彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

割烹まつおか

聖地・“てら川”に根づいてきた“割烹まつおか”=京都グルメ

初々しさの匂い立つ、京都・“割烹まつおか”に初見参=京都グルメ(2012.10.7)
味と妙技と人の出逢いを演出する・割烹“まつおか” =京都の“割烹まつおか(2013.9.20)


開業二周年をひと月前に迎えた五月、“割烹まつおか”を訪れた。

割烹まつおか

今年は13日に、湖東三山の秘仏巡りをしてから京都のホテルでシャワーを浴びてお店へ向かうので、予約は当初、午後9時としていた。“割烹まつおか”の利点のひとつに、午後10時以降でもお店へ入れるということがある。

当日のようにちょっと寄り道をして京都へ入り、夕食が遅めになるときには、旅行者にとってこうした京料理のお店があるのはとても便利である。

和室から入口を
奥の和室前から入口を見る

本当の馴染になれば色々と無理のきくお店も当然あるのだろうが、旅人風情ではそうした我が儘はききにくい。

その意味で、“まつおか”は遊ぶの大好き人間にとっては必要不可欠な京の割烹なのである。


割烹まつおかのお蔭で、もう一生見ることのできぬ湖東三山の秘仏三体を一挙に見たうえに、こうしておいしい料理にありつけたのである。
予定より早めに京都へ到着できたので、まつおかへは八時過ぎには到着。

まず、八寸がだされる。

八寸

そして、当夜は、松岡君の心づくしで私たちの好物である今年の初物を二品いただいた。

ひとつ目が岩ガキである。もちろん、おいしいのは当然である。

岩ガキ

次に、私が来るというので、まだ日本産は早いのでといって、韓国産でいいのが出ていたので用意したと、今年初の鱧の炙りを食した。

鱧を炙る松岡店主

目の前で炙ってくれる鱧を二倍酢でさらりと食べる。

鱧 鱧の炙り

おいしい。今年も夏が来た・・・と、脳内細胞が蠢いてくるのが分る。


この日、わたしの左横に若い男性が一人坐っていた。

和室への通路からカウンターを
和室への通路からカウンターを

昨年の九月に松本市のお嬢さんと知り合いになったのがこの“まつおか”である。

その時の様子を「味と妙技と人の出逢いを演出する・割烹まつおかというタイトルでアップしたのだが、今年はどんな出逢いが待っている?


そして、カウンター内で調理の手伝いをする木村有紗(ありさ)さんと控えめに言葉を交わしていた若者たちの間に、またまたこのお節介おじさんが割り込んでしまった。

木村有紗(ありさ)さん
がんばる”ありさ”さん

家内は横でまた始まったと、我関せずに次の料理を物色している。


男性は梅津君と言い、現在、かの瓢亭で修業中だとのこと。ありささんとは、京都の調理学校での同期生であるという。


そして、ビックリしたのが、ありささんがこの”まつおか”で働いていることをわたしのブログの写真で知り、連絡を取って、当日、初めて来店したのだというではないか。


わたしもその偶然に驚いたが、梅津君もえぇ〜ということで、三人で盛り上がってしまいました。

家内は横でその間、松岡君とお喋りしながらしっかりと料理を口へ運んでいた様子。


それから鰹のいいのが入っているので、タタキでどうかというので、それを注文。

かつおのたたき

翌日は別段、用もないのでニンニクも多めにいただく。これも身がしっかりとしていてさすがにおいしい。

当日のお酒は桃の滴の冷酒。伏見の松本酒造の酒である。舌に柔らかく、口触りのよい日本酒である。

桃の滴の冷酒

それからカワハギだったか、白身の魚のお造り。思った以上に肉厚で歯ごたえがしっかりとしていて、美味である。

カワハギのお造り

あとで、皮と背骨だったか揚げ物ででてきたが、これもカリッとして、なかなかよい。

揚げ物

天婦羅大好きの家内が、何か揚げてくれますって注文した”芝エビ”の天婦羅を半分、つまみ食い。いやぁ、これも、絶妙。

芝エビの天ぷら

ここらで、わたしもだいぶお腹がいっぱいになってきた。煮物でちょっとしたものはと訊くと、蛸の柔らか煮はどうかというので、それを頼む。

蛸の柔らか煮

またこれが優しい味付けで、もちろんふんわりと至極柔らかいのである。


家内はウニのおいしいのが入っているときき、これをいただこうということになった。どうして食べたらおいしいかと相談の上、結局、白いご飯の上に生うにをぶっかけた所謂、あまちゃん・うに丼が一番いいんじゃない?と、わたしが無粋なアドバイス。

洲本のうに丼

松岡君の調理の腕を封じ込めたようで、今になって少々反省をしているが、家内曰く、”とてもおいしかった”とのコメントで、結果良ければ全てよしなのかなと思い直しているところである。


こうして葵祭社頭の儀の前々夜も、賑々しく更けていったのであります。


”割烹まつおか”も、まる二年を過ぎ、三年目に入った。開店当初はやはり仕事の流れもスムースさに欠けていたが、昨年九月にはそれぞれ店の人間の持ち場、役割も収まる所に収まる落ち着きをみせていた。


そして二周年を迎えた今年は、あきらかに”まつおか”に変化が見えた。

店主の松岡氏をはじめそれぞれが、どっしりとこの聖地・てら川の跡地に根を張ったように、仕事をこなしているのである。

主人が板についてきた松岡氏

最初は新装なったこのお店にちょっと浮いたように見えた松岡氏も、堂々たる店主の趣きを見せ、その安定感を支えに店の者も手際よく仕事を進めてゆく。


カウンター越しの会話も店主の松岡氏に倣い、ありささん、也子(なりこ)さんも上手に話をつないでゆく。


松岡氏はじめみなさん、お若い方々である。それでもなのか、だからこそなのか、しっかりと地に足をつけた仕事ぶりが徐々に際立ってきており、これからますます楽しみな応援し甲斐のあるお店となってきた。


それと最後になったが、当夜、知り合った梅津さんの今後の修行の更なる実りを願って、またの機会の出逢いを楽しみにすることにする。


松岡君のいつものおもてなしに感謝である。




味と妙技と人の出逢いを演出する・割烹“まつおか” =京都の“割烹まつおか

初々しさの匂い立つ、京都・“割烹まつおか”に初見参=京都グルメ(2012.10.7)
京都市東山区松原通大和大路西入ル弓矢町25

075-531-0233

定休日:水曜日


9月の上旬、一年ぶりに割烹まつおかを訪れた。


開店から一年半が経ったお店は盛況で、われわれが入店した6時半頃ですでにカウンターも座敷も満席となった。

板場の人数も、仲居さんの数も増え、お店の勢いが、一歩、お店に足を踏み入れてすぐに伝わって来た。

戦力アップ中です

殊に、松岡君を筆頭に“若い”ということが、層倍にお店の溌溂さを印象づける。われわれ老夫婦も確実に十歳は若返ったと感じるのだから不思議だ。


いま、京都で若手の料理人として注目度を高める松岡秀雄氏の仕切りにも、風格が備わってきている。

料理を語る松岡秀雄氏

そうした“まつおか”で、料理はいつものようにお任せで、まず、八寸からスタート。

八寸

次に新鮮な季節のお刺身。やはり、

向付

仕入れが素晴らしい、なかなかに美味である。


さて、そんななか、当夜はいつもと異なる展開が待っていた。というより、家内に言わせると、展開をわたしが作り出したのだという。


カウンター席右隅、わたしの右隣りに若くてチャーミングな女性が独り、ひっそりと坐っておられるではないか。

そこで、料理はにぎやかに愉しむのがモットーのわたしは早速、声をかけさせていただいた。


松本市から来られた方で、忙しい日々を過ごすご自身へのご褒美の旅だという。訊いたら、大変、緊張を強いられるお仕事である。俄然、わたしはホスピタリティーの精神全開となる。


もちろん、こうした会話にはうちの家内も一緒に入っている。これもわが家のモットーである。断じて、ナンパなどという軽佻浮薄な心などこの彦左衛門に微塵もない。


ただ “若い女の人だと、すぐこれなんだから”と、家内の双眸(りょうめ)が笑っていたことも何を隠そう事実である。何事も正直、正直に・・・


そんな楽しい会話のなか、家内がしっかりと岩ガキに目をつけ、注文する。

岩牡蠣

脂ののった大振りのまさに海のミルクの岩牡蠣は、やはりおいしかった。岩牡蠣はやはり肉厚の大振りのものでないと、本当の旨味はでないのだと思う。


次にグジ(甘鯛)の焼物。脂がのり、皮もカリッと香ばしい。

焼物・グジ


そして、本日のメインである、鱧の炙り焼きである。

鱧の炙り

鱧の炙り焼きです

鱧の骨切りの妙技をじっくりと鑑賞。

鱧の骨切りの妙技

お隣の女性も興味津々で、松岡君が鱧の骨切り用の包丁の説明をしてくれるなどカウンターと板場の温かな交流も絶好調。


そして、上品な味とあつらえの野菜の煮浸し。

野菜の煮浸し

蟹をのせた真薯(しんじょ)もおいしい。

真薯(しんじょ)

すると、秋刀魚の肝和えが出て来るではないか。この肝和えのタレの写真を撮り忘れたのだが、これがひと工夫、いや、ふた工夫もされた“まつおか”の新しい味である。

“日々、是、進歩”  昔、どこかの予備校でよく目にしたなぁ、この言葉・・・

秋刀魚の肝和え

〆に鱧鮨を家内は注文しておられましたなぁ・・・

鱧鮨

わたしはお隣の女性との会話で胸が・・・、いや、お腹が・・・あれっ・・・何しろ、なんだかいっぱいで、もう入りませんでした。

そして黄桃のデザート。

デザート・黄桃

松岡君に、“バーk6”の予約をお願いし、お隣の女性もお誘いし、三人仲良く、いろんな出逢いを演出してくれた・“割烹まつおか”を後にしたのでありました。

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