厚い雲におおわれた今日、深大寺へ盛りは今週いっぱいという満開の花を観にいった。 

深大寺
深大寺山門

先般、深大寺へ参拝した時に気がついた“なんじゃもんじゃ”という奇妙な名前の木の花がいま満開であるとのNHKの地方ニュースを2日ほど前に観たからである。 

リボンのような花
”なんじゃもんじゃ”の花はなんだかリボンのよう・・・
舞い落ちた”なんじゃもんじゃ”の花です
舞い落ちた花弁です

とても忙しい家内が今日しか時間がないというので、曇り空で写真撮影にこだわりをもつわたしは、今日の天気はかなり条件は悪いと思ったものの、止むを得ず女房の尻を追っかけて訪ねることにした。

かえでの中に”なんじゃもんじゃ”
カエデの紅と”なんじゃもんじゃ”の清楚なホワイトのコントラストが見事!!

まずは本堂に参拝し家族の健康を祈った後、左手にある“なんじゃもんじゃ”の木の下へ立った。

青紅葉と紅紅葉を脇に控える”なんじゃもんじゃ”
新緑のカエデと紅のカエデの間に”なんじゃもんじゃ”

英語名で“snow  white”というそうだが、実際に目で見て、なるほど木の枝に雪が一面に降り積もったように見えたのには驚いた。駐車場のご婦人が教えてくれたのだが、夜にはライトアップされるのだそうで、それはまた一段と美しいのだそうだ。

”snow white”の名前通り、雪が降り積もったよう
ほんとうに雪が積もっているよう・・・

駒札の説明にあったように日本で自生するのは岐阜県、愛知県、長崎県対馬と不思議な分布になっているのも謎めいている。

”なんじゃもんじゃ”説明板
駒札の説明

この奇妙奇天烈な名前の樹、学名はモクセイ科の“ヒトツバ・タゴ”というのだそうだが、やはり、黄門さまがこの奇妙な花をつけるこの樹の名を訊ねて、村人が「はて、ナンジャモンジャわからんのう」と応えてから、この“なんじゃもんじゃ”という俗称が定着したというほうが、いかにもおかしみに溢れ、好ましい。

新緑あふれる深大寺門前通り
深大寺門前町も新緑があふれていました

“なんじゃもんじゃ”御覧のあと、人影もまばらな門前の憩処・“雀のお宿”で、珈琲で一服。

雀のお宿
”雀のお宿”という茶店で一服
くず餅と珈琲
くず餅、イカッタ〜!!

黒蜜と黄な粉のかかったくず餅が添えられた珈琲に、満足、満足のわたしであった。これもそれも、“なんじゃもんじゃ”さまのお蔭である。