みますや−−−グルメ神田淡路町
(livedoorグルメ)
東京都千代田区神田司町2丁目15
03-3294-5433
みますや遠景 創業明治38年 昭和3年再建
縄暖簾の似合う呑み屋が減ったなか、神田司町に昭和の薫りを色濃く残す居酒屋「みますや」がある。
表に「どぜう」の赤提灯がかかり、縄暖簾の下がる「わしら」が居酒屋「みますや」は、わしらの懐具合を十分にわかってくれるお店である。
今夜は久しぶりに学生時代のゼミ仲間とちょっと?一杯!
洒落た店造りが幅をきかすご時世に、かたくなに昭和レトロを守ってくれている「みますや」。
縄暖簾を片手でかき分け、一歩、店内の土間?に足を踏み入れると、レトロな味と雰囲気に一挙に身が包まれる。この日も一足飛びに学生時代にワープする。
みますやのご主人 品書き帳もレトロ! 旨くて安い肴
そんな庶民の居酒屋「みますや」であるが、沿革をたどれば、創業は明治38年(1905年)、なんと日露戦争開戦の翌年で、二〇三高地で有名な旅順要塞が陥落した(1905年1月1日)年であり、「坂の上の雲」を目指していた近代日本の草創期にまでさかのぼる。
その由緒ある「みますや」も関東大震災でこの一帯が壊滅したときに創業時の建屋は重い瓦と土により倒壊したという。その後、復興に力を尽し、昭和3年に再建されたのが、現在のこの日本家屋である。昭和3年のものは入口前面の部分という(奥のほうはその後の増築)。地震に強い建屋をということで、(重い瓦を使用せず)銅とトタンを使ったものだそうである(以上、ご主人の談話)。
わたしはと云えば、二階の木製の縁側と勾欄(手摺り)が懐かしく、そこに今は失われたと言ってよい日本社会が持っていた温かい共同体(隣保班)の残渣(ざんさ)を見るのである。
日露戦争、関東大震災、太平洋戦争を見てきた「みますや」。そしていま、店のななめ前の木造建物は取り壊され、新たなビルが建とうとしている。明治、大正、昭和、平成と近代の夜明けからこの日本と日本人を見続けてきた「みますや」という店は、まさに日本の近代史を語る歴史遺産と言ってよい。
さて、日本家屋の蘊蓄(うんちく)はその程度にして、本題のグルメの話題に入ろう(イケナイ、イケナイ、昭和レトロにハマってしまい忘れるところであった)。
「みますや」のまず、酒について。
銘柄の品揃えは申し分なし。手に入りにくい「田酒」「獺祭(だっさい)」「磯自慢」等々、右党には喉から手が出るような日本酒が目白押しで、五つ★。
「みますや」の料理(酒の肴)について。
まず、「刺身盛合せ」はその新鮮さと価格において、秀逸である。注文して得をした気分になれるお薦め品である。そして「季節のぬた」は旬の素材をあえており、これは他の店にない旨さである。「牡蠣フライ(季節限定)」もよい、「牛の煮込み」もよい、「厚焼き卵」もよい、「肉豆腐」もよい・・・。
なにせ、財布の中身が心配な呑兵衛には堪らぬお店なのである。
「おじさん」は迷うことなく「みますや」へ向かうべし!
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