木曽路・奈良井宿、「古き良き日本」を歩く=NHK朝ドラ「おひさま」のロケ地
NHK朝ドラ「おひさま」ロケ地=旧制松本高等学校の本館・講堂
「おひさま」の現代シーンで、主婦の原口房子(斉藤由貴)が若尾文子扮する須藤陽子にその一代記を語り聞かせてもらう場所が、陽子が経営している「百白花(ひゃくびゃっか)」という喫茶店である。安曇野の美しい風景の中にたたずむその建物のセットが大王わさび園にあるので、園内にある黒沢明監督の映画「夢」で使われた水車小屋と水辺の風景とあわせて見学した。
「百白花」はわさび園の大駐車場からも遠望できるが、ドラマで見る瀟洒な店内などのセットはなく、建物外観のみのセットである。「百白花」の店内造作はスタジオセットであるため、まぁ、正直、何だこりゃという次第である。なお、百白花という実在の花はなく、劇中で陽子の祖母が安曇野のそば畑の真っ白な花をイメージして、店の名前として命名したものです。・・・当初、わたしも植物図鑑などで調べたものですが、架空の名ですので・・・、出てませんでした。
したがって、近くまでは行かずに望遠で撮影しておきました。
一方で、水車小屋のある水辺の風景は以前訪ねた際にも写真を撮ったと思うのだが、デジカメ時代ではなく、もう一度、入念にその美しい風景を取りなおした。

水車のある風景
やはり水車のある風景というものは、己の幼少時にそうした風景を身近に置かない者であっても、どこか日本人の郷愁といったものを呼び起こすものと思われる。
このわさび園に引かれる湧水は日量十二万トンという膨大な流量におよび、その水温も年間を通じてほぼ12℃と一定し、わさび生産に適したものとなっている。
その湧水を流す水深40cmほどの蓼川には梅花藻(バイカモ)、水ハコベ、ミクリといった清水を愛する水草が気持ちよさそうにその流れに身をゆだねている。その様子を見ているだけで、爽快感が全身一杯につまってくるようで愉快である。