わたしは、こんなことをもう書きたくない。

美味しい料理や楽しい旅や可憐な花々の話をここでゆっくりと語るのが一番、幸せだと思っている。

なのに、やはり書かねばならぬ。朝日新聞、なぜ、ここまで日本という国を貶めるのか、何が目的なのか、わたしは本当に理解に苦しむ。以下、いやいや、時間を費やし記述するので、同じ思いをお持ちの方もおられよう、是非、ご一読願いたい。

20付け朝日新聞朝刊
ネット ”NEVERまとめ”から引用

菅義偉官房長官は25日の記者会見で、東電・福島第一原発の事故に関する故吉田昌郎元所長の「吉田調書」を「9月のできるだけ早いタイミングで公表したい」と述べた。


政府方針で非公開としていた“吉田調書”を急遽、公開とした理由は、巷間伝えられるように朝日新聞の5月20日付朝刊一面の報道にあることは自明である。


朝日新聞は吉田調書を入手したとして、5月20日の朝刊で、“原発所員、命令違反し撤退”の一面大見出しで、第一原発の所員の9割が吉田所長の命令に背き、第二原発に撤退していたと報じた。


そして“東電はこの命令違反による現場離脱を3年以上伏せてきた”と、東電の隠蔽行為を批判している。


そして、この朝日報道を契機に、 “フクシマ・フィフティーズ”と世界のメディアから称賛された第一原発の崩壊阻止に命懸けで戦ってきた人々は、「福島のヒーローは、実は怖くて逃げた。全く異なる恥ずべき物語が明らかになった」(オーストラリア有力紙・オーストラリアン)、「パニックになった作業員が福島第1原発から逃げ出した」(米紙ニューヨーク・タイムズ)などと、一転、“有事に逃げ出した”卑怯者が大勢いたとその栄誉は汚辱にまみれたものとなった。


その一方で、その後、吉田調書を手に入れた産経新聞が8月18日付の朝刊で、「吉田所長、『全面撤退』明確に否定 福島第1原発事故」との見出しで朝日報道を否定した。


そこでは、吉田元所長が「所員らが自身の命令に反して撤退したとの認識は示していない」とも報じられており、朝日新聞の“命令違反”報道に大きな疑問符をつけた。


同じ吉田調書の原文コピーを入手しているとすれば、この二紙は同一事象をまったく逆の理解・認識で記事にしていることになる。


菅官房長官が公開方針に転じた理由を、「記録の一部を取り上げた記事が掲載され、このまま非公開とすることは、かえって本人の意思に反する」と述べたのはまさにおっしゃる通りである。


吉田氏は自分の証言が、「記憶の薄れ、混同により事実を誤認している部分もあると思う。全てが事実であったかのように独り歩きしないか危惧する」ので非公開としてほしい旨、上申書で伝えていた。


しかし、まさに証言の一部を捉えた報道で、まったく逆の評価を下す報道がなされ、その一部の見方は海外メディアのかっこうの餌食となって独り歩きを始めている。


ここで、吉田調書を即座に公開し、白日の下で、シロクロはっきりさせたらよい。


朝日が正しいのか、産経が正しいのか、国民はよく目をかっぴらいて注視すべきである。


今般、慰安婦報道の“誤解”を認めた形の朝日新聞だが、一切、謝罪はまったくしていない、問題のすり替え、開き直りの卑劣な記事であった。それも社として社長の名による報道でもなく、なんとも日本人をなめきった会社である。


これだけ国益を毀損する大誤報、いや捏造記事を32年間ものあいだ阿漕(あこぎ)に悪用してきたのに、この態度である。


今回の吉田調書報道も、まだ公開前ではあるが、朝日新聞デジタルHPにて日本語、英語版で一部、同社が入手したものが公開されている。


命令違反か否かを該当する部分を自分なりに読み込んでみた。日本語版はこの部分はどうも会員登録をしないと読めないようで、英語版にその該当する証言があった。


Actually, I never told them to go to 2F. This is the typical stuff with relayed messages. We were discussing, “Should we head for 2F if we are ever going?” I said, “Take shelter, get automobiles.” And somebody who relayed my message told the drivers to go to the Fukushima No. 2 plant. I thought I was saying, “Take temporary shelter somewhere near the Fukushima No. 1 plant, where radiation levels are low despite its location on the plant site, and wait for the next instruction,” but I was told, “They have left for 2F,” so I thought, “Heck!” I said, “Tell them to let us know once they have arrived at 2F, and tell ‘Group Manager’ level workers (senior employees) to return in the first place.” That’s how the GM-level staff had to return in the first place.


以上のように吉田元所長は語っていたのである。


拙訳すれば、こうなるだろうか。


実は、私はみんなに第二原発へ行けなどとは一切、言っていない。これは、伝言ゲームのような(情報が誤って伝えられる)典型的なものだ。


万が一、我々が出るということになれば、それは第二原発なのだろといった話はしていた。


ただ私は、「自動車を使って避難できる場所へ行っていろ」といった。


私のメッセージを伝えづたえに聞いた人間がドライバーに第二原発へ行けと言ったのだ。


「この第一原発構内でも放射線濃度が低いところがあるのではないか、そこに一時的に避難し、次の指示を待て」と、言ったつもりだった。


しかし、「彼らは既に第二原発へ向かった」と云われたので、「ちくしょう!」と思ったが、

「第二原発に着いたらすぐ私たちに知らせろと言え、そして、グループマネージャーレベルの人間(中堅社員)に元の配置へ戻るように言え」と言った。


それがグループマネージャーレベルの人間たちが元の配置へ戻った経緯だ。



以上が、朝日新聞が9割の人間が吉田所長の命令に違反し、第二原発へ逃げていったという部分の証言である。


原発事故の収拾に必要な最低限の人間を残してほかの人間はできるだけ放射能レベルの低い場所に退避し、次の指示を待てと吉田所長は言っている。


伝言ゲームは普通の平常時でも最後に情報を受け取る人間は発信された情報とは似ても似つかぬとんでもないことを伝えられる。


ましてや緊急事態、混乱の極地のなかでの遣り取りである。放射能レベルが低いところへ一旦、退避しろといわれたものが、第二原発なら大丈夫と考えてもおかしくないし、車で行けといわれたので10km先の第二原発を思い描いたのかも知れぬのである。


現に、中堅どころは戻れと言われて現場へ戻ってきたと吉田氏も語っている。


なのに、朝日新聞は、ここの証言のどこを捉えて、命令違反という“不実”を敢えてこの人々になすりつけるのか。


そして、なぜ、彼らはこの必死で頑張った現場の人間の尊厳を踏みにじり、その人格、人間性までをも貶めようと目論むのか。


わたしは朝日新聞自身が記載している報道内容を読んでみて、どうしてもこの会社の連中の思考回路、思索のあり方、報道というもののあり方について理解することが出来ぬ。


9月上旬であろうか、吉田調書の公開を待って、今度こそこの新聞社といえぬ、どこぞの国の機関紙というべき会社の素っ首を、この国挙げて叩き斬るべきであると、腕をこまねいて待っているのである。