脳卒中へのカウントダウン (脳出血発症7、8日目)

【妻の看病日記より】

 

2001..7(水) 晴れ

 

午前中、たまった雑用をこなし、一時半病院着。H、A研修医と話し中。

ヨーグルトを何口か食べたところ。(嚥下に)問題ないので、降圧剤の点滴を1本にし、飲み薬にする。むくみの方の薬は今しばらく点滴による。とうふ、卵とうふ、プリンなどなめらかな物は食べてもよい。ジュースなどもOK。さっそく、みかんのジュースを作り飲む。(飲んだのは)半分。吸飲みで飲むので、味気ないとの感想。

 

 2時40分頃、首すじのエコーを撮りに出かける。3時15分頃もどると、I夫人がお見えで、待っておられる。エコーの後のせいか、H、疲れ気味。血圧を測ったりとあわただしく、早々にお帰りになる。

 

 4時、O氏見える。H、ウトウトと寝ていて、あまりしゃべれず。(妻が)一応の状態を話し、O氏帰られる。

 

 5時、医学部生が臨床実習か?診察に来る。血圧が高め177(収縮期)。

 

【日記を読んでのコメント】

 

 やわらかい物はよいと言われたものの、その頃はまだ気分的に食欲があるとはとても言えぬ状態であった。そして、お見舞いはもちろんありがたいのだが、人との応対がこんなに気づかれすることも初めて知った。脳がむくんでおり、体は当然だが、心も思考能力もまだ正常ではない。とくに色々な意味において「意欲」というものが、まだまだ湧いてこなかったなと、今にして思い起こされる。

 

 

【妻の看病日記より】

 

2001.3.8(木) 晴れ

 

 3時到着。色々と(自宅に)電話があり、その応対、そして銀行など必要な先で手続きなどすませ、(Hの)眼鏡ができたので、それをピックアップしての3時到着。

「やっと来たか」の(H)のひと声。

 

 リハビリの先生はすでに来られたとのことで、明日より(まず、病室内で簡易リハビリを)始めるとのこと。また昨日、S主治医より「9日はCTをとり、エコーおよびCTの結果説明を5時半頃よりする」と言われていたが、弟、息子には連絡済み。

 

 441分、H、軽いいびきをかいて寝ている。立て続けに来客があると疲れるのかな・・(昼過ぎから三人の見舞い客があった)。来客の合間にプリンを8分目ほど食べる。

 

 昨夜は考え事を始めると眠れなかった、血圧も190(収縮期)近くなり(睡眠)薬をもらって寝たとのこと。まだまだの様子。血圧が早く安定して欲しいものである。

 

 5時15分夕食。おかゆ3口、鯵(あじ)の塩焼き1/4、こうやとうふ1切れ、とうふ少々、おいしくないと言いながら食べる。帰宅後、方々からお見舞いやHの状態確認の電話がある。こちらの要件連絡先にも電話を入れる。

 

 

【日記を読んでのコメント】

 

 日記を読んでいて、この時期の患者(わたしのこと)は自分だけのことしか考えていないのだなと思った。これはわたしのわがままな性格もあると思うが、自分を取り巻く全体感が把握できていないことは確かであった(何せ、自分の病状についても一時は命も危なかったのだということを、この時点ではまだ理解もしていなかった)。だから、発症後1週間がたって妻がどれほど心身ともに疲労困憊(こんぱい)しているかなど、思いが至らなかった。目の前で振る舞う妻の姿はいつもながらの姿に見えていた。

 

 一方、わたしの病状は順調に回復をしていたことがわかる。ただ、当時は血圧について過敏なほどに過剰反応していたことを思い出した。収縮期いわゆる上の血圧値が190などと言われると、それだけで胸がドキドキし、血圧がどんどん上がって行っているのではと恐怖に捕らわれた。今では「上は200を超えることも正常な人でも、状況によってはあるんですよ」と医者に言われて、「そうですか」と、どっしりと構えているものの、その時は定時の血圧検診に一喜一憂したものだ。

 

 ただ、約一週間目にして普通の食事(病院食ではあるが)を自分の口で食べられる状態にあったことは、やはり回復は幸いかな至極、順調であったことの証左であろう。

 

 

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につづく

,砲發匹

 

 

 

 

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