京都グルメ旅の最後の晩餐に用意したのが、「割烹まつおか」である。
当日、割烹というスタイルの料理屋は初めてだという長崎組を松岡さんはもちろん、大槻さんはじめスタッフの皆さんは一丸となっておもてなしをいただいた。
こざっぱりと飾られた先付にはじまり、まずは軽いジャブ!
ちょこっと、この私もお裾分けをいただいた。おいしかった。私は淡路産より北海道産の方が好みだったように思えた。
車海老の立派に奴があったので、塩焼きにしてもらう。
人数が多いと便利なのは、種類を多く頼んで、それを小分けにしていろんな料理をたのしめる。
もちろん、これって板場は手間がかかり大変。
それを楽しそうにやってくれる「割烹まつおか」に従妹たちは大満足。
そうこうしていると、誰が頼んだのか山菜と海老の天ぷらがでてきた。
それに春の定番、鰆の西京焼きは飽きがきたとか生意気をいったところ、松岡君はこれも西京焼きによく合うのだ、ふっくらと焼けた魚を供してくれた。
今度、訊いておこう。
酒のアテに魚の骨の唐揚げが出てきた。
日頃、小食で有名な叔母も出された料理に箸をつけていたのはびっくりした。
「割烹まつおか」、おそるべしである!!
最後にサクランボと西瓜のデザートが出てきて、これもおいしいおいしいとにぎやかに京都の最後の夜の晩餐会は終焉を迎えた。
松岡君を入れてみんなで記念写真を撮るのに忙しく、デザートの写真は撮り忘れた。
それと、わたしは独り、岩ガキを頼んでいたことを写真を整理していて思い出した。岩ガキの殻の写真が残されていた・・・
よくぞこれだけの料理を食べつくしたものであると、今になって驚いている。
そして従妹たちは「割烹まつおか」は「これまで経験してきた食の世界で最高!!」と、大将に激賞の言葉を残し、塒(ねぐら)へと戻っていった・・・
もちろん、案内したわたしは鼻高々であったことはいうまでもない。