伝説の復活・レストラン半文居(はんぶんこ)が築地に降臨!!
値段は裏馬場・料理は代官山の“炎としゃぼん”=高田馬場グルメ

ワインバー・フランス料理 ★★★★★

     中央区銀座3-4-1(電話:03-5524-0428)

 「半文居」という文字を目にしたとき、読み方に苦労した。そしてこうした店名をつけた店にありがちなオーナーの「こだわり」の押し付けを懸念しつつ、お店を訪れた。知人に紹介され、その仲間と二人でお店に向かった。

 銀座三丁目という一等地に構えるお店、さてどうなることやら。大きな道からビルとビルの間の隙間のような筋に入り込むと、そこにビルの谷間のような狭い空間が現れる。左手に曲がると正面に粋な暖簾のかかった鮨屋が目に入った。「う~ん、こっちも外見は捨てがたい・・・。でも値段は張りそう・・・」

 浮気をせずにその左手に置いてある手書きの看板に目をやると、そこに目的の「半文居」があった。「はんぶんこ」と読むのだと、知人に教えられ、ドアを開けた。かなり小さなお店である。入ってすぐ右手にテーブル席が二つ、そして正面に鍵型のカウンターがある。いたってシンプルな造りである。お客は12人ほどでいっぱいになるという。

半文居の表

半文居オーナー1

 

 

 

 

 カウンターに落ち着き、挨拶をすませ、店内にゆっくりと目を凝らすと、店造りに対するオーナーのさりげないこだわりが伝わってきた。簡素だがどこか気分をほぐしてくれる雰囲気が店内に漂っている。これはいったい何だろう・・・。趣味の押し付けとも違う・・・。

 メニューが出てきた、というより運ばれてきた。緑地の黒板?であった。そこに本日のメニューが前菜からずらっと白墨(チョークとも言う)で、オーナーシェフ自らの手によって細かく書き込まれていた。そして当日のお勧め料理には☆印が頭に打ってある。

 ☆印を中心に、友人のお勧めの品も注文した。最初の前菜がゆっくりとテーブルに置かれる。盛り付けのしゃれ方は満点。つい、箸、いやフォークが動く・・・。

 この夜は前菜として

 ・石垣島産ミニアップルマンゴーとイベリコ豚の生ハム

 ・サマートリュフ入り冷製カルボナーラ2007

 ・穴子のカリカリ焼き 茄子とズッキーニのタルタル添え

 メインディッシュが

 ・オーストラリア産仔羊の燻製とスパイス風味のスペアリブ

 それでは、おいしい赤ワイン(フルルドジョンゲイ)でまずは、乾杯!

ワイン

オーナー2

子羊料理

 

 

 

 

 

 

 運ばれてくるお皿はなかなか手の込んだ料理と、えっこの食材をといったアイデア一杯の調理にご満悦。

 デザートはいちじくと胡麻のアイスでした。ごちそうさまでした!

 銀座の露地にひっそりと「グルメの旅人」たちを待っているお店・・・「半文居」。

 「文化を分かち合う場所」という意味で「半文居(はんぶんこ)」と、命名したのだと説明してくれるシェフをいつしか「まじめな人で、心中に熱いもの」をもつ人なんだと納得している自分。

 すてきなひと晩でした・・・。

 また今度はわたしが友人たちを連れて、いろいろな心の文化の交流をしたいと思っています。