澤田(フランス料理)ーーグルメ信州(松本)

 

松本市大手3丁目3番−5号(電話:0263-35-0234

営業時間11:3015:00

定休日:日曜日

   

  

 晩夏の頃、松本にあるフランス料理の老舗「澤田」を訪ねた。前週の黒姫でのホームコンサートでオーナーである澤田宗武氏とご一緒した際に、翌週、一年ぶりに「澤田」の味をお店のほうで堪能したいと約束していたからだ。

 

 あのアンティークな店内で「澤田」の味を十二分に堪能した後に、澤田さんと、そう一時間ほどだろうか諸々とお話をさせていただいた。当日は市内のホテルに宿泊することを話したところ、翌日のお昼に是非、行って欲しいおいしい蕎麦屋があるという。見せられた名刺を見てわたしは、「えっ!」と声をあげた。お店の変わった名前と特徴ある字体に覚えがあったからである。

 

 澤田さんに「このお店、東京に支店がありますか?」と訪ねたところ、二年前に東京のお店をたたみ、女将の故郷である松本に戻ってこの地にお店を開いたのだと言う。

 

 わたしはダイヤモンドホテル(千代田区麹町1−8)の前にあった「三城(さんじろ)」には8年程前にある方に連れられて行って、その後3回ほどだが訪ねていた蕎麦屋であった。ふくよかな女将のこだわりを活かした独特の店造りとその雰囲気に圧倒された記憶がよみがえって来た。

 

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  翌朝、11時半に予約を入れ、早速、店に向かった。松本の「三城」は、前日、たまたま立ち寄った四柱(よはしら)神社(松本市大手3-3-20)に隣接し、大名通り側に面して松本城まで四百メートルほどの至近の場所に立っていた。古い蔵?を改造した店内の奥に半蔵門のお店にあったあの大きなテーブルがど〜んと置かれている。そして席に着くと、しばらくして片口に入れられた常温の日本酒、「岩波」がお通しの漬物と一緒に運ばれてきた。「岩波」をゆっくり嗜(たしな)む。杯が空になる。ふた皿に分けられた薬味と一枚の蕎麦が運ばれてくる。蕎麦の歯ごたえ感のあるコシも味も以前のままだ。蕎麦湯が運ばれてくる。そして、最後にあのふくよかな花豆煮が出てくる・・・。

 

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 その一連の流れもスタイルも、和服姿の女将のたたずまいも、以前と何も変わっていなかった。一番乗りだったこともあり、店の静寂がどこか茶室に入り、お点前を待っている時間のように思えた。店内には半蔵門時代よりも確かにゆったりとした時が流れているようだ。

 

その「時」の移ろいがやけに愛おしい。わたしは歳を取った・・・・・。

 

「三城」は女将の故郷、信州、松本にあるのが似合う。

 

 

 

 

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