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松本市県(あがた)3-1-1

陽子や川原たちが散策した松本城
NHK朝ドラ「おひさま」で、白紙同盟なる主人公の陽子と相馬真知子、筒井育子の三人が兄の春樹と陽子の初恋の人、川原功一を訪ねて旧制松本高等学校へ行く場面があった。

旧制松本高校正門
そのロケが行われた場所は、現在、松本市の「あがたの森公園」内の「文化会館」として使用されているが、現存する旧松本高等学校の本館と講堂(共に重要文化財指定)とその前の道路を実際に使っている。松本駅から徒歩で15分のところに位置している。
また、陽子が松本女子師範学校を受験する際に使われたのも、この旧制松本高校講堂前の道路や建物外観である。

旧制松本高校の講堂(重要文化財)
わたしが訪れたのは2008年8月の生憎の雨の日で、じっくりと建物外観を写真に収めることができなかった。まさか、ここが後に朝ドラのロケ地となることなど想像もできなかったが、大正9年(1920)竣工のパステルグリーンの洋風建築を眺めながら、往時にはバンカラ学生がここで高下駄を履き高歌放吟しながら闊歩する姿が目に見えるようであった。
その本館の隣には、松本高校に限らず全国の旧制高等学校の資料や復元された当時の寮室などが見れる「旧制高等学校記念館」も設置されている。

旧制高等学校記念館
十代の後半でゲーテやカントを語り、また天下国家を論じ熱き血潮をたぎらせた戦前の青春群像に想いを馳せるのも、ドラマへの興味とは別に一興である。