東京国立博物館の平成館特別展示室において開催されている「日本国宝展」 はこの12月7日(日)までで終了。好評のため最終日の7日まで毎日午後8時まで時間を延長し開館中とのこと。
この2日まで奈良へ行ってきた。日本書紀の記述の跡を巡る旅であったが、そのなかで、せっかく訪れたのにお目当てのお宝がなくて気落ちしたのだが、この東京で開催中の国宝展に出品中とのこと。
帰京直後であったが日にちがない。雨模様の寒い一日であったが、上野まで足を運んだ。
まず、法隆寺の玉虫厨子。
大宝蔵院に置かれているはずの“玉虫厨子”がなかった。百済観音はお目にかかれたが、そこでわれわれは厨子の複製を目にしたのみであった。今回、東博平成館で入場と同時に本物の“玉虫厨子”に対面できた。江戸の敵を長崎で討つことが出来た? ちょっと違うか・・・
次に安倍文殊院で日本三大文殊のひとつ、国宝・渡海文殊菩薩像を拝観したが、その脇侍仏である国宝・善財童子立像と国宝・須菩提像がやはり東京へ出張中。
それも本日、ようやく本物とご対面。文殊院では写真パネルが文殊菩薩の両脇に置かれておりました。何だかなぁ・・・味気なかったなぁ・・・
そして、奈良市の元興寺(がんごうじ)では宝物殿に置かれているはずの五重小塔が見当たらず、その場所にはほかの仏さまが・・・
そんな五重小塔、いやりっぱな五重塔であった、何せ高さが5・5mもあるのだから・・・やはり目にしてみて初めてその小塔という名はふさわしくないと思うほどに大きかった。
例の漢の委の奴な国宝の金印も・・・と思ったが、これは11月末で終了でした。残念!!
国宝展のポスターに採用されていた三千院の阿弥陀如来の脇侍、勢至菩薩坐像と観音菩薩坐像の二体は久しぶりのご対面であった。
厳しい大原の寒さの中、阿弥陀如来さんはさぞかしお寂しいことであろうとご同情申し上げたところである。
一度は目にした、耳にしたことのある有名な日本の国宝が一堂に会した国宝展、行って損はしません。
今日は天候不順ということか20分待ちの行列ですんだが、多い時は2時間待ちというが、国宝、それも名品ぞろい、ぜひぜひ、ご覧あれ。あと3日です!!