伊豆半島最後の日のランチは知人が予約してくれた「ミクニ伊豆高原」で愉しんだ。
ミクニは、建築家・隈研吾氏と〈オテル・ドゥ・ミクニ〉三國清三氏のプロデュースで2019年に開業したレストランで、伊豆急行の伊豆高原駅前の小高い丘の上に建っている。
一部高床式になっている平屋建ての建物の外周は全面ガラス張りになっており、いたって開放的なレストランである。
そんな館内には伊豆の紺碧の海から照りかえすまばゆい光の粒が縦横に飛び交い、まるで真っ白な世界に身をゆだねている気分だ。
またガラス越しにみえるテラス席はヒノキの木組み天井とそれを貫くように樹つ一本の松が印象的で、伊豆の軽やかな海風が吹き抜けているのが目に見えるようだ。
当日はランチメニューの老夫婦向きの適度な量の「伊豆の輝き」(6,655円)をオーダーしていた。
最初が、アミューズ
(フレンチは難しい・・・) 鯵?の南蛮漬けか、もっと洒落た言葉で紹介されたが、覚えていない。
次に、ポークのリングイッサ(生ソーセージ)・白いんげん豆のフェイジョアーダ
メインはお肉と魚のどちらかということで、わたしは魚料理を頼んだ。
鮮魚の炭火焼き
ナージュ仕立て・ナス ズッキーニのグリエ・海老のラビオリ添え・・・これはメニューに書いてあったから・・・
年寄りにとってSimple is bestは至言である。
グリーンピースのソルベ・ルバーブのジュレ・柑橘とショコラのムースであったが、おいしかった。
広々とした館内で、厨房も見通しがきき、伊豆の陽光はどこまでも肌に心地よい。
愉快な仲間とうまい料理と笑顔のこぼれる談笑・・・
こうして伊豆高原の旅はおわった。