2月21日に「府中市郷土の森博物館」(府中市南町六丁目32)を訪れた。敷地面積13haを擁す「郷土の森」では2月1日(水)から3月20日(火・祝日)までの期間、梅まつりが開催されている。
苑内には約60種類におよぶ紅白の梅が1100本も植えられ、これからの来訪者の目を楽しませようと、いままさに白や紅の蕾を日毎に膨らませている。
当日は、日当たりの関係で一輪、二輪咲きの梅が所々に見られたものの、苑内はまだ遠目には梅の枝々だけがずっと見渡せるといった状況であった。ただ一本、一本の枝に目を凝らし、鼻を近づけると、紅白の蕾がもう少しで一斉に花開く、そういった精気と香気を感じさせられた。
1100本の梅が花開く盛りにはぜひ、その壮観な光景を眺めに来ようと思った。
白加賀や唐梅や八重寒紅といった紅白梅は開花未だしではあったが、ロウバイ科のいわゆる蝋梅(ロウバイ)は逆に盛りを過ぎていたものの、マンゲツ・ロウバイがちょうど見ごろで、雲ひとつない青空にあざやかな黄色の花冠を誇らかに浮かせて見せ、それはそれは見事であった。
ふつうの蝋梅は内側の花弁が褐色で、下から眺めた際に黄色一色というわけにいかず、世できれいな蝋梅(ロウバイ)とみんなが云っているものが、マンゲツ・ロウバイであったことを、実はわたしは初めて知ったのであります。写真は普通の蝋梅がもう盛りを過ぎ、外側の花弁もかなり色褪せていたので、あまり参考にはならぬが、イメージだけは何とか描いて頂けるのではと思う。
マンゲツ・ロウバイのほかにソシン・ロウバイというのがあるのだが、実はこれがマンゲツ・ロウバイの元の種だという。花びらがちょっととがった感じで、黄色の濃さも少し薄く、可愛らしさ、青空に映える度合いでいうと、マンゲツ・ロウバイが一番であると感じたところである。
そして梅の根元の所々に、春の訪れを告げる福寿草が咲いていたが、こちらの黄色はシルクの艶めいた光沢を放ち、これまた春の息吹を思い切り感じさせる、素晴らしであった。
梅まつりの期間に一度は足を運ばれてみてはいかがであろうか。
それと食いしん坊のわたしとしては、郷土の森の名物、「ハケ上団子」は食してみる価値は十分ありと、看破した次第である。
う〜ん、花より団子を実感した・・・、ホントにオイチカッタ・・・のである!!