香草庵(手打ち蕎麦)―――蓼科グルメ12
★★★★★
長野県諏訪郡原村17217−3693
電話:0266−70−22870
営業時間11:00〜14:00・定休日 毎週火・水曜日及び2月
八ヶ岳農場から御柱街道を茅野方面へ、そう車でほんの2分ほどの距離だろうか。路傍の看板を左に曲がるとすぐに香草庵(こうそうあん・2004年5月開店)はある。伝統的蕎麦屋を想像して訪れると、その洋風別荘をお店にしたような佇まいにまずは、びっくりさせられる。
この店は開店が11時となっているので、出来たらブランチをとるくらいのつもりで早めにゆくのがよい。何せ、ちょっと出遅れると20〜30分の時間待ちは覚悟せねばならない。
当日はたまたま11時過ぎに農場に着いたため、家内と娘で「今日こそ、香草庵にチャレンジしよう!」と、実は三度目の正直でようやく蕎麦にありついたのである(これまで、実は一度目は定休日、二度目は庭のそこここで時間待ちするお客の多さと店内の順番待ち表を見てあえなく断念していたのである)。
当日はフォトの撮影時間を確認すると、11時28分に店頭の看板を撮影しているので、11時25分頃に香草庵に到着している(写真って便利だ!)。店に入るとお客はわれわれだけ。ラッキー! 早速に、一番いい席、ゲット! 写真も遠慮なくパチパチ“##☆☆!!”
家内が「ぶっかけ(980円)」、娘が「冷し鴨南蛮(1,250円)」、わたしが「冷しにしん(1,400円)」蕎麦を注文。
そのころになると常連客の老夫婦がふた組ご一緒に、そしてまたひと組、今度は大勢で・・とわずか7、8分ほどで店内の席は瞬く間にいっぱいとなった。
われわれのあとひと組目のお客が入ってきたところで、「そばがき(580円)」が欲しくなったので、お願いしたところやはり「この時間帯は申訳ないがダメ」。それを聞いていなかった老夫婦も「そばがき」を注文、断れる。その後押し寄せたお客の数を見れば、この時間、「そばがき」を肴にゆっくりお酒でなんて甘い考えはダメダメ!!ってことがよく分かった。
われあれの席に一番に運ばれた蕎麦は、麺のコシはちょっと固めでよい。汁はコクのある味で、ちょっと蕎麦屋で経験したことがないような味であり、気に入った。言ってみれば「蔦の絡まる洋館の蕎麦」にぴったしの味である。
家族3人、満足!満腹!で店を出ようと席を立つと、順番待ちの席にはいっぱいのお客。外に出れば庭内の花々を眺めながら順番待ちのお客が数組と・・・。「香草庵は早めの蕎麦がよい」であると認識した。
ささやかな優越感に浸りながら一路、蓼科に向かう。車窓からは晩夏のなか初秋の顔がほの見える景色がつづいた。