山岡賢次国会対策委員長は9日、鳥取市内で行われた講演のなかで、政治活動をめぐるカネの問題で自民党が小沢幹事長や鳩山首相の母親らを参考人招致しようとする動きに対し、「一切応じないつもりだ。政治とカネの問題をいくら議論しても、国民生活は一向によくならない。先に国民生活を救済すべきだ」と、発言した。
現下の情勢で景気対策が焦眉の急であることは、わたしにも異論はない。
しかし、与党No1とNo2が政治献金疑惑にまみれている真っ只中で、政治とカネの問題を国会で議論する必要がないと言い切る、この厚顔無恥ぶりには開いた口が塞がらない。
あれだけ野党のときには自民党の政治管理団体による事務所経費の架空計上疑惑に対し、やるべき法案審議も拒否し、証人喚問、参考人招致と騒いでいた民主党ではなかったか。そして山岡衆議院議員はいま与党の国会対策委員長として、国会の健全で透明性ある運営を進める責任者の地位にあるのではないのか。そうした立場にある人間の発言である。看過するわけにはいかないのである。
民主党政策集INDEX2009の項目「政治改革」のなかで「政治資金の透明化」について以下のように、はっきりと謳っている。
「政治に対する国民の信頼を回復するため、政治資金の実態をガラス張りにして国民の監視のもとにおきます」と。
「国民の監視のもと」とは、国会でトコトン議論し、政治とカネの疑惑があれば、国民の前で堂々と明らかにして見せることを云うのではないのか。
山岡賢次議員も過去において、政治とカネの問題で胡散臭い話が幾つか取り沙汰されている人物である。そんな人物が今回のような発言をすれば、「国民を馬鹿にし、甘く見るんじゃね〜ぜ」と、馴れない啖呵を切っても見たくなる。
そして、序でに、「子ども手当だけやっちまえば、マニフェストを守ったことになるなどと、ゆめゆめ思うんじゃね〜ぜ!!!」ってな。