2017年8月19日、八ヶ岳中信高原国定公園内の標高1630mの高地にある八島湿原を6時間もかけて一周した。その熱意に免じて美しいなぁと自己満足に浸っている写真の数々をご紹介したい、いや、ぜひ見ていただきたい。

0・秋がしのび寄る八島が原湿原
秋が忍び寄る八島湿原
八島湿原の花々を堪能しようと思えば、湿原の南縁に沿って反時計回りで回るのがよい。

それでは、八島湿原でわたしが大好きな花々を・・・

もう盛りを過ぎようとしていたヤナギランである。

1・ヤナギランと八島が原湿原

2・ヤナギランとオミナエシ
ヤナギランの群生地は反時計回りで湿原を
回りだして20分ほどいったあたりに毎年、群生している。

次に日本から沖縄さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいくのだという幻の蝶・アサギマダラがその蜜が大好きというヨツバヒヨドリ。

3・キク科ヨツバヒヨドリ
この花は別稿の“幻の蝶・アサギマダラはヒラヒラとまことに優雅に舞う”で、いやというほどその姿を目にされることになるが、ここではアサギマダラを一枚のみ紹介する。

4・一心不乱のアサギマダラ
きれいな浅葱色の蝶です アサギマダラ
ヨツバヒヨドリは御覧のように何の変哲もない花であるが、アサギマダラにとってはこの蜜は極上のものなのだろう。何ごとも見てくれではなく、中身が大切ということか。

次に霧ケ峰高原のそこここで目にするアカバナシモツケソウである。この時期は八島湿原ではほぼ終了したのか一部で目にしたのみであった。

5アカバナシモツケソウが咲き乱れている  6・アカバナシモツケソウ
そして、ついでと言っては失礼になるが、アカバナ科のイワアカバナである。

7・アカバナ科イワアカバナ
アカバナシモツケソウはバラ科であるが、この花はアカバナ科となる。理科が苦手だったわたし・・・、いや、花の名前とその違いを見分けるのは本当に難しい。

さて、次はいたるところで目に付いたキク科に属する多くの花をまとめてみました。

8・キク科 ノアザミ
ノアザミです。これって、菊?なのと花オンチのわたし・・・。キク科アザミ属の多年草なんだそうです。家内は花を見るのではなく、葉っぱを見なさいというのですが、葉っぱを見てもねぇ・・・、男はやはりキレイどころの花びらについつい目が行ってしまうのは仕方がないところと・・・心のなかで舌を出しているわたしでした。これじゃ、覚えが悪いのも当たり前か!

下の花、これは一目でキクだよねと、分かるやつ。

9・キク科ゴマナ
しかし、正式名はキク科のゴマナというのだそうです。ふつうに野に咲く菊でいいような気がするんだけど、学者さんたちって、細かいというか几帳面なんですね。

10・キク科ハバヤマボクチ
これ、ハバヤマボクチといいます。れっきとしたキク科です。

次は名前も姿もキク〜というシラヤマギクです。楚々として、うん、美しい日本の花だ。

11・キク科シラヤマギク
この下の写真はユウガギクといいます。その名の通りに優雅でしとやかな花です。

12・キク科ユウガキク
次はこれでもキク科の、ハンゴンソウ。

13・キク科ハンゴンソウ
次がメタカラコウ。こうなってくるとキク科って・・・何が何やらわからなくなる。

14・キク科メタカラコウ
マルバタケブキと言うんだそうです。

15・キク科マルバダケブキ
だんだん投げやりになってきているのがわかる。何せ、こんなに変化に富み、種類が多くては区別なんかできやしない・・・ブツブツ・・・

 

キク科の最後に、一輪、ようやっと見つけたコウリンカです。

16・キク科コウリンカ
もう萎れかけていましたが、なんとか頑張ってくれたコウリンカ。素敵な花です。ここまでで、八島湿原の花のその1を終了、その2は次稿となります。