きょうは冬至。
毎年、なぜか冬至の日にはお風呂に柚子が浮かび、食卓にカボチャの煮物がならんでいる。
昔からの風習だというので、まぁ何か御利益があるのだろうと、されるがままに“ゆず湯”に入り、最近はそう、結構、好物となってきた南瓜(かぼちゃ)もおいしくいただく。
そこで、せっかくだからとブログにアップすることにした。
例年は半分に切った柚子を洗濯ネットに入れたものが湯船に浮かんでいるのだが、今年は写真撮影がしたいと家内に頼み、素のままの柚子、それから半分に切ってみた柚子を浮かべたショットを撮った。
当然、香は半分に切った方が浴室に柚子の香りがふわ〜っと漂い、わぁ〜冬至だ〜となる。
例年のネット越しの無粋な柚子が今年は素でプカリプカリと浮かんでいる。見た目に美しいがよく湯船を見ると、底に柚子の大きな種がコロコロと転がっていて、あまりよろしくない。
風呂からあがり、「種が沈んで結構、汚れるね」とお気楽を述べたら、「でしょ〜」と家内のひと言。表面的な美観だけで物事を判断してはいかぬと年も押し迫った冬至の日にひとつ悟りをひらいたわたしでありました。
そこで、なぜ冬至にゆず湯? 南瓜?
ゆず湯は、「寿命が長く病気にも強い柚子の木にならって、柚子風呂に入って無病息災を祈る風習」なんだとか。
南瓜は、「緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ、ると風邪をひきにくい」のだとかで、昔の人はこうした日常の気づかいで家族の健康を守っていたのだと、これまたもういくつ寝るとお正月になろうかという日に、ひとつ先人の知恵に頭をさげたところでした。
来年からはまたわが家のゆず湯も、いつもどおりに洗濯ネットにおさまって湯船に浮かぶこととなります。
みなさま、寒さが急速に厳しさを増して参りました。くれぐれも風邪など召しませぬようお気をつけください。
それでは最後に一句
五七五の浮かび出でたるゆず湯かな
お粗末さまでした。