今年も師走にはいったと思ったらもう冬至。

恒例のゆず湯に一番風呂。と言っても、夕食の準備をしてもらっている細君より先に入ったというだけ・・・

2023.12.22 ゆず湯
ゆず湯・・・なんか個数、少ないなぁ・・・

気持ちがいい〜!!

それにしてもなんだか年々、柚子の個数が減ってきているような・・・

2023.12.22 冬至の南瓜料理
カボチャの煮つけとカボチャとブロッコリーのサラダに・・・イエス様の血を・・
いずれにしても柚子の香りが立ちのぼるそんな湯船にどっぷり浸かり、目蓋をとじるといろいろあったこの一年の景色が走馬灯のようにうかんできた。

その大宗は余生を送る二人にとっての楽しみとしている旅のことどもであった。

弥生にまず宇治を訪ねた。

宇治川と朝霧橋を宇治橋から見遣る
宇治橋から宇治川と朝霧橋をみる

来年になれば大河ドラマ「光る君へ」がスタート。

紫式部邸宅跡に建つ京都・蘆山寺の源氏の庭
紫式部が源氏物語を執筆した邸宅跡に建つ蘆山寺の源氏の庭

源氏物語の宇治十帖の薫と匂宮、きっと観光客が押し寄せるはず。その前に行っておこうと二人で申し合わせ、ひっそりと押し寄せたのである。

まず、しだれ梅園が有名な三室戸寺に参詣。

0 三室戸寺 本堂
三室戸寺・本堂

山腹の傾斜地にひろがる今を盛りの梅園を散策した。

0三室戸寺の梅園
紅白のしだれ梅が美しい

さらに前から気になっていた日本最古の神社建築である本殿を擁す宇治上(ウジカミ)神社への参拝をようやく叶えた。

0 宇治上神社・本殿 国宝
国宝の宇治上神社本堂

応神天皇の皇太子であった菟道稚郎子(ウジノワキイラツコ)をご祭神となす式内社である。異母兄である仁徳天皇に皇位を譲るため自殺したといわれる皇子である・・・

もちろん、宇治川にかかる朝霧橋の東詰めに建つ宇治十帖の“薫と匂宮”像も訪ねた。

0宇治十帖・薫と匂宮像と朝霧橋
朝霧橋東詰めに建つ”薫と匂宮”像

最後には宇治橋の袂に建つ“紫式部”の像も当たり前だが、パチリ!!

0宇治橋と紫式部像と宇治川
紫式部の像

皐月には、かねて夢であった北海道のドライブの旅。

北海道の景色
THE HOKKAIDO!!

大洗から苫小牧へ往復フェリーを使ってのマイカー旅。

総移動距離3800kmにおよぶ大旅行を敢行した。

富良野から留萌へ出て、日本海沿いに北上、稚内・宗谷岬を経て紋別、網走、知床、根室、弟子屈(テシカガ)、帯広とほぼ北海道の3/4を踏破した。

0展望台からサロマ湖の砂洲とオホーツク海を見る
展望台からサロマ湖の砂洲とその先にオホーツク海を一望

納沙布岬では北方四島を遠望するオーロラタワーが廃墟と化し、訪れる人もほとんどなく、北方領土への関心が致命的なまでに希薄になっていることを痛感した。

0納沙布岬 北方領土を見遣る
納沙布岬で北方領土を見遣るが見えなかった・・・

文月にはコロナ後、初めての本格的に執り行われた祇園祭に興じた。

四条通をゆく函谷鉾
四条通をゆく函谷鉾

久々に盛り上がったのはよかったが、人出が多すぎて閉口した。

そして師走になって息子家族を伴い、金閣寺、清水寺、天龍寺と久々のお上りさん観光を愉しんだ。

⓪金閣寺と鏡湖池全景
金閣寺、やはりきれいだ!!

ちょっと孫に日本の美を知ってもらいたいと、デヴィッド・ボウイが愛した比叡山を借景とする正伝寺の日本庭園を教えてやった。

0デビッドボーイが愛した正伝寺・比叡山を借景とした庭園
正伝寺・比叡山を借景とする枯山水庭

有名どころには修学旅行生の団体が復活し、インバウンド客の増嵩とも相俟って、京都市内は大変な状況となっていた。

清水さんの三寧坂が上り下りの人の行列で立錐の余地もないほどに人で埋め尽くされていたのには仰天した。

0産寧坂は大混雑
清水寺産寧坂 この人出はなんだ!

これ以上昇るのは危険だと断念し、私一人、仁王門の下で一人残り、清水の舞台を目にすることができなかった。

0清水寺・仁王門と三重塔
ここまでが限界 とんでも清水寺・・・

そうした楽しい思い出の一方、老人特有の病に襲われ、とうとう前立腺肥大症の手術をおこなった。

前立腺レーザー蒸散術 PVPという出血の少ない方式で、バイアスピリンを服用しているわたしには最適な手術であった。

それまで、3度の尿閉に見舞われ、脂汗をにじませた苦痛はもう味わいたくないと、医者の即手術との勧めもあって、9月上旬、4泊5日の入院手術であった。

熟練の主治医であったため、いまはきわめて快適である。

7月の下旬から手術、回復期と、合せて3か月半の断酒および旅行自粛の期間であった。

8月の下旬に高知の四国カルストや仁淀ブルー、朝ドラらんまんの牧野植物園の旅を計画していたが、あえなくホテルをキャンセル、涙をのんだ。仁淀ブルーの旅ははこれまで台風や大雨で二度計画し、中止の憂き目にあっているので、これで三度目のキャンセルである。

そんな苦境?にあっても久々に娘と細君との3人旅を予約していたので、葉月に熱海一泊の旅だけは不安を抱えながらも何とか根性で行ってきた。

0大きなウインドウが売りのホテルニューアカオの大食堂
ホテルニューアカオの大食堂

そんなこんなのジェットコースターのような6回目の干支年もあと9日間で終わろうとしている。

7月中旬までは登り調子であった今年、7月末からは一転、急降下で谷底へとなだれ落ちていった兎年。

0長久保病院に入院
コロナ禍にて一人寂しく入院した・・・

ようやく11月へ入り前立腺の不安もなくなり、気持ちよく酒席にも参加し、師走に入って大好きな旅も復活させることができた。

振り返ると、まぁいろいろあった干支の年であったが、終わりよければすべてよしということで、おおむね大過なく過ごせたということで満足としなければならない。