彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

紅葉・桜

2016年・全国の紅葉狩り色とりどり(来年の紅葉狩りの参考に)

2016年も残すところあと二週間ほど。

6・若松寺(じゃくしょうじ)の紅葉
若松寺(じゃくしょうじ)の紅葉(山形県天童市)
2016年は熊本大地震や東北初という台風上陸といった天変地異やEU各国で勃発したISISによる無差別テロ、英国のEU離脱、押し寄せる難民問題など国内外で自然災害や大事件、難しい人道問題など環境問題も含め内外情勢は混迷の極みといってよい。

 

こうした色とりどりの頭が痛くなるような問題はのちに譲るとして、ここではゆるりと日本各地の紅葉の色とりどりを振り返ってみたい。いつも息苦しくなるような話ばかりでは気も萎えるし、人生楽しくない。

 

季節感がずれてきたような昨今の気象であるが、それゆえに来年の紅葉鑑賞の一助となるよう、今年、わたしが巡った各地のその時々の紅葉状況をここに記録しておこう。この二か月にわたる色とりどりの写真を振り返ってみて、季節の移ろいも土地々々でこんなに違いがあるんだ、この国は意外と広いもんだと実感した。

 

陰惨で悲惨で理不尽な事件や自然災害が多すぎる猿年だったが、こうした各地の紅葉の色とりどりはまたある一面、自然の限りない慈しみや恩恵にわれわれは抱かれて生きているのだ、大きな自然の営みと比べれば人間の存在なんてほんとに小さなものなのだと、改めて思わざるを得ない。

 

我が家の2016年の紅葉狩りの始まりは、信州の白駒の池である。ここは標高2100mにある湖のため紅葉は同じ信州といっても他所より二週間ほど早いのが常である。


例年、10月の三連休ではタイミングが遅くなり、湖畔の紅葉はほぼ終わりといった状態であった。そこで、今年は少し早めの10月4日に訪れたが、今年は逆にあと数日ほどあと、まさに三連休のあたりがどうもピーク(ブログ記事・2016年の白駒池(しらこまいけ)の紅葉は10月8日から10日の3連休が見ごろ
)であったようで、世の中、そううまくいかないものだと知らされたトホホの紅葉狩りのスタートであった。

白駒池の紅葉
10月4日の白駒池の紅葉(長野県南佐久郡)
その日、白駒池からメルヘン街道(国道299号)を下り、湯みち街道(県道191号)へ入り、標高1500mにある御射鹿池に立ち寄った。その時、撮影したのが次なる写真である。

御射鹿池の紅葉未だし
色づき始めた御射鹿池(長野県茅野市)
標高差600mというのはやはりこれだけの色づきの違いがある、自然は正直だともろもろ感じ入った秋の一日であった。

 

次に日本列島でも有数の東北の紅葉である。時期がドンピシャといかぬのが紅葉狩りと春のお花見。その日はいつとヤキモキする気持ちやついに盛りに出逢えた時の感動が日本人の心の琴線を微妙につま弾くのだろうか、その感動を求めて衝動的にみちのくの旅へと向かった今年。


まずは、松尾芭蕉の「閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声」の句であまりにも有名な立石寺・山寺(山形市)。標高350mほどにある仁王門の10月30日の紅葉です。

3・紅葉の中に立石寺・仁王門
立石寺・仁王門と紅葉(山形県山形市)
標高400m余の立石寺・奥の院の少し下にある開山堂から見た修行の岩場・釈迦が峰の景色。

30 開山堂から紅葉の立石寺
山寺の雰囲気を満喫した秋の景観(山形市)
次が翌日の朝に訪れた天童市の若松寺(じゃくしょうじ)の境内の黄葉です。

31 天童市若松寺の観音さまと黄葉
10月31日、若松寺の観音様と紅葉(山形県天童市)
10月31日の若松寺になります。地元でもなかなか見られない月山が鐘楼前の高台から見えて儲けものだとタクシーの運転手さんが言っておりましたので、一枚どうぞ。

若松寺から月山を拝す
若松寺鐘楼前から遠くに月山が見えた(天童市)
その日、天童駅から山形新幹線に乗り、郡山で磐越西線に乗車。途中、猪苗代駅で下車、猪苗代湖と湖畔に建つ有栖川宮の別邸であった天鏡閣と庭園(福島県猪苗代町)を見学。その時の天鏡閣の紅葉です。

31 天鏡閣煉瓦門から邸内紅葉を見る
天鏡閣入り口の紅葉はみごと!(福島県猪苗代町)
10月31日の状況ですが、日当たりの関係で早いやつはすでに落葉していましたが、盛りのものもあるといったまだら模様でした。

31 天鏡閣庭の紅葉
10月31日の天鏡閣の色づく庭園
次は翌朝の11月1日、会津の東山温泉の旅館・向瀧(会津若松市)の百合の間から中庭に色づく楓を撮ったものです。

1 百合の間から向瀧旅館と中庭の紅葉
11月1日 百合の間から中庭と向瀧の連なる棟を見る(福島県会津若松市)
向瀧の建物自体が国の文化庁・登録有形文化財第一号に指定され、各部屋も文化財という趣のある旅館でした。30数年ぶりの再訪でしたが、当時はこうした中庭の風情や伝統建築に興味を覚えた記憶はなく、年齢を重ねるのも一概に悪くはないなと感じたところでした。

1百合の間から
向瀧・百合の間から11月1日の紅葉
東北の旅の最終日(11月1日)はまず鶴ヶ城(会津若松市)へ向かいましたが、雨模様に色づく堀を芸術的に撮ってみました。

1 鶴ヶ城お堀の紅葉
11月1日の色づく鶴ヶ城のお堀
次は雨が降りだした城内を天守閣から空撮?しました。

1 鶴ヶ城天守閣から城内の紅葉を見る
天守閣から雨に煙る城内の紅葉をみる

帰京後、家内が仲間と箱根、11月16日に河口湖へ一泊旅行で楽しんだ紅葉の景色です。
八王子甲州街道多摩御陵手前
甲州街道・八王子の多摩御陵前の銀杏並木(2016.11.16)
箱根早雲山からの紅葉
早雲山から箱根の山の紅葉だそうです(2016.11.16)

次は11月20日の東京・昭和記念公園の紅葉です。

20 昭和記念公園 秋の景色
夕闇迫る昭和記念公園、木々の色づきが美しい(東京立川市)
秋の黄昏の風情がただよう素敵な写真になっていませんか。次は園内にある日本庭園の紅葉です。外人も多く訪れるすごい人出でした。

20 昭和記念公園 日本庭園の色づき
昭和記念公園日本庭園の紅葉(立川市)

その翌日に家内の実家の高松へ向かいました。11月22日の四国の屋島(高松市)の紅葉です。復元された日本書紀に出てくる屋島城(やしまのき)の見学に行った際に撮りました。

22 屋島南嶺に紅葉
11月22日 紅葉と屋島(香川県高松市)
屋島寺の手前にある血の池に色づく紅葉です。昔、源平屋島の合戦で武士たちが刀の血をぬぐった池だと伝わっています。

22 紅葉を散らす屋島血の池
屋島寺 血の池を赤く染める紅葉(高松市)

11月25日、岡山県にわたり古代山城・鬼の城(きのじょう・総社市)を見学。

26 鬼ノ城と紅葉
展望台から鬼ノ城と紅葉を(岡山県総社市)
1400年前の景観だとロマンを掻き立てられた秋の景色です。

26 高石垣から屏風折れ石垣と東門など鬼の城全貌
遠くに屏風折れ石垣、山腹が色づく(総社市)
屏風折れ石垣と下のほうに鬼の城の東門を見る絶景のなかに色づく木々が見えます。

そして、鬼の城約5kmを巡る山行の最後に出逢った鬼城山(きじょうさん)山頂に立つ楓が一本、とても印象的でした。

00・鬼城山頂上の紅葉
楓の下には真っ赤な落ち葉が・・・(総社市)

12月1日の名古屋市の熱田神宮を参拝。本宮の千木の向こうに黄葉が見えます。

1 熱田神宮本宮と黄葉
12月1日 熱田神宮本宮の千木と黄葉(愛知県名古屋市)
境内に色づく楓です。太陽の光があればもっときれいだったのですが。

1 熱田神宮境内の紅葉
熱田神宮境内の紅葉 晴れていれば渾身の一枚のはず

以上、2016年の紅葉狩りの総括をしてみましたが、やはり異常気象の影響でしょうか、楓の葉っぱが日に焼けていて、全国的にみずみずしさに欠けている印象であったのは残念です。日本らしい紅葉はやはり温暖で湿潤な気候に恵まれた年に目にすることができるのだと感じたところです。

 

来年の紅葉狩りの計画を立てる際の目安として、今年の日付と各地の紅葉具合が参考になればと思いアップしました。来年こそ世相も気候も穏やかで心休まる年であってほしいと願って紅葉レポートを終わります。



2016年10月4日の八千穂高原の紅葉、見頃はこれから。白樺群生林で秋風を纏う!!

2016年10月4日、御射鹿池(みしゃかいけ)は色づきはじめ、紅葉の見ごろは中旬から下旬!
2016年の白駒池(しらこまいけ)の紅葉は10月8日から10日の3連休が見ごろ

(当ブログの写真・記事等の無断転用を禁じます。) 

八千穂高原は北八ヶ岳の東麓に広がる高原であるが、2016年の紅葉の見頃は10月中旬から下旬とみたのでご報告。

1・10月4日の八千穂レイクです
2016年10月4日の八千穂レイク、紅葉はまだまだ先
10月4日の八千穂レイクはこんな感じで、紅葉の見頃にはまだまだという状況。

 

今回は自然園を訪ねなかったが、ここが実は紅葉の穴場である。10月下旬には園内には“もみじ橋”風雅な名前の橋も架かり、盛りのころには紅葉・黄葉が目を楽しませることは請け合いである。

2・八千穂高原自然園内・もみじ橋
八千穂高原自然園内 もみじ橋(2015年8月撮影)
八千穂高原自然園、今年は11月6日(日)まで開園している。冬期は閉園となり、来年の4月の下旬に開園となるので紅葉鑑賞に訪れる際には注意のこと。

 

10月下旬から11月上旬の頃は、国道299号線(メルヘン街道)沿いのカラマツ林の豪勢な黄葉を目にしながら麦草(標高2127m)峠を越え、八千穂高原へと下っていくのも一興である。

18 麦草峠越え
メルヘン街道麦草峠
まず、麦草峠の少し手前に日向木場展望台標高1950mがある。

4・メルヘン街道沿いの日向木場(ひなたこば)展望台
日向木場展望台
真下にある駐車場に車を停め、すぐ上の木造展望台から正面に南アルプスを見る。この日は日本第二の高嶺、北岳がくっきりと見えた。また、すぐ眼下にカラマツ林が広がっているので、盛りにはさらに絶景が楽しめる。

5・手前カラマツ林と南アルプス北岳を望む
この日は最高の眺望。北岳もくっきり
そこから麦草峠を越えてすぐに佐久(R299)と韮崎(R480)に分岐するポイントがある。

6・佐久と韮崎分岐点
分岐ポイント
ここに“レストハウスふるさと”がある。駐車場も広々しており、天気の良い時にはぜひ小休止をお勧めする。というのも、ここからの浅間山の眺望はそのふもとに広がる佐久市街も一望でき、すばらしい景色であるからである。

7・浅間山と佐久市を一望
浅間山と佐久市が一望できる絶景ポイント
そこを出て、佐久方面に299号線を5分ほど下ってゆき、看板のところで右に曲がると、そこが本日お目当ての“日本一白樺群生地”である。

8・白樺群生林をつらぬく林道
白樺群生地をつらぬく一本道
この辺りの紅葉のピークは白駒池の紅葉時期より大体、2週間ほど遅れるのが通常であるので、もしピンポイントで尋ねたいと思われる方は八千穂高原自然園(0267-88-2567)に問い合わせをしてから出かけるのがよい。

9・八千穂高原自然園管理棟
八千穂高原自然園管理センター
今年の秋は雨天の日が続き、蓼科散策も思うようにいかない。この10月4日も、台風18号の影響から不安定な天候のなか一日だけ晴天というので、八千穂高原の紅葉には早いが、青空のもとで白樺の群生林を散策したいと八千穂高原へと向かった次第である。

10・八千穂レイク周辺案内図
八千穂レイク周辺案内図
約200haの敷地に50万本の白樺が群生しており、熊笹のなかに整備された高原の小径は恋人とのデートには最適なコースである。

11・群生林の散歩道
白樺林の散歩道
この日は大正解。前日の雨もあり、数日間が天気が不安定だったこともあり、群生林には物好きな客もおらず、青空のもと二人合わせて130歳という高齢カップルではあるが、二人だけの森の散歩を心置きなく堪能できた。

12・秋空に白樺
秋空に映える白樺
実際に道を隔てた八千穂レイクには恋人の聖地に認定されたスポットもあるので、輝ける未来が待つ若いカップルはこちらも一緒に訪ねると、その効能?は抜群である。

13・恋人の聖地の認定碑と八千穂レイク
恋人の聖地認定標と八千穂レイク
この日は好天ということで、のんびりと糸を垂れ太公望を決め込む釣り客があそび、その先には浅間山が見渡せる、数少ない秋の行楽日和の景色ではあった。

14・太公望と浅間山
太公望と浅間山
湖畔にはコーヒーやソフトクリームを提供するカフェがあり、われわれは休憩を兼ねてテラスで湖を眺めながらおいしいソフトクリームに舌鼓を打った。

15・ソフトクリームと八千穂レイク
ソフトとレイクとシラカバ
白樺群生地の一番の見頃は5、6月のミツバツツジやレンゲツツジが花開き、樹々の新緑が萌えるころがよいという。しかし、秋の一日に人影も見えぬ高原の散歩道を老夫婦がのんびり人生の歩をすすめてゆくのもこれまた一興である。

16・白樺の群生林
秋の好日の白樺群生地
紅葉だけではなく、美しい風景がそこここに転がっている秋の八千穂高原。
17・秋の信州・メルヘン街道から
メルヘン街道・薄と信州の山並み
秋の信州の穴場である。小さい秋を見つけに信州の町々を訪ねられてはいかがでしょうか。



2016年10月4日、御射鹿池(みしゃかいけ)は色づきはじめ、紅葉の見ごろは中旬から下旬!

2016年10月4日の八千穂高原の紅葉、見頃はこれから。白樺群生林で秋風を纏う!!
2010年、御射鹿(みしゃか)池の紅葉、見頃は10月23日(2010.10.18)

(当ブログの写真・記事等の無断転用を禁じます。) 


1・定番のアングルでの御射鹿池です
2016年10月4日の御射鹿池は色づきはじめ
白駒池の帰り、夕刻になったが久しぶりに御射鹿池を訪れた。すると御射鹿池周辺の道路の拡張工事が進んでいた。

2・道路幅拡張
御射鹿池横の湯道街道は拡幅工事中
駐車スペースも同時に拡張される様子で、これまで路肩駐車を余儀なくされていたものとしてはありがたい。以前は御射鹿池の排出口の小さなスペースに4,5台停まるのが精々であったから、これで心置きなく御射鹿池のミラーレイクぶりを堪能できることになる。

3・湖畔へは入れません
湖畔への立入禁止。ちょっと無粋な柵です
そして、工事の関係だろう湖畔への立ち入りが禁止されており、ちょっと残念な気分。それでも道路から撮ったのが以下の写真である。

4・きれいです
柵の上から撮りました
2016年10月4日の御射鹿池の紅葉はまだ色づき始めといったところ。

5・紅葉にいま一歩
紅葉はいまいち、でもミラーレイクぶりはさすがです
ただ、角度と日差しによってやはり湖面の美しさは大きく変わる。

6・ミラーレイクです
ちょっと色模様もあります
この日もそう滞在時間は長くなかったが、いい写真も撮れたようだ。

2、3名の写真愛好家がいつものように一眼レフを片手に熱心にその一瞬をとらえようと構えていた。

7・まさに鏡です 御射鹿池
湖面に写る緑
当方はいつものキャノンのSX710HXでパチパチとそれこそ普段着の御射鹿池を撮る。

8・トンボが停まる御射鹿池
湖面の草にとまる蜻蛉
こちらが気楽な心持だとミラーレイクのほうも構えぬスッピンの顔を見せてくれる。

10月の残りの日々、紅葉が盛りを迎えるにつれ、少しよそ行きの顔を観光客に見せ始めるのだろう。

9・御射鹿池
これからが紅葉本番です
でも、いつも思うが、東山魁夷さんもすばらしい場所をよくぞみつけたと感心しながら、また、来年、お会いしましょうと帰路についた。



2016年の白駒池(しらこまいけ)の紅葉は10月8日から10日の3連休が見ごろ

10月4日の白駒池(しらこまいけ)の紅葉である。

4の白駒池
2016年10月4日の白駒池の紅葉状況
今夏の猛暑や10月に入ってからの夏のような暑さのぶり返しなど1日の寒暖差も少ないため、紅葉自体の発色は今一つの感は否めぬところ。そこで、ちょっと写真を加工してみると・・・

3・幻想的・・・これも紅葉
幻想的・・・でも、少々やりすぎですね
そうはいいながら、まずは標高2115mの高地にある白駒池の10月4日の紅葉を写真にてご鑑賞のほどを。

4・きれいです黄葉
ここの辺りに紅葉が集中
手前の紅葉を少し入れてパチリ。

5・2016 SIRAKOMA
どうですか、この高揚感、いや、紅葉観・・・
ちょっと芸術的に撮ってみたのはいかがでしょうか。

6・白駒池もミラーレーク
どうです。この色合いは・・・
これなども好きな一枚です。

7・樹間の紅葉
樹間の紅葉もいい感じ
4日の紅葉状況から見て、この3連休が白駒池の紅葉の衣を鑑賞するにはもっとも手ごろな時期と判断した。

8・白駒池の紅葉
ミラーレークの紅葉
4日の昼過ぎも団体バスが2、3台やってきていたが、駐車場は待つことなしに入れた。

9・駐車場
広い駐車場が国道299号の両脇にあるが・・・
3連休はできたら朝早めに白駒池に到着するのがよい。相当な観光客が押し寄せることは間違いない。すると道路にたくさんの車が駐車するといった状況に。

 

日照が期待できたら、照葉紅葉に加えて、白駒池の小道を囲む原生林は苔類の緑の競演でわれわれの目を楽しませてくれるはず。

10・白駒池のコケ類
トウヒ、シラビソの樹木をおおう苔、苔、苔
日本蘚苔類学会からこの白駒の森は「日本の貴重なコケの森」に選定されている。なんと485種類ものコケ類に森がおおわれているというのである。
11・白駒の森を覆いつくす苔
まさにミドリの絨毯です
異常気象がつづく天候ではある。だからこそ、ひとときそんなことを忘れ、紅色と黄色にくわえてモスグリーンといった色彩の小世界に遊んでみてはいかが。



2015年度の花見三昧 都立滝山公園(滝山城跡)の山桜は圧巻

滝山城跡は国史跡に指定されているとのことだが、都立の滝山公園(八王子市高月町)としてその景観、丘陵の地形がほぼ往時のまま保護されている。初めて訪れてみて、その規模と地形の保存状態にビックリした。

6 中の丸からの眺望
中の丸から拝島?の方向を一望

ここからの眺望もさることながら、吉野の山桜もこれをそのまま同心円に拡大したのだろうと想像してしまうほどに素晴らしく豊かな景色である。

6 山桜、見事です
山桜の壮観さを堪能

それに加えて、ここはちょっとお城オタクにはたまらぬほどのスポット。

滝山城へいたる堀底道
二の丸へ向かう堀底道 この旧坂を登っていきます

複雑な丘陵を活かした戦国時代の城郭の地形がほぼそのままの状態で残されており、尾根筋から見下ろす大曲輪や千畳敷跡空堀、土塁などは圧巻である。

6 滝山城中の丸
滝山城の中の丸

歴女が訪ねれば、一日、城攻めの攻防に夢を馳せることのできる大規模な城跡で、関東随一の規模を誇るといわれた城郭が天然の要害であったことを肌で実感できる貴重な遺跡であるともいえる。

6 引橋から本丸の枡形虎口を見る
中の丸から本丸へ引橋 突当りに枡形虎口

よくぞ、これまで乱開発されずに自然な形で保存されてきたなと正直、驚いた。

6 本丸に立つ滝山城址石碑
本丸跡に滝山城跡石碑

さて、戦国の世に身を置き妄想の世界に遊んでいたところ、中の丸へゆく途中で突如、家内がスイカズラ科のニワトコの花が咲いているという。あまりに喜ぶものだから写真を撮った。わたしには変哲も何もないただの木に見えてしまうのだが・・・

6 スイカズラ科 ニワトコの花が咲いていた
ニワトリ・・いやニワトコの花です(4月6日)

家内は一週間前にも、かの前世が植物学者の泰斗であったに違いないとわたしがひそかに思っている女史と一緒にここを訪ねている。その時にはこのニワトコは蕾だったのだと家内はいう。その時、命は一秒一秒を確実に刻んでいっているのだという当たり前のことに感動する家内を少しうらやましく思ったことは事実である。

30 ニワトコの蕾 一週間前
3月30日のニワトコの花のつぼみ

そして、ニワトリかニワトコかさえもよくわからぬわたしには、少々、それほどに喜ぶことなのだろうかと女心の不可解さにも久方ぶりに感じ入ったところでもある。


それから三の丸から尾根伝いに古峯ヶ原園地へ向かっていると、また、「見て!見て!」とはじまった。


今度はリンドウ科のフデリンドウという花が咲いているという。これも一週間前に訊ねた際に見つけていた花だという。

6 フデリンドウそろい踏み
小さな花です フデリンドウ

たくさん咲いていると路傍ばかり見ているのも、花見に来ているのに、ずいぶんと不思議な光景だな・・・なぞと思いながら、どれどれとそのはしゃぐほどの花を見てやった。すると、おっ・・・かわいい・・・この年の大の男がとも思ったりもするが、美しいものは美しい、かわいいものはかわいい。それでよい。

6 滝山城址のフデリンドウ
家内が必死でローアングルから撮りました

そう素直に言える人間になりたいものと、ちょっと小さく心のなかで思わせた可憐な花がフデリンドウであった。

蕾がかわいいので、この写真も撮ってほしいというので撮った。だから、ここに掲載する。

6 フデリンドウと蕾
後ろに立っているのがもう少しで花になる蕾です

戦国の山城というよりちょっとした丘陵の風情のなかでそのなりのままの山肌に植わる山桜。

6 大曲輪の山桜
この日はなんとか天気がもっていました

幹が根元で10本ほどに分かれひょろひょろと空へ向かって高く伸びる山桜。

滝山城跡桜の園

なかなかに見事である。人工的でないのがさらによい。来年も必ずここに来ようと思った夢想空間の爽快な場所である。



 

 

2015年度の花見三昧 新宿御苑・多磨霊園・高幡不動・浅草寺

今年の桜は開花が予想より早く、開いたと思ったらもう満開ですと慌ただしいことこのうえなかった。花見日和に生憎、予定が入っていたりとタイミングも悪く、そんなこんなで、実はこれぞお花見〜というショットが今回はあまりない。


さらにお天気の具合が今一つといったことで、やや充実感に欠ける“お花見”レポート

になることをまず申し上げておく。


そして、二回に分けてアップすることになるが、一回目が4月3日の新宿御苑。4月5日の多磨霊園、4月6日のおまけの高幡不動尊、4月7日の浅草寺の桜。2回目がそんな不作の今年の花見のなかで、ちょっと新鮮な驚きを感じた4月6日の都立滝山公園(八王子市)は少しくわしく案内することにする。


それでは、日付順にどうぞ。

4月3日の新宿御苑、これは家内が友人とランチ込みの花見(花より団子)のショットです。

1・2015年の新宿御苑の花見
曇り空の新宿御苑

風が強く、曇り日であったため、爽快な花見というわけではなかったそうだ。

2 桜と旧御涼亭
桜と御涼亭

ただ、風のおかげで、この桜吹雪は見事にその雰囲気が出ているので採用した(偉そうにという家内の声が聴こえそうではある)。

3 新宿御苑の桜吹雪
桜吹雪・・・おみごと!!

4月5日の多磨霊園の桜並木。

4・4月5日多磨霊園の桜並木
もう葉っぱが出てきています

その二、三日前のニュースで満開の映像が流れていたので、急遽、花見ついでの墓参となった。

5 至る所、桜、桜
多磨霊園内のそこここに桜の樹

そんな心がけであるから、途中からパラパラと雨が落ちてくるといった天候で、まぁ、霊園の花見だからこれはこれで風情があると負け惜しみのひと言。

5 霊園内の桜も満開
やはりきれいです・・・

そして、我が家の菩提寺は、梅が中心で桜はこの枝垂桜のみであるので、ここに掲載する。根元近くのハナモモがきれいだったので、これもまぁいいかと・・・。

5 菩提寺の枝垂桜とハナモモ

4月6日は滝山城址公園へ行く途中に、高幡不動尊の桜もまだ何とか大丈夫だったので、一枚アップしておく。

6 高幡不動尊の桜
車中から一枚、高幡不動尊の桜です

4月7日は平成中村座の公演を見に浅草へいったので、浅草寺境内の桜もまだ何とか残っていたので、どうぞ。これまた、雨模様の天気で色合いが今一つで残念であった。

7 浅草寺五重塔に桜
浅草寺の五重塔と桜

ただ、たまたま伝法院が公開中とのことだったので、初めて小堀遠州の庭を拝観した。

7 伝法院庭園よりスカイツリーと五重塔
大書院の屋根越しにスカイツリーと五重塔

その大書院の横に大きな枝垂桜があった。

7 浅草寺伝法院の枝垂桜

これも空が青かったらなぁと、嘆息。真青なる空より枝垂れ桜かな・・・とはいきませんでしたな。



しかし、こんなりっぱな庭がこの都内にあったとは、東京はなかなか奥深いと感慨にふけったところであった。




 



2014年、紅葉の高尾山、11月20日頃が見ごろ

11月13日の快晴の一日、強欲にも紅葉と富士山とスカイツリーを見に行こうと、高尾山への登頂を試みる。京王線・高尾山口駅を降り、ケーブル駅へ向かう道にあふれる登山客にびっくり。

1・京王線・高尾山口駅前からケーブル駅へ
高尾山口駅からケーブル駅へ向かう人、人、人

平日というのに高齢者の御一行様でなかなかの人出。小学校の遠足以来の山頂踏破を目指すわたしも、それには、正直、呆れてしまう。

ケーブルカーに行列を作ることはなかったが(土日は行列がすごいのだとか)、この乗車率は半端じゃない。

2・行列がなくとも乗車率は?%・・・
麓のケーブル・清滝駅

山頂に着くと、その乗客たちはあっというまに山のなかへ溶け込み、私たちの視界からどんどんと姿を消してゆく。皆さんの健脚にまずは素直に脱帽 ”(-“”-)”


まずは薬王院を目指して一号路(表参道)を歩くが、野草園の付近でまず紅葉、見っけ!!

3・野草園近くの紅葉

やはり紅葉は陽の光が当たって“何ぼだね”などとまずは余裕のコメント。

浄心門もあっという間にくぐりぬける。

4・浄心門のあたり
浄心門

そして二股に分かれる場所にやって来た。家内の説明で左にゆくと男坂、右にゆけば女坂だという。

5・左が男坂、右が女坂
左:男坂 右:女坂

帰り道にゆるやかな坂の方が良くはないかとのサゼッションで左の男坂に進入。急な階段が見えた。

6・108段の男坂

煩悩の数の108段あると言われたが見た目で実感できず、平気だよと豪語。手すりに支えながらではあるが、スピードを落とさずに一気に登り切る。

7・この急坂を一気に
急勾配でした

脈拍は鰻登り、息はゼイゼイ!! この齢で見栄を張るものではないと素直に反省。爾後、スローペースへと一気にギアチェンジ。ゆっくり歩いてゆく。

8・薬王院への道
杉の苗木の寄進者名札が続く道。30万本の京王電鉄が最高でした

小さな子供さんにも抜かれながらも10分ほどで山門に到着。

9・山門

山門脇の紅葉も始まっている。緑の葉叢のなか秋の陽光に黄色や紅色が浮かび上がり、美しい。人々もしばし足を止め、頭上にかかる紅葉に目を輝かす。

10・山門脇の紅葉

薬王院の本堂にはちょっとした階段を昇る。そこに仁王門が待ち構える。

11・本堂から仁王門を
本堂から仁王門を見る

その仁王門をくぐると本堂はすぐ正面である。われわれも線香を焚き、痛い膝に煙をまぶし、平癒を願う。本堂へ昇り、賽銭箱にお賽銭をあげる。


みなさん、真剣にお祈りをしている。むずかしい世の中である、わかるわかる。みんな頑張っているんだよね。

12・高尾山・薬王院本堂
薬王院本堂

本堂の両脇の壁には高尾山の修験の象徴である大きな天狗の面が掛かっている。

13・本堂左手の天狗面  14・本堂右手の天狗面

天狗様のご加護を身に纏い、次に薬王院本社へと向かう。ここも急勾配の階段を昇った先に朱塗りの鳥居がある。その鳥居の横に朱色を打ち消すほどの鮮やかな紅葉が真っ青な秋空に映えて、これぞ、紅葉といった景色である。

15・薬王院本社の鳥居脇の紅葉

鳥居の正面すぐに色鮮やかな彫物で装飾された見事な建物がある。東京都の重要美術建造物に指定されている薬王院本社で、正式名称は飯縄権現堂である。

16・薬王院・本社

その絢爛豪華な本社を後にして、奥の院不動堂へ向かう。ほんのわずかな距離である。建物は宝形造のいたって簡素な造りとなっている。

17・不動堂
奥の院

奥の院にお参りして、いよいよ、山頂踏破は近い。アップダウンが続くが、道には板が敷かれていたり、舗装がされており歩行に困難はない。そして、緩やかにのぼる坂の先に山頂の広場の気配が見えて来る。

18・山頂が見えてきた

そして、山頂の広場に出た。小学校の遠足以来の登頂である。もっと広い平坦地を予想していたが、工事中の幔幕で覆われた個所もあり、えっというような狭い場所である。

19・山頂です

ここら一帯に坐ってお弁当をひろげ、ワイワイガヤガヤと・・・4年生はあの当時、4クラスであったから二百名余の人数がここに坐ったはずなのだが・・・

半世紀以上も前の懐かしい光景は・・・にじんで・・・そして輪郭はおぼろげで・・・そして喉を通る唾はなぜか甘酸っぱくて切ない・・・


広場を少し下った先に富士山の見通せる展望台のような張り出しがある。天気がいいので、人もすごい。

20・富士山の見える展望台辺りはすごい人
富士山に少し雲がかかる

小さな浮雲を頂きに添わせた冠雪の富士山が見えた。何度も来ている家内もくっきりと富士山が見える日は少ないのだと、当日はいたくご満悦である。

21・富士山遠景
なかなかクリアーな富士山

アップの富士山もしっかりと撮った。

22・富士山のアップ
どうです、冠雪の霊峰は・・・

富士山をバックに一人ずつ交代で写真に収まる。何枚、富士山の写真撮ったかって、数えたら45枚に及んでいました。さすがに、バッカじゃないのと我ながら呆れているところであります。


そこで当日のメインでもある高尾山山頂の紅葉の写真をどうぞ。

23・紅葉です

秋の空に映える紅葉。街中の紅葉と違い、青空と紅葉以外に何も映っていないのが何とも清々しく、痛快である。

24・秋の絶景

それからこの一枚、富士山と紅葉はいかがでしょうか。ちょっと、うらやましくないですか〜

25・富士山と紅葉
ちょっと雲が邪魔なのですが・・・

そして、そこでお弁当を食べて、いよいよ下山開始。帰りは3号路といって、舗装されていない山道を経由してケーブル山頂駅まで向かうことにした。その3号路は麓まで下る登山道であるが、われわれは途中で本堂の仁王門の下で1号路と合流する道へと入って行った。

26・3号路をゆく

すべて、高尾山ガイドも十分勤まるのではないかと思う家内さまのご指導の賜物であります。

途中で頭上を見上げると紅葉になっている部分が・・・

27・下山途中の紅葉

そしてケーブル駅に到着するちょっと前に最後の絶景スポットがあると家内が指さした先に・・・

ありました、スカイツリーが・・・

28・新宿のビル群の向こうにスカイツリーが見えた

遠くて小さいので写真はズームにしていますが、肉眼で確認することが出来ました。これもそう頻繁には見えないのだとか。本当にラッキーな秋の一日でありました。


最後に、この高尾山登山で感心したのがトイレ設備でありました。

29・高尾山の頂上下の綺麗なトイレ
りっぱなトイレでした

山頂真下のトイレは二階建てで、混雑時には二階も開放するそうで、一方通行で人を流す方式で、洋式トイレ装備のそれは立派なものでありました。


高尾山の紅葉はこれから1週間ほどが最盛期の見頃。ぜひ、健康と目の保養のためにも一念発起、高尾山へ足を運ぼう。


2014年の八千穂高原・白駒池(しらこまいけ)の紅葉は終了

蓼科の秋、見つけた!=白駒池・横谷渓谷の紅葉の見ごろ(2010.10.18)

10月11日、まだ大丈夫だと思い、八千穂高原の白駒池の紅葉を見に行った。

1・白駒池

ちょうど紅葉のシーズンということで、白駒池周辺の駐車場は満杯で、路上駐車の車も数十台という混雑ぶり。

駐車場も一杯

苔と原生林をぬけて白駒池へと向かう。

3・苔と原生林
ここはいつも幻想的・・・

紅葉への期待は高まるばかりである。


麦草峠の傍にある標高2115mという高地に位置する白駒池。白駒池の紅葉は4年前の2010年10月17日に訪れていた。


その際のブログには一週間前が見ごろであったとある。その時も、紅葉の白駒池を十分には堪能しきれなかったとあった。


今回訪れた11日はちょうど、その盛りの頃であったはずである。

4・終わっています、紅葉
あ〜あ・・・

だが、残念!! 無念!!


今回も紅葉はすでに終わっていた。湖畔の縁にわずかに残るモミジを無理やり撮影。

5・わずかに残る紅葉をアップで
アップで無理やり・・・

白駒池の紅葉を一応、堪能・・・した形とした。


そして・・・ポップカラーで撮ると、あらあら、こんなに紅葉が綺麗に・・・

6・ポップカラーで撮影

来年はホントのリベンジで9月の末あたりに来ようと心に誓った。そして、まともな写真を一枚、きっと撮ってみせると思った。


標高の違いでこんなに紅葉の度合いが違うとは・・・


そんなことで、悔しかったので白駒荘の温かいコーヒーを、これまたかなり肌寒い湖畔のデッキでグッと飲んで帰ってきました。

7・白駒荘のコーヒーをいただきました

ソーサーに載っているのは食用ほおずきで、これ初めて食べたが美味しかったので、一袋購入しました。


いつものようにしずかに時を刻む蓼科の秋

この三連休、秋の蓼科へと足を伸ばした。台風が襲来する前に急きょ、帰京という短い滞在になったが、蓼科の足早の秋を文字通り足早に愉しんだ。

1・色づく山肌

蓼科の秋は朱色より黄色のイメージである。

2・急速に色づく山

高い山に囲まれた蓼科には、紅葉する楓が少ない。

3・秋です

ただ、山肌ははっきりとその装いを秋色に変えはじめている。

4・色づく八子ヶ峰

秋のぬけるような空にその彩りは美しい。

5・秋の空に黄葉が映える

天気の良い連休の前半、蓼科東急の上から紅葉をはじめたリゾートの森の向こうに八ヶ岳の稜線が幻想的な蒼色のグラデュエーションを見せる。

6・八ヶ岳と紅葉

静かな時間である。聞こえてくるのは秋風に蕭々と鳴る木々の葉音と時折、奏でられる小鳥の啼き声のみである。

7・秋色に染まる

わが山荘にもいつのころからかハウチワカエデが生育し、庭のあちこちに秋色の迷彩をほどこす。

8・ハウチワカエデが緑に映える

京都の高雄の燃えるような紅葉とはまたことなった趣きを見せてくれる。

9・ハウチワカエデ

いつものことだが蓼科の秋は束の間である。梢から舞い落ちる葉っぱが地面に散り敷くや冬将軍が凍てつくような真っ白な息を吐き出しながら足早にやってくる。

10・黄色・緑・赤とりどりのハウチワカエデ

赤や黄色を装った落葉はその氷のような息であっというまに土色の朽葉へと変じてゆく。


いつものしずかに時を刻む、蓼科の四季のひとこまである。



 

2013年11月、比叡山・延暦寺の紅葉は今が見頃

1114日、京都市内の紅葉はまだ早いということで、比叡山・延暦寺をひさしぶりに訪れた。少しでも標高が高い方が京都の紅葉をちょっとでも目にすることができるだろうとの思いである。

見上げると

わたしにとって延暦寺はほぼ40年ぶりであったし、比叡山ドライブウェイを通って入山するのは初めてであった。

そのドライブウェイの途中に“夢見が丘展望台”という大津、琵琶湖を一望できる観光スポットがあった。

そこに“もみじ見頃”の看板が立ち、タクシーの運転手さんも、ここからの紅葉はきれいですよと、車を降りた。

秋の陽光に染まる紅葉・展望台

天候もよく、琵琶湖を見下ろすことができ、それだけでも感激であったが、そのうえに紅葉も素晴らしく、こちらに来てよかったと家内ともども“大正解”と満悦(当初は高雄の神護寺でも行こうかと考えていたが、運転手さんが延暦寺を奨めてくれた)。

展望台より琵琶湖を望む
紅葉の向こうに琵琶湖が見える夢見が丘展望台

琵琶湖から山側に目を転じると、そこにも紅葉はあざやかにわれわれの目を射る。青空とのコントラストが素晴らしい。

延暦寺有料道路展望台の紅葉はきれい

それに比べて、延暦寺の紅葉はもう少しであった。

紅葉がはじまる

たぶん、本日(11/21)あたりがちょうど見頃になっているのではなかろうか。

延暦寺大講堂
大講堂

大講堂前の紅葉もようやく始まった感じだろうか。うわぁ〜ってなとこまではいきませんでした。

大講堂前に紅葉
大講堂前

大黒堂の一部、色づいていたので、パチリ。

大国堂にも紅葉がちらほら
大黒堂

根本中堂の紅葉もどうでしょうか、今夏の猛暑の影響もあるのでしょうか、ちょっと赤の色合いが今一つの感です。

根本中堂に紅葉
根本中堂の紅葉

ただ、根本中堂の威容、堂内で感じた敬虔な信仰心の凄味、不滅の灯明に見た伝統を継承する人間の強さを肌身で感得したことは、得難い経験であった。

文殊楼から根本中堂を
文殊楼から根本中堂を見る

そして、実際の根本中堂が学生時代に訪れたときの記憶にあったものとは大きく異なり、あの記憶はいったいどこの建造物だったのか、再度、ゆっくりと東塔、西塔、横川地区を散策する必要があると、感じた次第である。


そんなことを思いながら、歩いていたところ傾いた太陽が樹間を抜けて光の紐をわたしに届けてくれた、その情景はやはり信仰の山にふさわしい神々しいものであった。

聖地の紅葉

そういうことで、今回は展望台、東塔の紅葉をまずはお愉しみいただけたらとアップしました。お時間出来たら、ぜひ、比叡山へ足を向けられたらいかがでしょうか。

香嵐渓(こうらんけい)、4000本の紅葉、まだ見頃

11月21、22日に愛知県の中央部東北寄りにある足助(あすけ)町・香嵐渓(こうらんけい)を訪ねた。


飯盛山、巴川下流を

足助町はかつて、岡崎や名古屋から信州へ向かう中継地として栄えた。藍や魚、塩などを岡崎街道や巴川(矢作川)、伊奈街道(別名、中馬街道、飯田街道)を利用し信州へ運び込んだという。


そのため足助町には旅籠や置屋がたくさん軒を連ね、賑わいを見せていたが、時代の趨勢とともに衰退した。しかし、今日現在、足助のその古い街並みは汲々とした日常にくたびれた現代人の心をいやす場所として、巴川沿いの名勝、香嵐渓の紅葉を観賞する処として脚光を浴びている。


足助町の紹介は別稿に譲るとして、本稿においてはここ数日が見頃である香嵐渓4000本の紅葉について語ることにする。


21日の9時過ぎに車で東京を発ったわたしたちは、途中、駒ヶ岳SAで昼食をとり、鋭意、香嵐渓を目指したが、東海環状自動車道の藤岡ICを降り、国道153号線へ入ると大渋滞に巻き込まれ、当日の宿、待月橋(たいげつばし)袂の“香嵐亭”に辿り着いたのは陽のとっぷりと落ちた5時半過ぎであった。

国道135号線大渋滞
大変な渋滞でした

宿の女将の“食事を早々にとり、ゆっくりと紅葉のライトアップを愉しむべし”との適切なアドバイス通りに、午後7時過ぎには待月橋の雑踏のなかに入り込むことができた。

部屋からライトアップされた紅葉と待月橋
香嵐亭の部屋から待月(たいげつ)橋とライトアップされた黄葉を

飯盛山全山にライトアップがほどこされ、ライトの加減で黄色く見える夜の黄葉をそれこそ豪勢に堪能した。

巴川沿いにライトアップされた紅葉
巴川沿いにライトアップされた黄葉

途中、足助屋敷の辺りの飲食店では、多くの観光客、地元民が入り混じり、“花より団子”に興じていたのには、日本人の花好きも花が好きなのか、花の下での宴会が目的なのかと、微笑ましくも見えたものである。


紅葉よりも団子?

こちらは食事後ということで、香ばしい団子の匂いに微塵も動じることなく、ただ一心に黄葉の美しさに、目の保養をさせていた。

闇に浮かぶ黄葉
ライトアップされた楓が見事です

平日というのに家族連れや若いカップルで香嵐渓の散策道は人影をなくすことはなかった。

黄葉のなかに月
黄葉のなかに月と、洒落こんでみました・・・

そしてそこかしこで自慢の一眼レフやスマフォでパチパチと自称プロカメラマンやにわかカメラマンが活躍していた。

紅葉に構えるカメラマン
カメラマンは大忙し

その日はニ時間ほど夜の紅葉の競演を愉しみ、宿へ戻った。


翌朝は雲がうすく空を覆っていたが、天気である。


部屋からの待月橋や飯盛山の写真である。

香嵐亭の部屋から

香嵐渓は飯盛山の西側斜面に当るため、朝陽より西陽が美しいのだと家内が云った。なるほどそうである。朝陽の蔭に当るため、せっかくの紅葉に精気が見られぬようで、もったいない。


朝食後、すぐに、紅葉狩りへと出立した。 

待月橋より巴川上流を
待月橋から巴川上流を
有名な五色紅葉
待月橋を渡った先に有名な五色の紅葉があります

まずは観光客が繰り出さぬうちに、飯盛山の中腹にある香積寺へ向かった。江戸初期(1634年)、当寺の11世参栄禅師が楓や桜を香積寺参道沿いに植栽したのが、紅葉の名勝、香嵐渓の嚆矢とされる。

香積寺本堂
香積寺本堂

その香積寺の紅葉はその山門や本堂の甍と相和し、秋の風情を一幅の絵画のようにして思う存分楽しませてくれた。

境内から山門出口を
境内から山門を
参道から本堂への階段を
本堂へ階段をのぼる
本堂境内から山門を

また、寺の奥を登ったところに十六羅漢像や橙の住職の墓石が並ぶが、その高みからの景観は、さらに絶景であった。

香積寺の本堂上、十六羅漢石像から

そこに眠る参栄和尚もさぞかし鼻高々であろうなと思った。

香嵐渓の開祖、参栄禅師のお墓
第11世参栄禅師のお墓

寺を降り、足助屋敷前の広場に至ると猿回しの芸が披露されていたが、既に観光客の人垣でいっぱいである。


こうした演し物には日頃からどちらかというと冷淡であったのだが、隙間からちょっとだけ覗き見ようと思ったものが、“タケオ君(猿)”の表情や仕草がまことに愛らしく、結局、最後まで見てしまった。

紅葉と”タケオ君”の妙技
紅葉を背景に”タケオ君”、絶妙なバランス

大道芸、おそるべし!!である。


キャッキャッ云ってるわたしを横目で見て、家内は“花よりお猿さんなの”なんて冷やかしておりましたな。

紅葉と茅葺
紅葉と茅葺の家です

何を言ってる! 自分も結構、愉しんでいたくせに・・・。だから“とかく女は五月蠅いものだ”と言われるのだ!


そんなこんなで香嵐渓をとことん歩きつくし駐車場へと向かう際、地図と方向感覚にめっぽう強い家内が“巴橋を渡って行きましょう”と云う。


巴橋がどこやら知らぬ、既に疲労困憊のわたしは“うん”と頷き、抵抗の余力もなくトボトボと家内の背中をただ見つめながら歩いて行った。


気づくと橋の途中でオイデ!オイデ!をしているではないか。くたびれた左足を引き摺りながら欄干に手を置き、飯盛山を眺めると・・・

山も川も紅葉

あぁ〜!!


巴川河原と待月橋を望む

陽光を浴びた紅葉、黄葉が見事にわたしの目を射抜いた。

十二単を色鮮やかに纏う飯盛山

やはり自然の光があってこその紅葉と感じ入った次第である。


巴川に映る紅葉の揺らぐ色彩もまた見事であった。

紅葉に酔う観光客

まだ山中の楓は緑色である。香嵐亭の女将が云っておられたが、“表面の楓が落葉すれば中の楓が紅葉する”と。

五色紅葉
待月橋を渡ると五色の楓が・・・

4000本の香嵐渓の楓。その盛りは今週末くらいまでは続きそうである。ぜひ、足を運ばれ、紅葉狩りに興じてみられてはいかが。

2012年紅葉情報・榛名湖の紅葉の見頃は過ぎた〜(11月8日)

四万温泉から伊香保温泉へ向かう途中、榛名富士へ登り、榛名湖畔を巡った。

榛名富士
榛名富士

水面標高1084mの榛名湖の紅葉は既に盛りを過ぎていたが、ところどころにまだ紅葉の名残りを見ることができた。

一部にまだ遅ればせの黄葉が
遅ればせの紅葉は空の青さを味方につけ皆の注目を浴びる

カメラアングルによっては今を盛りの榛名湖畔の紅葉の写真が撮れた。 

紅葉も残りわずか

榛名富士の山腹はもう落葉して茶褐色の山肌を見ることになった。もう一、ニ週間早ければ、もみじ越しに湖畔から見る榛名富士の紅葉はさぞかし見事であったろうと思われた。

湖畔の黄葉は残っています

ただ、落葉した湖畔の木々のバックに端然とたたずむ榛名富士の容姿はそれはまたこれで、美しい。

終わっています

ロープーウェーで榛名富士の頂上へ登ったが、ここからは遠くに富士山が見える絶好の天気であったが、山の紅葉は終了していた。

榛名富士山頂より
榛名富士頂上より

湖畔を巡る人影も少なかったが、アマチュアカメラマンだけはわずかに残る紅葉を追いかけ、榛名湖や榛名富士を背景にのせ、シャッターを切るのに余念がない。

榛名富士の紅葉は終わりました

もちろん、かく言うわたしもその一人であった。

2012年紅葉情報・四万温泉の紅葉はもう終盤、お早目に

奥四万湖の神秘的な青色
奥四万湖の神秘の青色

11月7日、当日の宿泊場所である四万温泉から車で10分ほどにある奥四万湖へと紅葉狩りへ向かった。


ネット情報でもう紅葉の盛りが過ぎようとしているとあったので、四万温泉の町並みを散策するのは後回しにして、一秒でも陽の高いうちにと気が急いたのである。

全山紅葉
盛りを過ぎつつある山の紅葉

四万川ダムにせき止められた奥四万湖へ到着したのは、午後150分頃。晩秋の陽は西の空へともう傾きかけていた。

紅葉と赤沢橋
まだ間に合いました・・・、この紅は最高でした

一周4kmの奥四万湖を巡り、ところどころで車を止めながらの紅葉狩りである。

ダムと紅葉
四万川ダムと紅葉

陽射しの向きや陽の陰りによって奥四万湖の紅葉は時に鮮やかに、時に晩秋の翳りを帯びて、わたしたちの目を愉しませてくれた。

展望台より赤沢橋を望む
展望台より赤沢橋を望む

この紅葉が落ちつくすと、四万温泉の町に足早に冬がやってくる。

奥四万湖と全山紅葉の息を呑むコントラスト
奥四万湖の青と紅葉の息をのむコントラスト

その厳しい冬の到来前に見せる刹那の自然の造形美がここ奥四万の湖にあった。

赤沢橋より紅葉と四万川ダム

磐梯高原の五色沼の神秘的な湖面(2010年、裏磐梯・五色沼の紅葉を愛でる)の色とも重なる水面のたとえようのない青色と全山を彩る紅葉の色調との競演は息を呑まずにはいられない。

四万川ダムと紅葉
四万川ダムと紅葉
秘境四万温泉のなお奥津方、ひっそりと光と色の饗宴が繰り広げる自然の様(さま)を心ゆくまで愉しんだ晩秋のひと時であった。

2012年紅葉情報・伊香保温泉の紅葉、今しばらくが見ごろ

伊香保温泉の紅葉観賞のメッカ、河鹿(かじか)橋の紅葉が、いま、最高の見頃です。

河鹿橋の紅葉
河鹿橋の紅葉(2012.11.9)

河鹿橋の周囲には次から次に観光客が訪れ、紅色、黄色、黄檗(おうばく)色、黄緑色と自然が織りなす彩りのグラデーションに“わぁ〜、きれい”、“あぁ〜、すてき”と歓声ともため息ともつかぬ声がそこここにあがっていました。

河鹿橋に雪崩れる紅葉
河鹿橋に雪崩れる紅葉

そして、もう装備はプロと云ってよいでしょう、カメラマンが三脚を据えて、雲間から覗く陽射しに合わせシャッターを切っていました。

河鹿橋で紅葉を愉しむ観光客
河鹿橋の上で紅葉を楽しむ観光客

河鹿橋近くまで車でゆくのも可能ではありますが、この時期はいつも駐車場が満車で、当日も多くの人が紅葉を見ずして無念のUターンをしていました。


車の場合は伊香保名物の階段下にある市営駐車場(狭い)かそのすぐ近くの徳富蘆花記念文学館駐車場(広い・2時間無料)に止めて、歩いてゆくのが結局、一番の近道のような気がします。


階段下から河鹿橋まで直行するとすれば、急いで20分弱、足の悪いわたしでも30分強で到着できます。


もちろんわたしどもは、途中で射的のお店を覗いたり“湯乃花饅頭”を買い求めたり、薬師堂や伊香保神社でしっかりとお参りしたり、それから立ち止ってはパチリと写真撮影をしながらのゆったりとした階段散策を楽しみながらの登攀(とうはん)でしたので、午前10時半に階段を昇り出して、河鹿橋の見事な紅葉を目にしたのは1120分となりました。

秋空に映える紅葉
秋空に紅葉が映えます

いま、最高の見頃です。

河鹿橋上空
河鹿橋上空です・・・

ぜひ、秋の陽射しとモミジが織りなす色彩の饗宴を、伊香保温泉の河鹿橋で愉しまれてはいかがでしょうか。


お時間がない方は、わたしの拙い写真で、少しはその雰囲気を愉しんでもらえたらと思います。

2011年11月、信州・高遠城址の紅葉を二人占め!!

秋終わる
信州も秋の終わり・・・

高遠城址の紅葉祭りは113日から13日であったが、それに遅れること3日目に高遠を訪れた。蓼科高原の紅葉も終わり、まだ南信州の方は残っているのではないかと、かすかな期待をしてのことである。

杖突街道の峠の茶屋

紅葉がなかったとしてもあのひなびた杖突街道をのんびりと走るのも、天気も良いし、いいんじゃないかいと思い立ったのである。それに杖突峠の茶屋から晩秋の好日、諏訪を一望するのも楽しみであった。

DSCF4171
峠の茶屋から八ヶ岳連峰を・諏訪の山々も紅葉・黄葉

この日は空気が澄んでいるのだろう、峠の茶屋からは真下に諏訪湖、遠くに北アルプスの稜線がよく見てとれた。

峠の茶屋から北アルプスを
手前に諏訪湖、遠くに北アルプスの峰々が・・・

高遠へはここ数年行っていなかった。杖突峠を下って高遠町の“古屋敷”あたりから期待していた“ひなびた”街道は一変し、道路は拡幅され、りっぱな道に変じていた。

道幅は広がり、整備された杖突街道

途中、商店や住宅が並ぶ辺りは以前と変わらぬ佇まいですっと道路が狭くなっているのだが、田んぼの脇を走る街道は周囲の山里の景色とはどうもそぐわぬ“機能美”を見せているのである。これは都会人の我がままなのだとは思うが、「NHKの“新日本風土記”などこれからの番組制作も大変だなぁ」なんて思いながら、高遠へと向かった。

高遠城址に直結するループ式の道路

そしてまたまたビックリ。高遠の中心街を通らずにループ式の道路が高遠城址へ直接通じていたのには驚いた。以前はクネクネ細い道を町筋から登っていったのだが、あれっという間に、高遠城址公園の北口駐車場へ辿り着いた。

 

駐車場もガラガラで、「こりゃ、モミジもだめだね」と家内と語り合いながら、ひっそりとした城址へと入った。

城址公園内は人影も見当たらず・・・

もう葉っぱも落ちて枯れ枝から真っ青な空が美しく見える。城内に紅葉はチラホラ見える程度・・・。
 


ブラブラしていたら、「こっち、きれいだぁ!」と家内の声がした。南曲(ミナミグルワ)の方である。そちらに目を転じたところ・・・、美しい家内の、いや間違えた・・・、それはそれは美しい紅葉の下で家内が手招きしていたのである。ホント、日本語って、ム・ズ・カ・シ・イですねぇ。

白兎橋の紅葉
白兎橋付近で紅葉が歓迎してくれていた・・・

白兎橋(ハクトキョウ)手前のモミジがわれわれが来るのを待ってくれていたかのように、それはそれは見事な紅いの装いを今を盛りと凝らしていたのである。

DSCF4341
紅葉の屋根

折しも昼下がりの陽光が照紅葉を描き出してくれていた。

高遠城址公園・紅葉
息をのむ美しさの照葉紅葉

われわれはモミジの樹下にたたずんだ。晩秋の光が照葉を透かした様子は、二人の全身を染め抜くかのように思えた。

紅葉・・・

静かな城址の止まったような時間の中・・・、紅の光彩のなか空中を浮遊しているような感覚に捉われていた・・・。

見事な紅葉

白日夢に酔ったあと本丸の方に向かうと、そこには紅葉の巨木が大きく枝を張り出し、豪奢に紅の彩りを誇っていた。それは晩秋の青空に映え見事の一言に尽きた。

高遠城址・紅葉の巨木
素晴らしいモミジの巨木
高遠のご城下通り

そうして目の保養を終えた二人は町へ下り、胃袋の栄養を採りにいったのである・・・

 

三分一(さんぶいち)湧水公園でカラマツの落葉と紅葉を見た!

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黄葉したカラマツ

かねて家内が見たい見たいと言っていた銀色にきらめきながら落ちて来るカラマツの落葉を見に蓼科へ向かった。そもそも今回は、もうカラマツの落葉も終わっているとの話もあったので、どこかでちょっとでも見られたらいいねと、当初から無計画な道行きとなった。


それでも銀色の落葉に執念を燃やす家内は克明な?事前調査を敢行。北杜市にカラマツ並木があって、そこだと標高もそう高くないので、まだカラマツの銀色の雨を浴びながらドライブが楽しめるのではないかとの提案がなされた。


地図を見ながらレインボーライン(八ヶ岳広域農道)をたどっていたところ、甲斐小泉の“三分一(さんぶいち)湧水”が目にとまった。かねて行ってみたいと思っていた私も、それではと、長坂ICで中央高速を降り、“三分一湧水”(山梨県北杜市長坂町小荒間292-1)に立ち寄った。  

三分一湧水分水枡

レインボーラインの道すがらカラマツ並木にお目にかかることはなかったが、思いがけずその“三分一(さんぶいち)湧水”公園で素晴らしいカラマツの落葉と紅葉を見ることができた。

三分一湧水公園
三分一湧水公園
湧水池

“三分一(さんぶいち)湧水”は昭和60年に環境庁により“日本名水百選”に選定されたほどの八ヶ岳南麓からの清らかな伏流水を噴出、日量8500トンの湧水量を誇る。

三分一湧水の湧水源
日量8500トンの湧出口

“三分一(さんぶいち)”という変わった名前の由来は、昔、武田信玄が永年にわたる農民の水争いをおさめるため湧出口に石枠の枡を造り、その中に水分石として三角柱石を置き、自然と水量が1/3ずつに分水してゆく仕組みを作ったという伝説が元となっている。 

湧水池から分水枡へ流れる
湧水池から三分一分水枡へ
三分一分水枡
分水枡から三方向へ水路が

正確には1/3の水量とはならないとのことだが、農民は湧水が三角柱石により三方向へ分かれていくことで平等だと納得し、その後、水争いが絶えたという逸話であり、その智謀を讃え“武田の三分水”とも呼ばれているとのことである。

三角柱石
湧水が落ちてきた所に三角柱石がある
三角柱石で湧水が三方向へ分かれる
水が分かれて三つの水路に
林間をゆく真中の水路
林間をゆく水路

現在は水元であった坂本家より水源を含む一帯の土地が長坂町に寄贈され、“三分一湧水公園”として整備され、四季を通じて人々の憩いの場となっている。


公園内には三分一湧水の近くに、“大荒れの碑”という巨石が置かれているが、これは昭和1895日に起こった山津波でこの辺りが広く被害に遭い、それを後世に伝えるためのものである。この大石もその時山津波により押し上げられたものである。

大荒れの碑
”大荒れの碑”の脇に山津波の鎮魂を祈る石仏が彫られていた

公園内に散在する大きな石はその時に八ヶ岳山麓から押し流されてみた土石流の跡だということであった。

公園内のいたるところに山津波の跡の石が散在する
山津波の地に紅葉と青い空が・・・

当然、この“三分一湧水”も埋没したが、その後、この湧水を利用する旧6ヶ村と坂本家が協力し、“三分一“を掘り出した。その際に分水枡を現在のようなものへと整備、変貌を続けてきたらしい。最初、水争いをおさめた400年以上前の分水枡というにはずいぶんきっちりしていてちょっと違和感を覚えたが、”山津波“という過去の甚大な災害から立ち上がった村人たちの復活の証しなのだと知って、違和感は希う力の強さへの粛然たる確信へと変わった。

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晩秋の陽光を全身にまとうカラマツやモミジ
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黄葉したカラマツと青い空

“三分一湧水”という仕掛けで諍(イサカ)いをおさめた人間の智恵と山津波で埋没したものを掘り出し復元し、ふたたび伏流水という自然の恵みを活用し続けた人間の営みの真摯な姿勢を愛でるかのように、この日の三分一湧水公園のカラマツの黄葉とモミジの紅葉は晩秋の陽光を存分に身にまとい、それはそれは見事であった。

DSCF3916
まさに燃えるように紅いモミジ

当日は風が吹くとカラマツから黄金色の針葉が舞い落ちて来て、顔に当ると痛いと感じるほどであったが、家内が期待していた光にキラキラと輝き銀色に見える“雨”というわけにはいかなかった。

カラマツの落葉
カラマツの針葉が風に舞い落ちる

しかし、思いがけなく素晴らしい自然の恵みと人間という生き物が本来有する“強さ”を目にすることができ、心を洗われるような清新な道行きとなった。

 

 

 

京都、2010年、紅葉も見納め

12月初旬、京都を訪れた。紅葉はすでに盛りを過ぎ・・・と思いながら洛中を巡ると、いやいや、結構、のんびりした観光客に最後の紅葉を鑑賞させてくれるスポットがあった。


【12
5日時点の太秦・紅葉情報】
●蚕の社[木嶋坐天照御魂神社(コノシマニマスアマテルミタマ・ジンジャ)]は名残の紅葉

 紅葉  蚕の社
蚕の社・鳥居の向こうに紅葉が・・・

境内に残る紅葉
境内にまばらな紅葉
境内にまばらな紅葉
空ら水路に落ちた紅葉
空ら水路に落ちた紅葉 


●広隆寺の紅葉もあとわずか・・・。新霊宝殿前の真紅の紅葉が印象的であった

 広隆寺
広隆寺

境内に散り敷くモミジ葉
紅葉も終わり
講堂の紅葉も終わり

わずかに残る五葉の紅葉

新霊宝殿前の紅のモミジ
旧霊宝殿前の紅葉
旧霊宝殿前の紅葉 
 

 

【126日時点の紅葉情報】

●上賀茂神社の紅葉は名残の紅葉・・・でした

 

上賀茂神社参道の紅葉
紅葉も見おさめ
名残の紅葉 

上賀茂神社の紅葉も終わり 
紅のモミジも僅かに
紅のモミジも僅かに

 
下鴨神社の糺(タダス)の森はまだまだ黄葉・紅葉が盛りで十二分に楽しめた。

  下鴨神社大鳥居
下鴨神社大鳥居

糺の森の紅葉は盛り

紅葉真っ盛り

陽光と紅葉

鮮やかな紅葉

 
法然院の山門を額縁とする紅葉も圧巻であった。

  

法然院山門前の紅葉

頭上の紅葉

苔むす山門

山門を額縁に黄葉 

 
銀閣寺の紅葉も峠をこえて、紅葉の残り香のよう・・・

 

銀閣と紅葉

銀閣に紅葉

向月台に紅葉 

銀沙灘の向こうに名残の黄葉 

 
127日時点の紅葉情報】
●南禅寺の紅葉は終わり・・・

南禅寺三門

法堂前の紅葉も終わり


歩きまわってやはり紅葉も終わりかと思いきや・・・、南禅院に入ると・・・

亀山天皇分骨所後背の紅葉

鮮やかすぎる紅葉

本堂に黄葉 


南禅院の紅葉はまだまだキレイ!


南禅院の紅葉の最盛期には、この庭は数珠つなぎの拝観者の列。今の時期がかえって落ち着いて紅葉を鑑賞できるのだとか。
 何だか得した気分です。


●八坂の塔・法観寺で珍しい九葉紅葉を観ました!(紅葉には三葉、五葉、七葉、九葉とあるが、通常よく目にするイロハ紅葉は五葉が多い)。

 

八坂の塔

九葉の紅葉

九葉の紅葉 


境内の紅葉の鮮やかな紅が素晴らしい!

 

法観寺境内の紅葉

境内の紅葉

見事な紅葉 


2010
年、今年最後の紅葉だより、京都からのレポートでした!!

2010年、昭和記念公園の紅葉、今が見ごろ=11月14日

 

 

真紅の紅葉

どこの局だったか、ニュースで銀杏並木の黄葉が真っ盛りとの報道を見て、日曜日の14日、紅葉狩と洒落込んだ。

 

立川口ゲートから園内を

 立川口の駐車場に車を止めて入口を入ると、映像で観た通りの黄金色の銀杏並木が真っ直ぐに目に飛び込んで来た。たくさんの人出だったが、その賑わいも黄葉の盛りに色をつけてでもいるような、そんな気分になった。惜しむらくは当日、太陽が顔を出さなかったため、裏紅葉や照る葉紅葉の美しさを堪能することができなかったことである。

ゲート前の銀杏並木
ゲート前の銀杏並木

銀杏並木

黄葉を楽しむ人でいっぱい

東京ドームが38個も入るという広大な園内(総面積180ha)である。紅葉の一番の見どころである日本庭園へは、歩くと30分はかかると言われた。わたしは当然のごとく園内周遊の「パークトレイン」に乗った。料金は300円。3両編成の汽車の格好をした可愛らしいバスである。当日は園内の各停留所に人が列び、日本人の「紅葉好き」を見せつけたものである。

パークトレインに乗って紅葉を堪能

回遊式池泉庭園である「日本庭園」(59,000?)も、通常は開いていないVIP用の門も開放し、人の出入りをスムースにさせていた。園内に人が次々と吸い込まれてゆくのもよく頷けた。我こそはという名写真家がひときわ目立つ「歓楓亭」の辺り。真紅に色づいたモミジはまさに圧巻であった。さまざまなアングルからベストショットを狙う人々。その群れの一員にわたしが即座になったことは当然である。

歓楓亭の黄葉 

日本庭園、歓楓亭辺りの紅葉

日本庭園の紅葉


池泉越しに清池軒を望む

何はともあれ、身近で紅葉の醍醐味を味わった秋の静か?な一日であった。

2010年、裏磐梯・五色沼の紅葉を愛でる

 2010年、紅葉の名所、「塔のへつり」の紅葉は、まだ見頃(11/4)

五色沼の紅葉
五色沼の紅葉

11月5日、五色沼(正式名称:五色沼湖沼群)のなかで最大の毘沙門沼で紅葉狩りをした。もうピークは越したものと思い訪ねたので、この紅葉の美しさは望外の喜びであった。

 

紅葉真っ盛り!


裏磐梯が見えぬのが残念!

五色沼湖沼群は湖底の鉱物成分により、湖面の青色がさまざまな色を見せてくれることで有名だ。

 
静かな毘沙門沼の湖面

散策した毘沙門沼の湖面は青緑色をしていた。

 
神秘的な青緑色  

 毘沙門沼には、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムの水和物である「アロフェン」と呼ばれる火山灰土壌特有の粘土鉱物が微粒子としてたくさん溶け出しているという。そのアロフェンの青緑色を湖面はそのまま照らし出しているのである。

沼の朽木  

湖畔を散策し、青緑に映える湖面と裏磐梯の紅葉が綾なす独特の色彩は、非日常世界にいるような不思議な感覚を私にもたらした。

豪奢な紅葉

不思議な色彩世界

モミジとカラマツの紅葉・黄葉


裏磐梯の素晴らしい秋を十二分に堪能した一日であった。

2010年、紅葉の名所、「塔のへつり」の紅葉は、まだ見頃(11/4)

2010年、裏磐梯・五色沼の紅葉を愛でる

 

 

紅葉はまだ見頃

 


人出でにぎわう吊り橋と舞台岩 

 

 

 

 114日、東北の紅葉もさすがに盛りは過ぎたのだろうと覚悟して会津地方を訪ねた。ところが、今年の紅葉はあの猛暑を凌いできただけあって、紅葉してからもその生命力は強いのだろうか、しっかりと観光客の目を楽しませてくれた。

 


見事な紅葉が覆う奇岩 

 

 

 会津若松から南へ20?のところに「塔のへつり」はある。「へつり」という耳慣れぬ言葉は、会津の方言で「切り立った崖の路」のことを言うのだそうだ。写真を見たら分かるように、凝灰岩が百万年の時を経た侵食と風化により塔のような形に造形されたためにこの名があるのも頷ける。

 



 

屏風岩・烏帽子岩

土俵岩


土俵岩の上にそびえる奇岩


紅葉に隠れる奇岩

 

 

 それぞれの岩に屏風岩、烏帽子岩、九輪塔岩などと名前がつけられている。その景観はまさに奇観であり、1943年(昭和18)に河食地形の特異例として、文化財保護法の前身である史蹟名勝天然紀念物保存法1919制定・1950廃止)の下で、国の天然記念物に指定されている。

 





「塔のへつり」へ架けられた吊り橋  

舞台岩から吊り橋を


藤見橋と川面に映る紅葉

 

 

手前に架かる吊り橋の写真を見て、「あっ!」と思った人は、かなりのミステリー好きの人。

 



後ろに犯人が・・・
あぶない、犯人が後ろに! いや、藤見橋という雅な名前でした



藤見橋から美しい下流の景色を

 

そうです、「火曜サスペンス劇場」や「土曜ワイド劇場」で、ドラマ終盤にヒロインが犯人に追いつめられる場面でよく目にした橋なのです。そして、その橋が「藤見橋」という雅な名前だということを、今回、初めて知りました。

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