彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

蓼科散策

お手軽な手打ちそば“一八(ひとは)”=蓼科グルメ25

諏訪郡原村15469-1

電話:0266-79-6163


手打ちそば“一八(ひとは)”中央自動車道・諏訪南ICを下りて原村方向へ左に曲がってほんの1分ほどの県道425号線沿い右手にある。レストラン・ペチカの手前と言った方が分かりやすいかもしれない。


レストラン・ペチカ
隣のレストラン・ペチカ

“一八(ひとは)”はプレハブ造りの掘っ立て小屋のような小さな蕎麦屋である。


県道425号線沿いの看板
県道425号線沿いの看板

その店構え?が蓼科というリゾート地の名前にそぐわぬこともあり、以前から気になっていた蕎麦屋ではあった。そして原村のパンフレットか何かで目にしていたこともあって、今回、1時過ぎにインターを下り、お腹がすいていたため、この「一八」で、“一か八か”食べて行こうということになった。その時、“一八”という店名がまさか、こんな“ひとは”なんて洒落た読み方をするとはつゆ知りませんでした。


手打ちそば・一八(ひとは)
何とも・・・飾らぬ・・・店構え

店の前の空き地に駐車したが、なるほど掘っ立て小屋である。写真のアングルをどう変えようが、やはり正真正銘の掘っ立て小屋である。


店内・テーブル席
テーブル席

ところが店内へ入って見ると、テーブル席が3つと畳席が2つで思ったよりは意外と広い、と言っても5組でいっぱいではあるが・・・。お店はその日、女性二人がスペースの小さなカウンター内に入っていたが、蕎麦打ちをどこでやっているのかは定かではなかった。


畳席
畳席

何はともあれ、わたしも家内も“霧ヶ峰二八”のもり(840円)を頼んだ。


二八もり蕎麦
二八の盛り

それと、“季節が香る山菜の天ぷら(780円)”を一人前頼むことにした。


上品な蕎麦です
上品な蕎麦である

蕎麦は細く、清冽な八ヶ岳山麓の清水でしめられた蕎麦は細く、コシもあり上品な味である。若い人には量が少なく物足りないと思われるが、われわれにはちょうど良い盛りであった。


山菜天ぷら
山菜の天ぷら

山菜の天ぷらは、こしあぶら・タラの芽・山ウドの三種であったが、揚げたてのパリパリでこれもおいしかった。


気の張らぬ、そもそも蕎麦屋で気の張る所の方がおかしいのだが・・・、諏訪南ICを下りて小腹がすいた時など、この掘っ立て小屋の“一か八か”じゃなくて“一八(ひとは)”は、思いっ切り手軽でもって、旅人がちょっと立ち寄り腹を整えるのにはちょうど適した食事処であると、感じたところである。

 

 

台湾料理・紅鶴楼(こうかくろう)【旧福金楼】=蓼科グルメ24

驚きの味と値段、台湾料理・福金楼(ふくきんろう)=蓼科グルメ23
茅野市米沢3753-7

0266-78-8808

営業時間:1100-14301700-2400



台湾料理・紅鶴楼
台湾料理・紅鶴楼

昨年のゴールデンウィークに肩の凝らぬ至って庶民的な台湾料理のお店“福金楼”を見つけ、このブログで紹介した。


昨年は”福金楼”の看板であった

その安くておいしい中華が食べたくて、松本へ遠出をした帰り道の夕ご飯にと思い、立ち寄った。駐車場へ入ろうと看板を見ると、あららら・・・名前が変わっていた。


ただ、看板の体裁や色使いに昨年の記憶と変わりがないように思え、まぁ、入って見るかと店内へ足を踏み入れた。すると、内装も一年前とどうもどこも変わっていないようだ。


DSCF8945
福金楼時代と内装は変更がなかった。帰る頃にはこのテーブル席も座卓席も一杯でした

狐につままれたような気分だったが、昨年と同じ位置に在るテーブル席につき、メニューを開いた。お目当ての北京ダックはなくなっていたが、ほとんどメニューには変更がなかったので、みんなでシェアしようと数皿の料理を注文した。


超お得な生ビールセット
料理がふた皿選べる超お得な生ビールセット
台湾風冷奴
酒のお伴のひと皿は台湾風冷奴
焼き餃子
ふた皿目のお伴も6個も焼き餃子がついていた

味も多分、変わっていず、料理人も一年前と同じ人(おそらく台湾の人)なのだろう。帰宅後、この新名称の“紅鶴楼”を検索すると、新潟県上越市にある台湾料理・“紅鶴楼”がヒットし、その店名のロゴやメニューに類似点が多く、“福金楼”が何らかの理由からその系列に入ったのかも知れない。店員の女性に店の名前が変わった訳を訊ねたが、日本語がまだ不得手なため、会話自体が不得要領であり、謎は謎のままということになった。


だが、料理を食べ始めたらすぐにそんな謎解きに意味がないことが分かった。一年前と同じく、料理の盛りも多く、味もおいしく、そして値段がとびっきり安いのだから、名前? 関係ないよねということで、家族一同、至極、納得の体でありました。

そして、まず、当夜はピータン(280円)・青菜炒め(680円)からオーダーしました。


本格的ピータン
昨年と変わらぬ本格的なピータンでした
青菜炒め
ニンニクの効いたあっさり味の青菜炒め

次に豚トロの黒胡椒炒め(780円)・味噌なす(680円)・焼きビーフン(580円)・野菜おかゆ(480円)を各一皿と、わたしが生ビールセット(中ジョッキ・台湾風冷奴・焼き餃子:980円)を頼んで、あっという間に完食。

豚トロの黒胡椒炒め
豚トロの黒胡椒炒め
味噌なす
野菜たっぷりの味噌なす、おいしかったね!
焼きビーフン
薄味の焼きビーフン
胃にやさしい野菜おかゆ
最後に胃にやさしい野菜おかゆ

上の料理を4人でシェアして、みんな「食べ過ぎた!」と叫ぶ、一皿の量でした。

そして最も嬉しいことに、精算も〆て、4名で5千円札でおつりがくるという財布にやさしい超省エネ・ディナーとなったのである。メデタシ、メデタシの夜でありました!!

この看板を目当てにどうぞ
ビーナスライン沿いのこの看板を目印にどうぞ

われわれが帰る頃には、広い店内も地元の馴染み客でほぼ満員となっていた。店構え、内装こそ平凡、いやいたって簡素というものだが、その味・量・値段とも心から満足できる、正直、本気の中華のお店である。リゾート料理に飽きた方々はぜひ一度、騙されたと思って、足を運ばれてみてはいかがであろう。

2012年・聖光寺の桜、GWにあっぱれ満開!!

蓼科聖光寺のGWの桜は、七分咲き
茅野市蓼科高原4035
蓼科・聖光寺の桜、2013年GW、5月5日前後が見頃(2013.5.1)



蓼科聖光寺
蓼科聖光寺

今年も蓼科・聖光寺の桜がゴールデンウィークにあっぱれ、“満開”を果たしてくれた。年々、桜の樹々が盛木になっており、枝々に咲く桜の花は勢いを増すいっぽうで、蓼科にまた一つ新たな名所ができた。 


満開の桜

2012年のGWは各地に暴風雨が見舞うという散々な天候となったなか、蓼科もすっきりした天気に恵まれなかったが、55日の子供の日は、朝から見事な日本晴れの空が広がった。 


聖光寺と桜

その真っ青な青空に聖光寺の満開の桜が見事に映え、それはそれは美しい日本の春を見せてくれた。


白樺と桜

そして、高原の蓼科・聖光寺ならではのいつもの“白樺と桜”の彩りが、高原に降り注ぐ陽光に見事に照り映えて見えた。


青空と桜

そしていつもの蓼科チーズケーキ工房(茅野市米沢127-1・電話:0266-82-8286)の出店でおいしいチーズケーキを求め、夜のデザートとしてみんなのお腹におさまったことは言うまでもない。

三分一(さんぶいち)湧水公園でカラマツの落葉と紅葉を見た!

DSCF3976
黄葉したカラマツ

かねて家内が見たい見たいと言っていた銀色にきらめきながら落ちて来るカラマツの落葉を見に蓼科へ向かった。そもそも今回は、もうカラマツの落葉も終わっているとの話もあったので、どこかでちょっとでも見られたらいいねと、当初から無計画な道行きとなった。


それでも銀色の落葉に執念を燃やす家内は克明な?事前調査を敢行。北杜市にカラマツ並木があって、そこだと標高もそう高くないので、まだカラマツの銀色の雨を浴びながらドライブが楽しめるのではないかとの提案がなされた。


地図を見ながらレインボーライン(八ヶ岳広域農道)をたどっていたところ、甲斐小泉の“三分一(さんぶいち)湧水”が目にとまった。かねて行ってみたいと思っていた私も、それではと、長坂ICで中央高速を降り、“三分一湧水”(山梨県北杜市長坂町小荒間292-1)に立ち寄った。  

三分一湧水分水枡

レインボーラインの道すがらカラマツ並木にお目にかかることはなかったが、思いがけずその“三分一(さんぶいち)湧水”公園で素晴らしいカラマツの落葉と紅葉を見ることができた。

三分一湧水公園
三分一湧水公園
湧水池

“三分一(さんぶいち)湧水”は昭和60年に環境庁により“日本名水百選”に選定されたほどの八ヶ岳南麓からの清らかな伏流水を噴出、日量8500トンの湧水量を誇る。

三分一湧水の湧水源
日量8500トンの湧出口

“三分一(さんぶいち)”という変わった名前の由来は、昔、武田信玄が永年にわたる農民の水争いをおさめるため湧出口に石枠の枡を造り、その中に水分石として三角柱石を置き、自然と水量が1/3ずつに分水してゆく仕組みを作ったという伝説が元となっている。 

湧水池から分水枡へ流れる
湧水池から三分一分水枡へ
三分一分水枡
分水枡から三方向へ水路が

正確には1/3の水量とはならないとのことだが、農民は湧水が三角柱石により三方向へ分かれていくことで平等だと納得し、その後、水争いが絶えたという逸話であり、その智謀を讃え“武田の三分水”とも呼ばれているとのことである。

三角柱石
湧水が落ちてきた所に三角柱石がある
三角柱石で湧水が三方向へ分かれる
水が分かれて三つの水路に
林間をゆく真中の水路
林間をゆく水路

現在は水元であった坂本家より水源を含む一帯の土地が長坂町に寄贈され、“三分一湧水公園”として整備され、四季を通じて人々の憩いの場となっている。


公園内には三分一湧水の近くに、“大荒れの碑”という巨石が置かれているが、これは昭和1895日に起こった山津波でこの辺りが広く被害に遭い、それを後世に伝えるためのものである。この大石もその時山津波により押し上げられたものである。

大荒れの碑
”大荒れの碑”の脇に山津波の鎮魂を祈る石仏が彫られていた

公園内に散在する大きな石はその時に八ヶ岳山麓から押し流されてみた土石流の跡だということであった。

公園内のいたるところに山津波の跡の石が散在する
山津波の地に紅葉と青い空が・・・

当然、この“三分一湧水”も埋没したが、その後、この湧水を利用する旧6ヶ村と坂本家が協力し、“三分一“を掘り出した。その際に分水枡を現在のようなものへと整備、変貌を続けてきたらしい。最初、水争いをおさめた400年以上前の分水枡というにはずいぶんきっちりしていてちょっと違和感を覚えたが、”山津波“という過去の甚大な災害から立ち上がった村人たちの復活の証しなのだと知って、違和感は希う力の強さへの粛然たる確信へと変わった。

DSCF3926
晩秋の陽光を全身にまとうカラマツやモミジ
S0043967
黄葉したカラマツと青い空

“三分一湧水”という仕掛けで諍(イサカ)いをおさめた人間の智恵と山津波で埋没したものを掘り出し復元し、ふたたび伏流水という自然の恵みを活用し続けた人間の営みの真摯な姿勢を愛でるかのように、この日の三分一湧水公園のカラマツの黄葉とモミジの紅葉は晩秋の陽光を存分に身にまとい、それはそれは見事であった。

DSCF3916
まさに燃えるように紅いモミジ

当日は風が吹くとカラマツから黄金色の針葉が舞い落ちて来て、顔に当ると痛いと感じるほどであったが、家内が期待していた光にキラキラと輝き銀色に見える“雨”というわけにはいかなかった。

カラマツの落葉
カラマツの針葉が風に舞い落ちる

しかし、思いがけなく素晴らしい自然の恵みと人間という生き物が本来有する“強さ”を目にすることができ、心を洗われるような清新な道行きとなった。

 

 

 

落ち込んだときには、岡本太郎絶賛の“万治の石仏”にお参りしてみたら

かねて一度は訪ねて見たいねと言いつつ、行けなかった“万治の石仏”にようやく会うことができた。「南無阿弥陀仏万治3111日願主明誉浄光・心誉廣春」と胴体向かって左下に刻まれていることから、万治3年(1660)に明誉浄光と心誉廣春二人の祈願によって造られたものであることが分かる。そこで、この石仏を「万治の石仏」と呼ぶようになり、この地に「下諏訪町字石仏」という地籍を残すなど、この石仏が庶民に慕われ、祈願の対象として大切にされてきたことがうかがわれる。

DSCF9964

石仏は、諏訪大社春宮から徒歩3分のところにある。


春宮・国重要文化財・幣拝殿

境内でお参りしてから、春宮の脇を流れる砥川の中州にある浮島神社を抜け、朱塗りの橋を渡ってすぐに“万治の石仏”は鎮座していた。

DSCF9985

一見して、圧倒的な存在感である。そして不思議だけれど、どこか懐かしい温かみをもった石仏であった。


岡本太郎揮毫の石碑

奇才岡本太郎が絶賛したというが、これだけの石仏である。岡本太郎でなくとも、一度、見たら、このどこか愛嬌のある石仏である、誰しも、大好きになるのは請けあいである。


DSCF9983
どこか愛嬌を感じさせるお顔・・・

すこし気分が落ち込んだときとか、ちょっとさみしいなぁと思ったときなど、お顔を拝見に行ってみたらいかがであろうか。


“万治の石仏“さんに会いに来た人はみんな、石仏の周りを時計回りに3回廻って、各々の願い事をしていた(案内板にそう書いてあった)。



3回廻って、願い事・・・

もちろん、わたしも3回廻って、万治さんのメタボな胴体にそっと手で触れ、「家族が健康でありますように」、そして「大震災の被害にあわれた方々に早く穏やかな日々が訪れますように」とお願いしました。

 


横顔
横顔
後ろ姿

蓼科湖畔に移転した手作りソーセージのお店、ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ

“ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ”に春が来た〜!!=蓼科グルメ 31(2014.4.30)
ザ・ババリアン・ペーター タテシナ―――グルメ蓼科編?
(2006.8.10)

すっかり蓼科名物と化した手造りソーセージのお店、“ババリアン・ペーター”が7月からビーナスラインを駆け上り、蓼科湖畔に新築移転した。むか〜し、平屋のスーパーがあった場所の隣地である。手造りソーセージやベーコンなどの味がこれまでと同じであることは言うまでもない・・・か。



ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ

芹が沢にあった以前の店は木造りのお伽噺に出て来るような小さなものであったが、今度の店は堂々たる二階建てのログハウスであり、駐車場も広い。

二階建てログハウスのお店
メルヘンチックな入口

当然のことながら店内は広くなり、蓼科湖側にテラスも設けられている。ビーナスラインと湖畔の土手までがペーターの土地ということで、広い庭には豚やクマのオブジェやガーデン・テーブルがゆったりと置かれ、遠景には八ヶ岳連峰の峰々を見やることができる。

ザ・ババリアン・ペーターのテラスから八ヶ岳連峰を
テラスから蓼科湖の湖畔道と遠くに八ヶ岳の峰々が・・・、庭に豚のオブジェ!

その広い庭で以前のようにランチが食べられれば言うことないのだが、オーナーの坂本さんは「食事サービスはやはり大変!」とのことで、湖畔の風が通り抜けるテラスでペーター特製のジェラートやコーヒーをいただき、蓼科の贅沢な時間を過ごすのも一興。


テラスでジェラートを・・・、お洒落だね!

当日は駐車場の車が少なかったので、お客はあまり入っていないのかと店内に足を踏み入れたところ、ショーケースから奥まで人、人、人。「えっ!」と思ったところ、何のことはない、蓼科湖を観光に来たお客が、湖側からテラスへ上り、お店に入っているのである。


なるほど、商売は立地が第一というが、まさにその通りだと納得した次第。

ペーターの店内

おいしいババリアン・ペーターのベーコンやソーセージ、骨付きスモーク・チキン・・・、それにスモーク・ビーフジャーキ・・・、ザワークラフト、う〜ん、まだおいしいのがあったけど・・・、そんなこんなが広く知れ渡ることは、“ペーター”ファンとしてはまことに喜ばしい限りである。

2011年蓼科の秋=車山高原は爽やか

2011年蓼科の秋、本番=プール平・大滝(2011.9.26)
蓼科の秋、見つけた!=白駒池・横谷渓谷の紅葉の見ごろ(2010.10.18)
2010年、御射鹿(みしゃか)池の紅葉、見頃は10月23日(2010.10.18)

大滝のプチ・ハイクを終えて、下諏訪の“万治の石仏”を拝みにいく予定だったが、あまりに空が澄んでいたので、急遽、車山肩へ上ることにした。

秋のビーナスライン車山高原
これから秋本番のビーナスライン

ビーナスラインを昇る途中で、富士見台の展望所に寄った。

八ヶ岳と遠くに富士山
クリックして拡大して下さい。中央にちょこっと富士山が映っているのです・・・

富士山大好きの家内へのサービスである。写真では八ヶ岳の右奥、雲の上にちょこんと映っているのがお目当ての富士山だが、実際にはもっと大きくはっきりと見えた。


大概は雲や霞で富士山が見えることは少ないのだが、この日はよく見えた。八ヶ岳の稜線もくっきりと見え、まさに秋冷の大気に蓼科が覆われていることを実感した好日であった。 

蓼科山とコロボックル
蓼科山と車山測候所。手前の屋根が山小屋”コロボックル”

いつものコロボックルに寄る前に、車山肩の散策道を簡単に上って、頂上から八島湿原、北アルプス、中央アルプスと見事な大パノラマを満喫した。

車山肩から中央アルプス
右に八島湿原、遠くに北アルプス
DSCF9813
遠くに中央アルプス
中央アルプスグラデーション
稜線のグラデーション

車山高原のなだらかな稜線のうえには秋の雲がのんびりと気持ちよさそうに漂っていた。

秋の車山肩から


秋の蓼科、これからが本番である。蓼科の道中に、原村の田園風景も秋本番を教えてくれる・・・

DSCF0028
原村の稲刈りと秋の田園

2011年蓼科の秋、本番=プール平・大滝

今年の残暑は厳しかった。

 

お彼岸の中日、お墓参りを午前中にすませ、爽やかな秋を探しに、一路、蓼科を目指した。三連休とお彼岸が重なり、車の出が思った以上に多い。中央高速も藤野インターまで20kmほど渋滞と、久しぶりのノロノロ運転。

 

でも、急ぐ旅でもなし、のんびりと安全運転。当日の天気は雲が多く、秋の陽射しの恵みはない。雨が降らないだけラッキーと思わなければいけない。

 

蓼科に着くと、そこは肌寒さを通り越して、寒ッ! 温度計を見れば、気温は14度。つい2、3日前の30度を超える真夏日にくたびれ果てた老体には殊のほか厳しい秋冷である。ストーブとホットカーペットを点け、何のことはない、暖をとる始末。

DSCF0021

 

明けて翌日の24日、打って変わって蓼科は絶好の行楽日和。外気温もわずかに肌寒いが程よい爽やかさ。家内にお握りを用意してもらい、娘と3人で近くの大滝にプチ・ハイキングへ出かけた。

 

大滝へゆくのは初めてで、家内の知人から気軽に行けるマイナス・イオン100%の絶好の癒しスポットだと紹介された。

 

プール平の蓼科温泉共同浴場から徒歩約10分という近さに、苔に覆われた原生林や美しい渓流と水量豊富な滝が残っていたとは、正直、ビックリした。


大滝から流れる水量豊富な滝の湯川
原生林
苔に覆われた原生林
水苔

大滝の滝つぼ脇に東屋風の休憩処があった。そこで、早速、お握りと卵焼きと当家ご贔屓の伊藤ハムのポールウインナーをパクパクした。

 


滝つぼに落ち込む瀑布の音がたった3人だけの渓谷に木霊する。
大きな音なのに、逆にこの原生林の静寂が際立つから不思議である。

蓼科大滝

心の奥に散り積もった都会の塵埃がいつしか頭上の爽やかな秋空に放散されてゆくのがわかった。

大滝頭上の秋空


そしていつしか心の中に「優しさ」という秋の“贈り物”がそっと置かれていることに気づいた・・・


2011年ニッコウキスゲ=蓼科の夏が戻って来た

車山肩(霧ヶ峰湿原)のレンゲツツジは今が盛り(2012.7.3)

 

2011年車山肩ニッコウキスゲ
鹿除けの紐が張り巡らされたなかに、2011年のニッコウキスゲがあった!!

昨年はコロボックル開設以来初めてという「ニッコウキスゲ開花せず」という状態だったが、今年の夏はどうなんだろうと心配しながら車山肩へ向かった。

7月末、夏休みが始まって直ぐと云うこともあり、車山肩の人出は多かった。

ニッコウキスゲに親しむハイカーたち

そして、お目当てのニッコウキスゲは・・・・、「あった!」

車山肩に広がるニッコウキスゲ
車山肩に広がるニッコウキスゲ
2011年7月車山肩ニッコウキスゲ
鮮やかなニッコウキスゲとピンクのあざみ

コロボックルの手塚さんに訊ねたところ、今年は二週間ほど前の「海の日(718日)」あたりが開花のピークだったということだった。ただ鹿の害が大きくなったので、無粋だが今年は防護のための対応(侵入をふせぐ紐のバリケード)をしたという。見栄えでいえばそうだが、開花してくれただけで感謝すべきなのだと、去年の惨状、落胆を経験している私には黄色い花がばら撒かれたような草原は爽やかで美しかった。

無粋な柵だが、花が咲いてくれたのが一番!!

蓼科にまたニッコウキスゲの夏が戻って来てくれたんだなぁと、正直、ホッとした。

やはりきれいだ、ニッコウキスゲは・・・

そして色鮮やかなニッコウキスゲに隠れるように高原の可憐な花がそこここに顔を出していた。いつもの、いつもらしい、蓼科の夏がそこにはあった・・・

花に宿る蝶々
アザミの花
何だっけ・・・、高原の花です・・
ハクサンフウロウ
シモツケソウ
ワレモコウ

そして蓼科の樹林では蝉時雨が一日中、かまびすしい。

2011_08012001年8月蓼科蝉時雨0002
強い陽射しを遮る緑の屋根・緑陰
2011年強い陽射しもやわらげる
強い陽射しもやわらぐ・・・
緑陰に蝉しぐれがひびく・・・

木漏れ日がわずかに射す緑陰に響き渡る蝉の鳴き声は、都会のコンクリート壁に反響する猥雑な騒音とは異なり、どこか涼感を呼び醒まし静寂さをかえって引き立てるようで、心のしこりのようなものがいつしか融け、ゆったりとした心持ちになってゆくから不思議だ・・・

驚きの味と値段、台湾料理・福金楼(ふくきんろう)=蓼科グルメ23

 

台湾料理・紅鶴楼(こうかくろう)【旧福金楼】=蓼科グルメ24
茅野市米沢
3753-7

0266-78-8808

営業時間:平日1100-1400 1700-2300 土日祝日 1100-2300


2011_05032011年5月奈良井宿0489
台湾料理・「福金楼」へようこそ!

 
  リゾート地、蓼科でお洒落なレストランには少々飽きが来たという方々に、朗報をお伝えしましょう。


台湾料理・「福金楼」という名前のお店である。2010年の7月にオープンということだったので、まぁ、出来立てほやほやのお店といってよい(実際の「金」の字は、上の写真のように「金」の字の左右下に一つずつ「金」を加えた、要は「金」の文字を3個重ねたまことに目出度い文字である)。


ビーナスライン沿いに看板、この駐車場も広いので安心


 ビーナスラインに入って下の方、ショッピングセンター「マックス・バリュー」を通り過ぎて、割烹「たむら」から100mほど行った右手にその「福」と「金」に満ち溢れた「福金楼」はある。


店の対面に出光のガソリンスタンド


「北大塩口」信号の手前80mほどの場所で、左手(店の対面)に出光のGSがあるのでわかりやすい。


ゆったりとした店内


 店内はいたって簡素というより、質素。東京の一流中華料理店と比べるのもおかしいのだが、食べてびっくりの「美味しさ」は都下の一流店に引けを取らない。そして、この値段である。


この本式の北京ダックがなんと1080円!!
お肉を包むには少ない皮、いや肉がこんなに多いとは・・・


当日はGWの真っ最中にもかかわらずお店の予約をとっていなかったため、当日予約ではいつものインド料理「ナマステ」ももちろん、予約でいっぱい。そこで、どこか飛び込みで行ってみようと見つけたのが、ここ「福金楼」であった。以前は違うお店だったはずで、新しいお店だという理由だけで、入ったお店である。


本格的なXO醤海鮮炒め(1280円)


それが大正解!!


海鮮おこげ(880円)

お店の人は台湾の方で、まだ日本語もたどたどしい。しかしそれが本格的な台湾料理の味につながっているのだと感じた。変に日本に馴染んで日本人好みなんて下手な誤解で、例えば中華だったら「ジャスミン茶」なんていう決めつけもなく、いたって素直で気持ちの良いお店であった。


本場の味、ピータン豆腐(380円)


  当夜食べたメニューはすべて一流の味であった。


でも質素な店内の造作が逆に「福金楼」というお店の「味」でもあった。つまり肩の凝らない家庭の味ともいってよい心のこもった料理がたどたどしい日本語で供される。何かほっとするひと時であった。リゾートレストランに飽きた方々、一度訪ねて見てください。きっとご満足いただける味とお値段です。そして、そう、そう、大事なことを忘れちゃいけません、「陳年紹興貴酒」もおいしかったですよ!!


 それから最後にちょっと素敵な情報を。「福金楼」にはスタンプ・カードがあって千円ごとにスタンプ一つ、それが4個貯まるごとに「焼き餃子」や「生ビール(中)」、「手羽先」といったサービスがあるんだよ。


甘辛味が微妙においしい手羽先


 家内に子供みたいだと笑われたが、ちょっとこのスタンプ・カードは嬉しいなぁ!と、大事に財布の中に仕舞ってあります。


一度、この福金楼を訪ねてみられたらいかがでしょうか

2010年、御射鹿(みしゃか)池の紅葉、見頃は10月23日

2016年10月4日、御射鹿池(みしゃかいけ)は色づきはじめ、紅葉の見ごろは中旬から下旬!
蓼科の秋、見つけた!=白駒池・横谷渓谷の紅葉の見ごろ
御射鹿池――二〇〇九年盛夏の候
御射鹿池(みしゃかいけ)−−新緑の候(2008)
2008年秋の御射鹿池(みしゃかいけ)――紅葉の候
2013年・真夏の御射鹿池(みしゃかいけ)で涼風に游(あそ)ぶ 

  
年々、御射鹿池を訪れる人が増えてゆくように感じる。下の写真の白樺の左側には、セミプロ、アマチュアのカメラマンが20名近くいるのです・・・  

定番の御射鹿池ショット 

 

 

 この美しい湖を静かに見入る人々の瞳は穏やかである。現代のささくれ立った社会にもっとこのように穏やかな目をした人たちが増えてくれたらよいと願った。

 

 


 

御射鹿池の秋の空 

 

 

 2010年の御射鹿池の秋を見つけに行ったが、ちょっとだけ早いような、そんな秋の景色であった。

 


   

ちょっと盛りには早いかな・・・ 

 

 今回は上の方から御射鹿池を左手に見ながら歩いて見た。この視点でのミラーレイクも格別だと知った。惜しむらくは、もう少し青空が広ければなぁと思ったが、これで十分と思い直した。次の楽しみにとるものが無くなるのも考えものである。

 

 

上から歩いてみました



面白いアンングルでした


いつ見ても美しい穏やかな湖面 

 

 

 御射鹿池の紅葉は、この週末(2223日)あたり一番の見ごろではないかと感じた一日であった。

 


蓼科の秋、見つけた!=白駒池・横谷渓谷の紅葉の見ごろ

2014年の八千穂高原・白駒池(しらこまいけ)の紅葉は終了(2014.10.13)
2010年、御射鹿(みしゃか)池の紅葉、見頃は10月23日


蓼科の秋(2009.10.10)
2011年蓼科の秋、本番=プール平・大滝(2011.9.26)
2011年蓼科の秋=車山高原は爽やか(2011.9.26) 

 

今年の未曾有の猛暑の夏が過ぎ、一挙に秋の盛りへと季節は移ろう。時代の変化が激しさを増すのと歩調を合わせるかのように、四季の移ろいも慌ただしさを極めている。

 


 
白樺と紅葉、蓼科のアキ〜!

 

 つい先日まで30度を越えた真夏日などと云っていたのが、もう紅葉の季節である。今年は例年より紅葉が早い、いや遅れるといった素人見たての紅葉情報が乱れ飛ぶ。

 

2010年の蓼科の秋を見つけに行った。




標高1300mの八ヶ岳農場の紅葉はチラホラ

 

 そこで、この週末(10月16、17日)を利用し、信州蓼科へと足を向けた。猛暑で上がりっぱなしだった体内温度計をクールダウンさせるためでもあった。蓼科の秋の装いも、そこここで異なった雰囲気を見せていた。

 


 
蓼科の秋 

 

 麦草峠近くの白駒池(標高2115m)の紅葉の見ごろは1週間前が盛りであったとのことであった。写真は17日撮影である。まだ、観光バスなどでの紅葉狩りの訪問者が多かったが、みんな、肌寒いなかを、「ちょっと、遅かったね」と云いながら湖畔の周遊コースを散策していた。

 



 

白駒池の紅葉の盛りは一週間前であった


まばらに残る紅葉・黄葉


湖畔に残る紅葉


苔の美しい白駒池への小道

 

 

 私たちは、そこから横谷渓谷の突き当りのおしどり隠しの滝へ向かった。標高は1500mで、明治温泉のあるところである。そこはちょうど、今盛りの紅葉であった。マイナス・イオンの滝の真下から見る紅葉は見事であった。




遠くに蓼科山、手前がおしどり隠しの滝と明治温泉


今、盛りのおしどり隠しの滝の紅葉


紅葉・黄葉


マイナス・イオン満喫


横谷渓谷から仰ぐ秋の空
 

 そして、カラマツの黄葉は標高1600mの辺りが、いま、ちょうど真っ盛りで見事であった。これから日毎にその紅葉・黄葉は里の方に降りてゆき、かすかな冬の足音が聴こえ出す。

 


 

カラマツの黄葉(標高1600mあたり)


桃色の実をつける木の背景にカラマツの黄葉

 

 

 カラマツの黄葉。今年は雪のように降りそそぐというカラマツの落葉をぜひ見に行こうと思っている。

 

八ヶ岳チーズケーキ工房---蓼科グルメ 22

住所:北杜市小淵沢町2980

電話:0551-36-4040

 

「八ヶ岳チーズケーキ工房」は、長野県下伊那郡に本社高森町山吹1646-12をかまえる生菓子・半生菓子メーカーの津具屋製菓(有)グループのショップである。同様の工房は、別途、蓼科のビーナスライン沿いに、「蓼科チーズケーキ工房」(茅野市米沢127-1)としてショップを出している。

 

八ヶ岳チーズケーキ工房入口
この中が広いのだ・・・ 

 

 我が家は蓼科湖の対面にある聖光寺にお花見に行った際に、駐車場に臨時出店されるテント張りの「蓼科高原チーズケーキ工房」の出店で、いつもチーズケーキを買い求めていた。それで、ここのチーズケーキが絶品であることは、よ〜く知っていた。

 

絶品のチーズケーキ
 いつも食べるチーズケーキ

 

 そして、いつも使う小淵沢のICを降りて、八ヶ岳・清里方面へ約1kmのぼった左手道路沿いに、この「八ヶ岳チーズケーキ工房」がある。だいたい、ここではアクセルを踏み込んでいるので、いつも、気にはなりながら、アッと思ったら通り過ぎてしまうのが常である。

 

八ヶ岳チーズケーキ工房
いつも通り過ぎる小淵沢の工房
 

 

 今回は、アクセルの踏み込みが足りなかったのか、いや、トイレ休憩だったのだが、工房に初めて立ち寄った。そうしたら、法被を羽織ったおじさんが駐車場所に誘導してくれたのには驚いた。結構、利用するお客が多いのだと、なんか不思議に思った。だって、チーズケーキのお店なのだから・・・。

 

 

 

そもそも、いつも食べている「蓼科高原チーズケーキ」と、この「八ヶ岳工房」が名前が違っていたことすら、今回、初めて気づいたくらいで、同じ黄色い幟(ノボリ)?、ここは垂れ幕だったが、立っているので、この小淵沢の店も、てっきり「蓼科チーズケーキ工房」という名前のお店だとばかり思っていた。いま調べて見て、営業店の土地の名前を頭に冠していることがわかった次第である。

 

 今回は、いまブームのロールケーキが美味しそうだったので、これにしたが、両方のお店の味は同じで、しっとりとして、しかも濃厚なチーズの味が絶品なのは、変わりがなかった。

 

チーズロールケーキ
チーズロールケーキを買った。生の写真は撮り忘れた 

 

 びっくりしたのは、この「八ヶ岳チーズケーキ工房」のショップ兼工場の大きさと面白いお店の中身であった。店に入ってすぐ右手にアンティークな造りの喫茶室「夢二亭」があった。

 

なぜ、竹久夢二なのか?浅学にして分からず・・・
 アンティーク喫茶夢二

 

その奥にチーズケーキやロールケーキなどの入ったショーケースが並ぶ。そして、お店の中ほどの薄暗がりの場所でアンティーク・ランプや民芸骨董品なども陳列販売されていた。

 

アンティークランプ・民芸骨董
思いがけないアンティーク・コーナー が・・・


民芸骨董品の陳列
民芸品の骨董モノも

昔ながらのランプ
面白いランプも・・・・ 

 

 そこで終わりかと思ったら、鍵手に左に曲がると、そこにチーズケーキなどを作る工房(ガラス越しに見学できる)があり、その奥にはギャラリーや山梨の銘酒「七賢」や甲州ワインの酒類コーナー、馬刺しや豊富な種類のチーズの食品販売コーナーもあった。


ガラス越しに見える工房
チーズ作りがガラス越しに見えます
 

 思いのほか、目と味覚を楽しませてくれる「工房」であった。一度、蓼科でも小渕沢でも最寄りの工房を訪ねてみられたらいかがでしょうか。何せ、ここのチーズケーキは本当に絶品なんですから!!

 

ミントガーデン(cafe & plants)---蓼科グルメ 21

Mint Garden(since2005)

 

住所:諏訪郡原村17217-3328

電話:0266-74-2208

 

 原村の八ヶ岳農園(八ヶ岳中央農業実践大学校)から茅野方向へ車で1、2分、御柱通り沿いにある洋風のお洒落なお店である。

 

八ヶ岳農園から八ヶ岳を望む
八ヶ岳農園から八ヶ岳方面を望む

2010_072510年7月23日蓼科0051
洋風のお店

ミントガーデン
アンティークなインテリアの店内

白樺の見えるミントガーデン
白樺を見ながらランチしました・・・

テラスのあるお店 ミントガーデン
もう少し涼しくなったらお洒落な気分満点のテラス 

 

今年は蓼科も暑く、この原村も同様。せっかく白樺が見えるテラスもあるのだが、当日はちょっと木漏れ日も暑いかな・・・ということで、アンティークな室内でランチとなった。

  

 

 Cafe & Plantsと謳っているように、基本的にはちょっと木陰でお茶をといった方に最適のお店。だから、信州のお蕎麦に飽きた時などに、寄ってみてはいかがだろうか。軽食メニューは「特製チキンカレー(¥1050):辛口」と「豆乳野菜カレー(¥1050):甘口」の二種類のセットであったが、ちょっと休憩に寄るには、静かで落ち着いたお店である。

 

 ミントガーデンの新鮮サラダ
ボリューム満点の新鮮サラダとフルーツ

チキンカレーとナン!!
カレーとナン

 

 カレーセットには、お野菜たっぷりの絶品サラダ、選べる特製ドレッシング(マスタード・醤油ガーリック・ゴマ)にコーヒーor紅茶にフルーツがついていて、お得感一杯!!

 

 ただ、ちょっと難を云えば、ナンが少し固すぎて、いまいちだったかな・・・、ナンがナンなんて最後に落ちをつけてみました。

 

渓流料理、東屋(あずまや)=蓼科グルメ 20

 東屋は平成3年に営業を開始したというから、すでに20年ほどこの杜鵑峡(とけんきょう)と呼ばれる名勝の地にある。杜鵑峡は茅野市の「名勝」文化財にも指定されている。

 

東屋全貌
東屋外観 

 

 東屋の横には杜鵑峡の階段状の段差を滝之湯川が流れ落ちてくる。この日は前日の夜の雨の影響か、水量も多く、瀬音が東屋の室内に心地良いマイナス・イオンの律動と旋律を響かせる。

 

横を流れる滝之湯川
岩の段差を下る滝之湯が窓の真下を流れる

滝之湯川
京都貴船の川床より風情はあるかも・・・ 

 

 そして緑の木々に覆われた渓谷一帯には、「ひぐらし蝉」のカナカナという物哀しい啼き声が響き渡っている。

 

夏山の楢(なら)の葉そよぎ吹く風に入日すずしき蜩(ひぐらし)のこゑ

(後鳥羽院「続古今集

 

 そんな素晴らしい自然の中にこの東屋はあった。

 

 20年ほど前、わたしたち家族は、東屋の斜め前にある橋の脇から降りて、まだ小学生であった息子と渓流釣りの物まねみたいなことをしたことがあった。

 

 その時、すでに東屋は現在と同じ佇まいでお店を営んでいた。当時はおそらく釣り客を相手とした宿泊処も兼ねていた(現在、宿泊業は行なっていない)はずである。

 

 一見すると、ご主人には大変失礼であったが、釣り宿兼居酒屋風の店であったため、リゾートの蓼科には似つかわしくないお店として、一顧だにしなかったというのが、正直なところである。

 

 しかし、こちらも年齢を重ね、洒落たばかりの店も疲れたこともあって、ここ数年、家内とこの前を通るたびに、「一度入ってみたいね」と言いながら、とうとうこの日までかかってしまった。

 

 そしてびっくりした。建物は総檜造りで諏訪の宮大工に頼んだというりっぱな和風建築であった。店内は畳席で、テーブルはすべて囲炉裏形式であった。自在鉤と魚の横木が風情を添える。

 

大人数も大丈夫
すべて畳席で囲炉裏形式

囲炉裏を囲んでの食事
川沿いの席は自在鉤のある囲炉裏。ここで食べました。 

 

その囲炉裏に順番に鮎、山女(やまめ)、岩魚の渓流魚料理が運ばれて来る。家族三人でそれぞれをシェアして食べた。おいしかった!!

 

鮎の塩焼き
鮎の塩焼き

岩魚の塩焼き
岩魚の塩焼き

ヤマメの唐揚げ
ちょっと毛色の変わった山女(やまめ)の唐揚 

 

 そして、わたしは、ひそかに狙っていた「岩魚の骨酒」を、とうとう、いただきました。熱燗の辛口の日本酒に塩焼きの岩魚がそのまま横たわって出てきたのには、びっくり。初めての経験で、「熱いので気をつけて」とのご主人の声に、おそるおそる唇をこの大ぶりの皿に近付けた。香ばしい匂いと塩味がほどよく混ざった酒は、まさに甘露であった。最初、二合の日本酒に浸けられてきたが、それを飲み干し、接ぎ酒を一合お願いして、いい気分になって帰宅した。

 

岩魚の骨酒
岩魚の骨酒

岩魚めし(¥1680)
最後に「岩魚めし」、ちょっと、食べ過ぎ・・・
 

 

 東屋は事前にお願いするとホテルや別荘まで送り迎えをしてくれるということで、仲間と遊びにゆくときは、この手を使わない手はないと思った。

 

 また、岩魚の刺身料理(3、4人前から)は事前予約が必要とのことで、今回はありつけなかったが、次は岩魚の刺身で一献といきたいものだ。

蓼科、高原の夏、涼風をおくる=車山高原

 2010年の夏は全国、猛暑、猛暑で、こうして文字を書いていても汗が吹き出し暑くなる。それほどに、連日の暑さは尋常でない。この三日ほど猛暑の東京を脱け出し、蓼科でひと休みした。

 

 今年は先に書いたように、ニッコウキスゲがまったくダメで、その代わりと言ってはなんだが、われわれの目を楽しませてくれた高原の花や高原の夏をいくつかご紹介しよう。

 


カルピスと高原 

 

 目で「涼しさ」を楽しんでいただきたいと言いながら、実は、今年の蓼科は例年になく暑く、車山肩の温度は27度と、高原としてはずいぶんと暑い思いをしたのも事実である。それが、ニッコウキスゲなどの植生に影響を与えているのかもしれない。

 


高原の雲と空


 

 

 まぁ、そうした、ややこしい話はここではしばし置いておいて、さぁ、みなさまに高原の涼風をお送りしよう。

 


シロシモツケソウ


なでしこ


ニッコウキスゲ


蛍袋


シロオダマキ

ハクサンフウロウ
 

 

2010年夏、ニッコウキスゲに異常、開花せず!!3

ニッコウキスゲの満開は?---蓼科車山肩(2008.7.13)
  ニッコウキスゲ 7月20日七分咲き=車山肩(2008.7.24)

 7
23日、霧ヶ峰高原のちょっと手前にある車山肩を訪ねた。毎年のことであるが、ニッコウキスゲの群生を楽しむためである。昔はよく知らないが、最近では、周辺の車山や霧ヶ峰高原よりこの車山肩が、もっともニッコウキスゲの群生が美しいからだ。だから、今年もこの時期にやって来た。

 

しかし、山小屋のある前面の高原に咲くニッコウキスゲは本当にパラパラと、緑の葉叢のなかに漸く見つけ出すといった状態である。

 

ニッコウキスゲ開花せず
ニッコウキスゲ開花せず 

 

時期が早過ぎた・・・、いや、遅過ぎた・・・、一瞬、迷った。だが、どうもいつもと様子が違う。よく緑の草原を見ると、ニッコウキスゲの葉はたくさん生えているのである。花芽がまったく付いていないのだ。これでは何日待ったところで、ニッコウキスゲのあの黄色い花にお目にかかることはできない。

 

2010_072510年7月23日蓼科0132
ニッコウキスゲは葉のみで、花芽がひとつもついていない 

 

草原の道を霧ヶ峰高原の方へ少し足を延ばしてみたが、ニッコウキスゲはほんのチラホラと花を咲かしているのみである。仕方がないので、踵を返し、いつも訪ねる山小屋「ころぼっくる」を訪れた。そして、山小屋の主、手塚宗求さんの息子さんに訊ねた。

 

すると、「山小屋を始めて、こんなにニッコウキスゲの花芽が付いていないのは、初めて」と、戸惑いを見せながら語った。

 

やはり、こんなこと、近年の異常気象の影響と言うしかない。

 

この「ころぼっくる」の山小屋は1956年に造られた。54年の歳月という年輪を重ねた山小屋の主が、こんなことは初めてと言う。自然を友にし、自然と語らって来た人の言葉が、ずしりとわたしの心にのしかかってきた。

 

 僅かに咲くニッコウキスゲの黄色い花
僅かに咲くニッコウキスゲの黄色い花

 

果たして来年、ニッコウキスゲのあの独特の濃い黄色い色の群れは、わたしたちの目を楽しませてくれるのだろうか。まことに心配である。

 

蓼科聖光寺のGWの桜は、七分咲き

2012年・聖光寺の桜、GWにあっぱれ満開!!

蓼科の聖光寺の桜は、だいたい5月のGWの最後あたりに満開というのがここ数年の傾向である。


蓼科聖光寺
蓼科聖光寺
 

今年も51日に聖光寺に様子を見に行った。茅野市街のビーナスライン沿いの桜は満開から葉桜に変わろうとしていたが、境内の桜はまだ一輪も開花していなかった。

 

54日に再度、訪れると、境内の景色は一変。薄ピンクの雲がかすむようにして見えた。まだ、蕾も多く、七分咲きといったところか。でも、1日には人影もなかった境内には多くの人々が、高原の桜を鑑賞に訪れていた。蓼科の桜の醍醐味である、白樺と桜のツーショットも、今年はちょっと、早すぎたようである。


聖光寺の開花
七分咲きかなぁ・・・

額縁の桜
ちょっと構図を工夫してみた「額縁の桜」

池辺の桜
山門を入った左手の池辺の桜も乙なもの

白樺と桜
いまいち、迫力を欠く白樺と桜でした
 

でも、帰京の帰りに聖光寺に立ち寄り、今年も桜の花に出会えたことは、この一年間、無事に過ごして来れた証しなのだと、五月晴れの青空を眺めながら、その思いを心に刻んだものである。

そして、やっぱり、境内であの蓼科高原チーズケーキ工房の「チーズケーキ」を買ってしまった家内と娘でした。さらに、今年は、言い得て妙の「花よりだんご」も奨められて、車に持ち込んで来ました。

意外と、この「花よりだんご」がピンク色の団子の中に追分団子の甘からいタレが入っていて、すぐれものでした・・・。

オシマイ!!

諏訪大社、7年に一度の奇祭、「御柱祭」の里曳きを見た

諏訪大社御柱祭の上社木落(きおと)しを見る(2010.4.7)

ザ・ババリアン・ペーター タテシナ―――グルメ蓼科編?



 5
2日から4日の3日間、諏訪大社上社の御柱祭の里曳きと建て御柱があった。

 

 2日は高部東の信号のところで、本宮一之柱、二之柱の里曳きを歩道の塀の上に座り、見物した。


太い縄を里曳き
曳き子が木遣唄に合わせ一斉に曳き綱を曳く
 

 3日は午前10時半に建て御柱見物に前宮へ出かけた。鳥居をくぐるともう、参道にはたくさんの人がいた。坂を登り始めると途中に、警察官が黄色いテープを引いて、「氏子以外の人はこれ以上、中へは入れません」と、観光客を制していた。ここから御柱が建つのは見えるのかと問うと、「人家が邪魔になり見えないと思う」という。


前宮建御柱
正面櫓の右手奥に前宮一之御柱が建つはず・・・

押しかける見物客
ぞくぞく押しかける見物客
 

 仕方がないのでわれわれ家族は、本宮の方に向かった。本宮への御柱の曳行が続いており、その日に4本の柱が諏訪大社の境内に入ることになっている。翌日が本宮での建て御柱だ。


里曳き本宮二之柱
本宮二之御柱曳行の後尾より
 

 本宮の三之柱と二之柱の曳行を追い抜き、途中で休憩中の御柱に腰かけさせてもらい、記念撮影を行なう。当日はまさに五月晴れの絶好の里曳き日和であった。


境内へ入ろうとする本宮一之柱
表参道にひしめく曳き子や見物客
正面に本宮一のメドデコとその奥に大鳥居が見える
 

 1日にバーバリアン・ペーターでいつものベーコンとアイスクリームを買い求めた際、今年に入って初めて坂本オーナーにお会いした。

 

「明日からの里曳きを見物に来た」と言うと、「本宮の表(東)参道の鳥居から150mほどに桟敷を用意している。よかったらどうぞ」と言われたので、すごい人混みではあったが運よく見つかればご挨拶だけでもと思い、本宮へ向かったのである。

 

 そして本宮一之柱の曳行の最後尾のあたりで、右側に見慣れたペーターの旗印の模様を見つけた。鉄パイプで造作された二階の仮設桟敷に坂本氏がいた。

 

 裏から階段を昇り桟敷内に入ると、坂本さんを知る人々がテーブルを囲み、祭りを楽しんでいた。もちろんレストランピーターのワインやペーターのソーセージ、それにお弁当が振る舞われた。正直、びっくりした。気分は一挙に自分も氏子になった気分で、祭りの雰囲気に馴染んでいった。

 

 桟敷のパイプ越しに表参道を真下に眺め、右手先に青銅製の大鳥居が見える。その鳥居下のアーチ型の石橋に御柱が乗り上げ、鳥居をギリギリ潜り抜けるのが、里曳きの最後の大きな見せ場となる。

 

 冷えたビールとおいしい弁当を食べている時に、柳平茅野市長が桟敷を訪れた。その後も坂本さんを慕う人たちがひっきりなしに桟敷に出入りし、にぎわった。


坂本氏と柳平茅野市長
坂本家の桟敷で坂本氏(左)と柳平茅野市長(右)
 

こっちは参道に面した席に陣取り本宮二之柱の里曳きを心行くまで堪能した。正面の桟敷では子ども木遣りがひっきりなしに、オンベを右手にかざし、木遣りを「鳴く」。右斜めには旧藩主の諏訪家の桟敷があった。ここが一等席であることがそのことでもよくわかった。坂本さん、感謝!感謝!


旧藩主諏訪家桟敷前を曳行する氏子と観光客
諏訪家の家紋入りの桟敷。諏訪家所縁の方も見物していた
 

「山の神様、お願いだ〜」、「もう一息だでお願いだ〜」、「どうでもこうでもお願いだ〜」と、本木遣りの甲高い声が騒音を突き抜けて響きわたる。その声が曳き子の先頭まで届くと、それに合わせて参道の曳き子たちが「ヨイサ、ヨイサ」と一斉に掛け声をあげる。そして、太い曳き綱を思いっきり引っ張り、御柱は本宮へ一歩、また一歩と近づいてゆくのである。


御柱通りを近づく本宮二之柱
やって来た本宮二の御柱
 

 参道一杯にひしめく曳き子やメドデコに乗ってオンベを振りかざす若衆たちのイナセな姿に祭りの気分は最高潮に達した。
 

 メドデコが手を伸ばすと届く位置に来た時には、知らず知らずわたしも「ヨイサ!ヨイサ!」と、大声を挙げていた。


本宮二が桟敷前を曳かれてゆく
まさに目の前をメドデコが過ぎて行った・・・
 

 二之柱が過ぎて、坂本さんにお別れをし、本宮へ向かった。そして、境内の内から二之柱の大鳥居潜りを見た。一之柱の翌日の建て御柱の準備も、布橋の廻廊を抜けた塀重門の前辺りでゆっくりと眺めることが出来た。


曳行の縄が御柱を離れる
本宮二の曳行終了で、曳き綱を相撲土俵の脇に置く

建御柱を待つ本宮一之柱
本宮一の御柱・樅の木
この先端が冠落しといって尖らされ、反対端が土に埋められる
 

長い伝統というものは、年齢や職業といった様々な日常生活の違いを超えて、同じ空気を吸う共同体といった一体感を、この熱病のような雰囲気の中で、自然に醸成してゆくのだと感じた時間であった。今回はあまりの人数と氏子以外の進入規制もあり、建て御柱を見る機会に恵まれなかったが、7年後の次は何とか建て御柱の見物ができるよう、健康にも留意し、用意を周到にしたいと思った。

 

諏訪大社御柱祭の上社木落(きおと)しを見る

諏訪大社、7年に一度の奇祭、「御柱祭」の里曳きを見た

 44日(日)、長野県茅野市仲町上川河川敷(宮川木落し公園対岸)で御柱祭の上社木落しを見た。今回から上社でも御柱祭誘客促進協議会による有料観覧席が用意されたので、応募したところ、本宮四之柱の木落し(4日正午)のチケット四枚をゲット。家族と親戚のものとで3日より長野入りした。

 

 前日の2日が上社の山出しの日であったが、これが7年目ごと(寅年と申年)に行なわれる諏訪大社の御柱祭(おんばしらさい)という神事のクライマックスへ向けたスタートである。


御柱出発の地
綱置場にはためく旗

綱置場
前日までここに八本の樅の木があった綱置場

道路に残る山出しの痕
道路に残された山出しの痕(樅の木の木皮)

 

 茅野市と原村の境の綱置場から八本のモミの木の巨木が数千人の氏子により曳き出され、木落し坂の上まで順次、運ばれてゆき、翌日と翌々日に行なわれる木落しを待つ。

 

 われわれは快晴の絶好の御柱日和に恵まれ、観覧席の最前列で初めての天下の大祭を観た。木落しの山というより丘は斜度27度で、坂の長さは50mほどであった。思ったより距離も短く、傾斜もそれほど急には見えなかった。


木落し坂
木落し公園・斜度27度・斜面50mほど

 

 テレビなどで放映される勇壮な木落しは翌週の土・日に行われる下社のものであることを、その時知った。下社は斜度45度で100mを滑り落ちるというのだから、そちらが迫力の点でまさっているのだろう、テレビなどでよく取り上げられるはずである。

 

 12年前の寅年にやはり上社の里曳きを見ていたが、木落しは初めてである。どんな具合かも分からぬまま、樅の木が坂の上に姿を現すのを待った。上社の特徴は、御柱の前後に「メドデコ」というV字型の細い柱が差し込まれ、そこに各々、10人余の若者が乗っかり、木遣りの声やラッパの音に合わせて赤や黄色の御幣(おんべ)を振りかざす。


前宮三
前宮三之柱

前宮三木落し
前宮三之柱木落しの瞬間

 

 一時間ほど待つと、坂の上に御柱のメドデコが姿を現した。何のなんの、その巨大な姿は勇壮である。そして、メドデコの装飾が美しい。


本宮四のメドデコ
本宮四之柱のメドデコが姿を現す

坂の中腹のラッパ隊や鼓笛隊
ラッパ隊や鼓笛隊が雰囲気を盛り上げる

 

 子供木遣りやラッパ隊、鼓笛隊などがこれからの木落しをいやがうえにも盛り上げる。そして、花火が打ち上げられ、会場に「ウォーッ!」という歓声が挙がるや、全周2m45?の四之柱が右に傾いて、坂の上から落ちてきた。


木落し直前
木落し直前
 

 あっという間の出来事であった。しかし、それは1200年以上も前から行われているこの神事の絶えざる流れの一筋に、自分が参加し、身を置き、溶け込んだ瞬間でもあった。
最新記事
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ
記事検索
プロフィール

彦左衛門

  • ライブドアブログ