2012年秋の嵐山・嵯峨野=“トロッコ列車”で保津川下りに行ってきました!!
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京の馬車道
トロッコ亀岡駅から保津川下りの乗船場までのアクセスはバスとタクシーが通常であったが、2011年4月からは(株)京馬車の運営する馬車がそれに加わった。
当日、私たちが乗車したトロッコ列車・嵯峨野1号(トロッコ亀岡駅着9:30)の乗客の大半は保津川乗船場までの足として京阪京都交通バスを利用していた(トロッコ亀岡駅 保津川乗船場 乗り継ぎ案内)。
バスは“トロッコ亀岡駅前”(9:35発)から16分の所要時間で、“保津川乗船場前”には9:51分に到着する。
そこで保津川下りの舟の時刻表だが、ピークの季節は臨時増便が適宜されるものの、通常時は一時間毎、毎時00分発となっている。
そのため、われわれが保津川下りをした9月25日のケースでいうと、嵯峨野1号で、トロッコ嵯峨駅から保津川下り乗船場までを最短の時間で行くとすれば、次の方法となる。
(JR山陰本線利用で) 京都駅8:43発 → 嵯峨嵐山駅 9:00着 → (トロッコ列車利用で) トロッコ嵯峨駅 9:07発 → トロッコ亀岡駅 9:30着 → (京阪京都交通バス利用で) トロッコ亀岡駅前発 9:35発 → 保津川乗船場前着 9:51着 → 保津川下り舟発 → 10:00発 → 保津川下り下船所(嵐山) 11:40着
トロッコ亀岡駅から保津川下り乗船場行きのバス停までは徒歩2分ほどの距離であり、バスもその目的のための運行であるので、少々の乗り換え時間の融通はきかせてくれている(バスも毎時35分発である・料金一人300円)。ただ、亀岡駅でトイレに寄ったりすると乗り継ぎ時間は相当にタイトでバスまで走るといった状況となる。
当方も行ってみて分かったのだが、バスの利用で足の悪いわたしでも急げば大丈夫であった。しかし、本当にそうしていたら慌ただしいのは確かであった。
わたしは事前にこの乗り継ぎがどの程度の時間を要するのか見当がつかなかったため、舟が一時間遅れても、乗り換え時間が15分ある馬車の利用が安全だと踏み、毎時45分にトロッコ亀岡駅をスタートする馬車利用(料金一人1000円)を選択した。
したがって、わたしたちは11時発の保津川下りの舟に乗る予定である。
京馬車はこの亀岡駅から保津川下り乗船場行きと周遊コースというルートを3頭の馬によって2台の馬車を使用し運行しているとのこと。
京馬車を輓(ひ)く馬はすべて北海道産で、“ばんえい競馬”で走っている“ばん馬”と呼ばれる力のある重種馬なのだそうで、馬重は1トンとサラブレットのおよそ2倍のどっしりとした体格で見るからに力がありそう。
上の写真のばん馬は、牝5才の“黒王”という馬ですが、この日、われわれを輓いてくれた馬は、花も恥じらう4才(人間でいうと16才)の牝馬、“スピカ”ちゃんです。ちょっと、後ろ姿で恐縮ですが、どっしりとしたばん馬でした。
さて、さて、当日は天高く馬肥ゆる秋、そのままをゆく日本晴れであった。
馬車の乗客はわれわれ夫婦と大阪から来られた若いカップルの計4名である。なかなかのイケメンと愛らしいお嬢さんお二人との道行きである。
お互いにまずはエールのカメラ交換をし、互いに仲のよい姿をパチリと収め合いました。ファインダーをのぞきながら、皺ひとつない!!輝くふたつの笑顔に“若いってやっぱりいいなぁ”・・・なんて、われわれ夫婦の上に過ぎ去った長〜い長〜い歳月につい想いを馳せてしまったりしました。
さて、馬を操るスタッフさんがこれからの28分の馬車の旅の案内人です。
砂利道をパッカ、ポッコと左右にゆっくり揺られながらのんびりと秋の陽射しを浴びながらゆきます。
右手にはこれから下ってゆく保津川が流れています。
馬車の右手にこれから下ってゆく保津川が流れています・手前方向に舟が下ります
この辺り一帯に広がる草地は亀岡市の遊水地なのだそうで、昔は氾濫の多かった亀岡の町を守るため、ここに氾濫した川水が流れ込むようにしていたとのことでした。
この一帯は亀岡市の遊水地だということです、だからだだっ広いのです
な〜んにもない・・・、パカ、ポコ・・・
だから何もない宏大な広場では、こうやってラジコン大好きのオジサン達が集まって、よく模型飛行機を、といっても結構大きいのですが、飛ばして愉しんでいるそうです。
秋の好日。本当にのどかな馬車の旅です。ポコ、パカ、ポコ、パカ・・・
の〜んびり・・・ゆ〜ったり・・・ポコ、パカ・・・・ポコ、パカ・・・
その道中で、馬術の歩法についての説明があり、サービスで一部実践をしてくれました。ポコパカゆく常歩(なみあし)、速歩(はやあし)とちょっと駈歩(かけあし)みたいなのがありましたかね。
楽しい道中もそろそろお終いが近づいてきました。あの先に見える橋の袂が終点の“保津川下り乗船場”だそうです。
そしていよいよ、ポコ、パカと終点へ到着。ここでスピカちゃんはクルリとUターンして、われわれを降ろします。
そして、“ありがとう”の声と“楽しんでください”の声が交錯して、28分間ののどかで心豊かな小さな旅は終りました。
これからこのビル2階の乗船待合ホールへ向かい、本日のメインのお楽しみ、“保津川下り”の舟を待つことになります。