彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

女鳥羽川

松本名物・翁堂の“女鳥羽(めとば)の月”=松本のお菓子

松本市中央3−4−16


GWに松本散策で中町通りをぶらぶらしていると、えんじ色の大きな暖簾を店頭にひろげているお店にぶつかった。“御菓子処翁堂”と書いてある。

中町通りにある翁堂・蔵の店
店頭に大きな翁堂の暖簾が・・・
蔵造りの家並みがつづく中町通り
蔵の町・中町通り

そこで、当然の如く、わたしの足はたくさんのお客さんが入っている店内へと直角に曲がった。

お客が一杯の翁堂
店内にはたくさんのお客さんが

店内に飾られた額や置物を見ると、どこか由緒あり気な和菓子屋である。店の奥の窓越しには小さな中庭と漆喰塗の蔵が見えた。

奥の蔵は資料館
中庭を通って奥に資料館の蔵が

そこで、店主の木内さんに訊ねたところ、この翁堂は明治44年(1911)創業というから、今年で101年目の由緒正しき老舗ということになる。

福禄寿の額の掛かる店内と木内社長
福禄寿の額と店主の木内さん

店内に飾られる篆書体(てんしょたい)で書かれた“福禄寿”やちょっと難解で読み取れない漢字の刻まれた額について訊ねると、先代のご主人の御趣味だということであった。

表のショーウインドーの飾りも風流
ショーウィンドーに飾られた風流な品々

木内さんは翁堂の三代目にあたるということ。由緒があるはずだ。

店内には翁の人形が
翁の人形

そこで、旅人の厚かましさで、「何がお薦めでしょうか」なんて訊ねて、“女鳥羽(めとば)の月”という菓子を買い求めた。女鳥羽川に映る月影をクルミをたっぷり使って形どった白餡入りの焼き菓子である。何と戦前の昭和14年に全国菓子大博覧会において金碑を受領しているというのだから、この“女鳥羽の月”自体がなんとも由緒正しき和菓子であった。

女鳥羽の月が並ぶ
木内店主お薦めの”女鳥羽の月”

いわゆる旅先のお土産屋で売っている饅頭程度の気持ちで買い求めたので、帰宅後に口に入れてビックリ!! 

くるみの載った女鳥羽の月
”女鳥羽の月”の上に載るくるみが女鳥羽川に映る月影を表しているのだとか
女鳥羽の月の白餡
この白餡のおいしさにビックリ!!

この白餡が上品でふしぎなまろやかさなのである。早速、包み紙に書いてある原材料を調べると、卵・砂糖・くるみ・水飴・小麦粉・本味醂・テボ(手芒)餡・塩・膨張剤とあった。さて、“テボ餡”なるものが、どうもこのふしぎな味を醸し出しているらしい。 

女鳥羽の月の包装紙
”女鳥羽の月”の包装紙

ということで、早速、調べて見ると、テボとは手芒と書き、手芒豆(白いんげん豆)を餡にしたものが、“テボ餡”なるわたし好みの白餡の正体であった。

お店の前を流れる女鳥羽川
菓子の名前の由来となる女鳥羽川

店主の薦めるままに購入した“女鳥羽の月”は松本の名物であり、しかも由緒のある焼き菓子であることを知らされた今回の松本の旅であった。

花林桃源郷・“蔵久(くらきゅう)”の“かりんとう屋敷”=松本のお菓子

松本市中央2-4-13

0263-36-2165


花林桃源郷(かりんとうげんきょう)・“蔵久(くらきゅう)”は信州安曇野にある。そのお店は店舗と呼ぶには相応しくない、5800平方メートルもの敷地に建つ元造り酒屋のお屋敷で、登録有形文化財にも指定された建築物の一画を売店として平成17年にオープンしている。

その文化財の広い和座敷では日本式の庭園を愛でながら、“お茶と花林糖”や“田舎蕎麦”などがいただけるという。

また、その屋敷は昭和51年公開の「犬神家の一族」(石坂浩二主演)の撮影が行われたところとしても有名なのだそうだ。


その大仰なお店については昨年の23日の安曇野旅行ではまったく気づかずに素通りしたことになる。


なのになぜ、ここでブログへアップするかと言えば、このGWに松本を訪ねた際に、その“蔵久”の“かりんとう屋敷”へたまたま入ったのが縁である。そこはいわば安曇野の“蔵久”の出店とでもいったらよいのだろうか、歴史を感じさせる蔵を改造した小さな店である。


お店の前を流れる女鳥羽川
蔵久前より女鳥羽川を望む

女鳥羽川沿いの小さな武家屋敷にあるような時代がかった門をくぐり、砂利が敷きつめられた小径の飛び石を踏んでゆくと、突き当り右手に小さな蔵がある。

蔵久・かりんとう屋敷
この小さな門をくぐり、庭石を踏んでお店へ。右手が女鳥羽川
奥右手の蔵の中がお店

突き当り右手が”かりんとう屋敷”

まことに重厚な漆喰塗の観音扉が開かれ、そこに“久○かりんとう本舗”の暖簾がかかっている。“蔵久”の可愛らしい“かりんとう屋敷”である(暖簾の“久○”のロゴは“蔵久”が松本のかりんとうの老舗・久星(きゅうぼし)食品(株)の運営になるからとのこと)。



漆喰扉の中がお店
この重厚な扉のなかがお店です

うす暗くて少しひんやりした店内には、たくさんの種類のかりん糖がお洒落な袋に入れられて展示されている。

薄暗いが落ち着いた店内
蔵の中です、この薄暗さが落ち着きます・・・

試食が出来たので、もちろん色々なかりん糖を口に入れて見た。黒糖のしつこい甘さを想像していたわたしは、そのサクッとした歯触りに加え、ほんのりとした甘味と黒糖のみでないキャラメル味やシナモン味といった今風の品ぞろえとパッケージの可愛らしさに気持ちがウキウキ。

白糖かりんとう
白糖かりんとう
柚子かりんとう
柚子かりんとう
生姜かりんとう
生姜かりんとう

加えてまことに小振りだが“蔵シック”なお店の落ち着いた雰囲気が殊のほか気に入ったのも、“花林糖”を買い求めた理由である。

源作
蔵久の銘品”源作”
源作
源作・親指大をひと回り大きくした正統派花林糖です
このサクサク感がいい
源作のなかはこんなです、サクサクして本当においしいです

「源作」は個包みの正統派のかりん糖。そのほかに「蕎麦」「珈琲」「白糖」「黒糖」「梅」「シナモン」「キャラメル」「ココア」「海苔」「ゆかり」「生姜」味などちょっとそそられるかりん糖が多数並んでいる。


きれいな包装
海苔かりんとう
海苔かりんとう
海苔の風味がしっかりした花林糖

家に帰って色々な種類の“蔵久”のいう“花林桃源郷(かりんとうげんきょう)”の世界にどっぷりつかり、その甘さ控えめの上品な“花林桃(かりんとう)”にご満悦だったのはいうまでもない。


そして、先日の世界女子バレー応援の際にも、会場の東京体育館までコーヒーのお供に持参し、キャラメル味の“花林桃”を休憩の合間に食べました。


キャラメルかりんとうの包装
キャラメウ味の花林糖
キャラメルかりんとう
これ袋の一部ですが、あっという間に食べちゃいますね
東京体育館でキャラメルかりんとうを食べました・・・が、韓国に負けちゃいました・・・

花林糖に特化する“蔵久”は毎年、新作を送り出しているが、今年も安曇野らしい「わさび花林糖」が販売されている。


松本や安曇野までゆくのは大変だが、東京でもJR駅の立川駅内のエキュート立川店・「信州安曇野 蔵久店」と品川駅内のエキュート品川サウス店・「KarintouSweets蔵久店」で購入が可能という。わたしも近くまで行った時にちょっと立ち寄って、その「わさび花林糖」なる新作を買い求めたいと思っている。


たかが“かりんとう”、されど“花林糖”である。一度、試しに騙されたと思って食べて見られたらいかが。あなたもきっと蔵久の“花林桃源郷”の世界に魅入られてしまうこと請け合いである。

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