彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

とくダネ

朝ズバッ!・とくダネ=報道・情報番組の伝えるべき情報のプライオリティ4

 

 30日(金)の朝、TBSの朝ズバッ!とフジテレビのとくダネをチャンネルを替えながら観ようとしたが、「朝ズバッ!」は香川県坂出市の3遺体事件に関し、今朝の捜査現場を克明に伝えていた。一方、「とくダネ」はウランバートルの空港から今朝、現地を飛び立つ朝青龍が成田直行便かソウル経由に搭乗するのか、現地に飛んだ記者が同便で帰国できるのかといったやり取りを放映していた。

 

 これを少し観ていてあまりに馬鹿らしくなり、テレビのスイッチを切った。そして報道・情報番組と銘打つ番組とは一体何なのか、メディアの使命とは一体何なのか、改めて考え込んでしまった。

 

先の10月31日に開催された第55回民間放送全国大会で行われたシンポジウム,痢屮謄譽咫ッが何を見たいのか?〜最強のコンテンツとは〜」で、パネリストの一人であったデーブ・スペクター氏は「視聴者を幼稚に扱っている。大人がテレビを見ないのも、幼稚園児じゃあるまいし、というばかにされた気分があるのでは。その点、NHKは余計なものを出していない」と発言した。これはディスカッションのなかで「番組を見ていて気付くこと」に触れて文芸評論家の福田和也氏が「分かりやすさを追求し過ぎだ。例えばテロップ。画面に見入って、音声を聞いていた視聴者のリテラシー(分析能力)が落ちるのではないか」との意見に関連してなされたものである。

 

 テロップを流すのが本来、聴覚障害者のためであれば、ドラマもふくめ総ての番組にテロップを付すべきである。しかし実態がそうでないことを考えれば、それは番組制作上で「笑い」を取ろうとする等何らかの意図を感じるしかない。またタレントと言われる人種の軽佻浮薄な発言をいちいちテロップで流すこと自体、番組の品性を貶め、画面の向こう側にいる視聴者を同レベル扱いに見ていると考えても仕方のない仕儀である。まさにデーブ氏が言う「視聴者はばかにされ」「幼稚に扱われ」ているのだと言える。

 

 その典型的場面がこの朝の「朝ズバッ!」の探偵ごっこ報道であり、「とくダネ」の朝青龍モンゴル出国報道であったのである。香川県坂出市の事件は当初、あまりにも不可解で謎の多い事件であったためか、世間の耳目を集めたことは事実である。しかし、傷ましいことではあるが、事件の全容解明とはいかぬが容疑者逮捕により最近では珍しくもない殺人事件の一つであることがわかった。また朝青龍のウランバートル出立に至っては、不始末を仕出かしたプロスポーツ競技者のどうでもよい動向である。

 

この二つの問題を大テレビ局がここまで時間を割き執拗に報道する意味がわたしには到底理解できない。3遺体事件はすでに容疑者は逮捕され、今後のさらなる全容解明は警察と司直の手に委ねられたといってよい。また朝青龍問題に至っては、一競技者の不始末の結着をどうつけるのかといった下世話な話である。

 

テレビ局が朝のニュース番組にわざわざ報道番組に加え情報番組というタイトルをつけ加えているのも、ただ事実を報道するニュースではなく、視聴者が興味を覚えるであろう下劣な情報を提供する番組編集がありうることを想定し、厳格な意味での報道番組という看板を冠していないのではないかと邪推したくもなるのである。

 

こう考えてきたときに、巨大メディアが本来、国民に伝えるべき情報の優先順位があまりにも興味本位であり、「知る権利」を代行すると自負する報道機関がやらねばならぬ取材活動はまったく別の所にあるのではないかと首を傾げてしまうのである。

 

現在、参院委員会では新テロ特措法の本格審議がようやくこの12月4日から始まろうとしている。これまでの海上自衛隊の活動について、時の安倍晋三総理大臣は「テロ特措法に基づく海上自衛隊の活動は、諸外国が団結して行っている海上阻止活動の不可欠な基盤となっており、国際社会から高い評価を受けている」(9月10日の所信表明演説)と語った。その発言通りにわが国は本当に国際社会から評価されているのだろうか、米国のブッシュ共和党政権のみに評価されているのではないのか。そうしたことをふくめて巨大メディアは有しているはずの情報網を駆使し、さらには自らアフガンに足を運び駐留する他国軍を取材するなどし、そうした検証の結果をわれわれに伝えるべきではないのか。

 

アフガン国民はテロ阻止のため日本が活動していることをどの程度、さらにはどのように理解しているのか。駐留軍派遣国の国民は自衛隊の活動を知っているのか、そうとすればどのように評価しているのか。そうしたことの直接の取材活動を行ないわれわれ国民に知らしめることこそ、国民の「知る権利」に応える報道機関の使命なのではないのか。「報道の自由」とはそうした血のにじむような取材活動の上にこそ存在を許されるべきもののはずである。

 

警察が青いシートを移動させながら凶器を捜す光景を記者が張りついてまでして、公共の電波を使い詳細に伝える意義がどこにあるというのだろうか。また一人のプロスポーツ選手の一挙手一投足を報道するためにわざわざ遠くモンゴルまで記者が飛び声高に報道するといった報道姿勢にわたしはメディアの価値を一切、認めない。

 

本来伝えるべき情報を追いかけずして、それに明らかに劣後するといってよいお手軽な興味本位の情報、いやあえて言うがどうでもよい事柄を伝えるテレビ局の報道基準とは一体、何なのか、そして伝えねばならない情報のプライオリティをどこに置いているのか。たまたま目にしたTBSとフジテレビという日本を代表するキー局の情報・報道番組に接し、その低俗な質を目の当たりにして暗澹たる気持になったのである。

 

メディアが金科玉条とする編集権とは「私」スルことではないはず4

24日の朝のフジテレビ「とくダネ」で、前日に開催されたBPO「放送倫理検証委員会」第一回会合の模様が伝えられた。

放映内容は委員の一人である評論家の立花隆氏が現在、衆議院の総務委員会で審議中の「放送法の改正」の「再発防止計画に関する事項」に関連し、「表現の自由を守るのに大切な時期。(政治介入という)大変な方向にゆく可能性がある」と発言した部分の映像と音声が流された。そこで「放送倫理検証委員会」がなぜ新設され、第一回のテーマがTBSの不二家報道問題について主に議論され、そして審理入りの結論が出なかったことはひと言も伝えられることはなかった。

そもそもフジテレビ系列の関西テレビの「あるある」捏造事件を受けて現行の「放送番組委員会」を解消、「放送倫理検証委員会」が設立されたわけであるが、フジテレビがこの朝、同委員会で不二家報道問題について議論されたことは一切語らなかったことはきわめて不自然であり、その意味は何かと問わざるを得ない。

同委員会の記事を報じた大手新聞が放送法改正について触れた立花委員の発言よりも、TBS「朝ズバッ!」の審理入り持ち越しの方が大きく取り扱われていたのは当然である。会合の前に委員たちは、郷原信郎氏(不二家第三者信頼回復対策会議元議長)からの審理申請を受けて、TBSからの報告書や問題とされた番組のVTRを見てから委員会に出席しているのである。同委員会が何を目的に開かれたかは、はっきりしているのである。

その本来の内容について報道せずに、現在、問題となっている放送界の捏造問題についてあえて触れることなく、危機感を持つ放送法改正の部分のみに偏した放送内容は、ある意味、「編集権」を「私」していると言ってもよい。

「編集権」については昭和23316日に公表された「日本新聞協会の編集権声明」にその内容が規定されている。それは「編集権とは新聞の編集方針を決定施行し報道の真実、評論の公正並びに公表方法の適正を維持するなど新聞編集に必要な一切の管理を行う権能である」というものである。当時は新聞というメディアが中心であったため、編集権の行使者は新聞となっているが、当然、現在では放送事業者もその範疇に入ることになる。

その「報道の真実、評論の公正並びに公表方法の適正」については、「新聞倫理綱領」(平成12621日)の「正確と公正」の項立てで、「報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである」と規定されている。

こうしたメディア自身で規定した「編集権」のベースにある「報道の真実、評論の公正、公表方法の適正」という考え方に照らして見ても、今回のフジテレビの「放送倫理検証委員会」報道は、自分の身に火の粉の降りかかる可能性のある「委員会の主たるテーマであった内容」を伝えなかった点において「正確と公正」を大きく欠いたものと断じざるを得ない。まさにメディアが事あるごとに言い募る金科玉条の「編集権」を「私」したとしか思えぬのである。

そしてこうした報道姿勢を続ける限り、「編集権」の本来有する正当性は失われていかざるを得ず、それこそ政治の介入に口実を与えることになる。自局や自社のご都合主義で「編集権」を振りかざすのでは、国民は当然のことだが納得し難いからである。



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