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美の(よしの)---新橋グルメ 2


港区新橋5-9-5 NTビル 1F

03-5733-1853


昨年、8月にこの「美の(よしの)」を紹介してから13ヶ月が経つ。その記事において「日本酒の旅人」なる共通テーマを立てた。


美の
「美の」表札

美の外観
「美の」外観

揮ごう


 

 その後、「美の」で戴いたレアものの日本酒は枚挙に暇がない。にも拘わらず、ブログにUPすることを怠るうち写真だけがHDDに貯まり、そのプレッシャーに押しつぶされそうに?なった。いや、いや、まことに面目ない次第である。そこで、そうした過去の食材、いやもとい、贖罪の気持ちを込めて、最近の「美の」についてご報告しよう。

 

 この一年余で特に最近、顕著に感じることは、お客の層に変化が出てきたということだ。それは女性客だけで訪れる光景が増えたことである。最初に「美の」を知った時分は、まだ女性連れの男性客やグループのなかに女性が入っているといったケースが大半であったが、最近は明らかに女性客だけで利用するケースが増えている。これって、やはり女性社会の本格的到来の証なのだろうか。新橋の小暗がりから、静かに、しかも確実に地殻変動は起き始めている・・・。

 

秘密基地をこよなく愛する男にとり、この微かな変化を見逃すわけにいかない。これこそ、狡猾な宇宙人による地球侵略の兆しに違いないのだ。だから、今後、「何気ない」を装った変化の裏に隠された宇宙人の大謀略について秘密裡に内偵を続けねばならない。わたしのミッションも本当に大変である。ただ、愛する日本酒を呑んでいればよいといったものではない。地球防衛の為、心血を注がねばならないのであるから・・・。


地球侵略の準備中
地球侵略の準備中
大人のムード
大人のムードたっぷり・・・

 

 今回、その宇宙人の謀略が静かに進んでいる要因についてまとめてみた。何故、女性客が増えたのか・・・

 

1.  値段が手頃で安心感がある

  コース料理が基本で、3,500円ポッキリ(コースは下に写真つきで紹介)

  お酒を結構呑んだなと思ったときでも、料理込みでまず6千円以内で収まる

  料理の食材に比して3,500円という値段が信じられないという「お得感」が、特に財布に敏感な女性の心を鷲掴みにしている

2.  マスターの造る創作料理がお洒落で味が上品である

3.  メニューが細やかに旬を追って変わり、厭きが来ない

4.   お客主体の皿出しでさらに客の要望に肌理細かく応え手間を惜しまないサービス(薄味・焼き魚の素焼き・料理を出す間隔が緩急)

5.  女性客に好まれる日本酒やワインなど和洋を問わぬアルコールに加えノンアルコール類とヴィヴァレッジの品揃えが豊富

6. ライトダウンされた店内は落ち着いた雰囲気を醸し出し、「大人の女性」を意識させる・か・な?

 

 【1110日(火)のメニュー】

 

 
1.           
前菜:ウニと変わり豆腐・ワカサギの天麩羅


ウニと変わり豆腐

ワカサギの天麩羅


2.           
造里:かんぱち・真鯛


かんぱち・真鯛


3.           
汁:鳥つくねと高野豆腐


鶏つくねと高野豆腐



4.           
焼物:鰆の塩焼き


特製鰆の素焼き
   私は、素焼きにしてもらい、檸檬をかけて食べました

5.           


秋刀魚の梅巻き


6. 揚物:里芋の揚げ饅頭温皿:秋刀魚の梅捲き          


里芋の揚げ饅頭


7.           
御飯:ワラサの土鍋御飯・味噌汁

 

ワラサの土鍋ご飯

味噌汁


 

 このコースの質と味(これは実際に「美の」で試してね)で、¥3,500というのは、どう考えても安いというのが、相も変らぬ感想である。ひょっとして「Boss」の佐川美雄氏が秘密のミッションを負った宇宙人なのかも知れぬ。いや、この値段、地球侵略の謀略に違いない、きっと・・・。

 

 閑話休題。ところで話は突然に当夜の日本酒に移る。供された日本酒は、次の三種類であった。種類をいくつか呑みたかったので、マスターが半合ほどずつ小分けに供してくれた。余は満足であった!!が、その安心が危ない。相手は宇宙人であった・・・。

 


日高見:吟醸うすにごり生原酒(平孝酒造:宮城県石巻市清水町1-5-3


ラベルがシルバーという写真の撮りづらい特徴的なお酒です。季節限定の酒で、わたしに「美の」をいっぺんで惚れ込ませた一品です。南部杜氏の酒で、次の「志太泉」も南部杜氏のお酒です。品のよい爽やかな喉越しが特徴です。
保存の良い「吟醸うすにごり」を真夏に呑むのは至上の気分です。

 

日高見


志太泉:大吟醸原酒(志太泉酒造:静岡県藤枝市宮原)


平成
14年度醸造酒(H13BY=平成137月から平成146月までに醸造された酒という意味)というヴィンテージの一品で、馨りは華やかで爽やかという超レアものでした。


志太泉


 

   くどき上手:純米大吟醸「美郷錦」(亀の井酒造:山形県鶴岡市羽黒町戸野字福ノ内1


これは銘々の「くどき上手」に違わぬフルーティーな味わいで、しかもキュッとキレのあるお酒です。女性と一緒だと何かを予感させる・・・な〜んて、オジサンにはあまり縁のないお話でした。


くどき上手



 

 

 以上、「日本酒の旅人」のUPとも併せ、久々の新橋グルメ「美の」の再登場でありました。そして、地球防衛軍としてのミッションである、報告をさせていただいた。

 

そして、この報告を書き終えて、次に「美の」を訪ねる際は、決して宇宙人たるマスターに心を見透かされぬように細心の注意を払わねばならぬと覚悟を新たにしたところである。