三駒(蕎麦)――グルメ蓼科編 5

 

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長野県茅野市米沢7682

 

Tel0266-73-5455 Fax73-5286

 

営業時間11時〜22時 

定休日(水)


わたしたち家族はこのビーナスライン入り口近くのこのお店を、二十年来「みこま」「みこま」と呼び続けていた。実は「みつこま」が正しいと今回、初めて知った。

その「三駒」は武田信玄の野戦食であったといわれる、大鍋で煮込む「ほうとう」で有名なお店だが、わたしはここの麺の太い、色黒い「玄(くろ)そば」が大好きだ。その味はことのほか素朴で、しっかりとした喉越しの量感が何ともいえずよい。


店内は、一歩、足を踏み入れるとふっとタイムマシンにでも乗って、江戸時代に来てしまったような感じに襲われる。少し薄暗く感じられるが中央に囲炉裏が切ってある光景は、昔の農家を思わせる。それもそのはずで、この建物は新潟県の豪農の家屋を解体して、わざわざこちらまで持ってきて再興したものだという。


信州は蕎麦が名産品であるが、ビーナスライン沿いにも数え切れないほどの蕎麦屋が道沿いに並んでいる。古いお店、新しく出来た店も含め基本的に全て一回(そば蔵・蓼科庵・長寿更科・みつ蔵・そば庄・三五十屋)はチェックに入っているつもりである。近年はとくに各店、十割そばとか色々趣向を凝らし、特色を出そうと努力をされており、人それぞれの好みで「蕎麦」選びが出来るほどになっている。

 

三駒全景

三駒看板

 

 

 

 

 

 

 

オレンジの屋根が三駒 看板左に入る

 

そのなかで、わたしの一押しはやはり、「みこま」、もとい・・・、「三駒(みつこま)」である。昔からここにある三駒はビーナスラインからちょっと(20メートルほどか)左に入り込むため、つい通り過ぎてしまうか、道路脇の便利な店に車を入れ簡単に食事を取る人が多いのではないだろうか。


ビーナスライを蓼科湖方面に向かうと緩やかな登りにかかる直前、左手に橙色の大きな屋根が見える。そして、そこに「三駒」の看板が目に入るはずである。是非、一度立ち寄って見てはいかがでしょうか。


それからこれは蓼科ではないが、心に残った蕎麦としては、お店の名前は忘れてしまったが、戸隠神社の宝光社を少し過ぎた坂道の左脇にあった蕎麦屋で食べた戸隠蕎麦が冷水で締められて素晴らしく美味しかったのを覚えている。もう一度、行ってみたいと思っている心に残る店である。

 

以下に私なりに蓼科の蕎麦どころのランキングを示しておく。

最高点5、最低点1でランクづけ

 

5点:三駒・香草庵

4点:三五十屋

3点:長寿更科・藤亭

2点:みつ蔵(客あしらいが悪く、ぞんざい)・蓼科庵

1点:そば庄・そば蔵