彦左の正眼!

世の中、すっきり一刀両断!で始めたこのブログ・・・・、でも・・・ 世の中、やってられねぇときには、うまいものでも喰うしかねぇか〜! ってぇことは・・・このブログに永田町の記事が多いときにゃあ、政治が活きている、少ねぇときは逆に語るも下らねぇ状態だってことかい? なぁ、一心太助よ!! さみしい時代になったなぁ

蓼科散策

“俊樹蕎麦・しもさか”で、こだわりの石臼挽十割蕎麦を愉しむ=蓼科グルメ 32

蓼科グルメ、久しぶりの蕎麦処の登場である。

ビーナスライン沿いの”しもさか”看板

“しもさか”はビーナスライン沿い、プール平から1kmほど登った右手にある。

お店が数十メートルほど道路より入り込んでいるので、道路沿いの“石臼そば”の看板を目印にしてゆくのがよい。

ビーナスラインから入り込む
突当りの建物が”俊樹蕎麦しもさか”

“石臼そば”の上に“しもさか”との表示があるが、目に飛び込んでくるのは“石臼”である。

というのも、ここの蕎麦屋の名前が、“しもさか”であるということを知ったのは、今回、初めて当店を訪ねてみてのことなのである。


かなり昔からここに石臼で挽いたにちがいない蕎麦屋があることは、ビーナスラインを登ってゆく際に、必ずと言ってよいほどに白板に“石臼”と墨書された看板が目に飛び込んでくるのでわかっていた。


しかし、車窓からの通りすがりの視界ではその店構えを確認することが出来ずに、これまで気にはかかっていたが、なんとなく行きそびれていたというのが実際のところである。

お店の前を流れる蓼科の清流
店の前には蓼科の清流が流れる

今回は、5月3日から合流した息子夫婦が蕎麦が食べたいというので、ちょっと冒険ではあったが、気になる一見のお店を訪ねたという次第である。

俊樹蕎麦しもさか

どこか山荘を思わせる店の佇まいはお洒落であり、高原リゾート地にはお似合いの店構えである。


GW
真っ只中ということもあって、お店の前で順番待ちの人々が二、三組いたが、まぁ、列んでいるくらいだから、美味しいに違いないと当方もそれに続いた。

テラス席もあります

一〇分ほどで店内へ案内された。テラスにも席が設けられており、蕎麦屋というより、まさに高原の別荘で戴くような風情である。

蕎麦打ちも見られます 和室もあります

店内は小さいながらも、3つのテーブル席に小さな和室(二卓の座卓)があって、小ぎれいなお店である。
そして、メニューを見て、またビックリ。

お品書き

いやぁ〜、シンプルなのである。唸り声を上げるほどに蕎麦一筋の品書きである。

“茨城県水府村の常陸秋蕎麦を脱穀し、その実を石臼でゆっくり挽いて、粉をつくり、つなぎを一切使わず、その蕎麦粉を水だけで打っております・・・”と、お店の案内にあるように、まさにこだわり120%の蕎麦屋である。

石臼挽きの俊樹蕎麦

息子以外は“せいろ”を、息子は“大盛り”、それに “そばがき”と、いたって簡潔明瞭な注文である。

コシがしっかり、しっとり感もあります

蕎麦は腰がしっかりとしており、十割蕎麦にありがちの喉の引っ掛かりがない。

逆に蕎麦はしっとりとして喉越しが極めて良い。

麺の太さもほどよい加減で、わたし好みであった。

薬味に七味はありません

薬味は生山葵に刻み葱におろし大根である。七味は用意されていない。その点についてはわたしは別の意見があるが、それもここの“こだわり”のひとつなのだろう。

海苔付のそばがき

“そばがき”は香りも良く、柔ら過ぎず、初めてだという息子夫婦も気に入りの様子であった。それと、海苔に巻いて食べるのも変わっていて香ばしくて面白い試みだと感心した。


ということで、“俊樹蕎麦・しもさか”を息子夫婦に紹介した親爺のささやかな威厳も何とか保たれたのであった。

惜しむらくは、値段がもう少し安ければいうことなしなのだが・・・


それと、日本酒をこよなく愛する日本男児として、お品書きにある酒を呑むのに、やはり、“あて”に焼味噌ぐらい一品欲しいものだと思うのは我が儘というものなのだろうか・・・

最後に、この”しもさか”は蓼科のエリア的にいうと、蓼科ヴィレッジ別荘地の一画に入っているので、このお店の常連には当然にヴィレッジの皆さんが多くおられることと思う。向学のために後日、ご意見をお聞かせ願えればと考えている。




蓼科の2014年ゴールデンウィーク

2014年のGW後半を蓼科で過ごした。混雑を避け、5月2日に蓼科へ向かった。

中央道の諏訪南ICを降り、八ヶ岳エコーラインを走る。

八ヶ岳エコーライン
八ヶ岳エコーライン

車窓にはいつもの八ヶ岳山麓ののびやかな風景が流れてゆく。

そしてこの日も蓼科山がいつものように嫋(たお)やかな山容を見せていた。

エコーラインから蓼科山

標高1600mにある別荘へ到着。ここらの樹林には萌え立つような新緑の色合いは訪れていない。遠くに見える八ヶ岳の峰々にはまだ冠雪が残る。

別荘地より八ヶ岳を
別荘地より八ヶ岳連峰を望む

五月というのに、まだ、大気に春のぬくもりは微塵も感じられない。麓の市街地と季節の味わいは大きく異なる。

つい10日ほど前に訪れた際、春爛漫の諏訪湖畔でうららかな一日を過ごしたのが嘘のようである。

春爛漫の諏訪湖
4月24日、春爛漫の諏訪湖

夕刻、遠くに八ヶ岳の峰々を遠くに見ながら家の周辺を散策。

別荘地の夕暮れ

近くに蓼科山のまん丸な頂きが見える。

芽吹きと蓼科山

鳥の鳴き声が時折、聴こえるものの、生き物がその気配を消し去る“仮死の季節”に、闖入者のようにして足音を忍ばせ、彷徨する。

夕暮れの散策

傾斜地に建つ別荘にもどり、ベランダから庭を見下ろす。

庭の木々、まだ春の訪れは遠い

まだ、わが家の庭にも春は訪れていない。

朝もやの庭

5月6日、朝早くといっても8時に別荘を後にする。この日は靄がかかり、見通しが悪かったが、アプローチの径の頭上にかかる枝をふと見上げると、そこに、春の訪れを告げる小さな芽吹きが見えた。

朝靄のなか、芽吹き

標高1600mの蓼科の春はとても遅いが、だが、確実に近づいてきているのだと知った。

Uターンラッシュが懸念されたGW最終日の5月6日、午後11時前には国立府中ICを降りることができた。途中、小仏トンネルを先頭に10kmの渋滞があったのみで、きわめてスムースなドライブであった。








“ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ”に春が来た〜!!=蓼科グルメ 31

茅野市北山芹ヶ沢4976-2

090-7407-2702


蓼科・ババリアン・ペーターに春が来た〜

ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ

NHK放映の中井貴一の“サラメシ”風に言ってもらうと、より気分がでる。

それでは皆さん、ご一緒に、「蓼科のババリアン・ペーターに昼が・・・、もとい、春が来た〜!!」


アリガトウゴザイマシタ〜


いやぁ、半年ぶりのペーターである。オーナーの坂本さんとも久しぶりのご対面。

この日、春の陽射しで車の中は暑かったので、ベストだけの軽装で店内に入ると、“初夏みたいな恰好をして寒いじゃないの”との第一声。そう、晴れているとはいっても、5月間近の蓼科は、まだまだ風がヒンヤリとして肌寒いのです。

メッチャ、楽しい店内
いつも、ウキウキする店内です

坂本さんの笑顔は半年ぶりでも、何んら変わらない。相変わらず、お若い。
この6月にはマチュピチュへトレッキングの旅に出るというから、体力気力ますます充実されたオーナーである。


さて、当日はお昼時だったので、ペーターで買い物ついでに、軽く食事をとる予定で訪れた。ただし、店内にも表示があるが、お店が混んでいない時にのみオーダーが可能である。


メニューはフォクッチャ・サンド(550円)とグラッシュ・スープ(600円)の二品のみ。


いただきま〜す

当日は、われわれが店内に入った時には、外のテラスにご夫婦が一組おられるのみ。

そこで、坂本さんに食事(二品)をお願いした。「OK!」と快諾される。

蓼科湖畔につづく庭

早速、蓼科湖畔の広い庭へ出て、サンドができるまで景色を堪能。まだ雪をかぶる八ヶ岳を遠くに見て、この開放的な景色に感化されたのだろうか、一挙に胃袋も拡大する。

八ヶ岳遠望

家内と二人でそれぞれを半分個したが、量的には十分である。

グラッシュ・スープ  フォクッチャ・サンド
左:グラッシュ・スープ  右:半分にしたフォクッチャ・サンド

テーブルのある広い庭には可愛い子ブタのオブジェやカブト虫の彫刻などが飾られて、まぁ、まるで露天の美術
館のようである。

  カブト虫です

頬のゆるむ、どこか愛嬌のあるオブジェに目を細め、また、遠くに八ヶ岳を望みながらおいしいフォクッチャ・サンドを頬張る。もちろん、坂本さんご手製の品、味は云うまでもなくおいしいにきまっている。

そして、われわれがサンドを口に入れる頃、店内はあっという間に10人ほどのお客様でいっぱいになっておりました。アブナイ、アブナイ、間一髪、お昼抜きになるところでした。


それにしても、このおいしさ。やはり、中井貴一の言うように「蓼科に〜昼が来た〜」の方が、タイトルとしては良かったかも・・・

絶品のベーコンやウインナー

そして、お腹を満たして店内へ戻り、いつものようにお酒のツマミに・・・、ワインのお供にチーズを・・・と、お土産
を買い求めたのでありました。 

あぁ・・・、そういえば、ペーターに中井貴一も立ち寄られていましたね。その時の写真が店内に貼られています。

以上、“蓼科に昼がキタ〜!!” でした・・・




2013年・真夏の御射鹿池(みしゃかいけ)で涼風に游(あそ)ぶ

ブログ「彦左の正眼」の一切の写真・記事等の転用を禁じます。

2010年、御射鹿(みしゃか)池の紅葉、見頃は10月23日
御射鹿池――二〇〇九年盛夏の候
御射鹿池(みしゃかいけ)−−新緑の候(2008.6.21)

盛夏の一日、御射鹿池(みしゃかいけ)を訪れた。


御射鹿池

かねてからの懸案である御射鹿池の四季の写真を取りそろえたいのだが、やはり、冬の雪の積もる御射鹿池には、この年齢(とし)になると、運転してあのヘアピンカーブを昇ってゆくことはむずかしく、いまだその夢を果たせずにいる。


そこで、天気も良いので、また真夏の季節の御射鹿池へちょっと足を伸ばした。

青空の下、御射鹿池

これだけ暑いのだから、観光客もそうはいまいと高をくくって行ったのだが、いやいや、結構、酔狂な人たちが、猛暑の日差しのなか、写真撮影に余念がありませんでしたなぁ。

そこでわたしも、定番の白樺を左に置いた構図で一枚、パチリ!

真夏の御射鹿池

湖面に映る緑影も一枚・・・

緑映える

さらに湖面に目を凝らすと・・・鴨の親子だろうか三羽が湖面を滑ってゆくではないか。そこで一枚・・・

三羽の鴨が湖面を滑る

それから夏空を大きく配したのを・・・

真っ青な空

いやはや、同行の家族は、カメラに目を貼りつけるわたしを尻目に、しっかりと己の眼(まなこ)で、このミラーレイクの絶景を愉しんでおりました。

白樺のある風景

なるほど、その方が瞼にはよくよく残るのだろうと思いもしたが・・・

でも、ブログにはやはり、写真がないとねぇ〜。

しかも、見てごらんなさい・・・人っ子一人いないようでしょう。本当はこちら側に20名ほどの酔狂人がいるんですよ・・・。

真実はやはり己の眼で確かめぬと分らぬということ・・・、いや、御射鹿池はいつの季節も美しく、湖面を渉る涼風がこの猛暑日のつづく日々には殊の外、心地よいのでありました。

白樺湖畔に旨い“ダッタンそば”を発見、その名は“きみまち庵”=蓼科グルメ30

茅野市北山3419-1・筺0266-68-3273


8月のお盆明け、久方ぶりに白樺高原の御泉水自然園を訪れた帰り、かなり遅めのランチとなった。

御泉水自然園
御泉水自然園

息子夫婦が蕎麦が食べたいというので、女神湖近辺を探すものの準備中などめぼしそうな蕎麦屋へは入れず、仕方なく、大門街道沿いで適当なところへ入ろうと白樺湖へ向かった。


せっかくなのでいつもと違う景色を楽しみながら行こうと、白樺湖南岸コースを回遊した。


池の平ホテル側から湖畔の道へ入り、のんびりと湖の景色を眺めながらドライブ。

白樺湖畔にあります
白樺湖畔道路沿いにある”きみまち庵”

するとこの時間で営業中の蕎麦屋がひとつ、ふたつと出現するではないか。息子夫婦も娘も、もう湖畔の景色などどうでもよい、「おなかが減った!!」との嘆声が上がる。


それでは次に現れる蕎麦屋へ跳び込もうと、もうグルメがどうこうのと御託を述べる暇はない。駐車場のゆったりとした“きみまち庵”なる蕎麦屋へ車を停めた。

きみまち庵の幟が目印
駐車場に入りやすいです

この出合い頭のすばらしき勇断?が、この怖そるべき“ダッタンそば”とのすばらしき遭遇となったのである。

ダッタンそばの看板を掲げる”きみまち庵”
きみまち庵店頭

お店は小体であるが、店内は明るく思った以上にゆったりしている。

真夏の日差しを葭簀で遮る店内
真夏の日差しを葭簀でさえぎるものの、明るい店内

突当りの壁に“ダッタンそば”なる大きく目立つ垂れ幕があった。

明るい店内にダッタンそばの垂れ幕

そこで、“ダッタンそば”についてちょっと学習。

ダッタンそばの説明書き
テーブル上にあります

『「韃靼(だったん)ソバ」とは中国やネパール等の標高の高い地域で主に栽培されているもので、韃靼民族が好んで食していたことからこの名がつけられたとされている。強い苦みを伴うため別名「苦ソバ(にがそば)」とも言われている。信州そばの国だより』のだそうだ。


『 ルチンは穀物ではソバだけに含まれており毛細血管に弾力を持たせ血圧を下げる作用があるとされている。その(ダッタンそばに含まれるルチンの)量はなんと普通ソバの約100倍である。信州そばの国だより』と、効能も素晴らしい。


この“きみまち庵”では、小麦粉2割、ダッタンそば粉8割が、味と香りのバランスが良いということで、いわゆる二八そばを提供しているという。

ダッタンそば
ダッタンそば

さらにダッタンそばが敬遠される由縁となる、苦み、いわゆる“苦(にが)ソバ”の汚名?を返上できる信州長和町産のダッタン蕎麦を使用しているのだそうだ。


要は、栽培方法はよく分らぬが、信州小県(ちいさがた)郡長和(ながわ)町の農事組合法人「信濃霧山ダッタンそば」(児玉和人代表理事)で生産・加工されたダッタン蕎麦は決して苦くないのだそうで、それでいてルチンが120倍〜140倍も含まれ、蕎麦好きには、願ったり叶ったりの蕎麦ということなのである。


実際に、わたしはダッタンそばの盛りそばを注文したが、口に放り込んだ蕎麦が冷水でしめられ腰がしっかりしていることは言うまでもないことだが、苦みというより蕎麦の香りがきっちりと立っていることに驚いた。

ダッタンそばの盛り蕎麦です
ダッタンそばの盛り蕎麦

これには正直ビックリ!! 期待してなかった分の驚きの増幅を差し引いても、ダッタンそばの魅力は、半端でない。次も食したと思ったのだから本物である。お店の方も素直に「うちのダッタン蕎麦は苦みがなく、評判がいいのです」と、笑顔で応えておられた。

コシがしっかりしています
腰がありました。香りが立ってます。

家内や子供たちは“苦み”という言葉に腰が引けたのか、普通そばの“ざるとろろそば”などを頼んでいたが、食すのであれば、ここ“きみまち庵”では、ダッタンそばの“ざるとろろそば”にすべきであった。

普通蕎麦のざるとろろそば
普通そばのざるとろろそば

ダッタンそばの盛りそばをおいしいおいしいと口に頬張り、一人悦に入るわたしを羨ましそうに見ていた愛しい家族たちでありました。


白樺湖といえば、余りに有名な観光地。得てして、そんなにぎやかな場所にはおいしいグルメは期待できぬと勝手に決め込んでいたいたわたしであったが、此の度ばかりは、観光地と侮るなかれ、観光地こそ怖るべしと、わたしの辞書にも追加しておかねばならぬと感じた次第である。


また、時間の具合によっては、“きみまち庵”でダッタンそばを食し、至近の“すずらんの湯”でゆったりと温泉につかってみるのも、これまた一興であることを付言する。

リゾート感あふれるフレンチレストラン・“フレグラント(Fragrant)”=蓼科グルメ29

茅野市北山字鹿山4026-2 東急リゾートタウン蓼科内

0266-69-3109


“フレグラント(Fragrant)”は蓼科東急リゾートのメインダイニングであるが、もちろん、ホテルの宿泊者でなくとも利用が出来る。

蓼科東急リゾートホテル・エントランス
蓼科東急リゾート・エントランス
レストランゾーンからエントランスを望む
エントランスからフレグラントへ

大きな暖炉が中央に位置するロビーラウンジ・アゼリア(Azalea)でアフタヌーン・ティーを愉しむのもよいが、たまにはリッチに夫婦二人でというときに、このフレグラントは最適である。

ロビーラウンジ・アゼリアを望む
ロビーラウンジ・アゼリア(Azalea

ただ、当レストランはリゾートホテルの宿泊客の利用が多く、これまでもアポなしで訪ねた際は、ことごとく満席で入店が叶わなかった。利用の際は、少なくとも数日前には予約を入れておかれることをお薦めする。

1Fフレグラントへ
エントランスフロアーから下がって左手がフレグラント
お席からレストラン内を
お席からレストラン内を

当夜は6時の予約で伺ったので、窓外の緑がまだ目に映えて、リゾート気分はいやがうえにも昂まってくる(トップシーズンは6時と8時の予約受付となる)。

窓外に緑の木立をみる
テーブルから緑の木立が映える

できたら、前半の予約で行かれると、みずみずしい緑の木立が日の陰りとともに徐々にその緑翳を増し、やがて夕闇の底へと埋没してゆく。


・・・大きな窓にはいつしかレストランの光燭が映り込み、時おり、火影のように妖しくゆらめきをみせる。

そんなうつろいの時を過ごすうちに、まずは、“蓼科浪漫”という黒麦酒で喉を潤す。

まずは蓼科浪漫麦酒を

次は赤ワインにと・・・、食事がいよいよスタート。家内は運転があるので、お水で我慢していただく。

赤ワイン

そのかわりといってはなんだが、わたしはソレイユ、家内は一ランク上のエトワールのコースとなっている。

フレグラント・メニュー エトワール フレグラント・メニュー ソレイユ

メニューに詳しいが、エトワールはまずオードブルが二品と一品多い・・・、それから・・・

本日のお楽しみ一口オードブル マグロのタルタル 初夏の彩り
エトワールのオードブル二品
オードブル・信州サーモンと手長エビのロティ
ソレイユのオードブル

次にスープがサーブされる、う〜ん、なんか家内の方が・・・

アボガドの冷たいクリームスープ・ズワイガニ添え オックステールのコンソメ・黄金軍鶏のクネル入り
左:ソレイユのアボガドの冷製クリームスープ 右:エトワールの冷製オックステールのコンソメ

魚料理もこちらが甘鯛に対し・・・

甘鯛のポワレ

相手は車海老・・・である・・・

伊勢海老のグリエ

ここらあたりで、行儀は悪いが相手のさらに箸が・・・、いや、フォークが延びて、味チェック・・・、う〜ん・・・、なかなか・・・


口直しのシャーベットで一旦、口内を爽やかにして・・・

シャーベット

メインのフィレ肉へ。お肉も微妙にメニューの表現が違うのでありますな・・・。


エトワールは極上和牛フィレ肉のポワレ・粒マスタード風味

極上の和牛フィレ肉のポワレ・粒マスタード添え

ソレイユは柔らかい和牛フィレ肉のステーキ・緑胡椒風味・夏野菜添え・・・

柔らかい和牛フィレ肉のステーキ・緑胡椒風味・夏野菜添え

家内のお肉もちょっとつまみ食いをさせてもらったが、どちらも軟らかくておいしいのでいたって満足!!

そしてお楽しみのデザートですが、


家内にはいかにも女性好みの、“あっ、可愛い〜”のデコレーション。

エトワール・デザート

てんとう虫にト音記号に五線譜・・・、てんとう虫のサンバだ〜!!

ト音記号とてんとう虫

わたしには、でも大好きなアイスクリームが。もちろん、大満足。

ソレイユ・デザート

お腹も膨れ、テーブル上をさまよい続けた視線を久方ぶりに正面へ戻すと、外は疾うに深い夜の帳が下り、大きな窓は一面のスクリーンへと変じていた。

夜のとばりが下りたレストラン

ほろ酔いの瞳に、そのスクリーンはレストラン内に憩う人々の人生を早送りに見せてくれているように見えた。
そして、そのどこか蜃気楼のように少し滲んで見えるコマ送りのシーンは、30数年の間、共に歩んできたわたしたち夫婦の人生を温かく包(くる)んで映し出してくれているかのようである。

何だか、しんみりとした、でも、しみじみとした時間がここフレグラントには流れているのだと感じた。

テーブルセッティング

一流のスタッフによる心のこもったサービス。
尾方勇雄料理長によるアイデア溢れる美味しい料理。


リゾートの大人たちの夜は、あくまでもおだやかに、でも、心のひだの奥底に潜んでいたかつての軽やかなときめきを呼び覚ましながら、しずかに更けてゆくのであった。




2013年、蓼科に爽快な夏がやって来た!!

昨年は7月に左足はく離骨折で、蓼科の夏を経験することなく、秋を迎えた。


今年は、蓼科の夏を思う存分に楽しみたいと計画を練るが、何かと忙しい家内のおかげで、結局は穏当な蓼科通いとなりそうだ。

蓼科の空

そんなこんなで、7月中旬、夏が到来した蓼科を訪ねた。

ビーナスラインと丘陵と夏雲

早速、ビーナスラインを走る。

ビーナスライン

エコーラインももちろん走る。

南諏訪ICへ

うしろに飛び去る田園風景・・・

蓼科に夏が来た

高原の円みを帯びた丘陵に浮かぶ夏雲・・・

雲が湧く

あぁ、今年も蓼科に夏がやって来た・・・


別荘を囲む樹林の緑もいちだんと深味を増している。ベランダ越しに緑の濃さが実感できる。

涼感

緑陰という旋律にわが身をゆだねる・・・

緑陰

涼感という薄絹が全身を覆いつくす・・・

夏樹の緑が目にまぶしい

その高い梢の隙間を縫って、夏光が射し込んで来る。

夏光

強さと優しがないまぜとなった蓼科の夏。いよいよ、本番である!

 

2013年夏、ニッコウキスゲは数十年ぶりの花盛り=車山高原・富士見台・車山肩

2013年の車山のニッコウキスゲはここ30、40年のなかでまさに当たり年であると、富士見台の茶屋の主人はいう。

富士見台の駐車場から登ってきます
富士見台の駐車場から登ってきます

空に向かい歩く
駐車場より夏空を目指す
ニッコウキスゲを鑑賞する人々
富士見台上でニッコウキスゲを楽しむ人々

私たちも車山を訪ね始めて20余年が経つが、これほどニッコウキスゲが咲き誇っているのを目にしたのは初めてである。

車山高原、一面のニッコウキスゲ
車山高原のゲレンデを埋め尽くすニッコウキスゲ

ここ10年ほどは鹿害で花芽を食い荒らされ、満足に開花を迎えることが難しく、寂しい高原の夏が続いたものだ。


あざみ  コバイケイソウとニッコウキスゲ
あざみ                      コバイケイソウとニッコウキスゲ

そうした事態を受けて、行政の協力も仰ぎ、ここ数年で電気柵を設置し、ニッコウキスゲの群生地を囲い込み鹿の侵入を防ぐ対策を打った。

電気柵の注意書き
車山肩、電気柵がここまであります

下の写真で電気柵を設けない左側はほぼニッコウキスゲはゼロです。芽が食い尽くされてしまっています。

車山肩 右:電気柵あり 左:柵なしでニッコウキスゲ咲かず
車山肩 電気柵の有無でまったく異なるニッコウキスゲの開花状況

それでも柵を掻(か)い潜ったり、飛び越えて来る鹿を、地元の方々が自主的に夜間見回りを続け、その被害をできるだけ少なくしてきたという。

ニッコウキスゲより茅野市街を
富士見台上より茅野市街を見る

ニッコウキスゲに緑響く
富士見台 ニッコウキスゲに緑響く

そして、2013年夏、この複雑な気候も寄与したのだろう、ここ3、40年のなかで、最高のニッコウキスゲの開花に辿り着いたという。

車山高原の斜面いっぱいにニッコウキスゲ
車山高原、久しぶりのニッコウキスゲの競演です

能書きはこれだけにして、ニッコウキスゲがよく似合う高原の夏を、じっくりと写真で楽しんでいただきたい。

青空の下、ニッコウキスゲ
富士見台上に広がるニッコウキスゲ
ニッコウキスゲと夏空

私たちは7月16、17日の二日にわたって車山へ出かけたが、特に天気の良かった17日には、夏空とニッコウキスゲの黄色のコントラストを思う存分に楽しんだ。

高原に夏来る
高原に夏来る・富士見台
満開のニッコウキスゲ

電気柵がせっかくの景観を邪魔して、少々、景観を損ねることは我慢せざるを得ないが、富士見台は大外を電気柵が囲い、見物客はその柵内の一本道から両脇に咲き誇るニッコウキスゲを見ることが出来るため、その迫力は群を抜く形となっている。

ニッコウキスゲと蓼科山
ニッコウキスゲと蓼科山
ニッコウキスゲに夏雲が湧く
ニッコウキスゲには夏雲が似合う

車山肩、ニッコウキスゲの開花、蕾もまだまだあります
車山肩ニッコウキスゲ、まだ蕾もたくさん・・・

このニッコウキスゲの盛りはあと1週間ほどと思われる。お時間のある方は、ぜひ、お出かけになることをお勧めしたい。近年、稀に見る素晴らしい景観であること請け合いである。

ビーナスライン沿いにコスパ最高の“南欧食堂・プティクール(PETITE COUR)”登場=蓼科グルメ28

茅野市米沢3828-2 筺0266-78-7860

月曜日日曜の夜は定休(但、不定休あり)


ビーナスラインをよく利用する方はご存じだろうが、あの池のあるゴルフ練習場から300mほど蓼科湖方面へいった左側に充分過ぎる駐車スペースを備えた南欧食堂・“プティクール(PETITE COUR)”がある。


プティクール外観
プティクール(PETITE COUR)外観

2012年7月に開業したまだホヤホヤのお店である。しかも、この4月からディナーを始めたばかりだという。


プティクール玄関
なんか親しみの持てる玄関です

そんな湯気の立っているお店へ、GWの“昭和の日”という祝日にも拘わらず、夕方、予約なしで飛び込んだ。


テラス席もあります
テラス席もありました。もう少し暖かくなると、この場所は人気が高いのでしょうね

当日最初のお客であったので、席も空いていたのだ。われわれはラッキーというべきである。ビーナスラインに夕闇がうすく折り敷く頃には、店内もいっぱいとなり、その後は入口にて席待ちするお客も出てきたのだから。

家族連れで来られた方の予約席です
この席には予約されたお孫さん連れのファミリーが後ほど、来られました

さて、南欧食堂と銘打つ“プティクール”のお料理だが、ひと言でいえば、かなりの優れもの!!である。お値段を考えると、もうひとつ◎を与えてもよい。

店内の雰囲気です
なんか家庭的雰囲気のする店内です

当日、われわれ老夫婦が年も考えずにオーダーした料理が次の通りである。“本日のおすすめ”から4品。 

めばるのアクアパッア
”めばる”のアクアパッツァ、これなかなかのお味でした
野菜のバーニャカウダ
野菜のバーニャカウダ、このディップは癖になりそう・・・、お塩もイケテました
アスパラバター
アスパラバター、蓼科の採りたてだから、柔らかくておいしいのは当然
フォアグラのバルサミコソース
”フォアグラのバルサミコソース”、これで900円!信じられます?ただ、限定2食です

それから、ちょっとこっそり薦められた、メニューにない一品が次なる“飯ダコのエスカルゴ風煮込み”である。

飯ダコのエスカルゴ風煮込み

これって、お味はエスカルゴなんです・・・、不思議なんだけど。もしチャンスがあったら、お願いして見たら。ビックリ!しますよ


さらに定番メニューからの2品。

魚介のマリネ
魚介のマリネ、蛸がやわらかく香草も大好きです
生ハムとイタリアンサラミ
生ハムとイタリアンサラミ、これもおいしい・・・

なんと計7品目も食べてしまいました。いつもながらこの二人の胃袋はどうなっているのかと、心からの反省・・・と、その反面で僕たちまだ若いってこと・・・な〜んてちょっぴり自信を持ったりして・・・


いや、そんな自信は禁物、禁物。邁進すべきは、ダイエット、ダイエット・・・。がんばります!!

おしかったで〜す!!
ごちそうさまでした!!また、来ま〜す!

でも、この“プティクール”は、子供さんを連れてきても決して肩の凝らない、そして、お値段もびっくりするほどリーズナブルで、しかも決定的に料理がおいしい!! こんなお店、人に教えたくな〜い・・・、以上、蓼科グルメレポートでした。

車山肩・“ころぼっくるひゅって”、春の足音はすぐそこまで

四月に“ころぼっくるひゅって”を訪ねたのは、たぶん、初めてではないだろうか。


以前、四月初旬に車山肩を訪ねた際は、散策路自体への進入がチェーンにより禁止されていた。もちろん、“ころぼっくる”も閉鎖中であった。


この日はGWの4月28日で、もうすぐ五月である。さすがに車山肩の散策路は開放されていた。ただし、ニッコウキスゲの芽ぶきもまだ先で、したがってあの無粋な鹿除けの針金柵もなく、見晴らしは最高である。

鹿除けの柵がないのが最高!
うっとおしい柵がないと、ホント、視界良好!!

後ほど訊ねた“ころぼっくる”二代目の手塚貴峰(タカネ)さんの言によれば、もうしばらくするとやっぱり無粋な柵は設けられるのだそうだ。


いつもの車山肩のちょっと高みに登る散策路を周回しようとしたが、一部、4月20日に降った雪が残っていたため、そこで折り返すことになった。


この日は好天に恵まれ、風があり、気温も少し低めであったため、とおく乗鞍岳や中央アルプス、八ヶ岳の山脈がきれいに見えた。

乗鞍岳
とおくに乗鞍岳が見えた
中央に乗鞍岳、右手は中央アルプス
中央に乗鞍、右手が中央アルプス、絶景である!!

眼下に見下ろす八島ヶ原湿原はひっそりと春の訪れを待っているように見えた。

本格的な春の訪れを待つ八島ヶ原湿原
どこか八島が原湿原も寂しそう・・・

そして省エネ過ぎた散策を終えた私たちは、いつものように“ころぼっくるひゅって”へ向かった。 

コロボックルヒュッテ
ころぼっくるひゅって

入口の手前には、“ひゅって”の50周年を記念する石碑が置かれているが、昨年9月に亡くなられた手塚宗球さんが作詞し、友人である佐藤宗幸氏が作曲した“キスゲに寄す”の歌碑である。

50周年記念石碑
50周年(2006年)を記念して建てられた歌碑

“花の名をささやいたあの人はもういない秋”


自然を愛し、霧ヶ峰を愛し、そして浪漫を愛した手塚宗球さんのいない“ころぼっくるひゅって”のいつものテラス突端の指定席に坐った。

高原の芽ぶきを待つテラス
突端、左手がわたしの指定席です

目の前に宗球さんが愛した車山湿原が開ける。自然は人の生命も大きく包みこみ、この春、また新たな命を生み出そうとしている。

車山湿原
車山湿原はまだモノクロ世界・・・

“ころぼっくる”名物の熱いココアをいただいた。

蓼科山とコーヒーカップ
雪渓がやはり・・・、まだサブ〜!ですね

いつものカップと高原のショットだが、映像にただよう空気感、雪渓が見える景観は本格的な春、命の芽ぶきにはまだしばらくの時間がかかるよと言っているようである。


目の前に広がる高原と空も“春まだ来”ということだろう、その色合いもどこか寒々しい。

春まだ来

しかし、ふと、テラス脇の地面に目を移すと、そこに蕗の薹がその花茎を現わしているではないか。

いま、ようやく蕗の薹が・・・
蕗の薹があった・・・

あぁ・・・、春の足音は確実にこの標高1800mの高地にも近づいている。

カタクリ・二輪草群生地、岡谷市・出早公園(出早雄小萩神社)、一見の価値あり!!

出早雄小萩(イズハヤオコハギ)神社という聴きなれぬ神社である。ここの社叢にカタクリや二輪草が群生しているというので、訪ねてみた。

カタクリの群生
境内にカタクリが無造作に咲いている
二輪草が群れ咲くなかにカタクリが・・・
二輪草が群れ咲くなかにカタクリの花が・・・

鳥居をくぐり一本道の簡素な参道の脇に、そう、何気にカタクリの花が咲いている。


カタクリ、清楚です
カタクリの清楚な花が咲いている

それもその傍らに可憐な白い花を咲かせる二輪草が群生しているというとても心豊かな景色である。


カタクリと二輪草が混じって群生
二輪草のなかにカタクリの花が・・・

木漏れ日の中、愛情豊かに大切に育まれてきた社叢であるからこその光景であると、感じた。


二輪草の群生
二輪草の群生

そして、神社の本堂裏手には渓流をそなえる広々とした“出早公園”がある。

本殿裏に広がる出早公園
出早公園

秋には紅葉が見事であるという。いまは、モミジの小さくてかわいらしい花が満開を迎えようとしていた。


これからモミジの花が満開を迎える
モミジの蕾がもう開花しそう・・・

カタクリというこの紫色の花・・・、この時代、こうしたほの暗い草むらに、こうしてまだひっそりと、でもみんなで力を合わせて群れている。

カタクリの花
凛と咲くカタクリの花
カタクリの花がたくさん咲いてる
カタクリ、カタクリ、カタクリ・・・

いいよな!! この空気感・・・、そう思ったのである。


二輪草揃い咲き
二輪草の揃い咲き
一輪と蕾
一輪と蕾

出早雄小萩神社、聴いたことはなかったが、諏訪大社の祭神、建御名方神の御子神の第ニ男の出早雄命(イズハヤオノミコト)と、第八男、興波岐命(オキハギノミコト)を御祭神とする「中古勧請の社には無之、神代鎮座也」たる由緒ある神社である。

出早雄小萩神社
出早雄小萩神社
出早雄小萩神社拝殿
拝殿

拝殿の真正面、鳥居の遠くにいまだ白き雪をまとう神々しい北岳が見える。鳥居を額縁とした一幅の崇高な絵画・・・

参道から鳥居の彼方に北岳が見える
注連縄が触れる北岳の峰

気ぜわしい日常から解き放たれたひと時。“時”という気まぐれな抽象がポツリ、ポツリと空を覆う木々から滴り落ちるような・・・、そんな幻想的時空がこの社叢に息づいている、そう確かに感じたのである。

社叢に滴る木漏れ日
社叢から洩れ滴る初春の陽光

そんな由緒古き社の社叢に咲き乱れる可憐なカタクリと二輪草・・・、ぜひ、ひっそりと息をひそめて訪れてみられてはいかがでしょうか。

蓼科・聖光寺の桜、2013年GW、5月5日前後が見頃

2012年・聖光寺の桜、GWにあっぱれ満開!!(2012.5.6)

2013
年、東京の桜はニ週間ほど早い開花で、何だかとても気ぜわしく、わが家も墨田公園の花見だけでおわってしまった。

言問橋あたりから墨堤の桜並木とスカイツリー
言問橋あたりから墨堤の桜並木とスカイツリー(3月26日)

そんなこともあり、今年は蓼科で存分、花見三昧と思っていたが、もろもろの日程との兼ね合いで、GWの前半の427日から30日まで蓼科へ滞在ということになった。


蓼科・聖光寺の桜は、例年、東京よりひと月ちょっと遅れて、GWの後半、子供の日あたりが満開となることが多い。


ただ、今年は少し開花も早め・・・、いや、途中でまた冷え込んだりしたから、やはりプラスマイナスで例年通り・・・なんて、ヤキモキヤキモキの花見行となった。


前日、霧ヶ峰から諏訪市の元町へ下ってゆく途中、寺院の門前に立つ枝垂れ桜が見事だったこともあり、期待は不安の中にも弥増しに昂まってゆく・・・

諏訪市元町あたり、満開の枝垂れ桜
霧ケ峰から上諏訪に下りる途中の枝垂れ桜は満開

4月29日、天気も良いので、いよいよ聖光寺へと向かった。

まだ三分咲

あぁ〜、それなのに、やはりまだ早かった・・・



満開にはまだですねぇ〜
満開にはまだまだで〜す

でも、“満開の時は人出が多いからな”と無理やり気を取り直し、久しぶりに静かな境内をそぞろ歩いたところである。

聖光寺、花見客もまばら
花見客もまばらな境内、でも、これはこれで情緒もあるか・・・

そして、鐘楼の傍らに咲く桜と白樺のコントラストがいつも美しく、写真に収めるのが常であったが、桜が老いてきたのだろう、ここ2、3年前から花のつきが悪い。


そこで、今年から本堂脇に立つ白樺と桜の新たなスポットを見つけた。まだ、三部咲きなので、そのコラボがいまイチではあるが、来年を期して一枚、パチッ!

白樺と桜、新スポット
この桜が大きくなると、白樺をバックに”ザ・タテシナ桜”に昇格

上空を見あげれば、うすく刷毛で引いたような雲がかかるものの、蓼科の空はやはりキレイだ。その蒼い空に三分咲きの桜がよく映える。

蓼科の空に桜の花はよく似合う
蓼科の空に桜は似合う
満開だと、この空に映えるのになぁ

この青空に満開だったら・・・、クゥ〜 (ρ゚∩゚) グスン

そして、視線を遠くに送ると桜花のなかに冠雪の八ヶ岳が見えた。

桜に八ヶ岳

なるほど・・・、花は三分咲きでも蓼科の花見の醍醐味ではある。


“ころぼっくるひゅって”、手塚宗球さんのご冥福を祈る

ころぼっくるひゅって=景観保護と自然の営み(2008.6.23)

手塚宗求さんが9月12日にお亡くなりになっていたことを今日知った。


蓼科山と車山と”ころぼっくるひゅって”
蓼科山と車山頂上と”ころぼっくるひゅって”

今年、私は7月1日の足首の剥離骨折のため、猛暑の7、8月の二ヶ月、蓼科へゆくことができなかった。というより、通院以外に自宅を出ることがなかった。

高原とカルピス
いつもの席でカルピスを


車山肩にある“ころぼっくる”はこのブログでも何回かご紹介しているが、ご主人の手塚宗球さんとは一度だけ、テラスでゆっくりお話を聴く機会を得た。

コロボックルヒュッテ
ころぼっくる

その時、変遷してゆく山の環境をひどく憂い、自然保護活動を地道に続けられているご様子、自然保護の考え方も人それぞれで、一言で環境保護活動と括れぬ難しさがあることなど貴重なお話をうかがえたが、今にしてみれば、もう何度かお話をせがんで聴いておけばよかったと後悔するしかない。

骨折の直前、6月27日にレンゲツツジ鑑賞の際に“ころぼっくる”を訪ねたが、手塚さんのお姿はお見かけしなかったように思う。人も多かったし・・・

レンゲツツジと車山肩
”ころぼっくる”下のトレッキングコースからレンゲツツジと高原を

そう言えば最近は高齢者の登山ブームで平日に“ころぼっくる”を訪ねる方々が多く、なかなか落ち着いてテラスでぼ〜っとする機会も少なくなり、従って手塚さんにゆっくりお話をお聴きするなどという暇も場所もなかったような気がする。

ノビタキとレンゲツツジ
ノビタキとレンゲツツジ

どうも年内に“ころぼっくるひゅって”を訪ねるのは難しそうである。蓼科へ行けるのが多分11月の下旬頃になりそうで、もうその頃は車山肩も寒くて路面凍結の惧れも出てくるので来年の春まで待たねばならぬのかと懸念している。 


でも気温の温かな日に当るのであれば、今年中に何とか一度、お伺いしたいとも思う。


いつもの突端の席からテラスと小屋を

そしてテラスのいつもの席に坐り、宗球さんのあの優しい笑顔を想い出しながら、温かいココアをいただきたいと願っている。

コロボックル・ホットココア
いつもおいしいホットココア、ありがとうございました・・・


手塚宗球氏、享年80歳であった。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 合掌。

蓼科高原で絶品の鮨に出会った!!“鮨処みつ山”=蓼科グルメ27

茅野市豊平4734-7906

電話:0266-71-6131


鮨処みつ山
鮨処みつ山・駐車場もゆったりしています

標高1000mを超える蓼科高原に旨い鮨などあるわけねぇ〜と、これまで真剣に鮨屋を探すこともなかったし、鮨処の暖簾が目に入ってもさして食指が動かなかったためか、そこに鮨屋があるという記憶も残っていなかった。


そんな“鮨処みつ山”は、三井の森通り沿い、“縄文の湯”と“尖石縄文考古館”の間にあった。諏訪南ICからは八ヶ岳エコーラインを蓼科方向へ上り、三井の森通りと交差する“尖石考古館西”の信号を左折し、200mほど行った右手の建物である。駐車スペースもゆったりとしたお店である。


以前にご紹介した“料理倶楽部いとう”から三井の森通りをさらに500mほど東に行った先が今回の“鮨処みつ山”ということで、この辺りはほんとに何度も通っていた場所である。


然るに高原の鮨などあり得ぬというわたしの固定観念から、20034月に開店したという“みつ山”の暖簾はまったくわたしの記憶に留まることなく9年もの月日が無為に過ぎ去っていた。 

みつ山の控えめな暖簾
みつ山の控え目な暖簾

当日は車山でレンゲツツジを観賞し、白樺湖畔の温泉、“すずらんの湯”でのんびりと汗を流し大門街道を下って来たので、夕食は芹が沢近辺でどこか新しいお店へ入って見ようということになった。


あれこれ思案しても妙案は浮かばず、大門街道沿いにも魅力的なお店は見当たらず、少し三井の森通りの方にでも行ってみようとなった。


そこで、家内の方からお鮨はどうかとの提案がなされた。最初は蓼科でお鮨? 鮨屋なんか近辺にあるのか・・・、この人は一体何を考えているのかとなどと否定的雑念が交錯したが、近くに鮨屋があると言うではないか。


家内はかなり前からここに鮨屋が出来ていたことに気づいていたのだとかで、一度はお試しもいいかなと考えていたのだそうだ。


そんなこんなで、定見なき、いや、固定観念のない柔軟思考の持ち主たる家内の導きにより、高原の鮨、“鮨処みつ山”にチャレンジすることになった次第である。


まぁ、そんな噺はどうでもよいのであった。要は、高原の“鮨処みつ山”の鮨には感動した!!・・・と、ひと言、そういうことが言いたいのである。


わたしの大嫌いだった小泉元総理(最近の政治の体たらく振りを見ていると、何か小泉純一郎も懐かしくなってきたなぁ・・・)の言葉を寸借してきたようでちょっと心持ちは良くないのだが、その言葉がその夜の自分の気分を素直に表すものであったので、素直に“感動”したと書こう。


さて、いよいよ本題に入るが、店内はほどよい広さで、明るく、そして何より清潔なのが心地良い。


われわれが坐ったカウンター席は6名、テーブル席(4名)が二つに手前奥に8名用の座敷がひとつと、リゾート地の鮨屋としては十分な容量である。 

奥左手が個室
奥に座敷があります

そして海のない高原になぜ旨い鮨が? というわたしの疑念には・・・。店主の牛山光彦氏が愛想よく応えてくれた(因みに“みつ山”という名前は、光彦の“みつ”と牛山の“山”をとってつけたのだそうだ)。

店主の牛山光彦氏
店主の牛山光彦氏

築地場内の仲買さんから、即日仕入れを行ない、また定期的に牛山さん自身も築地へ赴いて仕入れをするのだという答えで、厳選されたネタを即日新鮮なままでこの高原の地まで搬送してくる現在の物流業界の熾烈な競争の恩恵をこうした形でわれわれが享受していることをあらためて知らされた次第である。


われわれ夫婦は美しい檜のカウンター内のガラスケースにならぶ豊富な生きのよいネタを見ただけで、この夜が最高に贅沢で愉快なひと時になることを予感したと言ってよい。

こだわりの新鮮なネタ
築地から即日搬入されたこだわりのある新鮮なネタ

そして、お見受けした店主の人懐っこい笑顔に触れ、その予感は期待へと膨らみ、最初の一貫を口にしたとき、それは確信に変わっていったのである。

お通し  お造り・鮪、赤貝
お通しと鮪と赤貝の刺身

わたしはまずお刺身をツマミに日本酒をいただいたが、家内は車の運転があるため最初から握ってもらうのだが、あまりにネタが新鮮で、いろいろ話をするうちに大好きな岩ガキへと話題が移り、それが頂けると云うことになり、欣喜雀躍という状態となった。


その岩ガキが下の写真である。その今にも弾けるようなプリプリ感と鮮度、そして濃厚な味はまさに極上の岩ガキであった。

岩ガキ
このプリンとした岩ガキは絶品でした

わたしは家内が頼むネタを一貫分けてもらい摘む一方で、透明で新鮮な生蛸を刺身でいただくといった形で、傍若無人この上ない振舞いを続けた。 

真鯛の刺身  生蛸の刺身
真鯛と生蛸の刺身
鮨
品の良い握り鮨
鯵の刺身
脂ののった新鮮な鯵の刺身

一方で牛山氏は厳選し、非常にこだわりのあるネタを手を変え品を変え、シャリの旨さを逃がすことなく程よい握り具合で次々とお皿に供してゆく。

しゃこ  穴子
シャコと穴子
  
生蛸だったか、エビだったか・・・  中トロ
生蛸?と中トロ

その結果、気づいた頃には、まぁ、夫婦二人にして相当に食べ過ぎといった形となった次第である。


カンパチのトロだったかな  コハダ
カンパチのトロだったかなぁ・・・ なかなかのコハダ
アワビ  貝の握り
アワビと何の貝だったかなぁ・・・

鮨の大きさも小さめで上品で、口に入りやすく、量も少ないので、色々な種類をつい食べてしまう・・・、かように飽食してしまったのだと責任転嫁するのが許されるぐらいに、旨くて食べやすく、腹に溜まらない(錯覚なのだが・・)お鮨を高原の鮨処・“みつ山”は提供してくれるのである。 

鯛  貝
真鯛と・・・
貝柱  えび
貝柱とえび、でしたかね・・・

そして最後にはおいしい杏のシャーベットまでいただきました。

デザート

柔軟思考の家内に感謝!感謝! 胃袋も満足!満足!の一夜でした。

シェフのこだわり半端じゃない“アンファミーユ(欧風料理)”=蓼科グルメ26

茅野市北山鹿山4026-2 東急リゾートタウン内

0266-69-3117

アンファミーユ
欧風料理・アンファミーユ

井上政己さんがこの“欧風料理 アンファミーユ”のオーナーシェフである。井上さんは何せ気の置けない御仁で、これから紹介する料理へのこだわりとその凄腕はもちろん脱帽ものだったが、このお店の一番の売りはどう考えて見てもオーナーシェフである井上政己氏ご自身である。

生ハムをカットする井上政己氏
生ハムをカットしてくれるオーナーシェフの井上政己氏

当日は平日でもあったので予約もとらずに“アンファミーユ”を訪ねた。5年前にオープンしたレストランで、前々から気にはなっていたが、食事で入ったのは今回が初めてである(ケーキを買いに2度ほど・・)。以前ここにあったお店が軽食を中心としたお店であったため、同種のコンセプトで作られたものと勘違いしていたこともその理由のひとつである。 

アンファミーユ店内
7時半に入った時には平日のため4組のみのお客様でした(閉店時間の9時過ぎの写真です)

当日は辰野を出て、辰野美術館で仮面土偶を見て、小野宿の小野酒造店で地酒“夜明け前・憑の華”を購入、弥彦神社にお参りし、江戸初期の中山道を通り、途中の天然記念物・枝垂れ栗(森林公園)を観賞し、諏訪湖の釜口水門(天竜川のはじまり)を見て、さらに諏訪の神長官守矢資料館で説明を伺い(栞を購入したかったので)とほんとうに盛りだくさんな見学とお勉強をした。

  
小野酒造店(左)・枝が奇怪な枝垂れ栗(右)
小野峠辺りから諏訪湖を見下ろす
塩嶺王城パークラインの小野峠辺りから諏訪湖・岡谷JCを見下ろす

そしてリゾート内の温泉“鹿山の湯”で汗を流し、さて食事はと考えた時にはもう午後7時を過ぎており、手近なレストランとして、かねて懸案であった“アンファミーユ”を訪ねたというわけである。

窓ガラスより
ガラス窓より店内を

だから井上氏には申し訳ないのだが、あまり・・・、いや、ほとんど期待せずに入ったというのが、大仰な表現ではあるが・・・“事の真相”である。


アンファミーユ入口を入った時は・・・

しかし、人生というものは面白い。期待度が低いと、本物に遭遇した時の感激は尋常ではない。

店内に入ってすぐに大きな生ハムのブロックが目に入った。家内はメニューを見る前に既に、この生ハムに目をつけ、まずオーダーをした。

絶品の生ハム
店内に入ってすぐに生ハムのブロックが置いてある

それがオーナーシェフ井上政己さんの料理人としての魂をきっと揺さぶったのだろう。他のオーダーをしている間に、早速に、この豪勢に盛り付けられた生ハムが運ばれて来た。

生ハム
運命を変えた生ハム

そして生ハムが、井上さんが2年間丹精込めて作り上げた絶品であることを語り始めた。このブロックがなくなるともう今年は終了なのだという。その生ハムについて熱く早口で語る時の子供のような無邪気な顔を見ていると、何だかこちらも愉快になってきたのである。

「そりゃ、今夜は僕らはレアものに当って運がいいね」とか、軽口もつい出たりして、オードブルがもちろん供されたのだが、“アンファミーユ”にはこの井上シェフの料理に対する姿勢と語りが、何にも増して、絶妙なオードブルとなって、以降の料理を一段と引き立ててくれるのだと感じた。


オードブル

何しろ、話が楽しいのだ。料理の素材について、ワインについて・・・、色々と説明をしてくれるのだが、決して押しつけがましくなく、こちらの方からもっと話して頂戴とせがんでしまうほどの話し上手なのである。料理を作るのが楽しくて仕様がない、ちょっと工夫をしてみるのが嬉しくて仕様がない、お客さんの喜ぶ顔を見ると、もう無邪気な子供の顔になってしまう・・・、そんなオーナーシェフの手作り料理が美味しくないわけがない。 

  
スープとサラダもおいしい

素材もその日ごとに産地直送でやって来るのだそうだが、その材料を見てから当日のメニューを考えるという。料理へのこだわりが半端でなければ、そんな芸当を毎日、続けるのは容易でない。

だから、まず本日入荷とあった“サザエのブルゴーニュ風”を頼んだ。

サザエのブルゴーニュ風
当日入荷の”サザエのブルゴ−ニュ風”

なるほど、こんな味付けもあるのだと納得。おいしかった!! 


そして当夜のメインは“本日のおすすめ”からもちろん選ぶことにした。わたしは当日、博多から届いた鱸(すずき)のポワレにした。

本日のおすすめ鱸のポアレ
鱸(すずき)のポアレ・・・、何とかソース・・・

家内は“和牛のタンの赤ワイン煮”をオーダーした。

和牛タンの赤ワイン煮
これも柔らかくておいしかった、和牛のタンの赤ワイン煮(少し摘まんじゃいました)

注文を終えて、オードブルと赤ワインが運ばれて来たが、おすすめメニューのなかに気になる一文があったので、再度、メニューを確認。

赤ワインとオーナーシェフ
赤ワインのなかににシェフが写っています・・・

本日のおすすめメニュー

“ワインのお供にぴったりです♪”と書かれている料理があるではないか。子牛の胸腺肉をパン粉をつけて焼いた“リード・ヴォーのサラダ ハチミツソース”という難しい名の料理もついつい勢いで頼んでしまった。

リード・ヴォーのサラダ ハチミツソース
“リード・ヴォーのサラダ ハチミツソース”・これ、なかなかおいしかったですよ・・・

ダイエットに尽力中?のわれわれがメインディッシュ三品とは・・・、この責任は井上シェフにある。あの愉快な会話で胃袋も俄然、リラックス、何でもござれ!ってな具合となってしまったのだから・・・


そして愉しいお話とほんとうにおいしいお料理で胃袋はもちろん、脳内もα波で満腹という、望外のディナーとなった。


この2年寝かした生ハムも残りこれだけ・・・

もう一度、早めに“アンファミーユ”へ足を運ぼう。あの絶品の生ハムを口に放り込みに・・・。フランス語のアンファミーユとは、”家族のように”という意味、まさにアットホームなお店へまたご挨拶に行かなければ・・・

車山肩(霧ヶ峰湿原)のレンゲツツジは今が盛り

627日、そろそろ盛りのはずのレンゲツツジ観賞を目的に車山肩へ向かった。

  
コロボックルヒュッテと名物のホットココア

いつものコロボックルでホットココアをいただきながら、眼下に広がる霧ヶ峰湿原に咲くレンゲツツジの咲き具合をまずは観察。

コロボックルからレンゲツツジを
コロボックルヒュッテ・テラス下に広がる霧ケ峰湿原植生群・蓮華色の部分がレンゲツツジ

6月下旬の高原はまだ草木の盛りにはやや遠く、枯れ木や葉を落とした低木がそこここに目立つ。穏やかな色のレンゲツツジはそうした色合いの部分に群生している。そのためレンゲツツジの花は高原の初夏の色調のなかに埋もれるようで、遠目にハッとするような色彩感を与えない。

その自己主張を抑えたところがこのレンゲツツジという木の魅力とも言える。

当日は雲の流れが速く、青空が見えたかと思うと少し灰色がかった雲が頭上の空を覆うといった光が千変万化する状態にあった。

  
高原のレンゲツツジ・雲の動きで蓮華の色合いが変わる・・・

そんななか、コロボックルのテラスを降り、車山頂上へ向かうトレッキングコースを歩いて見ることにした。あちこちに点在して群生するレンゲツツジの花を間近に見ようと、このわたしが歩くのを厭わなかったのである。

トレッキングコースを歩む
車山頂上へと向かうトレッキングコース

その甲斐あって、やはり近くで見るとレンゲツツジのオレンジは上品な色をしており、見事である。


このあたりのレンゲツツジ

そして高原に爽やかな風が吹き通る時には、穏やかなレンゲツツジの花の色が目にも優しく、この上ない幸せを感じた。

車山肩に咲くレンゲツツジ
車山肩の高原に咲くレンゲツツジ(手前にレンゲツツジの枯れ枝)

高原に青空が広がったときには、自然に命が吹きこまれようにすべての色があざやかに輝きはじめる。

レンゲツツジと丘陵と空
レンゲツツジと丘陵と空・・・

枯れ枝でさえ空からいっせいに零れおちる光の粒子によって、自然の絶妙な景観を造り出す一員と化す。その光の織りなす変幻の技に何度も息を呑まされた。

コロボックル前・霧ヶ峰へ向かうトレッキングコース
コロボックル表の霧ケ峰方向へのトレッキングコース・ここをのぼって行きました

次に、われわれはコロボックルの表側へ向かい、霧ヶ峰へ向かうトレッキングコースを歩いた。こちらにはコバイケイソウが群生しており、レンゲツツジとの白と蓮華の色の競演が楽しみだったからである。 


しかし、今年はコバイケイソウの花が遅く、まだ高原は蓮華色で占められていた。目を凝らしてようやく一輪のコバイケイソウが咲いている?のを、残念ながら家内が見つけ、わたしがパチリしたのが下の写真です。

レンゲツツジのなかにコバイケイソウが一輪
この白いのはまだ開花前のガク

そしてこのコースはニッコウキスゲの群生地である。花が咲くにはまだ季節はひと月早いものの、もう蕾がつきはじめていた。


ニッコウキスゲは蕾がついていました。今年の開花はこの分だと7月中旬頭くらいか

最近は蕾を食べてしまう鹿の害のため、低電流を流す細い鉄線で草原が囲われ、美観的にはかなり無粋であるが、ここの生態を守るためには致し方のないところだ。

  
鹿の害を防ぐため低電流を流す鉄線で囲われた草原

今年、気がついたのだが、こちらの霧ヶ峰へ向かう草原はニッコウキスゲで、コロボックルのテラスの眼下に広がる草原がレンゲツツジとこれまで決め込んでいたが、レンゲツツジの樹齢がどうも古くなっているのか、車山頂上へ向かう方のトレッキングコースの一帯のレンゲツツジの花の色が少し薄く、生気を欠いているように感じた。

枝が枯れているレンゲツツジ
車山頂上へ向かう草原に咲くレンゲツツジ・葉をつけない枝が多く、蓮華色が浮き立たぬ

そしてこちらの霧ヶ峰方向の一帯のレンゲツツジが若いのだろう、葉も生い茂り、蓮華色も少し鮮やかで精気にあふれているように見えた。

盛りのレンゲツツジ
葉をいっぱいにつけたレンゲツツジ

そのなかで、今年はバードウォッチャーとして25年の経験を有すカメラマンの方にお会いして、素晴らしい経験をした。

山小屋とレンゲツツジ
山小屋とレンゲツツジ

この一帯に多い野鳥をその方が撮った写真と共に、その鳴き声とも併せご教示いただいたのである。

とくに家内は少女のように喜び、草原から聴こえる鳴き声を必死になって聴き分け、「そうですよ」とその方に褒められると、もう有頂天になって喜んでいた。


その時に、ズームを目一杯効かせて撮ったのが、下の一枚である。この鳥がノビタキというのだそうだ。25年歴の方のバズーカ砲のような望遠レンズで撮った写真で、この鳥がノビタキであることを詳しく教えていただいたので、間違いない。

ノビタキとレンゲツツジ
レンゲツツジにとまるノビタキです

次にちょっとこれは遠過ぎるのだが、ホオアカという頬に赤味のある小鳥なのですが・・・、これでは分かりませんよね。

ホオアカとレンゲツツジ
ホオアカが右側上部にとまっているのですが・・・、拡大して見てください

でも、正直、この鳥、ホオアカでした。何せ、その方のカメラの素晴らしい画像で確認したのだから。トホホ・・・、すみません!!

蓮華躑躅
勢いのあるレンゲツツジです

そんなこんなで今年のレンゲツツジ鑑賞の日も終わりとなりました。

今度は7月下旬辺りにニッコウキスゲがわたしたちの目を楽しませてくれるはずです。

お手軽な手打ちそば“一八(ひとは)”=蓼科グルメ25

諏訪郡原村15469-1

電話:0266-79-6163


手打ちそば“一八(ひとは)”中央自動車道・諏訪南ICを下りて原村方向へ左に曲がってほんの1分ほどの県道425号線沿い右手にある。レストラン・ペチカの手前と言った方が分かりやすいかもしれない。


レストラン・ペチカ
隣のレストラン・ペチカ

“一八(ひとは)”はプレハブ造りの掘っ立て小屋のような小さな蕎麦屋である。


県道425号線沿いの看板
県道425号線沿いの看板

その店構え?が蓼科というリゾート地の名前にそぐわぬこともあり、以前から気になっていた蕎麦屋ではあった。そして原村のパンフレットか何かで目にしていたこともあって、今回、1時過ぎにインターを下り、お腹がすいていたため、この「一八」で、“一か八か”食べて行こうということになった。その時、“一八”という店名がまさか、こんな“ひとは”なんて洒落た読み方をするとはつゆ知りませんでした。


手打ちそば・一八(ひとは)
何とも・・・飾らぬ・・・店構え

店の前の空き地に駐車したが、なるほど掘っ立て小屋である。写真のアングルをどう変えようが、やはり正真正銘の掘っ立て小屋である。


店内・テーブル席
テーブル席

ところが店内へ入って見ると、テーブル席が3つと畳席が2つで思ったよりは意外と広い、と言っても5組でいっぱいではあるが・・・。お店はその日、女性二人がスペースの小さなカウンター内に入っていたが、蕎麦打ちをどこでやっているのかは定かではなかった。


畳席
畳席

何はともあれ、わたしも家内も“霧ヶ峰二八”のもり(840円)を頼んだ。


二八もり蕎麦
二八の盛り

それと、“季節が香る山菜の天ぷら(780円)”を一人前頼むことにした。


上品な蕎麦です
上品な蕎麦である

蕎麦は細く、清冽な八ヶ岳山麓の清水でしめられた蕎麦は細く、コシもあり上品な味である。若い人には量が少なく物足りないと思われるが、われわれにはちょうど良い盛りであった。


山菜天ぷら
山菜の天ぷら

山菜の天ぷらは、こしあぶら・タラの芽・山ウドの三種であったが、揚げたてのパリパリでこれもおいしかった。


気の張らぬ、そもそも蕎麦屋で気の張る所の方がおかしいのだが・・・、諏訪南ICを下りて小腹がすいた時など、この掘っ立て小屋の“一か八か”じゃなくて“一八(ひとは)”は、思いっ切り手軽でもって、旅人がちょっと立ち寄り腹を整えるのにはちょうど適した食事処であると、感じたところである。

 

 

台湾料理・紅鶴楼(こうかくろう)【旧福金楼】=蓼科グルメ24

驚きの味と値段、台湾料理・福金楼(ふくきんろう)=蓼科グルメ23
茅野市米沢3753-7

0266-78-8808

営業時間:1100-14301700-2400



台湾料理・紅鶴楼
台湾料理・紅鶴楼

昨年のゴールデンウィークに肩の凝らぬ至って庶民的な台湾料理のお店“福金楼”を見つけ、このブログで紹介した。


昨年は”福金楼”の看板であった

その安くておいしい中華が食べたくて、松本へ遠出をした帰り道の夕ご飯にと思い、立ち寄った。駐車場へ入ろうと看板を見ると、あららら・・・名前が変わっていた。


ただ、看板の体裁や色使いに昨年の記憶と変わりがないように思え、まぁ、入って見るかと店内へ足を踏み入れた。すると、内装も一年前とどうもどこも変わっていないようだ。


DSCF8945
福金楼時代と内装は変更がなかった。帰る頃にはこのテーブル席も座卓席も一杯でした

狐につままれたような気分だったが、昨年と同じ位置に在るテーブル席につき、メニューを開いた。お目当ての北京ダックはなくなっていたが、ほとんどメニューには変更がなかったので、みんなでシェアしようと数皿の料理を注文した。


超お得な生ビールセット
料理がふた皿選べる超お得な生ビールセット
台湾風冷奴
酒のお伴のひと皿は台湾風冷奴
焼き餃子
ふた皿目のお伴も6個も焼き餃子がついていた

味も多分、変わっていず、料理人も一年前と同じ人(おそらく台湾の人)なのだろう。帰宅後、この新名称の“紅鶴楼”を検索すると、新潟県上越市にある台湾料理・“紅鶴楼”がヒットし、その店名のロゴやメニューに類似点が多く、“福金楼”が何らかの理由からその系列に入ったのかも知れない。店員の女性に店の名前が変わった訳を訊ねたが、日本語がまだ不得手なため、会話自体が不得要領であり、謎は謎のままということになった。


だが、料理を食べ始めたらすぐにそんな謎解きに意味がないことが分かった。一年前と同じく、料理の盛りも多く、味もおいしく、そして値段がとびっきり安いのだから、名前? 関係ないよねということで、家族一同、至極、納得の体でありました。

そして、まず、当夜はピータン(280円)・青菜炒め(680円)からオーダーしました。


本格的ピータン
昨年と変わらぬ本格的なピータンでした
青菜炒め
ニンニクの効いたあっさり味の青菜炒め

次に豚トロの黒胡椒炒め(780円)・味噌なす(680円)・焼きビーフン(580円)・野菜おかゆ(480円)を各一皿と、わたしが生ビールセット(中ジョッキ・台湾風冷奴・焼き餃子:980円)を頼んで、あっという間に完食。

豚トロの黒胡椒炒め
豚トロの黒胡椒炒め
味噌なす
野菜たっぷりの味噌なす、おいしかったね!
焼きビーフン
薄味の焼きビーフン
胃にやさしい野菜おかゆ
最後に胃にやさしい野菜おかゆ

上の料理を4人でシェアして、みんな「食べ過ぎた!」と叫ぶ、一皿の量でした。

そして最も嬉しいことに、精算も〆て、4名で5千円札でおつりがくるという財布にやさしい超省エネ・ディナーとなったのである。メデタシ、メデタシの夜でありました!!

この看板を目当てにどうぞ
ビーナスライン沿いのこの看板を目印にどうぞ

われわれが帰る頃には、広い店内も地元の馴染み客でほぼ満員となっていた。店構え、内装こそ平凡、いやいたって簡素というものだが、その味・量・値段とも心から満足できる、正直、本気の中華のお店である。リゾート料理に飽きた方々はぜひ一度、騙されたと思って、足を運ばれてみてはいかがであろう。

2012年・聖光寺の桜、GWにあっぱれ満開!!

蓼科聖光寺のGWの桜は、七分咲き
茅野市蓼科高原4035
蓼科・聖光寺の桜、2013年GW、5月5日前後が見頃(2013.5.1)



蓼科聖光寺
蓼科聖光寺

今年も蓼科・聖光寺の桜がゴールデンウィークにあっぱれ、“満開”を果たしてくれた。年々、桜の樹々が盛木になっており、枝々に咲く桜の花は勢いを増すいっぽうで、蓼科にまた一つ新たな名所ができた。 


満開の桜

2012年のGWは各地に暴風雨が見舞うという散々な天候となったなか、蓼科もすっきりした天気に恵まれなかったが、55日の子供の日は、朝から見事な日本晴れの空が広がった。 


聖光寺と桜

その真っ青な青空に聖光寺の満開の桜が見事に映え、それはそれは美しい日本の春を見せてくれた。


白樺と桜

そして、高原の蓼科・聖光寺ならではのいつもの“白樺と桜”の彩りが、高原に降り注ぐ陽光に見事に照り映えて見えた。


青空と桜

そしていつもの蓼科チーズケーキ工房(茅野市米沢127-1・電話:0266-82-8286)の出店でおいしいチーズケーキを求め、夜のデザートとしてみんなのお腹におさまったことは言うまでもない。

三分一(さんぶいち)湧水公園でカラマツの落葉と紅葉を見た!

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黄葉したカラマツ

かねて家内が見たい見たいと言っていた銀色にきらめきながら落ちて来るカラマツの落葉を見に蓼科へ向かった。そもそも今回は、もうカラマツの落葉も終わっているとの話もあったので、どこかでちょっとでも見られたらいいねと、当初から無計画な道行きとなった。


それでも銀色の落葉に執念を燃やす家内は克明な?事前調査を敢行。北杜市にカラマツ並木があって、そこだと標高もそう高くないので、まだカラマツの銀色の雨を浴びながらドライブが楽しめるのではないかとの提案がなされた。


地図を見ながらレインボーライン(八ヶ岳広域農道)をたどっていたところ、甲斐小泉の“三分一(さんぶいち)湧水”が目にとまった。かねて行ってみたいと思っていた私も、それではと、長坂ICで中央高速を降り、“三分一湧水”(山梨県北杜市長坂町小荒間292-1)に立ち寄った。  

三分一湧水分水枡

レインボーラインの道すがらカラマツ並木にお目にかかることはなかったが、思いがけずその“三分一(さんぶいち)湧水”公園で素晴らしいカラマツの落葉と紅葉を見ることができた。

三分一湧水公園
三分一湧水公園
湧水池

“三分一(さんぶいち)湧水”は昭和60年に環境庁により“日本名水百選”に選定されたほどの八ヶ岳南麓からの清らかな伏流水を噴出、日量8500トンの湧水量を誇る。

三分一湧水の湧水源
日量8500トンの湧出口

“三分一(さんぶいち)”という変わった名前の由来は、昔、武田信玄が永年にわたる農民の水争いをおさめるため湧出口に石枠の枡を造り、その中に水分石として三角柱石を置き、自然と水量が1/3ずつに分水してゆく仕組みを作ったという伝説が元となっている。 

湧水池から分水枡へ流れる
湧水池から三分一分水枡へ
三分一分水枡
分水枡から三方向へ水路が

正確には1/3の水量とはならないとのことだが、農民は湧水が三角柱石により三方向へ分かれていくことで平等だと納得し、その後、水争いが絶えたという逸話であり、その智謀を讃え“武田の三分水”とも呼ばれているとのことである。

三角柱石
湧水が落ちてきた所に三角柱石がある
三角柱石で湧水が三方向へ分かれる
水が分かれて三つの水路に
林間をゆく真中の水路
林間をゆく水路

現在は水元であった坂本家より水源を含む一帯の土地が長坂町に寄贈され、“三分一湧水公園”として整備され、四季を通じて人々の憩いの場となっている。


公園内には三分一湧水の近くに、“大荒れの碑”という巨石が置かれているが、これは昭和1895日に起こった山津波でこの辺りが広く被害に遭い、それを後世に伝えるためのものである。この大石もその時山津波により押し上げられたものである。

大荒れの碑
”大荒れの碑”の脇に山津波の鎮魂を祈る石仏が彫られていた

公園内に散在する大きな石はその時に八ヶ岳山麓から押し流されてみた土石流の跡だということであった。

公園内のいたるところに山津波の跡の石が散在する
山津波の地に紅葉と青い空が・・・

当然、この“三分一湧水”も埋没したが、その後、この湧水を利用する旧6ヶ村と坂本家が協力し、“三分一“を掘り出した。その際に分水枡を現在のようなものへと整備、変貌を続けてきたらしい。最初、水争いをおさめた400年以上前の分水枡というにはずいぶんきっちりしていてちょっと違和感を覚えたが、”山津波“という過去の甚大な災害から立ち上がった村人たちの復活の証しなのだと知って、違和感は希う力の強さへの粛然たる確信へと変わった。

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晩秋の陽光を全身にまとうカラマツやモミジ
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黄葉したカラマツと青い空

“三分一湧水”という仕掛けで諍(イサカ)いをおさめた人間の智恵と山津波で埋没したものを掘り出し復元し、ふたたび伏流水という自然の恵みを活用し続けた人間の営みの真摯な姿勢を愛でるかのように、この日の三分一湧水公園のカラマツの黄葉とモミジの紅葉は晩秋の陽光を存分に身にまとい、それはそれは見事であった。

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まさに燃えるように紅いモミジ

当日は風が吹くとカラマツから黄金色の針葉が舞い落ちて来て、顔に当ると痛いと感じるほどであったが、家内が期待していた光にキラキラと輝き銀色に見える“雨”というわけにはいかなかった。

カラマツの落葉
カラマツの針葉が風に舞い落ちる

しかし、思いがけなく素晴らしい自然の恵みと人間という生き物が本来有する“強さ”を目にすることができ、心を洗われるような清新な道行きとなった。

 

 

 

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