今週の天気予報も今日が晴れで、あとは曇り日が多いとのことだったので、年度初めの4月1日、晴天のもと新宿御苑まで足を伸ばし、2014年初の花見に興じた。
今週が都心の花見も盛りと、平日であるにもかかわらず、多くの人々が新宿御苑を訪れていた。新宿門から入苑したが、お昼休みと言うこともあってか、その人の多さには正直、驚いた。
苑内では家族連れからカップル、日本人だけでなくアジアの人たち、欧米人と様々な人々が、美しい満開の桜にため息をもらしていた。
朝方、少し雲が覆っていたものの、お昼には青空が広がり、絶好の花見日和となった。その青空を背景に桜花が咲き乱れる様子は、いつ見ても美しいと感じた。
新宿御苑の桜は、わたしはおそらく初めてか、学生時代に来たことがあるかぐらい。こんなに桜の巨木があるとは、ビックリである。
例年、御苑の花見を楽しむ家内の案内で、久しぶりに園内をゆっくり一周した。汗ばむほどでもなく、春の陽射しが心地よく、気分爽快な散策であった。
広い芝生の上では家族連れや昼間なのに職場の仲間だろうか、雑多な人々がうららかな陽光のもとで、日本の花、美しい桜の花を観賞、いや、花より談笑に花を咲かせているグループも多くおりました。
そしてNTTビルを望む新宿御苑ならではの桜の風景なども一興であった。
日本庭園の一画、松の緑のなかに白く棚引く雲のように咲く桜も見事である。
池面に枝を垂らし、その末梢まで花を咲かせた桜には、誰しも趣きを感じるのだろう、たくさんの人が芸術家の顔となり写真を撮っていた。もちろんこの彦左衛門も何枚も撮りました。
苑内の桜の種類は多く、寒緋桜という桜も変わっていて面白い。
また、“アメリカ”という桜も最近、桜の色が白くなったと感じるなかで、いわゆる桜色の花びらをつけており、その美しさにちょっと複雑な感情を抱いた。その横に“陽光”という桃色の花を咲かせた桜もコラボして、豪勢な花見を演出しており、園内を回遊して興味は尽きない。
さらに、八重桜や枝垂れ桜などはこれから咲き初めということでまだまだ、しばらく満開の桜を楽しめそうである。
日本人は春といえば桜。秋といえば紅葉。大勢の人出に賑わう新宿御苑で興じた花見。日本人には花鳥風月を愛する心が染みついているのだと感じた心地よい一日であった。
そして、その中に混じって桜を愛でる外国の人たちも、美しい自然の前ではわれわれと同じように“花鳥風月”を愛でる心を有しているのだと、至極、当り前のことに気づかされた一日でもあった。