タイミングよすぎる小沢一郎秘書の逮捕?

 

=郵政民営化疑惑追求の渦中で

 

海外での裏金問題により「外国為替及び外国貿易法違反」の罪で国沢幹雄前社長が起訴されている準大手ゼネコン西松建設の政治献金に絡んで、東京地検特捜部が33日、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書の大久保隆規容疑者を逮捕した。「政治資金規正法」の虚偽記載容疑での逮捕である。同氏は小沢代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者であるという。

 

 政治資金の虚偽記載などもちろんあってはならぬことであり、事実であるなら早急にその真相が国民の前に明らかにされねばならぬことは言うまでもない。

 

 しかし、3日の東京地検特捜部の野党第一党の代表の公設秘書逮捕および陸山会事務所の捜索は、何ともそのタイミングにおいてあまりにも不自然なのである。

 

解散総選挙を前にした自民党側の謀略説なども一部でささやかれているが、わたしにはどう考えてもそう見えぬのである。つまりいかにジリ貧状態で党勢が大きく衰退していようとも、そんな見え透いた稚拙な策を弄するほど自民党執行部は愚かではないと考えるのである。それはもし策を弄したことが明らかになった暁には、自民党はこの今の時代、この世から根こそぎ消滅するほどの大打撃を被るからである。そんな危険を冒すわけがない。

 

 ではタイミングが不自然と考える理由は何か。何に対してのタイミングなのか。そこまでの大きなリスクを抱えてでも、こうした策を弄せねばならぬ追い詰められた人間、組織とは一体、誰、どこなのか?

 

 そのヒントは、現在という「時」が、郵政民営化にかかわる利権疑惑が、ようやくその真相解明に向けた動きが始まったというタイミングであるということである。

 

 「かんぽの宿」のオリックスグループへの一括譲渡問題に対する鳩山邦夫総務大臣の疑義発言に端を発した「郵政民営化」など「規制緩和」に絡む「改革利権疑惑」という大疑獄へ真相解明の手がおよび始め、その芽が徐々に大きくなっていることが、今回のあまりにも「不自然過ぎる」と考えた理由なのである。小泉元総理の「定額給付金」の突然の発言といい、そのタイミングが不自然で、ある意味においてタイミングがよ過ぎるのである。

 

つまり「かんぽの宿」「東京中央郵便局開発計画への待った!」と鳩山総務大臣が矢継ぎ早に放つ疑獄解明という火矢で燎原の火のごとく盛り上がろうとするメディア・国民の疑惑の大合唱やその好奇の目を、一挙に政権交替の可否議論・政局談義へと転じさせようとしているのではないのか。

 

であれば、今の自民党執行部がやるはずはなく、規制緩和で大もうけを企んだ一派(もちろん政治家も含む)が、仕掛けたとしか考えようがないのである。

 

われわれは決して郵政民営化にからむ疑惑を放置してはいけない。決して誤魔化されてはならないのである。

 

政治資金規正法の虚偽記載といった疑惑と、日本という国をビジネスの道具にした改革利権略奪一派の大疑惑。そのどっちが重要か。われわれ国民の財産が、一部の人間、企業へ利権絡みで移転、占有される可能性が否定できないのだから・・・。われわれ国民は、よくよくその真相解明につき、肝を据えてかからねばならぬ、心底そう思うのである。

 

 大手メディアにも今回は、鳩山邦夫総務大臣の一挙手一投足に「ミーハー」的な注目を続けて欲しいと願っている。

 

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