<体育着替え>公立小学校の6割強で男女同室 文科省調査(毎日新聞6.30)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060630-00000135-mai-soci


 まことに奇妙といおうか、不愉快で情けない話である。上に掲げた6月30日付け毎日新聞の記事を読んで、開いた口がふさがらないのである。いまも、口をだらしなく開けたままこの文章をしたためている。学校が荒れている、教育の現場が惨憺(さんたん)たる状態にあるという教育の荒廃が叫ばれ出して久しい。わたしにも小学校、高校と教師の知り合いがいる。今日の教育現場が抱えている問題について、それなりの情報、悩みは機会あるごとに彼らから聞き、議論もしてきているつもりである。そして教育現場の実態についても、普通の人より少しはわかっているつもりであった。


しかし、掲題の記事が目に触れた時、わたしは正直、自らの目を疑った。


今の教師というのは、男女というもの、人というもの、異性というもの、コミュニケーションというもの、その他諸々の一般知識と言おうか、いや世の中の常識、コモンセンスに絶対的に欠けている存在であると確信した。この一事を持ってすべての教師を一刀両断することは控えねばならぬが、あまりの愚かしさに、わたしのわずかな理性は吹き飛んでしまう。


全国の公立学校で「体育時の着替えを男女同室で行っているのは小学校では低学年を中心に平均で62.97%、中学校は7.49%、高校1.12%」あると、文部科学省の調査が発表された。同省は30日、「児童生徒に羞恥(しゅうち)心や戸惑いを感じさせる恐れが大きい」として都道府県・政令市教委に対し、是正を求める通知を出したと云う。当然の指示、指導である。


子供たちの早熟度やTVや携帯ネットなどを通じた性に関する情報の氾濫、性犯罪の低年齢化など現在の社会情勢を冷静に把握し、それに対処しようという姿勢、努力、取り組みが、この男女同室での着替えや身体検査の行為から、まったく見えてこない。いや、その性犯罪を教師自らが助長するような教育を行なっているとしか、わたしには見えない。


わたしは、どうしてこのような非常識な行為が、教育と云う現場で、それも白昼堂々?と、大手を振ってまかり通るのか、浅学非才にして回答が見つからない。一時期、男女同権、男女平等を履き違えた「ジェンダー・フリー」なる如何わしい和製英語が、この日本を席捲(せっけん)した。「性による差別」があってはならぬという、見当はずれの平等主義者の主張、運動であった。平等の本質をよく理解しておれば、そうした愚かで馬鹿げた考えは生まれ出るはずはないのだが。というより、一般社会常識さえ備わっておれば、そうした考え・行為が、どこかおかしいと直ぐに気づくはずである。


それを教えるのが、まずは初等教育の基本中の基本であるのではないのか。一般社会の常識、約束事、きまり、こういった所謂、社会的規範のイロハを教えるべき教師に、その社会的規範いや、そんな難しいことを言うまい、「普通のこと」「ダメなものはダメ」という意識が欠落していることに、わたしは非常に驚愕するとともに、レベルの低下した教師と呼ばれる化け物が、教育界に跋扈(ばっこ)している現実を早く国民は認知し、その化け物たちの手から子供たちを救い出さねば、「日本は滅びる」と、心底、思った。

 

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