「小泉総理の国会軽視の無責任」

 

 6月4日(日)午前六時からのTBSの「時事放談」を見た。今朝のゲストは藤井裕久氏(元民主党代表代行)、野中広務氏(元自民党幹事長)の二人で、テーマは「社保庁に喝、野中」であった。司会はいつもの岩見隆夫氏(毎日新聞特別顧問)である。

 

 社保庁の問題はこのブログでも以前、述べてきたので、今朝は、番組の中で両氏が共に発言された「行政府の長である小泉総理の一言で、国会会期延長が決まってしまうのは、おかしい」「本来、両院議長と与野党幹事長とで、協議するのが立法府のありかた」に、「その通り」と、大きく頷いたわたしの意見を述べたい。今国会は小泉総理5年間の施政の検証を行なう重要な国会であったはずであり、加えて重要法案が目白押しで、その審議は集中的、かつ精力的に行なわれるべきであった。そのことにつきわたしは民主党代表選の日(4月7日)に、「民主党代表選挙―国会会期はまだ残っている」で、述べた。

 

 しかし現実は、共謀罪のドタバタ審議(採決されなかったのはよかったが・・)、行政改革推進法案、教育基本法改正案、アスベスト健康被害者救済法案、医療制度改革関連法案、建築基準法改正法案、防衛省設置法案、官製談合防止法改正案、国民投票法案など他に国民にとって重要な法案審議がそれこそ目白押しの状態であったが、ほとんどが積み残し、継続審議の憂き目を見ようとしている。小泉内閣が本気でこの国の将来を見据えた「骨太の改革」を推進するのであれば、こうした法案審議に真摯に取り組み、その必要性を国民に明快に説明、理解を求めるべきであった。

 

 小泉総理の心は既に、6月18日の会期終了後の訪米、そしてメンフィスのエルビス・プレスリーの邸宅訪問へ飛んでいるのであろうか。国会での答弁の投げやりで醒めた態度を見ると、その意を強くせざるを得ない。国政を与かるトップの態度とは思えぬ無責任さである。

 

 「時事放談」で、藤井、野中両氏が、国会延長のことに触れたのも、そうした総理のやりたい放題の国会運営と、立法府と行政府の役割がごちゃごちゃになっている現状に大きな警鐘を鳴らしたものとして、わたしはこの両氏の意見を傾聴したのである。そして「今の国会議員の中に、長いものには巻かれろ的な風潮がある」という藤井氏の言にも大きな重みと時代の不幸な流れを感じ取った。

 

総理の資質とは何か―崩壊する小泉改革