彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

衆議院法務委員会

後世の日本人を裏切るべからず!5

「共謀罪の恐怖を知らしめよ!」

 共謀罪の採択日程が衆議院法務委員会で詰められている。新聞、TVの大手メディアの報道は手ぬるすぎる。法案成立までこれだけ切羽詰った状況にもかかわらず、メディアが「共謀罪の怖さ」、「運用面での恣意性」についての国民への啓蒙、周知徹底が足りない。と云うより、あまりにも問題意識が希薄であるといわざるを得ない。

 共謀罪特集を早急に製作し、報道すべきである。戦前の治安維持法の運用がどんどん拡大解釈されていった歴史の検証とあわせて国民に知らしむべきである。いま、報道機関がその本来の権力チェック機能を果たさずして、なんの存在意義があるというのか、是非、戦前の轍を踏まないでもらいたい。いや、決して踏むべきではない。

 戦前はいつしかメディアが権力の走狗となっていたことを、メディア自身がよく考えるべきである。村八分をある種、共同体のなかで歴史的に行なってきた国民性を考えた時に、この共謀罪が成立し、ある年数を経て、時代の不安が高まり、国際情勢が混乱した暁に、どのように陰湿な行動にこの国民はでるのだろうか。魔女狩りという言葉が私の頭に浮かんでくる。

 怖い!

 本当に怖い!

 日本人はつい60年前に魔女狩りを行なった国民であることを忘れてはならない。あなたの隣人が突然、密告者、いやあなたを貶(おとし)める人間に豹変する恐怖を想像してみて欲しい。そして、あなた自身、いやこの自分が密告者あるいは魔女狩りの先頭に立っている姿を想像してみて欲しい。

 われわれ平凡な人間が「ひとつの法律」と「時の権力の運用拡大」により、いとも簡単に加害者になり、そして被害者にもなった忌まわしい歴史を思い起こすべきである。

 共謀罪の議論は十分な国民的議論をした上で、厳格、限定的な適用範囲を定めるべきであると考える。決して、「国際組織犯罪防止」の観点という奇麗ごとに目を反らされるべきではない。

 権力はわれわれ国民ではなく、権力自らを護るために、この法律、共謀罪を使い、『619種類にもおよぶと言われる罪状について、「ただ、われわれが共謀するだけで」「合法的に摘発、逮捕する」、つまり共謀罪の適用範囲を拡大解釈する』時が必ず来るのである。

 

共謀罪審議日程の怪5

「共謀罪審議日程の怪」

 

 衆議院法務委員会で共謀罪の審議が四月二十一日に開始、二十八日には採択の予定と報じられている。過去二回の国会ではその内容の問題性から廃案となった法案であるが、今次国会では、メール問題、耐震偽造問題等に国民の目が行ったことから、憲法で保障される思想・表現・結社の自由に関わる重大な法案である「共謀罪」の審議が行なわれることすら国民は知らされていなかった。メディアがこの数日ようやく本件につき報じ出したが、冒頭の日程では具体的な反対や行動は一部の動きに止まらざるを得ない。まさに日弁連などがHPで反対意見を述べてはいるが、それが国民的議論へは到底、達していない。

 

 さらに、奇妙なことにこの審議日程に合わせるようにして、長く拘留中であったホリエモンの保釈が、この法案採択の二十八日にも行なわれる、そしてその前日の二十七日には長く放置されていた耐震強度偽造事件に関係する姉歯容疑者・木村建設元社長など八名の逮捕が実施された。まるで、共謀罪に国民の目を向けさせまいとするかのように、この連日の目まぐるしい検察や法曹界の動きは、私の目に不可解に映る。事件の真中にいると噂されるヒューザーの小嶋社長、総研の内河社長の名前が偽造事件逮捕者の中になかったことも、今後のこの共謀罪審議の動向如何での隠し球として、いや目くらましの術に使う用として温存しているのではと勘繰りたくもなる。そして拉致被害者家族の横田滋、早紀江夫妻らとブッシュ米大統領との面談が二十八日に急遽セットされたことまでもがそのタイミングのよさに何か裏でもあるのではないかと思いたくなる。

 

 それほどに、この諸々の事件の動きと共謀罪の審議日程がぴったり平仄が合っているようで、気味が悪い。審議入りの二十一日(と言っても当日は開会のセレモニー程度)は金曜日で、土日が休みで実質審議は月曜日の二十四日から。

 

 日曜日朝に目白押しの報道番組が事前に取り扱うにも共謀罪の衆議院法務委員会での採択までは、実は二十三日の日曜日のみで、問題点等の洗い出しや一般的な議論が国民の目に触れる時間を最小限に抑えた巧妙な戦術としか思えぬ日程の組み方である。現に、「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」いわゆる「共謀罪」についてほとんどの国民は、どんな問題がこの法案に潜んでいるのかまったく感知しないまま、法案の成立をただ呆然と見守るしかない状態に置かれてしまっている。

 

 国会審議日程と検察など権力側のこの数日間に焦点を合わせたような捜査スケジュールに私は猛烈な不自然さとそこに潜む権力という暗黒の眼が狙いすましている意思に背筋がすっと寒くなる気がするのである。怖い!

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