彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

ビーナスライン沿いの蕎麦屋

料理上手の料理長がもてなす本格手打ちそば処・“旬泉(しゅんせん)”=蓼科グルメ35

茅野市北山字鹿山4026−2  ☎ 0266−60−3817


“旬泉(しゅんせん)”は蓼科東急リゾートのセンター地区にあるCP(コスパ)のよい蕎麦処である。

1・旬泉

店内にはゆったりとテーブルが配置されている。

2・開店直後の店内
お客がいないのではありません。開店と同時に入店してパチリだからです

混んで来てもこれだけスペースがあるので、隣が気にならないのもよい。

3・6時半頃にはこんな感じ
こんな感じでゆったり、ちゃんとお客さんもいっぱいですよ

小さな子供さんがいても大丈夫、大人数でワイワイやっても問題ない、それはそれは庶民的で避暑地のディナーなんて気張る必要のない肩の凝らぬお店である。


そして、ここのウリであるが、ずばり“味”である。そして“人”である。


気さくな料理長の黒田正幸氏の腕一本で、新鮮な蓼科の食材にさらなる磨きがかかる。


毎回訪ねる度に、ちょっと目先を変えたひと皿が供される。そのささやかな驚きが最近、当店を贔屓にしている理由のひとつである。


今回は、甘みの効いた味噌に山椒の辛味を絶妙に合わせた“山椒味噌”。

4・胡瓜と山椒味噌

採りたての胡瓜につけて食べると、これは暑い夏の冷酒のお伴にそりゃぁ合うこと、合うこと。

胡瓜がなくなって皿に残った山椒味噌を箸でこすりあげ舌へのせる。

ぴりっとしたところで、諏訪の地酒、純米吟醸の冷酒“よこぶえ”を口へ放り込む。

5・諏訪の地酒・純米吟醸生酒”よこぶえ”

これだけで、うだるような夏の、といっても蓼科の夜はかなり涼しいのだが、まぁ、そこは筆の勢いで“うだる夏”にはもってこいのアテである。


料理長にこれを瓶詰にして売ったらよいと奨めたが、販売するほどの量が作れないのだという。まことに残念である。今年のこの猛暑、のん兵衛には堪らぬ一品である。

東京で販売すれば、飛ぶように売れるはずなんだがなぁ・・・


こう書くと、ウリは山椒味噌だけみたいで他に旨いものがないように思われるとまずいので紹介するが、旬泉の天婦羅は家内がホクホク顔で口にする、これまた絶品である。

6・春の山菜天婦羅
春に食べた山菜の天婦羅(内容は下の絵を参照)

東京の名のある天婦羅屋でも、こうはいかねぇってな“天婦羅”である。


なにせ、素材が違う。産地直送じゃなくて山地直結であるからして口に抛り込んだときの“香り”と“活き”がまったく違う。

7・エビと野菜の天婦羅
この8月のメニュー・エビと野菜の天婦羅

野菜や山菜が育つ肥沃な土質の栄養分がそのままのり移ったようなふくよかな味わいが口中にひろがるのである。


さらに、当然だが、天婦羅のコロモの揚げ方がほどよく、家内に言わせると本当に上手なのだそうだ。


プロだから当たり前ではあるが、天婦羅の美味しくない蕎麦屋が最近、結構、多くなってきているのも現実だからなぁ・・・


ほかにも、まだまだあるんでございますねぇ・・だし巻きたまごも、イケテますぜ。

8・だし巻きたまご

ワカサギの南蛮漬けも、諏訪湖を控えたこの地ならではで、大振りのワカサギが豪勢に盛られた美味のひと皿。

9・わかさぎの南蛮漬

牛すじの大根煮も必ず、最初にオーダーするアテでありますな。とろけるまで煮込んだスジ肉とそのだし汁がほどよく染み込んだ大根が旨すぎる。彦左の推奨する逸品である。

10・牛すじ大根煮

そして、最後に控えるのが、鴨南蛮、鴨汁、鴨おろし蕎麦である。

11・鴨南蛮のつけ汁
鴨南蛮のつけ汁です、葱の香ばしさと鴨の味が絶妙

ここの鴨はなんでこんなにおいしいのか、いつも、そう思う。

12・鴨おろし蕎麦
今回の新メニュー・鴨おろし蕎麦

鴨肉とつゆの味が香ばしくて、いつも「うまい!」と言葉が口唇から飛び出す。


それから当然のことだが、蓼科の清涼な水でしめた蕎麦は美味しいに決まっている。

13・腰のある蕎麦

次なる絵は山菜の天婦羅を注文しその種類を訊ねた際に”手書きの絵ですが”と、いただいたもの。

14・山菜の説明書き
クリックして拡大して見てください。丁寧で上手な絵ですよ。

女性スタッフの西尾さんの手造りである。彼女のテキパキとお客のオーダーをこなしながらこうした質問にも心のこもった対応がなされる。事前の御もてなしの心映えが何とも見事です。

本格手打ちそば処“旬泉(しゅんせん)”は、サービス精神旺盛な料理長の黒田さんをはじめスタッフの人たちの心温まる応対にほっと心が和む、旨くてコスパも最高な蕎麦屋である。


“俊樹蕎麦・しもさか”で、こだわりの石臼挽十割蕎麦を愉しむ=蓼科グルメ 32

蓼科グルメ、久しぶりの蕎麦処の登場である。

ビーナスライン沿いの”しもさか”看板

“しもさか”はビーナスライン沿い、プール平から1kmほど登った右手にある。

お店が数十メートルほど道路より入り込んでいるので、道路沿いの“石臼そば”の看板を目印にしてゆくのがよい。

ビーナスラインから入り込む
突当りの建物が”俊樹蕎麦しもさか”

“石臼そば”の上に“しもさか”との表示があるが、目に飛び込んでくるのは“石臼”である。

というのも、ここの蕎麦屋の名前が、“しもさか”であるということを知ったのは、今回、初めて当店を訪ねてみてのことなのである。


かなり昔からここに石臼で挽いたにちがいない蕎麦屋があることは、ビーナスラインを登ってゆく際に、必ずと言ってよいほどに白板に“石臼”と墨書された看板が目に飛び込んでくるのでわかっていた。


しかし、車窓からの通りすがりの視界ではその店構えを確認することが出来ずに、これまで気にはかかっていたが、なんとなく行きそびれていたというのが実際のところである。

お店の前を流れる蓼科の清流
店の前には蓼科の清流が流れる

今回は、5月3日から合流した息子夫婦が蕎麦が食べたいというので、ちょっと冒険ではあったが、気になる一見のお店を訪ねたという次第である。

俊樹蕎麦しもさか

どこか山荘を思わせる店の佇まいはお洒落であり、高原リゾート地にはお似合いの店構えである。


GW
真っ只中ということもあって、お店の前で順番待ちの人々が二、三組いたが、まぁ、列んでいるくらいだから、美味しいに違いないと当方もそれに続いた。

テラス席もあります

一〇分ほどで店内へ案内された。テラスにも席が設けられており、蕎麦屋というより、まさに高原の別荘で戴くような風情である。

蕎麦打ちも見られます 和室もあります

店内は小さいながらも、3つのテーブル席に小さな和室(二卓の座卓)があって、小ぎれいなお店である。
そして、メニューを見て、またビックリ。

お品書き

いやぁ〜、シンプルなのである。唸り声を上げるほどに蕎麦一筋の品書きである。

“茨城県水府村の常陸秋蕎麦を脱穀し、その実を石臼でゆっくり挽いて、粉をつくり、つなぎを一切使わず、その蕎麦粉を水だけで打っております・・・”と、お店の案内にあるように、まさにこだわり120%の蕎麦屋である。

石臼挽きの俊樹蕎麦

息子以外は“せいろ”を、息子は“大盛り”、それに “そばがき”と、いたって簡潔明瞭な注文である。

コシがしっかり、しっとり感もあります

蕎麦は腰がしっかりとしており、十割蕎麦にありがちの喉の引っ掛かりがない。

逆に蕎麦はしっとりとして喉越しが極めて良い。

麺の太さもほどよい加減で、わたし好みであった。

薬味に七味はありません

薬味は生山葵に刻み葱におろし大根である。七味は用意されていない。その点についてはわたしは別の意見があるが、それもここの“こだわり”のひとつなのだろう。

海苔付のそばがき

“そばがき”は香りも良く、柔ら過ぎず、初めてだという息子夫婦も気に入りの様子であった。それと、海苔に巻いて食べるのも変わっていて香ばしくて面白い試みだと感心した。


ということで、“俊樹蕎麦・しもさか”を息子夫婦に紹介した親爺のささやかな威厳も何とか保たれたのであった。

惜しむらくは、値段がもう少し安ければいうことなしなのだが・・・


それと、日本酒をこよなく愛する日本男児として、お品書きにある酒を呑むのに、やはり、“あて”に焼味噌ぐらい一品欲しいものだと思うのは我が儘というものなのだろうか・・・

最後に、この”しもさか”は蓼科のエリア的にいうと、蓼科ヴィレッジ別荘地の一画に入っているので、このお店の常連には当然にヴィレッジの皆さんが多くおられることと思う。向学のために後日、ご意見をお聞かせ願えればと考えている。




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