彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

食の安全

「わたしは幸せです」=サイゼリヤのメラミン・ピザ5

 

 イタリア料理のファミレス・チェーン「サイゼリヤ」のピザ生地から現在、中国国内外で問題となっているメラミンが検出された。1021日に正垣泰彦社長は日本国内で行なっていた検査結果を待たずにピザ販売を続けたことの釈明会見を行なった。


そのなかで、「中国の検査ではメラミンは検出されなかったので、結果を信用していた」、「メラミンの混入は全く想定外だった。対応が後手後手になったことをおわびします」と述べ、謝罪した。

 

20071月に発覚した不二家の消費期限切れ牛乳等による洋菓子製造問題で、「食の安全」に対する国民の関心は弥(いや)増しに高まった。その後も懲りることなくミートホープ、白い恋人、赤福、比内地鶏、吉兆、マクドナルド、ローソン、崎陽軒など食品および関連業界において産地偽装や賞味期限の改ざん事件が続出した。「食の安全」の信頼を大きく揺るがす事件がまぁ湯水のごとく出るわ、出るわ、本当にこの国は一体全体、どうなったのかと慨嘆しきりであった。

 

そして一息つく間もなく、三笠フーズ・浅井の汚染事故米の転売問題で酒造業界や菓子業界がテンヤワンヤの状態。消費者の食への信頼はトンと地に落ちた。「商人道徳」「商人道」などという言葉はとうに死語となったと言ってよい。

 

このように我が国の国内メーカーや料亭、商社における「食の安全」に対する背信行為が大きくクローズアップされる一方、時を同じくするように高度成長を続ける中国で生産された冷凍製品にも安全面での問題が生じた。20081月の有機リン系殺虫剤が混入した冷凍餃子に始まり、その解明もなされぬうちに、この10月にはジクロルボス混入の冷凍いんげん事件が発生した。この二つは製造管理の問題なのか、犯罪性のある事件なのかまだ解明されていないため、軽々に憶測で物を言うべきではないが、9月に中国国内で発覚したメラミン入りの粉ミルクによる乳幼児の健康被害事件はまさに食品メーカーの確信的犯罪であり、当然のこと国内外で大きな社会問題となっている。

 

そうしたなかでの「サイゼリヤ」のメラミン入りピザ騒動である。冒頭に記した正垣泰彦社長の言には「食の安全」への信頼の揺らぎ、いや、危機に対する問題意識のひとかけらも感じられない。食品業界にある人間にあるまじき意識の低さであり、正直、驚きを隠せない。正垣社長は、言うまでもなくお客様の口に入れる食品を日々、サーブする企業の経営者である。こうした時代「一寸待て、安全を確認してからでないとお客様の前には提供できぬ」と考え、疑わしきものの検証を指示・徹底させるのは、経営者としては最低、最小限の責任・義務である。

 

この時期、「メラミンの混入は全く想定外だった」と平気で「想定外」に口にできる人間が食品関連業界に存在することなど、決して許されることではない。メラミン混入濃度が安全基準よりも低かったということで、同社長がこの程度のことでは健康被害にはつながらぬと高をくくっているとしたらとんでもない勘違いである。消費者の安全を後回しにするような企業は、即刻、この業界から退出すべきである。今回引き起こした事件はそれほど重い意味を持ったものなのだということが、どうもこのご仁にはよく分かっていないように思えてならない。

 

 「サイゼリヤ」はイタリア語の古語で「くちなしの花」のことだそうだ。命名は当社の創業日の77日の誕生花「くちなし」に由来するという。その花言葉は「わたしは幸せです」と、当社のHPに書かれていた。この「わたし」とは「正垣泰彦社長」のことを意味していたのだと、今回、初めて知ったところである。


 

不二家に続くお詫び合戦とISOの神通力

 不二家に続くお詫び合戦とISOの神通力

 

 経済産業省は、先に不二家が取得した品質・環境管理の国際規格ISOが適正に順守されていたのか審査するよう同省所管の財団法人「日本適合性認定協会」を通じ民間の認証機関に要請した。その後131日に不二家は、一般菓子を製造する平塚など3工場が既に取得している品質管理の国際規格「ISO9001」の基準を満たさず、認証機関から是正勧告を受けたことを明らかにした。さらに28日、洋菓子の埼玉工場で環境管理の「ISO14001」の登録が7日付で一時停止になったと発表した。

 

 不二家不祥事のあと、食品メーカーは賞味期限切れ原材料の使用や異物混入等の事実を続々と公表し、まるで「お詫び合戦」の様相を呈している。その食品メーカーは、はごろもフーズ、ロッテ、味の素、丸美屋食品工業、加藤産業、サントリー、コカ・コーラ、ユニリーバ・ジャパン、三井農林、おたべ、ダスキン、ニチロ(東京新聞210日付け「不二家問題発覚後の主な食品回収」のうち食品メーカー列挙)と、一流企業と言われる名前がずらりと並ぶ。そのお詫びの内容には幸い事故にはつながらなかったものの、カッターナイフの欠片やガラス片や金属片等の混入といった物騒なものもあった。またそれ以外のものでは賞味期限切れ、消費期限切れ、遺伝子組み換え米の原料混入という食品メーカーにとって品質管理の根本的な姿勢にかかわるものも散見された。

 

こうした不良品がこれだけこの時機にしかも短期間に集中して発生することは通常では考え難い。これまでもこうした事例は起こっていたと考えるのが常識的なとらえ方ではなかろうか。2000年の雪印乳業の集団中毒事件が風化しかけたこの1月、不二家不祥事が公表された。そこから食品業界に雪印乳業の悪夢が再びよみがえったとしか考えられない。

喉もと過ぎて忘れ去られていた危機管理意識が急速に高まった結果とも見れる。不良品がわずかでも出荷された場合でも即座に公表しないとどんな風評被害が出るかも知れぬと慌てふためく様がどこか情けなくもある。ただこうした企業体質の透明性は消費者にとって「食の安全」意識が高まるなかで歓迎されることではある。また今度こそ、われわれの口に毎日入る食品を扱うメーカーとしての企業倫理の定着を強く望みたいところである。

 

ところで不二家で今回、認証登録が一時停止となったISOとは「国際標準化機構(International Organization for Standardization)」の略称であるが、1946年にロンドンで「製品サービス」などの世界的な標準化を目的として設立された組織である。品質面でのマネジメントシステムがISO9000シリーズ、環境面でのマネジメントシステムがISO14000シリーズと言われる。今回の不二家が是正を求められたのは品質管理の「ISO9001」であり、登録の一次停止となったのが環境管理の「ISO14001」である。

 

最近、日本では中小企業に至るまでISOを取得したと標榜する企業が多い。商取引、就中、国際間取引ではISOの認証がなければ商売が成立しないといっても過言ではない。とくにISOの本場であるヨーロッパ市場における取引ではその認証登録は必須である。品質面や環境面の条件をクリアーした工程管理マニュアルの整備こそISO認証の条件であり、そのマニュアル通りに商品を作れば、品質面、環境面においても妥当な水準を超えたものが出てくるということを保証するのがISOの認証制度であると言える。

 

そうした制度自体は国際基準として確立されたものであり、国際間の取引が進展するなかで客観的な基準としてISO認証が使われる意味合いは大きい。

 

しかし不二家を含め何らかの不良品出荷を公表した前述のはごろもフーズ以下の食品メーカー13社のうち、ISO9001の取得企業が9社(69%)、14001の取得企業は8社(62%)を数える。そうした企業が問題を起こす、それも6〜7割の割合であるから半端ではない。ISO認証機関から品質面、環境面について工程管理上の問題はないとお墨付きをもらっている企業である。

 

そう考えるとマニュアルだけどんなにりっぱなものを作成し、備え付けたところで、物作りに従事する人間一人一人の意識が常に人の口に入る商品を作っているのだと言う緊張感や職業に対する誇りのようなものがなければ、意味がないということをこのISO認証方式はいみじくも示してくれたとも言える。今回の食品メーカーの引き続く不祥事は、分厚いマニュアルやどんな神通力よりも人間の物作りに対する真摯な意識がもっとも大切であることを改めてわれわれに教えてくれているような気がするのである。

 

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