小泉施政5年の総括―――社会不安 

 

,砲發匹

 

西  暦     00     01    02     03     04     05    

内  閣    小渕・森  森・小泉  小泉    小泉   小泉    小泉   

完全失業率(%) 4.7     5.0    5.4     5.3     4.7     4.4           

企業倒産数(件)18,769           19,164        19,087         16,255          13,679         12,998             

自殺者数(人) 31,957           31,042        32,143         34,427          32,325         32,552    

犯罪件数(重要)18,281           21,530        22,294         23,971          22,568         20,388 

犯罪件数(凶悪)10,567           11,967        12,567         13,658          13,064         11,360

 

      重要犯罪:殺人・強盗・放火・強姦・略取誘拐・強制わいせつ

      凶悪犯罪:殺人・強盗・放火・強姦

 

 小泉施政5年の間に皮膚感覚として国民が感じ取ったものは、凶悪犯罪やわけの分からぬ不条理な犯罪が急激に増加していることである。

そして、経済的事由による自殺者の増加という話しも一度や二度はニュースやで耳にしているはずである。ワイドショーなどでは毎日に近く親が子を、子が親を殺害したというひと昔前であれば世を震撼させた事件が、まるで天気予報のように流れ作業のように報じられていく。人心が荒廃していくのもやむを得ぬと言うべきか。いや、人心が荒廃して行ったので、こうした残虐非道な事件が触発され、続発するのであろう。

 現に、2003年と2000年の犯罪件数を比較してみると、重要犯罪(殺人・強盗・放火・強姦・略取誘拐・強制わいせつ)、凶悪犯罪(殺人・強盗・放火・強姦)ともに3割増と急激な治安の悪化が数字で示されている。

直近の数字である2005年でも、小泉施政直前の2000年の数字を8~11%も上回った状態である。そして、自殺者の数も1996年には2.2万人であったものが、98年に3万人を超えて以来、05年まで3.23.4万人と高水準で推移している。

 

特に東証株価が4月に7,607円の最安値をつけ、企業倒産件数も前年度に1.9万件、失業率も至上2番目に高い5.3%を記録した2003年に、犯罪件数、自殺者数ともに最悪の数字に膨れ上がっていることから、景気の悪化が社会不安を煽り、それと相俟って治安を悪化させていく構図が、上記の検証から明らかとなっている。

 

小泉純一郎総理の経済無策が、結果として社会不安を惹起し、国民の数多の命をいたずらに失わしめた責任は、大きい。為政者たるもの「国民の命と財産を守る」のが、最大の使命であるはずである。その点から評価しても、小泉首相は人命軽視・弱者に冷淡な政治を続けてきたといわざるを得ない。

 

我々国民の皮膚感覚は、正常にこの社会不安を捉えていたはずである。それにも拘わらず、小泉政権に対するTV・大手新聞調査による支持率は高水準を維持した。不思議で仕方がない。世論調査の統計手法に統計学的問題はないのか(サンプリングに統計学的に見て、偏りがないのか)、そんな疑いさえ抱いてしまうほどに、異様な支持率を毎回、たたき出していた。

 

ただ、上述したように小泉施政は数字で見る限り、国民のなかでも弱者に対し、あまりにも冷淡であることを如実に表わしている。それは、世に言われる小泉氏自身の性格にも起因しているのではと思わせるほどに、冷たく、非情である。

 

Г砲弔鼎