京都市中京区木屋町二条下ル一之船入町537-52

075-252-3852


 いつもご紹介する木屋町通りの割烹「やました」から一分のところにあるお店である。「やました」前の高瀬川を渡り京都ホテルオークラの北側の押小路を西に十数メートル行った右手の店で、桃屋と書かれた暖簾が掛かっているのですぐ分かる。




押小路・突き当りが「やました」


 

 前日、「やました」でちょっと食べ過ぎ、飲み過ぎのわたしとしては、「おでん」的な胃に優しく、財布にも優しいお店は打ってつけであった。


 

 以前から家内とこの押小路に数軒並ぶ町屋風のお店は気になる存在であったので、まずは、今回、「桃屋」へ飛び込みで入った。第一印象は小奇麗でしかも古風な造りといった感じであった。このお店のひとつの売りが半地下の川床になったテーブル席だが、もちろん当日は一見客とてそんな席は無理。既に若い人たちで満席であった。そこでお二階の座敷へと家族三人は案内された。




 

 まだ時間が6時と早かったこともあり、二階は私どもだけであった。座卓が三つ置かれていたが、われわれの席は御簾衝立でほかの座卓と仕切られ、御簾越しに隣の席が見えるのもなかなか風情があってよいものである。



 








 

 また高瀬川の入船(船入り場)が縁側から見下ろせるが、その縁側にかわいい二人席が二つ用意されていた。恋人同士で来ると、われわれの部屋とは雪見障子で隔離され、ちょっとした密室感があって、ムードも急速に盛り上がること請け合いである。





縁側二人席から船入りの堀を見下ろす



豊富なメニュー


名物のおでんと串揚げのメニュー


 そうした京都の町屋の風情万点の座敷で、庶民的で豊富なメニューの中から京都のおでんや串揚げなど戴いたが、味も淡白でおいしく、しかも素材も工夫され、ちょっとお洒落で「京都」な気分になれるお店であった。





 




 胃袋と財布に優しいお店「桃屋」、一度は試す価値はありますよ。家内は次回は横の創作中華の「一之船入」というお店にチャレンジしたいと申しておりました。ここも、ちょっとした評判のお店のようです。今度、ご紹介することにいたしましょう。


 

 なお、以前から気になっていた「桃屋」という店名ですが、もちろん三木のり平の「江戸むらさき」の桃屋とはまったく別物である。お店のお嬢さんに伺ったところ、「桃屋」の経営会社も「グラマラスフード」という社名で、女性社長が「桃」の可愛らしいふくよかなイメージが大好きでネーミングしたのだとか。社長さんもきっとふくよかで優しい女性なのだろうと感じ入ったものでした。特に一見の客に拘わらず、お店に入ってからお見送りまでのスタッフの方々の応対が丁寧で心のこもったものであったことが、旅人には堪らなく嬉しい御馳走であった。


次の写真は当夜注文した品々です。いずれも京の香りのするものまたは珍しいものを注文してみました。



突き出しの生湯葉

名物のアスパラ豚バラ巻き

スジと九条葱が入った「おでん」

カマの焼き物

なんだったっけ・・・

焼き鯖寿司

おじゃこサラダ

女性陣のデザートで〜す!!