西麻布 京料理「かねき」においでやす
黒龍しずく=日本酒の旅人
港区西麻布1-4-40
電話:03-5411-1070
番菜亭は、店内改装を終えて、現在は流山市の本店、京料理「かねき」と同じ名前に統一し、変わらぬ味とサービスで篠宮板長のもとで、従来通りの営業を続けています。
番菜亭あらため「かねき」は、星条旗通りをずっと下り、外苑西通りに出る少し前、左手にある。正面が米軍施設の星条旗新聞社である。
当店は流山で「京料理かねき」(流山市流山5-19-4)を経営する渡辺昭一郎氏(月曜日のみ当店に)がオーナーであるが、大宗は篠宮信之氏が板長として包丁を振るう。料理は「かねき」の流れで、京料理を主体とする美しい盛り付けと品のよい味付けが特徴である。
それに左党にうれしいのが、京料理にマッチした「元文」という独特の風味のある地酒が呑めることだ。「元文」は岐阜県郡上市白鳥町の「布屋 原酒造場」が蔵元であるが、その創業が元文五年(1740年)となるところからの命名である。
料理はお品書から一品ごとアラカルトで頼むもよし、ズボラなわたしのようなにお任せでその日の旬のものを適宜、出してもらうのもよい。それでも会計時はリーズナブルな請求額となるので、心配はいらない。西麻布という好立地で上品で粋な料理と旨い地酒で、一万円を少し出るくらいである。
カウンターで旨い料理をつまみながら郡上八幡の地酒「元文」を呑む、ちょっとおしゃれで小粋な感じのお店である。そして、たまにはいい女がすっと横にいる・・・などと妄想を逞しくさせる店でもある。