気さくな京割烹「祇園たに本」( ´∀`)つ
京都府京都市東山区祇園町南側570-121
075-551-8011
四条通側(料亭一力角)から祇園の花見小路通に入る。八つのお団子が串に刺されたいわゆる「つなぎ団子」の赤い提灯が、一直線につづく町屋の軒先をほんのりと照らす。その光景を目にした瞬間、客人(まろうど)たちは祇園という絢爛(けんらん)な衣装を全身にまとわされたように感じる。それは老練な名演出家の手になるドラマの世界に引きづり込まれてゆく瞬間でもあった。そぞろ歩きの客が往来する小路をしばらく行って、祇園甲部歌舞練場斜め前の細い小路を右に入り込む。
そこはさらに「祇園」が濃厚に充満する小暗がりであった。その小暗がりのなかにお目当ての「祇園たに本」がある。
店先に小さく「たに本」と書かれた和風の電飾スタンドがあった。
当夜は初お目見えということで、店構え、店主の谷本佳美(よしはる)氏、若い板前さんや仲居さん、そしてもちろん料理にお酒、さらに器やお皿と楽しみどころ満載、興味津々、好奇心いっぱいの訪れでした。
その夜の料理はおまかせでしたが、わたしが予約・会計係でなかったので値段をはっきり確認しませんでした(多分料理のみで8千円/人くらい)。それでも心配いりません。白木のカウンターも真新しく、「うん、これは明朗会計に違いない」と思わせるのに十分な清潔感あふれる明るい店内でした。
さてお料理ですが、先付けはかわいらしい器にきれいに盛られている。カラスミもあったっけ・・・。味は京料理にしてはややしょっぱいかなぁという感想(わたしは減塩治療中なので、塩に敏感過ぎるので・・・)。お造りの「ふぐの薄造り」は、前日の「おこぜ」の薄造りの食後のためか感動が薄かったのが残念・・・。。゜(´Д`)゜。
そして忘れちゃいけねぇ、お酒はもちろん「祇園たにもと」を注文!(これだけは事前にこっそりネットで調べていたのです)蔵元は群馬県川場村の永井酒造。「水芭蕉」という銘柄で、ラベルをオリジナルの「祇園たにもと」とされているそうです。料理に合って爽やかでおいしかったですよ。そして極薄の小振りのお猪口でいただけたのも、旅人の酔狂にお付き合いいただいた店主に感謝!!
次に当店の売りでもあるのでしょう「すっぽんと葱鍋」が出て参りました。このころから店主の谷本氏との楽しいおしゃべりが盛り上がってきました。カウンター越しのお酌、ありがとうございました。この写真取り直しでポーズを取ってもらったんでしたよね・・・。(^∀^)気さくな谷本氏に乾杯です!
その次に揚げ物と焼き物。わたしはフグを頼んだが、同行の者どもは・・・、う〜ん、生意気にもグジ(若狭グジ?)を頼んでいましたなぁ・・・。いやぁ、結構、お腹が一杯になってきているので、量は少な目でいいのかなと思いました(ただ、若い人はまだまだかな・・・)。
それから「かぶら蒸し」も出ましたね。ここらあたりからは酔いも口も心地よく回ってきて、次の3番目の写真はなんだったか忘れてしまいました。(T_T)
そしてお腹にやさしい生湯葉としめじのお粥仕立てでしたかね。デザートは栗と白玉に小豆がかかって・・・。さすがに、もうお腹いっぱいで、デザートはもうちょっとあっさり、少な目でよかったかな。
祇園で、しかも一見(いちげん)さんでしたのにこんなに楽しくひと夜を過ごさせていただける割烹のお店、「祇園たに本」、ほんに、はんなりとしてよろしおすへ・・・。
(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!