水戸の偕楽園を拝観後、大洗磯前(いそさき)神社の神磯の鳥居をお詣りした。

当日は雨のなか風も強く、傘を支えながらの動画撮影となった。為にブレの多い動画となっている。


当日は神磯の鳥居から徒歩数分のところにある料亭旅館・大洗山口楼(本店は偕楽園から徒歩1・1km)に宿をとった。六組しか泊まれぬ料理自慢の宿である。

大洗・山口楼正面 修正
大洗山口楼
料理などは別途アップすることとし、ここでは雨中の鳥居の動画や翌朝の日の出のなかの神磯の鳥居のとても不思議な動画をアップしたい。


この動画、帰宅してYoutubeにアップロードしようと映像をチェックしていて気づいたのだが、鳥居のまわりに亀甲模様状の徴(しるし)が乱舞しているとても奇妙なものなのである。

朝日に向けての撮影であったため、赤い斑点模様が映り込むことは多々あるのだが、ここには亀甲模様にも見える五角形状の徴(しるし)が映像内に映り込み、それが舞い乱れているのである。

そして映像を見てもらうとわかるが、その亀甲模様状の枠内に文字が書かれているようにも思えるのである。

目を凝らして何度も確認したが判読はできずはっきりとしない。

わたしはこの動画を何度も見直すうちに、かつて目にしたことがある紋様のような気がした。

そしてアッと脳裡に浮かんできた意匠が・・・背筋にビビッと電流が走った。

二重亀甲に有 神紋
六所神社の御神紋
「二重亀甲に有文字紋」と呼ぶ出雲の六所神社の御神紋であった。

六所神社を詣でたのはもう7年も前のことになるが、その時、宮司さんから伺った御神紋の譚が印象的であったので、意識の内からすぐに浮かびあがってきたのだと思う。

吉祥紋の二重亀甲のなかに「有」という文字。旧暦十月は出雲では、全国の神さまが集うので「神有月」といい、その「十と月」を合せた漢字が「有」で、二重亀甲のなかにその文字が入っているのだという。

六所神社・拝殿
出雲・六所神社拝殿
そういうことで出雲大社宮司を世襲する出雲国造家に所縁の深い神社なのだと説明を受け、なるほどと感心したことを思いだした。

六所神社は律令制度のもと出雲国内にある神社の統括機能を果たす出雲国府総社という位置づけにあり、現在でも引き続き出雲国内の神々を合わせ祀っている。

御朱印 六所神社・神魂神社
六所神社御朱印・神魂神社の御神紋も二重亀甲に有文字紋
そんな由緒正しき神社の御神紋が遠く離れた常陸の国の海中の磯のうえで乱舞している・・・なぜ・・・と頭を廻らしているうちに・・・

はたと気づいた!!

怒涛が襲う神磯の鳥居
怒涛にのみこまれる神磯の鳥居
この「神磯の鳥居」は海岸を眼下に望む丘の上に立つ延喜式内社(2861)のしかも名神大社(226)であった「大洗磯前神社」のご祭神である大己貴命(オオナムチノミコト)いわゆる大国主命が、国づくりを行うため境内真下にある岬の岩礁に降臨したとされる、その岩礁に立っていたのである。

神磯の鳥居 夜明け
岩礁に立つ神磯の鳥居
大国主命は言わずと知れた出雲の神さまの総代表のような神さまである。

この日の出のなか、神磯の鳥居のまわりを乱舞する亀甲紋様状の徴・・・

わたしには出雲の神様が何かを伝えようとしている映像に見えてくるのである。

それも亀甲の六角形ではなく、五角形・・・

五芒星・・・・・・安倍晴明・・・・・・

五芒星の晴明神社
五芒星を神紋とする京都・晴明神社
わたしが目にしたこの御神紋は何を伝えようとしているのか・・・謎は深まるばかりである。

その不思議な超常現象を撮ったのは驚くべきことに、私だけではなかったのである!!

わたしのこの不思議な動画を細君に見せたところ、「実はわたしも神磯の鳥居の動画に奇妙な光が動き回っているみたいで、目の錯覚でもないしと不思議に思っていた」という。

わたしは早速、そのスマフォで撮った動画を確認した。

東雲と鳥居
東雲の神磯の鳥居
チラチラと動きまわるハート形のような小さな光点がはっきり映り込んでいた。
見る人により姿かたちは違っているが、この大洗磯前神社の「神磯の鳥居」には「異界の意思」が明らかに蠢(うごめ)いている・・・そう確信させられた神有月の一日であった。