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佐渡といえば〜・・・金山、もちろんごもっとも!!

0・道遊割戸
佐渡金山・道遊の割戸

もうひとつ佐渡といえば〜・・・ハ〜イ・・・トキ! そう学名ニッポニア・ニッポンの朱鷺であります。


てなことで、佐渡到着当日に早速、“トキの森公園(佐渡市新穂長畝383番2)を訪ねた。

2.トキの森公園入口
トキの森公園入口

両津港から3kmほど、車で10分ほどのところにあり、観光バスで来られた観光客も多かった。

3・トキ資料展示館
トキ資料展示館

まずトキについての基本的知識をお勉強しようとトキ資料展示館へ向かう。

4・サドッキー

その手前で、ゆるキャラの“サドッキー”がお出迎え。挨拶するも、声が聞こえなかったのはちょっと残念で物足りなかったかな。いや、老夫婦にそんなサービスしないのかな・・・


館内にはトキの生態やこれまでの飼育の概要や絶滅した日本生まれのトキのはく製などトキをめぐる苦難に満ちた歴史がわかりやすく展示されている。

5・日本最後の朱鷺、キン(2003年死亡)
2003年に亡くなった日本産最後のトキ”キン”のはく製

最後の日本産トキ“キン”のはく製は、人間の欲と都合で絶滅させられた朱鷺の恨みをみるようでどこか恨めしく哀切の表情を浮かべているように見えた。


そこで現在のトキの飼育数は何羽いるかであるが、


平成26年6月8日現在、国内で飼育中のトキは219羽で、平成26年度最初の放鳥は6月6日の19羽だそうです。われわれが訪ねた前日に放鳥されたのですね。


そして、飼育場所も鳥インフルエンザのリスク分散もあって、現在、佐渡のほかに多摩動物公園、いしかわ動物園、出雲市トキ分散飼育センター、長岡市トキ分散飼育センターで数羽から20羽程度がそれぞれ飼育されている。


また、放鳥されて自然界に生息するトキは70羽余り(トキの森HP)だという。


この6月20日、環境省は、佐渡市で放鳥されたトキから数えて3世代目にあたる野生の幼鳥1羽が、単独で餌を探す姿を初めて撮影したと発表した。徐々にではあるが自然界でたくましく生きるトキが増えていく様子が知れてうれしい限りである。


さて、数字の話ここまでで、われわれは展示館を抜けてガラス張りの観察回廊へ向かう。回廊から20mほど離れて繁殖ケージが設置されている。

6・観察回廊からトキの繁殖ケージを見る
繁殖ケージのひとつ。拡大してください、トキがいます。

ちょっと見づらいが、止まり木に憩う成鳥のトキたちが見える。朱鷺色の羽を広げた写真をと狙うも思うように朱鷺もサービスはしてくれない。当然、もちろん当然である。

7・トキふれあいプラザ
トキふれあいプラザ

少々、粘ってみたが見晴らしもそうよくないのであきらめて、次の“トキふれあいプラザ”での機会に賭けようとそちらへ足を運ぶ。ここは2階建てになっていた。

8・飼育ケージ
ふれあいプラザの飼育ケージ

まずケージ全体を見渡せる2階へ上がった。

雛はまだ羽の色もグレーがかっていて、まだ、トキらしさ?が感じられない。

9・二羽の朱鷺

何とかあの朱鷺色をと・・・飛んだ・・・撮ったがボケている・・・

これは腰をすえてシャッターチャンスを待つしかない。なかなか、朱鷺も飛翔しない。

10・3羽の雛が生まれた

ボランティア・ガイドの方も夕方になると活動し始めるので、もうそろそろですよと一生懸命にサービス相勤めてくれるのだが、ようやく飛んでくれても次の止まり木までのほんの2、3秒。

11・わずかに朱鷺色

羽ばたいただけのところを撮るのが精いっぱい。


音の洩れないガラスの内側にいる見物客からは一斉にため息が漏れる。
番(つが)いの朱鷺と今年生まれた三羽の雛がケージ内にいた。

1階から上を見上げてシャッターチャンスを狙ったのだが、雛の羽はまだ朱鷺色になっていないのだといわれた。なるほど・・・

12・子供なので朱鷺色までは
頑張って、これです。雛の羽、まだまだ・・・トキめき色には遠い

写真は撮って構わないが、もちろんフラッシュは禁止。なおさら、ブレるわなぁ・・・


ってなことで、ここでも冒頭に載せた両津港で飛翔するトキのポスターを撮影しておいてよかった。やはり、玄人は違う・・・、当り前か。


1階の窓からはエサを食べるトキを目線の高さで、それも数センチの間近さで見られるというが、この日はこちらには来てくれなかった。ちょっと先にある餌場でエサをついばむ雛鳥を撮らせていただいた。

13・エサをついばむ雛鳥

何だかこのうちの一羽はず〜っと食べていましたが、こうした鳥が生命力があるのだるなぁと感心したりしながら30分ほど頑張ってみたが、後の予定もあるので“トキの森公園”を後にした。

14・たくさんの観光バス

入館締切の4時半まであと30分というのに、まだ、観光バスが到着していたのには驚いた。でも、このご一行のなかで、偶然、美しい朱鷺色を写すことができる人がいたりするんだよなぁ・・・


人生ってそんなところあるでしょ、貴方。ほんと面白いですよねぇ。