セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ、・・・スズナ・・・スズシロ!!、やっと言えた・・・。

 

昨日は七草粥であった。忘年会、大晦日、正月と健康のうえからはこの年末年始という季節は、とんでもなく不健康な生活を強いられる?期間である。

 

その不摂生な生活で傷んだ胃袋に冬季の野菜不足の解消をも狙った、この七草粥という習慣は、まことに古人の智恵と言うしかない。たった一合の米をお粥にすると、三人ではとても食べ切れないほどの量に膨れ上がる。

 

そして見た目のボリューム感に加え、食後の実際の満腹感も満更でもない。しかも胃に優しいため、正月のおせち料理で止めを刺された感のあるメタボ腹も、正直ホッとしたのではないかと自分の胃袋のことながら、「ご同慶の至り」と、労いの声を掛けてあげた。


土鍋の七草粥
一合の米で茶碗三膳分装ったあとで、この量です
 


 今年の七草粥はいつもと異なり、色が茶色くなっていた。不審に思い家内に訊くと、ベースが茶粥で、それに七草を加えたのだそうで、うちでは本邦初公開とのこと。奈良興福寺の「塔の茶屋」の煎茶の茶粥ということで、平城遷都1300年を記念する年の初めに相応しい七草粥であると、奇妙に納得し、ありがたく戴いたものである。

七草粥一膳
一膳の七草粥


 お味の方はというと、これから巡航速度の生活にもどす契機となる、少々風変わりだが、あっさりとして気持ちが温かくなる七草粥であった。

 これから一年間、健康で過ごせますようにと心から祈りながら、晩酌もせず!!、精進一筋、七草粥に舌鼓を打った初春の夕餉であった。