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茅野市蓼科高原横谷峡  ☎ 0266-67-5030


本来、“たてしな藍”は藍染と懐石料理のお宿で有名である。

1・藍染の暖簾がかかる入口門
藍染の暖簾がかかる”たてしな藍”の門

しかし、われわれは宿客ではなく、今回もお食事のみをたのしみにいった。前日までの予約を必要とするが、宿泊がなくともお料理のみでも対応をしていただける。


20年ほど前に伺ったきりで長い無沙汰をしていた“たてしな藍”に「もう一度、行ってみたいね」と語り合いながらもだらだらと月日が流れてしまった。

2・たてしな庵の宿玄関
たてしな藍の宿泊処・玄関

猛暑の東京を逃げ出して、パン工房での作業に従事する娘のお盆休みも兼ねて、今回は別荘でのんびりとと思ってお店の予約もほとんど取らずに蓼科へ向かった。


しかし、やっぱり食いしん坊のわたしたち。今日のお昼はどうしようかと迷ったその日、家内が藍はどうかとの提案があった。スマフォでHPを開けると、食事のみでも可とあったが、前日までに予約が必要との注意書き。電話だけでもと連絡したところ、ちょっと確認しますといってしばらくして大丈夫ですとの回答。当方、お昼にありつけたと胸を撫でおろし、早速、“たてしな藍”へ直行。

3・メルヘン街道沿いの”たてしな藍”駐車場
メルヘン街道沿いに、”たてしな藍”駐車場

駐車場へ車を止め、あぁ、こんな風だったなと思い出しながらその風情のある門をくぐる。

4・たてしな藍の門
この門内が”たてしな藍”

淡い木漏れ日を落としてゆるやかにのぼる石段がつづいている。

5・木漏れ日を落とす石段
木漏れ日を落とす石段

突き当りのところで、石段が左右に分かれていた。

6・石段の突き当り
石段の右手に”たてしな藍”の宿、左手に食事処・山味庵

案内を見ると右手が宿の“たてしな藍”となっていた。

7・たてしな藍・宿
たてしな藍・宿の玄関

そして、左手が本日予約の食事処の“山味庵”である。

8・山味庵
山味庵玄関

20余年前に夜の懐石で伺ったときは、確か右手の旅館の大広間に通され、藍染の衝立で仕切られた座卓で懐石料理をいただいた記憶がよみがえった。山味庵なる別棟の食事処など当時はなかったのではないかと思う。


早速、山味庵に入り名前を告げると、こちらですと館内を案内された。

9・山味庵の個室へ
落ち着いた館内

途中には“酒厨ちろり”なる宿泊客用のおしゃれな館内バーもある。

10・酒厨ちろり
酒厨・ちろり

そして、左手奥にあるひとつの個室に通された。最近、よく見受けられる張りぼての安っぽい和室ではなく、しっかりとした漆喰壁の本格的な造りであった。

11・個室食事処
当日のランチの個室

その個室の前で右手を見ると、まだ、多様な個室があることがわかった。

12・個室もいろいろあります
多彩な個室が用意されている

当日は四季の昼懐石3,900円(税・サービス料込み4,633円)のコースであった。他に5000円(同5,940円)のコースがあったが、われわれには3,900円のコースでちょうど良い量であり、質であった。


メニューは以下の通りである。

小鉢 もろこし豆腐 万願寺唐辛子

13・小鉢・もろこし豆腐

椀 鱧の葛打ち 梅肉 茗荷 木の芽

14・椀・鱧の葛打ち
蓼科で鱧 これも粋!

造里 信州サーモン混布〆 豆乳豆腐 妻一式

15・お造り・信州サーモンの混布〆と豆乳豆腐
信州サーモン 脂がのって美味しかった

焼物 信州福美鶏の朴葉焼き

16・信州福美鶏の朴葉焼き  17・福美鶏
朴葉焼き                信州福美鶏

煮物 高原の野菜炊合せ 海老のそぼろ餡かけ

18・高原野菜炊合せに海老そぼろ餡かけ

ご飯 とろろご飯 香の物の二種盛り

19・とろろご飯
とろご飯おいしかったです

水菓子 葛きり 白玉団子 黒蜜

20・葛きり・白玉団子に黒蜜かけ
葛きり、なかなでした・・・

とろろご飯の前にすでにわたしのお腹はいっぱいでご飯を遠慮しようと思ったが、目の前で茶碗にトロロが掛けられるのを見たら、無性にご飯が食べたくなって箸をつけた。


料理のお味はあっさり味で、若い人には量とともに味も少し物足りないかもしれない。しかし、ダイエット目標を確実に達成し続けている娘も量はこれで満足。また、血圧が少し高めの家内もダイエットもかねて良質ともに十分に満足。


そして、高血圧症で、かつ再び、お腹のふくらみが気になりだしたメタボ軍団再加入の危機にあるわたしには、味も量も十分すぎるほどであった。


リゾート地の個室でいただける懐石料理、値段を考えるとコスパ最高の、しかも雰囲気最高のお店であったのだと認識しなおした一日であった。

館内照明もセンスがよい
落ち着いた照明

こうして20数年ぶりに蓼科で味わった懐石料理。三人とも大満足の態で緑陰の小道を帰路についた。

緑陰を帰路につく
緑陰の小道をおりてゆく・・・

たまにはこうした雰囲気で避暑地の時間を過ごすのも目先が変わっていいんじゃないのかな・・・と思わせた大人びた空間であり、静謐なる小世界であった。