第一日目は浜名湖をちゃんと見てみたい(新幹線の車窓を瞬時に横切る浜名湖しかみたことがない)という細君、もとい、観音様の要望で浜松のダイワロイネットホテル浜松とうなぎの老舗、「うな炭亭」を予約。

ダイワロイネット浜松  ダイワロイネットホテル浜松 ツインルーム
ダイワロイネット浜松        ツインルーム
当日の東京は朝から雨。ボランティアで首を突っ込んでいる公益財団のWEB会議が長引き、予定より1時間遅れの11時過ぎに自宅を出立することとなった。雨もひどくなってきたので、この日は浜松まで到着すればヨシ!と割り切りゆっくりと安全運転に徹して走ることにした。

しばらくはワイパーをフルに振り切り運転を続けていたが、静岡県に入るころだろうか雨が上がりはじめ、途中、富士川SAでトイレ休憩。そしてあろうことか浜名湖に近づくにつれ青空が広がってゆくではないか。もうビックリである。

青空が広がる浜名湖の舘山寺ロープーウェイに到着したのが、15時半過ぎ。

遊園地・浜名湖パルパルから大草山えロープーウェイ
舘山寺ロープーウェイ・山上が大草山展望台
早速、浜名湖上を渡るロープーウェイで大草山頂上へ。車中は我々夫婦の貸し切りである。

大草山展望台
大草山展望台
この日の日没は午後4時50分。ちょっと夕日鑑賞には早いが、まぁ夕景色のとば口でも味わえたらよいと展望台へ立った。

説明版の地図で確認すると、大草山は浜名湖の北東部に位置している。雨の後ということもあり晩秋の空気は澄み渡り、眺望は見事である。

東名高速が渡る浜名湖
東名高速も横切る浜名湖
頭上には午前中には考えられなかった青空が一面に広がっていた。

また展望台から俯瞰する浜名湖は予想と異なり、入江が複雑に入り組んだ汽水湖であったのには驚いた。

浜名湖を展望台より
入江が入り組む浜名湖
そして南方にじっと目をやると空との境は定かではないが遠州灘が見えてくる。

湖上を渡るロープーウェイと遠くに太平洋
浜名湖上を渡るロープーウェイと遠くに遠州灘
人影もいつしか消えてしまった展望台を右へ左へと移動しては浜名湖の異なる顔を堪能した。

そのうちにいつしか日が傾いてきた。秋の日は釣瓶落としとはこのこと。

湖面と大空にかすかに茜色の紅がさしてきたようだ。

夕日に映える浜名湖
浜名湖の秋の釣瓶落とし
いま振り返ってみると、朝方の長引く会議と強い雨という不調により、やむを得ず旅の出立を遅らしたことで、この澄み渡った夕景色を目にすることができたのだと思うと、人生とは巧みにその絵柄や色模様を転じてみせてくれる、万華鏡のようなものだとしみじみ感じ入ったところだ。

浜名湖の夕景色
茜色に染まってゆく浜名湖
さて、浜名湖の美しい風景を眼の肥やしにした老夫婦のその日の夕食といえば、当然、鰻にきまっている。

浜松・うな炭亭
老舗・うな炭亭
「うな炭亭」というホテルから歩いて7、8分のところにある創業70年の老舗をひと月ほど前に予約していた。

名物 うなぎまぶし
名物の”うなぎまぶし”
三回うなぎが味わえるという名物の“うなぎまぶし”を注文、いたく満足の態で第一日目を終えたのである。


会計をしようとレジに行くと、横に小澤征爾氏の写真が・・・

世界の小澤征爾さんも来店
小澤征爾さんも来店

世界の小澤さんも当店にしっかり足を運んでいるではないか!!

この旅、端から幸先が良い!!と、わがグルメ眼力の確かさに一人静かに唸ったものであった。