彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

東京散策

ジャズの聴こえる“蕎麦懐石・無庵”=立川グルメ

(当ブログの写真・記事の無断転用を禁じます)

立川市曙町1丁目28

042-524-0512



無庵・暖簾
”無庵”の暖簾が午後5時に出ました

以前から紹介しようとして、写真がファイルのどこかに埋没し見つからなかったり、いい写真が撮れていなかったり、突然、無庵をキャンセルせざるを得なかったりと、アップのできないまま、月日がいたずらに経ってしまった。

無庵と打ち水をするお嬢さん
店前に打ち水を女性スタッフの方がしてます

そしてようやく、「本日、ここに、蕎麦懐石“無庵”が晴れて何れも様のお目もじの栄に浴することが叶うことと相成りました次第にござりまする、チャチャン、チャンチャン・・・」ってなことで、午後5時の開店と同時に店内に入り、まだ客も居ぬ店内で写真を取らせてもらい、ご一緒いただく淑女お二人の到着を待ち、大人たちの週末の憩いのひと時が始まった、次第にござりまする。

落ち着いた店内
奥に暖炉、手前の書棚にはジャズのレコードが・・・

家を出掛ける前だったか、“猿之助の襲名披露”のドキュメントを見たので、口上風に始めて見ましたが、店内にはジャズがさり気なく流れ、インテリアもご覧のように暖炉あり、オーナーの収蔵レコードがならんだり、照明も温かい橙系で統一されたりと、民芸調の室内造作に不思議と馴染んだ“洋”の洗練された大人たちのための演出が施されている。

全てが大人の色合いです
心落ち着く色合いの店内です

そんな相席を許さぬ贅沢な空間使用に唸りながら、お客たちは次なる本命の蕎麦懐石に否が応にも期待は昂まってくるのである。


当夜の私たちの席です、ゆったりとしています

当夜の三人はいずれ劣らぬ食通、いや、食いしん坊にて、メニューを一覧するや、“これ、おいしそう”、“これは外せない”、“これって、どんな風?”、“これって、あれとどう違うの?”ってな感じで、お店のスタッフの方をテーブルに釘付けにさせたまま、いろいろと、策を練っておりましたな。

DSCF5733

結局、色々な種類を頼んで、シェアしようということになりました。持つべきものは、やはり食いしん坊・同好の士、いや良き友であります。




この焼き味噌は甘くてわたし好みなんです・・・

そして、まぁ、“そば前”として、まず無庵自家製の白みその“焼き味噌”をいただき、それに合う日本酒も色々とヒアリングを重ね、女性陣が“無庵”の定番である五日市市の“喜正”(野崎酒造)を、わたしが海老名市の“いづみ橋”(泉橋酒造)を注文した。



DSCF5719
日本酒は”いづみ橋”

その前に、そうだ、さっと供されたお通しも愛らしく、その器の凝りようとともにこれからの晩餐の心豊かな時間を暗示させてくれたのでした。



お洒落に出てきた”お通し”

女性陣はこれから運ばれて来る料理は当然のことだが、その味わいのある器ひとつひとつに多大な関心を示し、皿を目線より上に奉げ銘を確かめるなど、懐石の醍醐味を満喫しておりました。


本日のお薦めで、三浦半島の金目鯛の刺身を頼みました。脂がのってとろりとして美味でしたね。辛口の“いづみ橋”とよく合いました。


三浦産の金目、美味でしたなぁ・・・

次に秋の味覚、“巨峰と柿の白和え”をいただきました。う〜ん、秋到来ってな、雰囲気が口中に充満しましたな。


巨峰と柿の白和え

それから“金時草(キンジソウ)とナメコのお浸し”、薄味であっさりとイケてました。


金時草とナメコのお浸し

私の大好きな“炙り鴨”、有無を言わせずってな感じで、頼んでしまいました。


これだけは譲れぬ”炙り鴨”

どうも女性陣はほかの鴨料理を狙っていたみたいな気配がしたが、ここは早い者勝ちで、強引にいっちゃいました・・・、少々、反省しています m(__)m


軒先で覗きこんだ“カラスミのスモーク”も、この分厚さに何だか幸せな気分になるんですね・・・。


この”スモ−ク唐墨”、結構、分厚いんですよ・・・

因みに軒先の奴は来年、お店に出るんだそうですよ。

見事なカラスミです
軒先で豪勢にカラスミの天日干しです

それからいよいよ、天麩羅。盛合せでまず・・・。


そして、気になってしかたのない“柿の天ぷら”、いっちゃいましたぁ〜。あっさりしていて、柿の上品な甘さがほどよく口内に広がる感じ、大好きです。





これが”柿の天ぷら”で〜す

陽が落ちると秋冷えが堪えはじめるお年頃、温かいところで、“冬瓜と鴨団子のスープ煮”も、ホッ、ホッとおいしくいただきました。


”冬瓜と鴨団子のスープ煮”、温まりました・・・

時間も過ぎ、お腹も適度?に膨らんできて、いよいよ、お蕎麦タイムへと突入です。そうそう、無庵では、これって蕎麦は注文時の最初に予約というか、取り置きをしておいてもらうのがよいですよ。以前も、宴終盤になってこれって頼んだところ、“申し訳ありません、今日は売り切れ”って、あれ〜って、へなってしまったことがありました。


当夜はスタッフの方が、なくなりそうな蕎麦は取り置きますって言ってくれて、次なる好物蕎麦をいただくことができました。前回だったか、前々回だったか、無念の思いをした蕎麦でしたので、ようやく悲願達成です・・・、ちょっと大袈裟でしたね。



”碾きぐるみ”という八ヶ岳産の玄そばの荒挽きです

大好物、玄蕎麦の荒挽き、“碾きぐるみ”というのだそうだが、いただきました。


これまでのオーダー振りから、当然、“小盛り”の注文です。決して“無庵”の蕎麦の量が少ないってことではないですよ。


この蕎麦の肌に透けて見える“そばの粒々”、やはり、荒挽きは素人でも蕎麦の香りが分かるので、大好きです。


玄そばの粒がそば肌に浮き出ている
この粒々、香りますよ〜!!

女性陣は上品な“生粉打ち蕎麦”を注文しておりました。



生粉打ちです

ようやく宴もお開きが近づき、デザートへと後はまっしぐら。


ブラマンジェに・・・




これって、”くるみもちのブラマンジェ”でよかったのかなぁ・・・

そばがき善哉に・・・



これが、おいしいよねぇ、”そばがきぜんざい”

そばがきの栗善哉に・・・



”そばがきの栗ぜんざい”

とこれ、全部一人で食べたわけではないですよ。みんなで頼んだ分ですから、わたしはオーソドックスに“そばがき善哉”でした。いっつも、おいしいんだなぁ、このゼンザイは・・・ってなことで、立川・蕎麦懐石“無庵”の大人たちの夜は静かに静かに更けていったのでした。


帰宅後、女性陣からお土産にいただいたわらび餅とどら焼きを頬張りながら、おいしかった“無庵”の品々を品評しておりましたら、家内と娘は、“いつ、私たちは連れてってくれるの?”ということでして、近々、ジャズの聴こえる“無庵”へ、家族で一緒に伺うことになりますなぁ・・・

マチュピチュ「発見」100年“インカ帝国展”は6月24日まで=国立科学博物館

インカ帝国展

1911年714日、米人の歴史学者ハイラム・ビンガムが天空都市マチュピチュを発見してから100年目を記念して、現在、上野の国立科学博物館で624日まで、マチュピチュ「発見」100年“インカ帝国展”が開催されている。 

世界遺産マチュピチュ
世界遺産マチュピチュ(館内撮影可のコーナーに飾られた写真)
国立科学博物館
国立科学博物館

1438年にパチャクテクの即位により南米アンデスの高地に興ったインカ帝国は、1533年にスペイン人コンキスタドールによって滅ぼされるまでの約100年間で、南北4千kmに広がる大帝国を築いた。

クエラップ要塞への入口
15世紀末にインカに征服された集団チャチャポヤのクエラップ要塞への入口(撮影可コーナーの写真)
金合金製の小型人物像
金合金製の男女像(同館販売絵葉書より)

太陽神を崇拝し、金や銀、錫、銅といった鉱物資源を豊富に有し、金属精錬技術に長けた絢爛たるインカ文明であったが、世界が鉄器文明と呼ばれる歴史を重ねていた16世紀まで、鉄器を知ることなくまた火器も有することがなかった。

農業試験場であったモライ遺跡
農業試験場であったモライ遺跡(館内撮影可コーナーに飾られた写真)
アリバロ(酒器)
トウモロコシ酒を入れる土器・アリバロ(同館販売絵葉書より)

昨今の古人骨のミトコンドリアDNA分析からアメリカ先住民の祖先集団はアジアに由来し、ベーリング海峡が陸続きだった約2万年前にアメリカ大陸へ移動し、その後急速に南北アメリカ大陸へ拡散、展開していったことが分かって来た。

ロス・コンドロス沼にある墓地
ロス・コンドロス沼の山の傾斜面にある墓地(撮影可コーナーの写真)
小型女性人物像
墓に埋葬されていた小型女性人物像(館内販売絵葉書より)

われわれ日本人の祖先とも遠い遠い古代に一緒に焚火でも囲んでいたのかもしれないと想像すると、インカ文明が至極身近に感じられて来た。

マラス塩田
マラス塩田(撮影可のコーナーに飾られた写真)
玉座
玉座(同館販売絵葉書より)

それもあって、科学博物館の会場は平日にも拘わらず来館者はかなりの数であったが、じっくりとひとつひとつの展示品を見て回った。

チケット販売場に列ぶ来館者
チケット購入に列ぶ来館者
入場入口案内板
会場入口案内板
国立科学博物館入口にあるSL
このSLのところが会場入口です

何か日本文化との共通点はないだろうかなどと、にわか考古学者を気取って見たのである。

インカ最後の縄橋
インカ最後の縄橋(館内撮影可コーナーの写真)

もちろんそんな素人にビックリするような発見などあるわけもなかったが、ただわたしに流れる血がざわつき、少し泡立っているような奇妙な親近感のようなものを感じ取ったのは事実である。


最後のマチュピチュコーナーでは、コンドルとなって標高2430mの天空都市マチュピチュを俯瞰したり、“太陽の神殿”や“コンドルの神殿”などを歩き廻っているような感覚を覚える12分間におよぶ3D上映もあった。

マチュピチュ遺跡
マチュピチュ遺跡(同館販売絵葉書より)

日本文化との共通点をあなたなら発見できるかも知れない。ぜひ、インカ帝国展へ急がれると良い。

国立科学博物館出口から
出口から見える大きなシロナガスクジラ
国立科学博物館
国立科学博物館では6月24日まで

同展は国立科学博物館での展示のあとは全国8か所で201422日まで開催される。開催スケジュールは以下の通り。


201276日〜99日 仙台市博物館

2012918日〜1114日 山梨県立考古博物館

20121127日〜2013127日 静岡県立美術館

201329日〜47日 富山県民会館美術館

2013416日〜623日 京都文化博物館

2013630日〜91日 福岡市博物館

2013910日〜1023日 鹿児島県歴史資料センター黎明館

2013119日〜201422日 沖縄県立博物館・美術館

温もりの空間 “5WATTS(Wine & Dining)”=世田谷・深沢グルメ

世田谷区深沢3-5-14

03-3704-0702


お店のプレートがないので・・・
お店にプレートがないので・・・

家内の友人のお宅へお呼ばれし、近所の“5WATTS(ファイブワット)”という変わった名前のお店でディナーをごちそうになった。

5WATTS
5wattsの外観

奥様が参加するエコ活動の一種とでもいってよいのだろう “恵比寿ビエンナーレ”(ゴミから、アートへ)というグループのお仲間のおひとりがやっておられるお店だという。


深沢の閑静な住宅街に位置する小ぢんまりしたお店である。フレンチレストランと呼ぶような肩肘張ったお店ではなく、雰囲気はいわゆる“ビストロ”と表現するのがぴったりの普段着感覚のお店である。

“5WATTS(ファイブワット)”とはちょっと変わった名前である。5ワットといえば、いまの若い人はご存じないが、蛍光灯などの脇についている二燭光(にしょくこう)〔現代ではナツメ球(常夜灯)というのだそうだ〕の明るさ、ワット数である。

二燭光の灯り
二燭光(にしょくこう):5ワットです

ナツメ球という製品名は性能・仕様ではなくその形状のみに着眼したネーミングで、物の質より形や見栄えに価値を認める現代の表層的風潮を象徴しているようで、どうもしっくりこない、というより、気にくわぬ。


なにせ、由来を蝋燭一本の光度とする明るさの単位である“candela(カンデラ)” は、国際度量衡委員会で採択導入されている光度の国際標準単位なのだから。一燭の光度は1.0067カンデラであり、1燭≒1カンデラ≒一本の蝋燭ということになる。最後の“≒一本の蝋燭”の部分はわたしのかなりアバウトな決めつけではあるが・・・。


そういうわけで、わたしは蝋燭2本分の明るさを字義通り表わす“二燭光(にしょくこう)”という呼び名の方がその仕様が分かりやすく実に科学的なネーミングであると考える次第なのである。それは単なる年寄りの僻みというものなのだろうか、う〜ん・・・。


待て待て、そうだ、そんな光度単位を力説するより本題へ戻らなければならぬ・・・


“ニ燭光”、もとい、その“5WATTS”だが、さすがに店内は蝋燭二本の光度よりも明るくはあるが、厨房の灯りがお客のテーブルへ照り映え、ほんのりと辺りを照らし出すといったイイ感じの温もりある空間を作り出している。

5ワットの小世界
小ぢんまりした温もりのある店内

そこで当夜の料理であるが、いわゆる“食いしん坊”四名の食?望が一致し、量は少な目で品数は多くというシェフ泣かせの、いや、シェフの腕が存分に振るえるオーダーとなった。

DSCF1908
当夜のお薦めメニューです

下の写真を見ると、年甲斐もなくまぁチョコチョコとこまめに頼んだものだと大いに頬を赤らめる次第である。

野菜のマリネ
野菜のマリネ
広島湾生カキ・大黒神
広島湾生カキ・大黒神
ヤリイカのバジル和え
ヤリイカのバジル和え、わたしが食べたいと言ったのでした・・・

シェフの本木さんが腕をふるってくれた料理を青木さんの軽妙洒脱なサーブでいただく。 

当店ご自慢の玉ねぎのムース
5wattsご自慢の玉ねぎのムース
鯛のポアレ
鯛のポアレ
フォアグラのポアレ
フォアグラのポアレ

おいしい料理に心許すご夫婦との楽しい語らいの時間はあっという間に過ぎ去る。

タケノコのリゾット
タケノコのリゾット
おいしいグラスワイン
おいしいグラスワイン・・・、ちょっと呑んじゃいましたねぇ・・・
デザート
デザート

そしてすっかり暗くなった外へ出ると、“5WATTS”の橙色の灯りが雨で冷えた舗道をそっと温めるかのように洩れ出ていたのに気づいた。

温もりのお店です
外に洩れ出す5wattsの温もり

青木さんと本木さんお二人が外までわざわざお見送りに出てくれたが、お料理への感謝や来店へのお礼の言葉などが飛び交うなか賑々しい退場となった。

青木さん(左)と本木さん
青木さん(左)と本木さん

そこでのお二人の心安らぐ言葉を聴いているうちに、“5WATTS”とはお二人が二本の蝋燭となってお客様に温もりある灯りを届けてくれる心温まる場所のことなのだと分かったのである。


遠い幼児の頃、夜中に目を覚ました時、真っ暗な闇のなかにボ〜ッと光るニ燭光を認め、傍らに添い寝する母の姿に安心し、またヒーローとなって冒険活劇の世界で活躍する夢の世界へと入っていった・・・、そう、あの頃のようなどこか甘酸っぱくも、あったかな蒲団のなかの空間のような・・・

文化の香り高い上野で鰻(うなぎ)の“亀屋・一睡亭”=上野・不忍池グルメ

東京国立博物館140周年特別展『ボストン美術館・日本美術の至宝』は6月10日まで
台東区上野2丁目13番2号パークサイドビル

03-3831-0912

ボストン美術館・日本美術の至宝

東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館・日本美術の至宝」を観賞しに上野を訪ねた際、まずは腹ごしらえと久しぶりに鰻を食べようということになった。


亀屋正面
亀屋正面

上野公園とちょっと方向はずれるが不忍池(しのばずのいけ)のほとりへと足を向けた。

対面に老舗の伊豆栄が
亀屋の対面に鰻割烹の老舗”伊豆栄”が見える

そちらには鰻割烹の老舗の“伊豆栄(いずえい)”と、そして今回、初めて訪ねた御蒲焼・旬菜料理“亀屋”がある。


店頭のメニュー
店頭のメニュー

“伊豆栄”は7階のお部屋からの不忍池を見下ろす景観が最高で、8月の蓮の花が満開の頃は、こちらが胃の保養だけでなく目の保養にもよいのでお薦めなのだが、今回はネットでもチェックし、ちょっとお店の造作が粋な“亀屋”の方にトライしてみた。


洒落た清潔感のある店内
ちょっと粋で清潔感あふれる店内

暖簾をくぐり店内に入ると奥にテーブル席の個室なども見えるが、一見した範囲はこじんまりとしていて、造作もすっきりとお洒落で満足。店のパンフレットによれば、40名までの座敷も利用できると書かれているので、お店自体はもっと大きく広いのだろうが、そうしたことを感じさせない店づくりがかえって小粋で好感度を増している。


奥にテーブル席の個室や座敷も
奥にテーブ席の個室や大きな座敷も

当日は開店直後の午前11時半過ぎの入店で、われわれ夫婦のほかには二組が着席しているのみで、鰻屋とは思えぬ静かな雰囲気で、気分は最高。


一階の小粋なテーブル席
何かお洒落ですね・・・

テーブルには五月の節句の兜をあしらったランチョンマットが置かれ、季節感あふれるものであった。


節句のランチョンマット
五月の節句の兜をあしらった季節感あふれるランチョンマット

そこでわれわれは季節感を味わうのもそこそこに、早速、うな重の“松(きも吸付で3255円)”を頼んだ。待つこと20分ほど、われわれの眼前に漆のお重に入れられたうな重が現れた。



漆のお重が
うな重の松です

蓋を開ける。うわ〜!!


みっちりと鰻が敷かれたお重
この鰻の質感が堪らない・・・

鰻がみっちり敷かれている・・・。これだけで、嬉しくなるから、わたしも単純だ。まずはお椀に口をつけ、湯気を立てるきも吸いを少しいただく。


熱々のきも吸い
熱々のきも吸い、湯気でレンズが曇るのでズームで撮りました

そしておもむろに鰻に箸をつける。さてどれくらいの量を口に運ぶか。この最初の思案のしどころと、その決断の末に口に入れ、鰻がとろけてゆく感触が・・・あぁ、堪らないのである。


亀屋の鰻は脂がのってわたし好みのとろける柔らかさで、タレの味は濃くもなく薄過ぎるでもなく上品な味で、これまたわたし好み。


「おいしいね」と言いながら、あっという間に完食。

ほうじ茶の湯呑
この湯呑、かわいいです

応対も丁寧な仲居さんが、食べ終わったの見計らって、ほうじ茶を供してくれた。湯呑が堪らなくかわいい。この遊び心、こちとら江戸っ子だい!!って言ってるようで、殊のほか好ましいものでありました。

かわいいね・・この湯呑
「ねぇ、また会いに来て」って言ってるようです・・・

文化の香り高い上野を訪ねる際には、是非、小粋な“亀屋”かば焼きの香りの方も一緒に嗜(たしな)まれてはいかがでしょうか。

東京国立博物館140周年特別展『ボストン美術館・日本美術の至宝』は6月10日まで

文化の香り高い上野で鰻(うなぎ)の“亀屋・一睡亭”=上野・不忍池グルメ

上野の東京国立博物館・平成館において、現在、東京国立博物館の創設140周年を記念して、特別展『ボストン美術館・日本美術の至宝』が催されている。

ボストン美術館・日本美術の至宝
6月10日まで”ボストン美術館・日本美術の至宝”特別展を開催中

10万点を超える東洋の文化財のコレクションを誇り、“東洋美術の殿堂”とも称されるアメリカのボストン美術館が収蔵する日本美術の傑作92点が里帰りしてのお披露目ということになる。

国立博物館
国立博物館

展示された作品は仏像や曼荼羅などの仏画や平治物語や吉備大臣入唐を描いた大作絵巻、それに中世水墨画から近世絵画にいたるまでの傑作が一堂に展示されており、見応えのある特別展となっている。

平成館
特別展が開かれている平成館

なかでも特に印象に残ったのは、やはり今回の目玉の一つである曽我蕭白(そがしょうはく)の迫力ある“雲龍図”であった。

曽我蕭白・雲龍図
曽我蕭白の雲龍図(当館販売絵葉書より)

この雲龍図は、そもそも何枚もの襖絵に描かれていた雲龍図を襖から剥がし、いわゆる“めくり”の状態でボストン美術館で保存されていた。

しかし、1911年に同美術館で収蔵した時の状態はすでに絵具の剥離も多く、紙の損傷・劣化も進んでおり、お世辞にも保存状態がよいとは言えなかったとのこと。

6年前からその修復に取り組み、この度、りっぱな一幅の大画布に貼り直され、今回、世界で初めての公開となったものである。そして、このようにしてわれわれの目に触れることとなった。

ただ、この雲龍図をじっくり見ると分かるが、胴体部分の幾枚かの襖絵が抜け落ちている。その寸詰まりの姿が今にも飛びかかって来るような緊張感を醸し出し、かえって龍の迫力を増しているようにわたしには思えたから不思議だ。

胴体部分の襖絵は行方不明のままで、今もってその存在は不明とのこと。

長谷川等伯・龍虎図屏風
長谷川等伯の龍虎図屏風の龍(当館販売絵葉書より)

その曽我蕭白の雲龍図へ行きつく前に、長谷川等伯の“龍虎図屏風” がある。拝観者は最初にこの等伯の龍を目にすることになり、みんなそこでその筆の巧みさに「ほ〜っ」と感嘆の声を挙げるわけだが、ちょっと先に進み、蕭白の豪壮な“雲龍図”にぶつかり、頭を殴打されたように一瞬、息を呑むことになる。

それほどにその跳びかからんばかりの躍動感と龍の眼力に圧倒されるのである。

京都の相国寺の法堂天井の描かれた“蟠龍図(ばんりゅうず)”や妙心寺や東福寺の法堂天井から見下ろす“雲龍図”も、その堂内の薄暗さや森閑とした静寂さのなかで、ある霊感をともなう迫力を覚えたものだが、曽我蕭白の雲龍図には龍の荒い息遣いをそれこそすぐ身近に感じたのである。まさに雲龍図の傑作といってよい。

また、東大寺法華堂に飾られていた“根本曼荼羅図”にはちょっと複雑な気持ちを持った。まさに国宝級の文化財がどういう経緯か分からぬが、遠く海を渡り他国で収蔵されていることに、多分、時代の混乱の中でそうなったのだと納得しようとするのだが、国力のなさ故か痩せ細った精神故か、何しろ寂しくも哀しい、やるせない気持ちになったものである。

吉備大臣入唐絵巻
吉備大臣入唐絵巻(当館販売絵葉書より)
平治物語絵巻・三条殿夜討巻
平治物語絵巻・三条殿夜討の巻(当館販売絵葉書より)

また、24mにもおよぶ吉備大臣入唐絵巻を一挙に目に出来ることも驚きであった。平治物語絵巻もそうであったが、その保存状態は良く、平安・鎌倉時代の鮮やかな色遣いが美しく、見事であった。

弥勒菩薩立像
弥勒菩薩立像(当館販売絵葉書より)

快慶作の弥勒菩薩立像も、飛鳥白鳳時代の広隆寺・弥勒菩薩半跏像とは異なり、日本文化がその独自性を確立してゆく鎌倉時代という時代背景を想わせるどっしりとした安定感と快慶ならではの気品も窺わせる傑作であった。 


このほかにもまだまだ素晴らしい作品があるので、“百聞は一見に如かず”である。ぜひ、国立博物館へ足を運ばれることをお薦めする。東京国立博物館は610日までの公開である。わたしももう一度足を運ぼうと思っている。


また、その他の地域は以下の通りの公開予定となっている。

2012320()610() 東京国立博物館

2012623()917(月・祝) 2012929()129() 名古屋ボストン美術館

201311(火・祝)317()(予定)  九州国立博物館

201342()2013616()(予定) 大阪市立美術館

秋川渓谷の “黒茶屋”(炭火焼・山里料理)で新緑を愛でる=秋川渓谷・グルメ

あきる野市小中野167

電話:042-596-0129



黒茶屋表門
黒茶屋表門

多摩川の支流である秋川の渓谷沿いに250年前の庄屋屋敷を活かした炭火焼・山里料理を供するお店がある。その名を“黒茶屋”という。

DSCF8320
水車を脇に配する中門

肌寒い日々がつづく今年の4月。一挙に24度を記録する晴天の日があった。啓蟄はとっくに過ぎたが、午前中の久しぶりの暖かさにこんな日は自宅を脱け出すに限ると秋川渓谷へとドライブに出かけた。

五日市街道
五日市街道を一路、黒茶屋へ

そしてお昼は家内お薦めの“黒茶屋”でいただこうということになった。と云うより、“黒茶屋”で食事をするついでに渓谷の春を愉しもうとしたという方が、わたしの気持ちに忠実な表現であろう。

黒茶屋の母屋へ
新緑の中を母屋へ

実は昨年8月末に秋川渓谷を訪ねた際に黒茶屋へは立ち寄っている。ただその時は時間が適わず、炭火焼処の“楽庵”で鮎の塩焼きを買い求め、隣接する茶房“糸屋”で午後の珈琲を呑むだけで帰って来たのである。

炭火焼の鮎を買った楽庵
茶房・糸屋
珈琲を喫んだ茶房・糸屋

そういうわけで、今度はまぁわたしにとって二年越しの恋というのも大袈裟ではあるが、ようやく念願の“黒茶屋”で食事をいただくことになったのである。

黒茶屋の母屋
黒茶屋の母屋

当日はお昼ということで“黒茶屋”名物の炭火焼料理は遠慮し、お昼のお手軽コース“ゆき笹”(3500円)を注文した。

黒茶屋の離れ
当日食事をした黒茶屋の離れ

山里料理と銘打っていただけあって、旬の筍やコシアブラや蕨などの山菜、山女魚(ヤマメ)といった深山、渓谷ならではの料理を堪能させてもらった。秋川渓谷の鮎は解禁前(解禁:62日)ということで、その日の魚は山女魚であった。

個室
当日通された個室
竹林の見える個室
竹林が見える風情あるお部屋でした
ゆき笹・献立
当日の献立(ゆき笹・3500円)

まず前菜が二段お重で運ばれてきたが、蓋上に山吹の花が添えられ、自然に抱かれた“黒茶屋”ならではの趣きあるお持て成しを感じた。

山吹飾りの前菜お重
山吹飾りの前菜お重・青竹の中に生酒”喜正”

早速に蓋を開け、お重を並べると、そこには深山幽谷の味覚が彩り鮮やかにひろがっていた。

前菜一之筐
前菜・一之筐
前菜二之筐
前菜・二之筐

この春を告げる昼餉の膳を目にしたわたしは、これはちゃんと御神酒と一緒にいただくべきお料理であると、迷わず五日市の地酒“喜正”(野崎酒造)を注文した。

緑鮮やかな竹筒の徳利とお猪口で、趣き豊かに生酒の“喜正”をいただく。お重の中のひと皿に箸をつけてはまた一献と・・・、いうもいわれぬ至福の時・・・である。

向付・鱒と蒟蒻の刺身

生山葵(わさび)をきかせ蒟蒻(こんにゃく)の刺身をいただく。たった二切れだから、これがよい。山葵の花芽のサビが蒟蒻に合う。そして、これがまた冷えた生酒によくマッチするのである。口のなかにす〜っと爽快感が広がり見事である。

黒茶屋名物・勾玉豆腐

それから前菜で特筆すべきは“黒茶屋”名物の“勾玉(まがたま)豆腐”である。これは一度いただくと癖になりそうと表現するのが最も適切であろう。家内が以前にいただいた際にこの勾玉豆腐をいたく気に入り、わたしにも奨めたかったのだそうだ・・・。「そんならもっと早く、連れて来なさいよ」なんてひと言、嫌味も言いたくなろうってものですわなぁ・・・。


この勾玉豆腐は豆腐の様にして豆腐にあらず。と云うのも、カシューナッツをすりつぶしたパウダーと生クリームを混ぜたもので、大豆は一切使用していないというのだから、見かけは豆腐状でも豆腐ではないのである。


だから味も“寄せ豆腐”などよりもより濃厚でクリーミーなのは当然である。でもしつこくなく、上にかけられたジュレと馴染みがよく本当にお薦めの一品である。“勾玉”の名はもちろん上に飾られたカシューナッツの形に由来している。

百合根栂ノ尾煮桜風味

また“百合根栂尾煮桜風味”というのも、百合根をすりつぶした桜餅感覚の季節感たっぷりの一品で、味はちょっと甘めだがしつこくなくおいしかった。

きのこ汁
山女魚の唐揚

当日の魚料理は山女魚の唐揚げを求めた。1617cmほどの大きさであったが、頭からかぶりついたが骨もまったく気にならず完食。そこで口を開こうとしたわたしに向かい、家内がひと言。「揚げ方が上手ね。家ではこうはいかないのよね」と、こちらの心中を見透かしたようにピシャリとお断りの先手を打たれたものである。

筍の田舎煮

筍の田舎煮もさすがに旬。柔らかくて味も上品で、また山椒の味が効いておいしい。

じゃがいも大葉焼き・タラの芽・コシアブラの天ぷら

揚げ物はタラの芽はもちろんだが、コシアブラが旨いと感じた。仲居さんも、最近はコシアブラの方が好きというお客さんが増えたと云っていたので、タラの芽は最近どこでも出るので、みんな飽きが来ているということだろうか。


そんなこんなで、“黒茶屋”でのゆったりとしたお昼もおしまいとなった。

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縁側からは新緑のまぶしい竹林が・・・

そして縁側へ出て、春の陽射しが差し込む美しい新緑の竹林や若葉鮮やかな楓を観賞した。

黒茶屋の竹林

風の音だけが聴こえる静寂の渓谷・・・、新緑のこぼれる竹林のなかで心豊かな昼餉の時間を過ごすことが出来た。


その後、腹ごなしも兼ねて黒茶屋からの小道を下ると、ものの数分で秋川渓谷のなかでも景勝地として名高い岩瀬峡に至る。

岩瀬峡へ下る小道に山吹が咲き乱れる
岩瀬峡の清流
清流の流れる岩瀬峡

その澄みきった清流に一羽の鴨が水の流れに抗するように上流へ上流へと泳いでいた。

水流に抗い泳ぐ鴨一羽

自然のなかに身を置きながら、独り、黙々と、時に瀬に上り憩いながらも、また水流に抗うようにしてすすんでゆく姿になぜか目頭が熱くなった。やはりそれは年のせいなのだろうか・・・。

黒茶屋の前庭に三つ葉躑躅とまばゆい新緑が
中門脇にある豊富な流水で廻る水車

そんな感傷は別として、是非、一度、緑豊かな秋川渓谷へ足を運ばれ、水車の廻る“黒茶屋”で食事をされたらよい。この“黒茶屋”という世界にはほんとうにゆったりとした心落ち着く時が流れているのだから・・・。

流山の京料理“かねき”はホンモノの職人の味!!

西麻布 京料理「かねき」においでやす
流山市流山5-19-4
04-7158-0068


かねき玄関
祇園の紋章・つなぎ団子の提灯のさがる”流山かねき本店”

春の一日、流山の京料理“かねき”を訪ねた。


西麻布“かねき”のオーナーでもある渡辺昭一郎氏からかねて流山本店にも一度足を運ぶようにとのお誘いがあり、寒もゆるんだ卯月朔日、ようやく実現の運びとなった。

当日は渡辺氏がサプライズを用意してくれていた。

江戸川土手を彩る菜の花
江戸川土手沿いを彩る菜の花

“かねき”のすぐ傍を流れる江戸川土手に今を盛りと咲き誇る菜の花をお店へ向かう途中に立ち寄ってくれ、目の保養をさせてくれたのである。

江戸川土手の菜の花
満艦飾の菜の花も今年が見おさめか

この黄色満艦飾の素晴らしい景観もおそらく今年が最後ということで、是非一見をということであった。地元の方がせっせとここまでの景観づくりに励んで来られたとのことだったが、近年、モグラが多数繁殖し、堤の脆弱化をもたらしているとのことで種蒔きを今年から禁じられたとの由。治水の問題から致し方ないことなのかも知れぬが、何とも味気ない話である。


甘い香りを漂わせる菜の花堤をあとにし、これも“かねき”至近にある“一茶双樹記念館”(流山市流山六丁目670-1)を同行の俳人たちと見学し、おもてなしの準備整った流山“かねき”へと勇躍向かうこととなった。

一茶双樹記念館
一茶双樹記念館
母屋の風情
母屋縁側にて一茶生誕地である信州信濃町の蕎麦茶をいただきました

流山“かねき”の渡辺氏はこの江戸川沿いのお店の四代目ということで、同じように古くからこの川沿いで営む数軒の料理屋のなかで海魚を扱っていたのがこの“かねき”一軒だけだったという。他は川魚料理の専門店とのことである。

流山かねき本店とお迎えいただいた渡辺昭一郎氏
京料理”かねき流山本店”と出迎えてくれた渡辺昭一郎氏

さて祇園の紋章、つなぎ団子の提灯がさがる玄関から広々とした店内へ初めて足を踏み入れたわたしの目に飛び込んで来たのが、美しい白木のカウンターである。当日、われわれが京料理“かねき”を堪能しつくした現場(げんじょう)である。

広い店内
広い店内と白木の美しいカウンター

当日は卯月朔日ということで、はるばる京から取り寄せた筍が当日のひとつの目玉であったが、筍尽くしというのも芸がないとの渡辺氏のもてなし心で、琵琶湖の本もろこをはじめ “かねき”の京料理の神髄を惜しげもなく披歴してくれたのである。

京の筍、見事でした
京より旬を運んできた筍
本モロコを炙る渡辺昭一郎氏
琵琶湖産の本モロコを焼く渡辺氏

その京料理をいただきながら、やはり職人の技というものは嘘をつかぬ。本物の料理はやはり掛け値なく美しく、旨いということをあらためて知らされた次第である。

筍添えの一品
旬尽くしの一品がうれしい

そして旨い料理に遊び心はつきもので、徳利でお酌をと渡辺氏が一献、献じようとした際、徳利がおいしい日本酒の滴とともにうぐいすの谷渡りのような鳴き声を発したのである。

うぐいすの鳴き声がする徳利
遊び心をくすぐる”うぐいす徳利”・粋でない人がお酌するとうぐいすが鳴かぬとか・・・

その粋な計らいに感じ入り、この後はみんなで和気あいあいのお酌合戦が繰り広げられたのは、当然の成り行きであった。

先づけのすっぽん入り茶碗蒸し
スッポン入りの茶碗蒸し
お造り
お造りにも筍がさり気なく添えられる
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筍・わらびの天麩羅
春の装い
旬の彩り
煮こごり
煮こごり

一品、一品、丁寧に手の入った料理とそれを肴にクイクイいってしまう日本酒にわたしの心は“とろりんちょ”と、どこかで聞いたようなイイ気持ちになり、流山の春の酔い、もとい、宵もしずかに更けていったのである。

春にふさわしい瑞々しいデザートの一品

そして忘れてならぬのが、春をよそおう瑞々しいデザートが春の宴のラストシーンを飾ったことを・・・危ない危ない・・・せっかく写真を撮ったんだったっけ・・・

値段は裏馬場・料理は代官山の“炎としゃぼん”=高田馬場グルメ

半文居(はんぶんこ)ーー銀座グルメ編
豊島区高田3-10-24 第二大島ビル1F

03-6380-2566


炎としゃぼん
炎としゃぼん

いまや伝説の店となった銀座三丁目の「半分居(はんぶんこ)」を営んでいた長谷川圭さんがその料理の腕をふるう店が高田馬場にある。JR高田馬場より歩いて5分ほど、通称、裏馬場と呼ばれる神田川沿いの地にお店は立っている。

伝説となった銀座三丁目・半分居と長谷川圭氏
高田馬場駅と早稲田通
早稲田通りと高田馬場駅

その名を“炎としゃぼん”という。

裏馬場・神田川沿いにある”炎としゃぼん”

和の料理人と洋のシェフがそろい和の静寂と洋の躍動を上品に融和させた料理・メニュー造りが見事である。



  
柱に飾られる”炎”と”しゃぼん”
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ゆったりとした空間にカウンター席とテーブル席が・・・

開店当初に一度伺った時には、その和洋融和がまだ不十分でどこかチグハグさを感じさせられたものだが、ほぼ一年ぶりに訪ねて見たところ、“裏馬場”という語感が発するイメージとは対極にある洗練された落ち着きをもった紳士淑女のディナー料理へと進化していた。

新鮮な海の幸
”和”をイメージさせた新鮮な海の幸と生山葵

値段は“裏馬場”、料理は“代官山”と、お得感満載の“炎としゃぼん”である。

洋の料理
”洋”のあしらい
色々な調理で飽きさせぬ牡蠣料理
豊富な牡蠣料理
牡蠣料理

また、左党のわたしにとって、“炎としゃぼん”の日本酒とワインへのこだわりが嬉しい。当日、薦められたワインはワインへの薀蓄も語れぬ自分でも、供された料理にとてもマッチした舌触りで素直においしいと言えるものであった。

シャンパン
シャンパン
スープ仕立ての白味魚
スープ仕立ての白身魚

高田馬場はわたしにとってほとんど土地勘のない場所である。しかし、こうした素敵な大人の店ができたことで、これから少しずつ表馬場、裏馬場の良さを発掘出来ていけたらいいなと感じている。 

椎茸と和布の見事な和のアンサンブル
椎茸と和布のしゃぶしゃぶ、これはシンプルだが、これぞ”和”の逸品!!
上品な味付けの肉料理
品の良いお肉料理

実際に当日、ご一緒した先輩はもう“炎としゃぼん”を再訪されたというではないか。ブログアップをひと月近くも、もたもたしている内にさっさと先を越され、歯ぎしりしきりの彦左である。

いつしか賑わう店内
いつしか賑わうカウンター

そして次回は“和”を中心としたメニューも愉しんでみたいと考えているところである。

春を告げる蝋梅(ロウバイ)と福寿草=府中市郷土の森博物館

2月21日に「府中市郷土の森博物館」(府中市南町六丁目32)を訪れた。敷地面積13haを擁す「郷土の森」では21日(水)から320日(火・祝日)までの期間、梅まつりが開催されている。

13haの広さを誇る園内

苑内には約60種類におよぶ紅白の梅が1100本も植えられ、これからの来訪者の目を楽しませようと、いままさに白や紅の蕾を日毎に膨らませている。

まだ遠目には梅の枝だけが見えるだけ・・・

当日は、日当たりの関係で一輪、二輪咲きの梅が所々に見られたものの、苑内はまだ遠目には梅の枝々だけがずっと見渡せるといった状況であった。ただ一本、一本の枝に目を凝らし、鼻を近づけると、紅白の蕾がもう少しで一斉に花開く、そういった精気と香気を感じさせられた。

つぼみが日ごとに膨らんでいる・・・

1100本の梅が花開く盛りにはぜひ、その壮観な光景を眺めに来ようと思った。

一輪、二輪と咲く八重寒紅
日当たりによって一輪、二輪と咲き始めた

白加賀や唐梅や八重寒紅といった紅白梅は開花未だしではあったが、ロウバイ科のいわゆる蝋梅(ロウバイ)は逆に盛りを過ぎていたものの、マンゲツ・ロウバイがちょうど見ごろで、雲ひとつない青空にあざやかな黄色の花冠を誇らかに浮かせて見せ、それはそれは見事であった。

ロウバイ科の蠟梅、いわゆるこれがロウバイである

ふつうの蝋梅は内側の花弁が褐色で、下から眺めた際に黄色一色というわけにいかず、世できれいな蝋梅(ロウバイ)とみんなが云っているものが、マンゲツ・ロウバイであったことを、実はわたしは初めて知ったのであります。写真は普通の蝋梅がもう盛りを過ぎ、外側の花弁もかなり色褪せていたので、あまり参考にはならぬが、イメージだけは何とか描いて頂けるのではと思う。

ソシン・ロウバイ

マンゲツ・ロウバイのほかにソシン・ロウバイというのがあるのだが、実はこれがマンゲツ・ロウバイの元の種だという。花びらがちょっととがった感じで、黄色の濃さも少し薄く、可愛らしさ、青空に映える度合いでいうと、マンゲツ・ロウバイが一番であると感じたところである。

マンゲツ・ロウバイ
マンゲツ・ロウバイ
マンゲツ・ロウバイ
青空をキャンバスに黄色の花冠が游ぶ

そして梅の根元の所々に、春の訪れを告げる福寿草が咲いていたが、こちらの黄色はシルクの艶めいた光沢を放ち、これまた春の息吹を思い切り感じさせる、素晴らしであった。

梅の根元に福寿草が咲いていた
福寿草
シルクの光沢を放つ福寿草

梅まつりの期間に一度は足を運ばれてみてはいかがであろうか。



それと食いしん坊のわたしとしては、郷土の森の名物、「ハケ上団子」は食してみる価値は十分ありと、看破した次第である。   


名物・ハケ上団子、これぞ、花より団子の見本なり!!

う〜ん、花より団子を実感した・・・、ホントにオイチカッタ・・・のである!!

お手軽懐石料理・うさぎ屋=国立・谷保グルメ

186-0003国立市富士見台1-26-5

TEL042-580-3622




うさぎ屋正面
うさぎ屋入口

国立にお洒落な懐石料理のお店がある。名は「うさぎ屋」という。1999年の兎年に出来たお店なので、「うさぎ屋」とネーミングしたという肩の凝らぬ店である。

うさぎ屋西側から

場所は国立の谷保駅から約400m、谷保(やぼ)天満宮から約600m、国立駅から2kmの閑静な住宅街のなかにある。

母屋玄関へ石畳

当日(11月3日)は、母の法事のあと国立までちょっと足を延ばした。家内が最近 “女子会”と呼称するようになった友人たちとのランチ・パーティーで二、三度利用したことのあるお店で、住職を同行して行ってもまぁ問題はなかろうということで、わたしも初めて利用させてもらった。

憩い処
玄関内左手の緋毛氈の憩い処

店の造作は洒落たというより、“女子会”好みの可愛らしい感じのする懐石料理店である。玄関を入ってすぐ左が憩い処、右手にはうさぎの絵馬や人形、陶器の類が吊るし雛のように飾られている。

右手に可愛らしい兎の飾りものが・・・

その内側にオープン・スペースのテーブル席がある。中央に樹齢千年といわれるアフリカの樹、“ブビカン”の一枚板のカウンターテーブルがあり、懐石料理をいただくのにちょっとお洒落心が込められたインテリアとなっている。

個室
一階奥の6人用の個室・掘り炬燵になっている

個室は奥に二つあり、二階にも小さなものがひとつあるという。さらに離れの方には大人数(16名)で利用できる個室が一つある。

離れへの石畳
離れ入口

当日は谷保天満宮への七五三参拝の流れの予約でいっぱいだったため、ゆったりとした離れが利用できず、一階の奥の6人用の個室を、テーブルを付け足して8人で利用する形となった。掘り炬燵形式となっており、足元も温かく、使い勝手はよい。

先づけ
先づけ

当日の料理はお昼の懐石コース4500円を前もって注文していた。先付けから順番に料理がお膳に運ばれてくるが、盛り付けにちょっとした工夫をこらした程度だが、料理の彩りといい、季節感があって、お昼の懐石としては手頃で好ましいと感じた。

八寸盛り
八寸盛り(4名分)
蕪蒸し
ひろうす(飛竜頭)
鯛のお造り

それぞれの味付けは基本的に薄味であり、塩分控えめのわたしにはおいしく感じられた。

岩魚の甘露煮
黒糖のわらび餅

この記事を書くにあたって、最近話題の“食べログ”の口コミを読んでみたが、人それぞれだと感じた次第である。こうしたグルメ記事は、その人の嗜好が最も際立つ部類のものだとわたしは考えており、ちょっと名前の知れた店でも、おいしくない、値段の割にはちょっと、といった店などは紹介することはしないと決めている。サービス面が悪かったり、有名店ということで横柄な態度の接客をするお店なども、味はまあまあでも記事に載せることはしない。

それはどうしてもそうした場合、そのお店の欠点やマイナス面を中心とした記事の内容にならざるを得ず、“このお店、ほっこりして、おいしいよ”というわたしのグルメ紹介のお節介な主旨と大きく反するからである。

  さらに人の味覚はまさに十人十色、千差万別であり、おいしいか否かは、その人の味の嗜好やその時の体調、心理状態などでも異なってくるものだから、私が紹介するのはわたしが“おいしい”と感じ、その幸せを少しでも分かち合えたらこっちもうれしいなぁといった程度のものだからである。要は、一度、試しに行って見られてはいかがと、まぁ、余計なお節介というものなのである。

うさぎ屋ロゴの箸袋

そういうことで何はともあれ、国立や谷保天満宮を訪れる機会があれば、お手軽懐石の“うさぎ屋”さんに、一度、足を運ばれてみてはいかが!と、まぁ、お節介をしてみたかったまでである。なお、季節によるとは思うが、事前に予約は入れておいた方が無難であることは申し添えておこう。

昭和記念公園の“Winter Vista Illumination”でクリスマス・イブはいかが?

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光の競演・・・

「国営昭和記念公園Winter Vista Illumination」は、日本を代表するイルミネーションとして「日本夜景遺産」の「ライトアップ夜景遺産」に認定されている(日本夜景遺産事務局主催)。

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ミントグリーンに光るキング・オブ・シャンパン・グラスツリー
ビッグリース

12月25日(日)まで開催されているので、恋人たちはいうまでもないが、家族や友達と一緒に今年は mas Eve の夜をこのWinter Vista Illuminationの光の下で過ごしてみたらいかがであろうか。

赤色に変わったキング・オブ・シャンパングラスツリー
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水面に映るイルミネーション

あまりにも色々なことのあり過ぎた2011年。

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銀杏並木のイルミネーションの下に連なるミニシャンパン・グラスツリー
ミニシャンパン・グラスツリー
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銀杏並木のイルミネーション

疲れ切った心に滋養を与える意味でも、mas Eveの夜くらい、美しい灯りの下でおだやかな時を過ごしても、きっと神様は許してくれるだろうと信じている。

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シャンパン・グラスツリー
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大噴水のライトアップ
大ケヤキのイルミネーション

イルミネーションの点灯は1700から2100までで、最終入園は2050である。通常入園は930から1630までであるが、1630以降はイルミネーション開場のみの開園となっている。そして、16時以降は立川口ゲート・立川口駐車場のみが使用される。

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グランドイルミネーション
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まるで勝韮蹌瓧鵑量襪某兇詈汗磴里茲ΑΑΑ

Merry Christmas to you and enjoy your life more !

晩秋を装うころ

 

 

里の秋

 

久しぶりにご近所をぶらりぶらりと、散策した

 



柿の実

 

それぞれの人生の庭・・・いつしか晩秋の装いを凝らしている

 




山茶花の花

 

そのことに気づいた

 



かりんの実


 

もう残すところひと月・・・

 

時間の流れにとまどう自分・・・、苦笑いする自分・・・

 

自分
自分 

 

晩秋の空気が染みる・・・静謐のひととき・・・・・・

 


玄関の落ち葉
玄関の落ち葉 

 

2010年、昭和記念公園の紅葉、今が見ごろ=11月14日

 

 

真紅の紅葉

どこの局だったか、ニュースで銀杏並木の黄葉が真っ盛りとの報道を見て、日曜日の14日、紅葉狩と洒落込んだ。

 

立川口ゲートから園内を

 立川口の駐車場に車を止めて入口を入ると、映像で観た通りの黄金色の銀杏並木が真っ直ぐに目に飛び込んで来た。たくさんの人出だったが、その賑わいも黄葉の盛りに色をつけてでもいるような、そんな気分になった。惜しむらくは当日、太陽が顔を出さなかったため、裏紅葉や照る葉紅葉の美しさを堪能することができなかったことである。

ゲート前の銀杏並木
ゲート前の銀杏並木

銀杏並木

黄葉を楽しむ人でいっぱい

東京ドームが38個も入るという広大な園内(総面積180ha)である。紅葉の一番の見どころである日本庭園へは、歩くと30分はかかると言われた。わたしは当然のごとく園内周遊の「パークトレイン」に乗った。料金は300円。3両編成の汽車の格好をした可愛らしいバスである。当日は園内の各停留所に人が列び、日本人の「紅葉好き」を見せつけたものである。

パークトレインに乗って紅葉を堪能

回遊式池泉庭園である「日本庭園」(59,000?)も、通常は開いていないVIP用の門も開放し、人の出入りをスムースにさせていた。園内に人が次々と吸い込まれてゆくのもよく頷けた。我こそはという名写真家がひときわ目立つ「歓楓亭」の辺り。真紅に色づいたモミジはまさに圧巻であった。さまざまなアングルからベストショットを狙う人々。その群れの一員にわたしが即座になったことは当然である。

歓楓亭の黄葉 

日本庭園、歓楓亭辺りの紅葉

日本庭園の紅葉


池泉越しに清池軒を望む

何はともあれ、身近で紅葉の醍醐味を味わった秋の静か?な一日であった。

「コルシカ」普段着のイタリアン=恵比寿のグルメ

渋谷区恵比寿南3-4-17

TEL03-3713-4496

営業時間:17:0023:00

定休日:水曜日

 

 今年の七夕で創業40年目を迎えたとのこと。グルメッチな友人のひとりが、「ここ、行こっ!!」と、見つけてきたお店である。

 


コルシカ、窓の下に畳まれているのはベンチ 



 

この立て看板が目印 

 

 

場所は恵比寿駅から数分の駒沢通りに面した分かりやすい店である。

 


 

駒沢通りの対面からのコルシカ 

 

店内はカウンター6席、テーブル4席(4人席が3つ、2人席が1つ)の合計20人の客席という小さなお店である。テーブルの間隔も狭い。テーブルクロスは赤のチェックで、昔懐かしい洋食屋さんにあったものと同じ。実に肩の凝らないアットホームなお店である。

 


懐かしい感じのアットホームな店内 

 

店内の雰囲気は、一見さんでも、昔から通っていたように感じさせてくれる、実にリラックスしたものである。そのムードはひとえにオーナーのお人柄とお見受けした。見事である。上の写真の手前横向きの方がオーナーです。

 

 

 

しかし、メニューは豊富でしかもちょっと凝った料理である。変にお澄ましした店などより、よほど口に馴染み、本当に「えっ!」という風に美味しいお皿が次から次と出てきた。

 

エスカルゴ
見ごたえ、食べ応えのあるエスカルゴ 

 

(当夜オーダーした料理です・・・・)

     鰹と鮭のカルパッチョ

     ポルチーニ茸の香草焼き

     イカリングフライ

     牡蠣のジェノベーゼ

     エスカルゴ

     ほうれん草とアサリのバター焼き

     ミックスピザ

     カレー風味ドリア

     若鶏のコルシカ風

     ボンゴレ?

 

あっという間に一つになったイカリング
あっという間に一つになったイカリング 

 

 

 以上の皿を次々と平らげていったのである。グルメに関しても?異能ともいうべき記憶力を発揮する仲間の一人がメールで送ってくれた、この夜、われわれ四人が口に入れてしまった料理である。えっ、本当にこんなに食べてたの?


 

牡蠣のジェノベーゼ


赤ワイン・・・、二本頼んだかな?


ほうれん草とアサリのバター焼き

カレー風味ドリア
カレー風味ドリア

 

何か・・・、飽きの来ない「普段着の味」とでも表現すればよいのだろうか、本格的と銘打つ「イタリアン」疲れした最近のみなさんに、箸休めとして是非、食して見ていただければとご紹介させていただきました。

 


若鶏コルシカ風

ミックス・ピザ
ミックス・ピザ 

 

いやぁ〜おいしかった! また、寄らせてください、オーナー。それにしても、次回は迷惑な長っ尻はやめます、外でこんなにお客が待っていたなんて・・・。スイマセン!


ベンチに座って待つお客

あの折り畳まれたベンチを倒し、お客がこんなに待っていたのです・・・
本当に、スミマセンφ(.. ) 

 

 

 

東京の「ほたる狩り」=うかい鳥山(八王子)6月3日〜7月13日

美山荘の蛍狩り(2006.7.5)
京料理・「粟田(あわた)山荘」で「蛍の夕べ」を愉しむ(2011.7.1)
“辰野・ほたる祭り”に行って来た=松尾峡・ほたる童謡公園(2012.7.2)

八王子市南浅川町3426(電話:042661-0739

 

東京でホタル狩りができる。それも自然の懐に抱かれて・・・。ちょっと、書き過ぎだが、ミシュランの最高の三ツ星に選ばれている高尾山の山麓に、蛍狩りを愉しめる「うかい鳥山」はある。

玄関正面
うかい鳥山の入口・この奥に6千坪の敷地が広がる 

今年も蛍狩りの季節が近づいてきた。昨年、家族で行ってみたので、ご紹介する。

 

「うかい鳥山」は高尾山山麓の自然を活かし、その山気のオゾン豊富な六千坪におよぶ場所に茅葺屋根の合掌造りの古民家を点在させている。

朱塗りの橋
朱塗りの橋を渡り離れの古民家へ
萱葺きの古民家
窓外の古民家
うかい鳥山離れの室内
和室にセットされたテーブル席
炉に熾った炭
炉に熾った炭火 

料理は和室のテーブル席で地鶏の炭火焼をいただく。テーブルに炉が切ってあり、仲居さんが赫々と焼けた炭を運んできて、灰の上に並べて会食が始まる。串刺しの大振りの地鶏肉から脂が滴り落ち、香ばしい匂いが部屋に満ちる。食事は地鶏の自在焼コースを頼んだ。

鳥焼
脂がこれからしみ出てくる
鯉の洗い
佐久鯉の洗い
鮎の塩焼き
川魚の塩焼き
竹の酒
青竹に入れられた生酒、おいしかった・・・
黄昏の古民家
黄昏が近づきお腹もいっぱいに 

食事が一段落する八時ころ、各建屋の電気が一斉に消される。漆黒の闇が奥高尾の深山を実感させる。その静寂の中に各建屋の住人が息をひそめる気配を感じる。

蛍火の飛行線
左上に蛍の飛行線が・・・
木の枝にホタルの灯りが・・
拡大して下さい。蛍火が枝の上に見えます 

真っ暗な闇にホタルの灯りを見極めようと、息をつめると、しばらくして、ボ〜ッと小さな灯りが点滅しはじめる。

 

「あっ!」

「あそこ!」

「わ〜っ!」

 

と、抑えてはいるが、興奮気味の声が闇の奥から聴こえてくる。ホタルが山中に一斉に放たれたのだ。枝にとどまり点滅する蛍火、ゆるやかに光の飛行線を描いて見せる蛍、開け放った窓のすぐ傍まで近づいてくる人懐っこいホタル・・・。

人工的に放たれた蛍とはいえ、渓流の流れの音を聴き、大樹の陰から現れ出でては夜空の闇に消えてゆくホタルたち・・・。それはそれで、時間が止まったような錯覚に陥った。

 蛍の円舞が終わって
蛍の饗宴が終わって
家路へ
家路へ
入口提灯
また、参りましょう! 

四年前に京都の花背で自然のなかの蛍狩りを経験していたが、都会近くでこうした大自然の中でホタルの悠々と遊ぶ様を目にできるのは、それはそれで、意味のあることと感じたし、ひと時の憩いを味わえたと満足した。

蛍袋の花弁に入る蛍
蛍袋の花弁に入る蛍(京都・美山荘にて)
京都花脊に寄り添い舞う蛍
京都の花脊の渓流で寄り添う蛍火 

今年は「ほたる狩り」が63日〜713日、「ほたる鑑賞の夕べ」が714日〜815日となっている。詳しくは「うかい鳥山のHP」でどうぞ。

西麻布 京料理「かねき」においでやす

番菜亭(ばんさいてい)=西麻布グルメ・地酒「元文」
流山の京料理“かねき”はホンモノの職人の味!!
港区西麻布1-4-40 篠ビル1F

電話:03-5411-1070

定休日:日・祝日

営業時間:昼1130-1400 夜:1730-2300

 

かねき開店
つなぎ団子の提灯も乙な「かねき」入口
 

 西麻布の「番菜亭」がこの5月、京料理「かねき」として装いも新たに、スタートした。あの「かねき」の流麗な字体が看板にうっすらと浮かび上がる黄昏時、新装なった「かねき」を訪ねた。
 

 5月一杯は謎の美女がおもてなしをしてくれると言うので、急遽、仲間とその真偽を確かめに行った。

 

 表の暖簾も新たに、祇園を思わせる「つなぎ団子」の赤い提灯が、「京」の趣を添える。そして、階段脇に飾られた蘭の鉢植えが初々しく開店を祝っていた。

 

 店内に一歩、足を踏み入れて、どこかすっきりした、清々しい印象を持った。よく見ると、窓側にあった丸テーブルの席が簡素な個室に別れ、テーブル席も従来より使い勝手の良い形態に変わっている。

渡辺昭一郎氏と篠宮信之氏
オーナーの渡辺昭一郎氏と板長の篠宮氏と新たなカウンター
番菜亭時代のカウンター
番菜亭時代のカウンター
個室
こじんまりとした個室
すっきりしたテーブル席
テーブル席もすっきり
番菜亭時代のテーブル席
番菜亭時代のテーブル席
 

さらにカウンターの上部に木目も美しい皿置きの部分を取りつけたことが、店の統一感と清潔感を生みだす効果を生み出しているのだと気づいた。

 

カウンターでの料理と一献がますます愉しみとなった。

 

当日はオーナーの渡辺昭一郎氏も板場に入っておられたが、これからも従来同様、月曜のみ西麻布に入り、ほかは流山の本店「かねき」で包丁を取るという。西麻布はこれまで通り篠宮信之氏が板長として、一名増員の四人体制で運営するそうだ。

相方待ちの一品
相方待ちの間に心憎い一品が・・・
豪勢な先付け
これが、なんと先付けです!
お造り
鯛と鰹のお造り、碗は烏賊そうめんです
アワビのあえ物
鮑のあえ物(スッポン鍋がダメな私用に作ってくれた一品)
鯛の塩焼き
焼き魚
おいしかった!
う〜ん、なんだっけ・・・、おいしかった!
「あいなめ(京ではあぶらめ)の煮おろし」とのことでした
鮎の揚げ
苦みがほどよい稚鮎の揚げ物
からすみ
お酒のおともにカラスミのサービス
かき揚げ
かき揚げまで出てきちゃいました・・・
わらび餅
〆はわらび餅、おいしかったです! 

当日の料理はまぁ、写真を見ていただきたいが、素材、意匠、味、創意工夫と、客の舌と目を楽しませてくれる、絶品ぞろいであった。最後にわらび餅が供されたのも、一瞬、京都の夜を堪能しているような気分になり、その心遣いに感服した。
 

ところで、謎の美女にもお酌をいただき、そのしなやかな手つきにいたく心踊り、恐縮したものである。写真には手しか映ってないのが残念であるが、その妖艶な?着物姿をご覧になられたい殿方は、ぜひ、5月中に足をお運びください。

開店大サービス
謎の美女のお酌です・・・

宝塚花組公演「外伝ベルサイユのばら―アンドレ編」見ちゃいました!!

 東京宝塚劇場に初めて足を踏み入れた。いやぁ、この歳になってなんですが、世の中、やはり百聞は一見に如かずで、食わず嫌いは駄目ということをトコトン知らされた一晩でした。宝塚の組の名前もよく知らぬ人間が、「ベルばら」を見に行くとは、時代も変われば変わるもんだと、自分ながら感心している。


東京宝塚劇場
東京宝塚劇場

演目
外伝ベルサイユのばら

劇場大階段
劇場内大階段
 

 

 今回は「外伝ベルサイユのばら―アンドレ編」ということで、昨年初演のものであった。これからの宝塚情報はすべて、後に自宅でWikipediaで調べたものである。何せ、役者、いや「生徒」の名前すらまったく知らぬ人間だったのだから。アンドレ役の真飛聖(まとぶ・せい)やアラン役の壮一帆(そう・かずほ)の絡むくさいセリフや気障な演技も、最初から宝塚はそういうものだと覚悟して観ると、実は結構ズッポリはまってしまうのに正直、自分で驚いている。マリーズ役の桜乃彩音(さくらの・あやね)も美しくてよい、なんて、なってしまう・・・。何しろこうあって欲しいと観客が思う筋立てが、その通りに用意されているのが、何といっても心地よい。その見る者を裏切らぬ安心感が、特に昨今の不安定な社会情勢のなかでは、とてつもなく貴重なものに思えてくるから不思議だ。


exciter開演前
EXCITER!!レヴュー開演前

 

 

 またレヴューも華やかだと聞かされてはいたが、当日の「EXCITER!!★」の舞台美術の派手さや衣装のド派手さもここまで究めれば、これまた演じる者と観客の約束事であるので、それはそれで十分な納得感があった。横の家内も娘も、大勢の観客と一緒になって手拍子を打っていたのだから(さすがに私は手拍子はグッと堪えたが・・・)。

 

いやぁ、暗い世の中にもこんなに華やかで明るい世界が存在したとは、本当にビックリである。永田町の先生方もぜひ一度、宝塚へ足を運んでいただき、観劇後に劇場を後にする庶民の「安心と納得」の表情とは、こういうものなのだということを見てもらいたい。そして、そうした顔に国民がなる「安心と納得」の政治を行なって欲しいと心から願う。


終演
終演後の場内
 

 

 それはそうと、こうなると「外伝」ではなく「ベルサイユのばら」の本編を観たいと思うのは人情というものである。しかしスケジュールを調べてみて、2006年を最後にその後の公演がないことを知った。歌舞伎のように当り狂言はいつでもやるといったものではないと分かって、ガックリ!! 仕様がないから「BOOKOFFで漫画本から始めるか」と、家内と話し合ったところである。


  それにしても真飛聖って、なかなか、いいんじゃない?

女性客に人気の新橋「美の(よしの)」!!――新橋グルメ3

ブログネタ
日本酒の旅人 に参加中!

美の(よしの)---新橋グルメ 2


港区新橋5-9-5 NTビル 1F

03-5733-1853


昨年、8月にこの「美の(よしの)」を紹介してから13ヶ月が経つ。その記事において「日本酒の旅人」なる共通テーマを立てた。


美の
「美の」表札

美の外観
「美の」外観

揮ごう


 

 その後、「美の」で戴いたレアものの日本酒は枚挙に暇がない。にも拘わらず、ブログにUPすることを怠るうち写真だけがHDDに貯まり、そのプレッシャーに押しつぶされそうに?なった。いや、いや、まことに面目ない次第である。そこで、そうした過去の食材、いやもとい、贖罪の気持ちを込めて、最近の「美の」についてご報告しよう。

 

 この一年余で特に最近、顕著に感じることは、お客の層に変化が出てきたということだ。それは女性客だけで訪れる光景が増えたことである。最初に「美の」を知った時分は、まだ女性連れの男性客やグループのなかに女性が入っているといったケースが大半であったが、最近は明らかに女性客だけで利用するケースが増えている。これって、やはり女性社会の本格的到来の証なのだろうか。新橋の小暗がりから、静かに、しかも確実に地殻変動は起き始めている・・・。

 

秘密基地をこよなく愛する男にとり、この微かな変化を見逃すわけにいかない。これこそ、狡猾な宇宙人による地球侵略の兆しに違いないのだ。だから、今後、「何気ない」を装った変化の裏に隠された宇宙人の大謀略について秘密裡に内偵を続けねばならない。わたしのミッションも本当に大変である。ただ、愛する日本酒を呑んでいればよいといったものではない。地球防衛の為、心血を注がねばならないのであるから・・・。


地球侵略の準備中
地球侵略の準備中
大人のムード
大人のムードたっぷり・・・

 

 今回、その宇宙人の謀略が静かに進んでいる要因についてまとめてみた。何故、女性客が増えたのか・・・

 

1.  値段が手頃で安心感がある

  コース料理が基本で、3,500円ポッキリ(コースは下に写真つきで紹介)

  お酒を結構呑んだなと思ったときでも、料理込みでまず6千円以内で収まる

  料理の食材に比して3,500円という値段が信じられないという「お得感」が、特に財布に敏感な女性の心を鷲掴みにしている

2.  マスターの造る創作料理がお洒落で味が上品である

3.  メニューが細やかに旬を追って変わり、厭きが来ない

4.   お客主体の皿出しでさらに客の要望に肌理細かく応え手間を惜しまないサービス(薄味・焼き魚の素焼き・料理を出す間隔が緩急)

5.  女性客に好まれる日本酒やワインなど和洋を問わぬアルコールに加えノンアルコール類とヴィヴァレッジの品揃えが豊富

6. ライトダウンされた店内は落ち着いた雰囲気を醸し出し、「大人の女性」を意識させる・か・な?

 

 【1110日(火)のメニュー】

 

 
1.           
前菜:ウニと変わり豆腐・ワカサギの天麩羅


ウニと変わり豆腐

ワカサギの天麩羅


2.           
造里:かんぱち・真鯛


かんぱち・真鯛


3.           
汁:鳥つくねと高野豆腐


鶏つくねと高野豆腐



4.           
焼物:鰆の塩焼き


特製鰆の素焼き
   私は、素焼きにしてもらい、檸檬をかけて食べました

5.           


秋刀魚の梅巻き


6. 揚物:里芋の揚げ饅頭温皿:秋刀魚の梅捲き          


里芋の揚げ饅頭


7.           
御飯:ワラサの土鍋御飯・味噌汁

 

ワラサの土鍋ご飯

味噌汁


 

 このコースの質と味(これは実際に「美の」で試してね)で、¥3,500というのは、どう考えても安いというのが、相も変らぬ感想である。ひょっとして「Boss」の佐川美雄氏が秘密のミッションを負った宇宙人なのかも知れぬ。いや、この値段、地球侵略の謀略に違いない、きっと・・・。

 

 閑話休題。ところで話は突然に当夜の日本酒に移る。供された日本酒は、次の三種類であった。種類をいくつか呑みたかったので、マスターが半合ほどずつ小分けに供してくれた。余は満足であった!!が、その安心が危ない。相手は宇宙人であった・・・。

 


日高見:吟醸うすにごり生原酒(平孝酒造:宮城県石巻市清水町1-5-3


ラベルがシルバーという写真の撮りづらい特徴的なお酒です。季節限定の酒で、わたしに「美の」をいっぺんで惚れ込ませた一品です。南部杜氏の酒で、次の「志太泉」も南部杜氏のお酒です。品のよい爽やかな喉越しが特徴です。
保存の良い「吟醸うすにごり」を真夏に呑むのは至上の気分です。

 

日高見


志太泉:大吟醸原酒(志太泉酒造:静岡県藤枝市宮原)


平成
14年度醸造酒(H13BY=平成137月から平成146月までに醸造された酒という意味)というヴィンテージの一品で、馨りは華やかで爽やかという超レアものでした。


志太泉


 

   くどき上手:純米大吟醸「美郷錦」(亀の井酒造:山形県鶴岡市羽黒町戸野字福ノ内1


これは銘々の「くどき上手」に違わぬフルーティーな味わいで、しかもキュッとキレのあるお酒です。女性と一緒だと何かを予感させる・・・な〜んて、オジサンにはあまり縁のないお話でした。


くどき上手



 

 

 以上、「日本酒の旅人」のUPとも併せ、久々の新橋グルメ「美の」の再登場でありました。そして、地球防衛軍としてのミッションである、報告をさせていただいた。

 

そして、この報告を書き終えて、次に「美の」を訪ねる際は、決して宇宙人たるマスターに心を見透かされぬように細心の注意を払わねばならぬと覚悟を新たにしたところである。

白いたい焼き=「藤屋」5

冷えてもおいしい、白いたいやき (・◇・)ゞ 見〜つけた

たいやき本舗 藤屋

営業時間:10:00〜19:00

八王子店:八王子市追分町 7-9 (042-623-0063)

昭島店:昭島市拝島町 2-15-22 (042-545-0018)

 今日、家内の知人が珍しい、「たいやき」を持参してくれた。冷えていてもモチモチでおいしいたいやきである。話によると皮はもち米にタピオカを混ぜているのではないかという。もち米だけだと、冷えると皮は硬くなるじゃないのとのご託宣・・。

白いたいやき(黒あん)

白いたいやき

たいやき揃い踏み

たいやきクンのそろい踏み

 晩酌の途中であったが両刀遣いのわたしはパックリと黒あんの白いたいやきクンを口にした。なるほど、しっとりとしたモチモチ感で、餡子も甘すぎず適度で、上品。「あったかくても、冷たくてもおいしい藤屋のたい焼き」と、パンフレットにある謳い文句は掛け値なしに、その通りの味である。


餡子もタップリ!
餡子タップリで、甘党の頬はゆるみっぱなし!!

豆乳クリームがおいしい
豆乳クリーム入りのピンクのたい焼き(150円) ⇒ これ、絶品 (゚∀゚)アヒャヒャ

抹茶たいやき(抹茶あん)
抹茶たい焼き(150円)

 こんな珍しいたい焼きは初めて、なので、急きょ、いろいろUPしなければならぬことがあるのに、味に興奮して、皆さんにご紹介している。

 おいしいものは、みんなでシェア!これ、幸せの大原則!!

 何しろ、なくなったら店じまいということで、本当になくなるのだそうです。是非、早めに一度お試しを!どうしても必要な場合は電話で予約するのが確実とのことです。

 白いたいやき:黒あん・白あん・カスタード  140円

 チョコたいあき:チョコクリーム 140円

 抹茶たいやき:抹茶あん 150円

 生キャラメルたいやき:生キャラメルクリーム 150円

 黒ゴマたいやき:黒ゴマあん 150円

 豆乳たいやき(豆乳クリーム) 150円

 

 ふっくら モチモチのたい焼きはお宝だと思いま〜す!!

中天の満月に水上能「融」を愉しむ=パルテノン多摩5


能・「融(とおる)」 六条河原院の縁の地を歩く 壱

友枝昭世の第13回厳島観月能「紅葉狩」の夜

能・発祥の地、新熊野神社(いまくまのじんじゃ)を訪ねた

国宝の北能舞台(西本願寺)を拝観しました!


水上能を堪能=観世流「融」


 パルテノン多摩・きらめきの池に特設された能舞台で水上能が催された。
5日午後5時半開演に合わせて、観客が雲の流れのはやい天上の舞台を目指してぞくぞくとパルテノンの大階段を上ってゆく。
 

開演前の空、雲が速い
雲の流れがはやい

パルテノン多摩の水上能へ向かう観客
       天上の舞台を目指す観客         

開演前能舞台
きらめきの池に設営された能舞台

 

開演に先立ち、観世流能楽師の河村晴久氏が能の見方をわかりやすく解説してくれた。観世流では橋懸りから見て脇柱方向が東の方角と見立てるという。したがって月が東に昇る仕草はその方向に目をやるのだそうだ。そして時間とともに月の位置が変わる様を、徐々に右手に目をやることによって表現するという。そして幕口の方向に月が隠れることになる。当日は野外舞台である。実際の方位は反対であり、「本日は、実際には幕口の方向に月が昇ります」と、観客の笑いを誘った。

 

開演前の観客席観客席
日も落ち開演を待つ観客席

 

当日の演目・演者は以下のとおり。 

 

仕舞:「野宮」 河村晴道  「天鼓」林喜右衛門


 狂言:「狐塚」 シテ/太郎冠者 茂山正邦 
         アド/次郎冠者 茂山童司 

  アド/主人 松本薫


   能
:「融 舞返」 前シテ/汐汲の翁・後シテ/源融の霊 
                        河村晴久

             ワキ/宝生欣哉

             アイ/松本薫

          
                     笛/藤田六郎兵衛 小鼓/大倉源次郎
                     大鼓/助川治

           

          地謡 河村浩太郎 味方團 河村和晃 
  林喜右衛門 田茂井廣道 河村和重

 

 まだ明るい夕方、多摩丘陵の高処にあるパルテノン多摩。周辺の木々の緑も濃い。ニイニイ蝉がかしましい。宵の気配が迫ってくる頃、ツクツクボウシの鳴き声がまざってきた。南の空に宵の明星がひとつ明るく輝く。まだ、自然の野外装置は夏模様である。 

いよいよ開演
いよいよ開演である

南の空に宵の明星能舞台と望月

南空に宵の明星が輝く(左)・舞台頭上に望月が昇る(右)

 


 

 狂言が始まってしばらくした頃、ふと気づくと蝉の鳴き声は舞台から去り、秋の虫が一斉に涼やかな鳴き声をあげていた。きらめき池に設けられた能舞台は秋一色に染め上げられてきた。

 

 20分の休憩をはさみ、いよいよ、「融」の舞台が始まった。汐汲みの翁が登場し、ここ荒れ果てた六条河原の院が塩釜の浦に似せ造園されたとの謂れを語る頃、わたしの正面に雲ひとつ見えぬ夜空に満月が木の梢越しに昇って来た。水上能のみでなく、観月能も堪能することとなったのである。

 

望月

みごとな望月、これは観月能でもあった・・・


水面に映る舞台と樹影
水面に映る能舞台と緑の樹影

 

能舞台頭上の満月
公演終了後の舞台

 

 3時間におよぶ水上能。自然の季節感を実感しながら、河村晴久氏の早舞いと亀井広忠氏の打つ大鼓のカーンという音、裂帛の気合はまさにこの夜の圧巻であった。わたしはいつしか舞台に引き摺りこまれていた。晩夏と初秋のはざまのひと夜、蝉の声、コオロギの声、宵の明星、満月・・・、多摩丘陵で過ごした最高の夜でした。

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