院の各委員会で審議されている真っ最中である。「共謀罪の創設」「教育基本法の改正」「国民投票法の立法」等、将来のわれわれの生活、思想信条のあり方に大きく関わってくる重要な法律が審議されているのである。

そして視聴率には決して結びつくことのない、その審議内容・経過をNHKは時々刻々と報道してはくれない。

 

NHKは視聴率と無縁の世界で、国民に知らしむべき事柄を適時・正確に、そして丁寧に伝えることこそその使命ではないのか。わたしは、NHKは、まず国民に何を優先的に知らせるのか、その優先順位のあり方の議論のなかにこそ、「NHKの原点とは何か?」「NHKだからこそできる放送とは何か?」の答えがあるのだと考える。うわ滑りする字面などではなく、日常の番組編成の姿勢こそNHKの原点を真剣に彼らが模索しているか否かのリトマス試験紙であると考える。ことに最近のNHKニュースの報道の視聴者に媚びるような内容、報道項目の選択、放映の優先順位を見るにつけ、まだNHKはことの重大性を認識していない、己の使命を体躯で理解していないとの感を深くせざるを得ないのである。

 

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