京都グルメ旅の最後の晩餐に用意したのが、「割烹まつおか」である。

割烹まつおか
割烹まつおか
木屋町通りの名店「割烹やました」で揚げ方・焼き方を担っていた松岡さんの知己を得てからもう20年が過ぎようとしている。

2009.10.15 割烹やました 松岡さん
2009年、割烹やましたで松岡英雄氏
昨年8月に寄ったとき、オーナーシェフ、いや大将の松岡英雄氏とその付き合いも20年ほどになると語り合ったところだ。

2021.8.3 割烹まつおか
2021年8月、割烹まつおかで松岡英雄氏
さて、此度は長崎の叔母やその娘夫妻を案内しての京都グルメ旅となったが、その大トリを「割烹まつおか」で飾ることができたのは幸いであった。

当日、割烹というスタイルの料理屋は初めてだという長崎組を松岡さんはもちろん、大槻さんはじめスタッフの皆さんは一丸となっておもてなしをいただいた。

割烹まつおか 大槻敬之さん
大槻敬之さん
食材の説明から調理法まで丁寧にご教授いただき、お客どもは大満足。

こざっぱりと飾られた先付にはじまり、まずは軽いジャブ!

先付
先付
最近よくお願いするカワハギの薄造り、これはみんなに変わっていると好評。

カワハギの薄造り
カワハギの薄造り
それからどういった話からそうなったのか分らぬが、ウニが大好きという女性陣のために、淡路島産と北海道産のウニの豪勢な競演を演出してくれた。

淡路島産と北海道産のウニの食べ比べ
豪勢な盛り付け
箱ごと盛り付けを匙で掬って口に運ぶ、女性陣の嬉しそうな顔と言ったらなかった。やはり笑顔はいいものだ。

ちょこっと、この私もお裾分けをいただいた。おいしかった。私は淡路産より北海道産の方が好みだったように思えた。

私にもお裾分け
ウニのお裾分け・・・おいしかった
その後も当方の食慾と好奇心に応えるように次々と食材を繰り出し、調理法も飽きが来ぬように目先を変えて料理を供してくる。

車海老の立派に奴があったので、塩焼きにしてもらう。

海老塩焼き
この反りをだすのが肝だとか・・・
そう言えば、この姿焼の調理法を根掘り葉掘り訊ねていたが、その後、長崎で調理してみたのだろうか・・・

人数が多いと便利なのは、種類を多く頼んで、それを小分けにしていろんな料理をたのしめる。

もちろん、これって板場は手間がかかり大変。

それを楽しそうにやってくれる「割烹まつおか」に従妹たちは大満足。

そうこうしていると、誰が頼んだのか山菜と海老の天ぷらがでてきた。

山菜と海老の天ぷら
山菜と海老の天ぷら
そして、これはわたしがお願いしたのだが、牛肉の炭火焼。

牛肉の炭火焼
このお肉、本当においしい
「割烹やました」同様、まつおかも肉料理とワインが実はおいしいのだ。

それに春の定番、鰆の西京焼きは飽きがきたとか生意気をいったところ、松岡君はこれも西京焼きによく合うのだ、ふっくらと焼けた魚を供してくれた。

謎の魚の西京焼き
このお魚、何だったけかな・・・
ほっこりとしてとてもおいしかったのだが、魚名を失念した。

今度、訊いておこう。

酒のアテに魚の骨の唐揚げが出てきた。

骨の唐揚げ
始末の一皿
そして、小魚、名前は確か・・・忘れた・・・南蛮漬け。

小魚の南蛮漬け
酒のアテに南蛮漬け
多彩な味と調理法により、食慾が衰えないのには驚いた。

日頃、小食で有名な叔母も出された料理に箸をつけていたのはびっくりした。

「割烹まつおか」、おそるべしである!!

最後にサクランボと西瓜のデザートが出てきて、これもおいしいおいしいとにぎやかに京都の最後の夜の晩餐会は終焉を迎えた。

松岡君を入れてみんなで記念写真を撮るのに忙しく、デザートの写真は撮り忘れた。

それと、わたしは独り、岩ガキを頼んでいたことを写真を整理していて思い出した。岩ガキの殻の写真が残されていた・・・

よくぞこれだけの料理を食べつくしたものであると、今になって驚いている。

そして従妹たちは「割烹まつおか」は「これまで経験してきた食の世界で最高!!」と、大将に激賞の言葉を残し、塒(ねぐら)へと戻っていった・・・

もちろん、案内したわたしは鼻高々であったことはいうまでもない。