今回のバンクーバー五輪はなぜか自分の中で盛り上がりに欠ける。飛び抜けたスーパー・スターが欠けているのか、他国のそうした情報をメディアが伝えていないのか、まぁどうでもよいが、関心は薄かった。

 

だが、ここに来て場外乱闘?が面白い。男子ハーフパイプ代表の国母和宏選手(東海大)である。こんな男、まったく今まで知らなかったし、HPって言えば、ホームページと読んでしまう程度のスノボーもやったことのない、そもそものウインター・スポーツ音痴の私。だが、今回の「反省してま〜す・・・」で、この国母という男の存在を知った。日本からバンクーバーへの移動の際に日本オリンピック委員会(JOC)で定めたユニフォーム着用につき、シャツを腰から出しズボンをずり下げる、いわゆる「腰ばき」姿だったというのが問題になった。そんな映像、TVで見ていないし、それ程にオリンピックへの関心が冷えていた。でも、選手村での10日の記者会見での「反省してま〜す」発言で、状況は一転した。

 

いやぁ、久しぶりにテレビを観て、盛り上がり、熱くなってしまった。うん、まだ、ちょっとは若さが残っているかな・・・。

 

「反省してま〜す」の映像が流れた時、訳は分からぬが、「なんだ、この野郎!」と、詳しく事情は分からなかったものの、そのふて腐れたような小馬鹿にした受け答えが、テレビ画面の前に坐っていた私の、何やら分からぬ怒りの導火線に火を点けた。そして、その後、「「反省してま〜す」の前に、記者の質問があった際、「チッ、うっせーな」としゃべっていたことを知るや、俄然、私のひとり相撲のうっぷん晴らしが始まった。

 

「さぁ、お祭りだ〜!お祭りだ〜!」

 早速に、2チャンネルを覗く。スレがアル、アル、ノビル〜・・・。

「そうだよな、うん」「そう思うに決まってるよな」「あったりまえじゃん・・・」

 いやぁ〜、久しぶりに一人でワッショイ!ワッショイ!と、祭りをやってしまった。

 

そして、その後、繰り返し放映される会見場面の映像に向かって、「お仕着せの服装がそんなに嫌なら、オリンピック出場を止めればいいじゃないか」と、はしたなくも叫んだ。

 

 最近の朝青龍の問題で色々、言いたいことがあったが、時間がなくて記事をUP出来なかった分、この国母という男は可哀そうではある。朝青龍の分までまとめて憤懣をぶちまけよう。

 

 要は、その世界にいて稼ぎをするのであれば、その世界の決まりごとに従うのは当たり前。それを守るのが嫌なら、そんな世界に入らなければいいだけ。簡単な話だ。国母の場合はユニフォームを着る規則が嫌なのだったら、そもそも儀式だらけのオリンピックなどに出なければいいだけ。

 

 どうも鳩山由紀夫総理、小沢一郎幹事長の政治とカネの問題も、同じ話のような気がする。まぁ、政治家は教科書的に言えば、本当は国民の範たる人物でなければならぬはず。なんか、と〜い昔、小学校時代あたりに習った気がするが、国母某よりも、永田町の御両人の方が罪は数十倍も重いことは確かである。

 

 まとまらぬ話で恐縮だが、国母君、ホームページかハーフパイプか知らないけれど、要はあなたがやったことは、国の代表に選ばれ出場するのだから、その意味で税金を使っているのだという意識は最低でも、もってくれよな!

 

 そんな21歳の若造に言う前に、総理大臣たる鳩山由紀夫と小沢一郎幹事長は、同じ税金の問題と言っても次元が違う。(贈与の)脱税、(政党交付金の)流用といった疑惑であるのだから、国民への示しという意味では、言うまでもなく、ものすごく大きい問題である。永田町の御両人の方に国民は怒りと憤懣をもっとぶつけねばならぬのだろうなぁ・・・と、むなしく、こちらは呟くだけである。

 

 でも、面白いのはなんか国母だったり、朝青龍だったりするから、庶民というものは、本当に度し難い、アホなんだと、自戒しきりの夜である。