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大寒のころ、天橋立と籠(この)神社を訪ね、帰路、京都で冬の特別拝観を愉しんだ。夜はいつもの割烹やましたで冬の味覚を堪能した。


そして、一年半ぶりにカクテルバーK6に足を運んだ。バーカウンターに坐って、バーテンダーの澤真吾氏に天橋立に行って来たこと、丹後風土記に橋立の話が記載されていることなどを語った。 

澤真吾氏
K6のバーテンダー、澤真吾氏

そこで、まず一杯目を“天橋立”というタイトルでお願いしたいと注文した。


澤さんはしばらく考えておられたが、構想がまとまったのだろう、上半分がブルーの洒落たグラスをテーブルに置くや棚から取り出したボトルからベースのリキュールを注ぎ込み、something fantasticを加え、手早くバー・スプーンで混ぜた。 

そしてデザインカットしたライムをグラスの中に沈め、その一部をRimに掛けた。 


ライムでデザインした龍の頭です・・・見事です

テーブルのライトに照らし出された新作、“天橋立”の出来上がりである。 

カクテル”天橋立”
カクテル”天橋立”

天橋立は伊奘諾尊(イザナギノミコト)が天と地を行き交う梯子が倒れたものだと丹後風土記にはあるが、後世の人々はまるで天に舞い上がる龍のようでもあると評したものだ。

その飛天龍をイメージされたのだろう、写真にはその瞬間をとらえることは出来なかったが、仕上げの最後に滴らされた一筋の液体がグラスの海に乳白色の煙を棚引かせたのには、家内ともども“fantastic !!”と叫ぶしかなかった。 

  

k6のカクテルはまさにArtである。



家内が頼んでいたカクテルです

下の写真は2011年の6月に訪れた際に、澤さんに“鎮魂”のタイトルで創作して頂いたものである。 


カクテル”鎮魂”

rimmed saltがかすかにあしらわれ、ブルーキュラソーの青色がわたしの心にストレートに迫って来た・・・、心のこもった見事なカクテルであった。 

深い悲しみを湛えたようなカクテル”鎮魂”
このブルーがストレートに胸に飛び込んできた・・・

“K6”の澤真吾氏が創り出すArtな世界にあなたもひと夜、酔われてみてはいかが。