割烹「やました」・・・京都グルメ編(2008.3.14)
葵祭りの日、割烹「やました」へ(前編)(2008.5.21)
割烹やました(後編)――「Bar K6」(2008.5.30)
割烹「やました」天下の珍味を堪能!!(上)(2009.2.18)
割烹「やました」天下の珍味を堪能!(下)――京都グルメ(2009.2.21)
秋の京割烹「やました」、行って参りました=京都グルメ(2009.11.23)
2012年春の“割烹やました”=京都グルメ(2012.3.13)
千変万化、山下茂氏の手練の技、“2012年秋の割烹やました” に感服!!(2012.10.23)

中京区木屋町通り二条下ル上樵木町491-3(押小路橋突き当り)

075-256-4506

 

今年も残り一カ月を切った。早いものでもう師走である。

 

今年一年間、わたしの周囲の人間が何人も「やました」にお世話になった。

 

やました

 

 みんな「おいしかった」、「旅先であの雰囲気を楽しめるのは最高」、「皆さんがよろしくと言ってましたよ」などと、この一年言われ続けの「お預け!」の日々でありました。

 

元気で明るい板場 

 そこで、こちらもホテルのディスカウント案内に背中を押されるようにして、年も押し迫った師走に一年二ヶ月ぶりの「やました」往訪となった次第。まぁ、寅年初めての見参なるも、一年間のご挨拶をかねて、「良いお年をお迎えください」との年末挨拶も序でにかねて、さらに忘れちゃいけないのが娘が今回、「やました」デビューということで、てんこ盛りの上におまけのアイスを載っけたようなチョコパフェ状態での「やました」行きであった。


てなことでその日、一年の無沙汰を詫びながらカウンター奥の席に腰を下ろした。
この夜はひと言で言えば、「松葉ガニ」と「日本酒」の夜でありました。当夜はまず、いつものように「おこぜ」の薄造りをいただいた。美味である。

おこぜ薄造り

 次いでめずらしく「ふぐ」の薄造りに挑戦した。巷の「ふぐ刺」をいつも酒精の飛んだ日本酒のようだと毛嫌いしていた自分が嘘のようだ。

 

 「やました」の「ふぐ」は違ったのだ。淡泊だが味にしっかりとした芯があると云ったらよいのだろうか、しっとりとした舌触りのなかに上品なコクがあるとでも表現すべきか、何せこれまで口に入れた「ふぐ」とは明らかに違った。

 

ふぐ薄造り

 「やました」の「ふぐ」は大きめであり味がしっかりとしているのだと、松岡君が説明してくれた。もう少し詳しい説明をいただいたのだが、実は、次の「松葉ガニ」の刺身と焼き蟹に格闘しながらであったので、申し訳ないことに心ここにあらずで大意のみをお伝えする。言えることは、「やました」の「ふぐ」は食して見る価値あり!ということです。


当夜のお奨めで出てきたのが、写真の「松葉ガニ」である。

お奨めの松葉ガニ

頼んでビックリ、食べてビックリの「松葉ガニ」三昧でした。まぁ、こんな贅沢も一回ぐらいいいよねと家内と二人で一匹(生きた蟹は匹、死んで食用に供される場合は杯というのだそうだ)を黙々と平らげたのでありました。お酒などを入れちょっとした味付けをした蟹ミソもまろやかな風味でこれも絶品でした。

松葉ガニの刺身


焼きガニ

蟹みそ

 娘の方はというと・・・、蟹アレルギーのためこの食べ比べには参戦せず一人、グジの焼き物に箸を立てておりましたなぁ。

 

グジの焼き物

やました風汲み上げ湯葉

かぶら煮

湯葉まんじゅう

蓮根煎餅なる絶品

野菜の雑炊、結構、私の知らぬところで頼んでいましたな・・・

 そしてこの夜のお酒は京都伏見の「鳳麟」という純米大吟醸であった。2006年に国際品評会の「モンドセレクション」で最高金賞を受賞したのだそうで、そう思うと一段と口当たりがよく感じられ、見えない杜氏に「Good Job!」とつい声を掛けたくなるような芳醇な味ではありました。



さらに、当夜は「松葉ガニ」の甲羅で甲羅酒を三杯もいただいてしまいました。おいしかった・で・す!

甲羅酒
透明度を増す二杯目
甲羅酒の三杯目
清水のごとき三杯目 

これが、甲羅酒一杯目の色です

また、来年ね!! 

こうして松葉ガニと日本酒の宴も終わり、三人は仲良くホテルへ帰っていったんだとさ。
2010年の「やました」のお話は以上でオ・シ・マ・イ・・・。