11月14日、京都市内の紅葉はまだ早いということで、比叡山・延暦寺をひさしぶりに訪れた。少しでも標高が高い方が京都の紅葉をちょっとでも目にすることができるだろうとの思いである。
わたしにとって延暦寺はほぼ40年ぶりであったし、比叡山ドライブウェイを通って入山するのは初めてであった。
そのドライブウェイの途中に“夢見が丘展望台”という大津、琵琶湖を一望できる観光スポットがあった。
そこに“もみじ見頃”の看板が立ち、タクシーの運転手さんも、ここからの紅葉はきれいですよと、車を降りた。
天候もよく、琵琶湖を見下ろすことができ、それだけでも感激であったが、そのうえに紅葉も素晴らしく、こちらに来てよかったと家内ともども“大正解”と満悦(当初は高雄の神護寺でも行こうかと考えていたが、運転手さんが延暦寺を奨めてくれた)。
琵琶湖から山側に目を転じると、そこにも紅葉はあざやかにわれわれの目を射る。青空とのコントラストが素晴らしい。
それに比べて、延暦寺の紅葉はもう少しであった。
たぶん、本日(11/21)あたりがちょうど見頃になっているのではなかろうか。
大講堂前の紅葉もようやく始まった感じだろうか。うわぁ〜ってなとこまではいきませんでした。
大黒堂の一部、色づいていたので、パチリ。
根本中堂の紅葉もどうでしょうか、今夏の猛暑の影響もあるのでしょうか、ちょっと赤の色合いが今一つの感です。
ただ、根本中堂の威容、堂内で感じた敬虔な信仰心の凄味、不滅の灯明に見た伝統を継承する人間の強さを肌身で感得したことは、得難い経験であった。
そして、実際の根本中堂が学生時代に訪れたときの記憶にあったものとは大きく異なり、あの記憶はいったいどこの建造物だったのか、再度、ゆっくりと東塔、西塔、横川地区を散策する必要があると、感じた次第である。
そんなことを思いながら、歩いていたところ傾いた太陽が樹間を抜けて光の紐をわたしに届けてくれた、その情景はやはり信仰の山にふさわしい神々しいものであった。
そういうことで、今回は展望台、東塔の紅葉をまずはお愉しみいただけたらとアップしました。お時間出来たら、ぜひ、比叡山へ足を向けられたらいかがでしょうか。