「脳出血へのカウントダウン―  

 

1.はじめにあたって

 脳卒中には大きく分けて三つのタイプがある。一つ目が脳梗塞、二つ目が脳出血、三つ目がくも膜下出血である。さらに一過性脳虚血発作といわれるものがあるが、これは比率的にも少なく、大事に至らぬケースが多い。脳卒中死亡のうち、60%強が脳梗塞、25%が脳出血、くも膜下出血が10%強とこの三つの病気で脳卒中による死亡のほぼすべてが占められるといってよい。

 

 このわたしは200131日に右視床部分の脳内出血におそわれた。今から五年前の出来事である。現在、わたしは依然左上下肢に中程度の麻痺を残している。この障害状態が今後も続くことになる。ただ、まだ東京で会社勤めをしている。電車通勤もラッシュ時を避けた時間の通勤にしてもらっており、杖を突きながらではあるが問題なくこなしている。また、日常生活も車も時々運転するし、日常行動の自由度という観点からは相当に軽い範疇に入る後遺症ということになろう。

 

 これから「脳出血へのカウントダウン」というタイトルで、脳出血に至ったわたしの状況を記してゆくことにしたい。脳卒中の原因と推測されることや前兆と思われることなど発症前のことを忠実に記すことにする。そのことで、わたしのケースを参考にしていただき少しでも脳卒中に罹る人々が少なくなれば幸いと考え、五年前の悪夢に至る直前の二、三年間を振り返ってみたい。